桃太郎と異世界と

赤子と異世界

哺乳瓶

まぁ、腹が減っては戦ができぬとも言うし。腹が減っているのは本当だから俺はミルクを飲むことにした。
一切戦などには行かないがな。

だけどこの、目の前にある哺乳瓶…飲みにくいったらありゃしない…。
ゴムの部分を赤子で出せる最高の力を使って噛みながら、舌ベロで先端を強く押さなくてはならない…きついわ。←
なに、赤子にやらしちゃってるの？
これ俺だからたぶんできるけど、他のやつでは無理だよね？
せめてゴムの部分を噛む程度だよ？
飲みますよ？飲んでますよ？顎疲れるんですよ。

｢よし、飲み終わりましたねー。ゲップしましょうね！はいｹﾞｯﾌﾟｯﾌﾟ!!｣

ｹﾞﾌｺﾞﾌｵｯﾌ← 
ゲップ。   はぁ…疲れた。

｢しかし、清英はあまり表情が変わらんな。パパも笑ってる顔が見たいぞ!!くそっ！！！｣
｢ふふ…wいつかは見れますよアナタも♡ でも、それもこの子のユニークですわよ。一応生命活動に必要な意思表示はしてますわ。｣

無駄なことをしなくて悪かったな。
お前の顔が怖いんだよゴリラ。

だけど、この世界はおれ自身面白いと思う。
さきほど顔面崩壊ゴリ…ではなく…父お…でもなく、ゴリラが使おうとしていた保清!!
そうなのだ！！この世界にはルチェと呼ばれる魔力を使って科学の常識を覆す魔法というものがあるのだ!!
素晴らしい!!ファンタジー！！！ファンタジスタ!!イイィィィイイヤッフゥウゥッウウ！！

だがしかーし！！！どうやら、俺が想像していた以上にこの世界の魔法はショボい。
見たところ、コップ一杯に水をためるのもきつい感じだ。
まぁ、ただ単に我が家が弱いだけなのかもしれないがな。
俺も弱いということかな…遺伝子ぃ…

まぁ、ショボいがこの世界で二度目の人生…ふむ…悪くはないな…。
楽しむぞ!!異世界!!