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【その頃ヤトコ】フクーラ以外が翻訳術を使うなんて!
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フクーラにルクルーンの見張りを任されてから、だいぶ経った。暗くなってきて、観光客は一人もいない。
そろそろ明かりが欲しいと思ったところに、ランタンを持ったおじさんがやってきた。
ただのおじさんではない。襟の詰まった制服を着た保安官のおじさんだ。フクーラは一緒じゃない。
おじさんは深く溜息をついて、無精ひげをガリガリと引っかいた。そして手招きをして、来たのとは別の方向に歩き始める。
「ついてこいってこと?」
もちろんわたしの言葉は通じないので、返事なんてない。
ついていくと、階段を上り始めた。
「この先でフクーラが待ってるの?」
横に並んでそう聞くと、おじさんは渋い顔をして、人差し指を自分の口に当てた。静かにしろ――ということだろうか。
そのまま三階分も階段を上ると、両開きの大きな扉があった。重そうな石の扉だ。
おじさんはそれをノックもせずに開けた。
夜に片足突っ込んでる時間とはいえ、暗い部屋だった。大きな窓が板張りになっている。なんだか気味が悪くて、入るのが憚られた。
おじさんは気にならないのか、部屋の中程まで進んでいく。そしてランタンを床において跪いた。奥の暗闇から、人影が出てくる。
あまり大きくはない。フクーラくらいだろうか。だが子供ではないと、なぜかそう思った。
長い銀色の髪に、燃えるような赤い瞳。肌はパン皿のように白い。喪服のような黒いドレスには、大きな狼が刺繍されていた。
まるで少女を模した人形だ。
それは首から下げた黒い判子に口づけをし、おじさんの頭に押し当てた。
おじさんは頭を上げて、言葉を交わす。当然わたしには、何を話しているのかはわからない。時折こちらを見て、手で示したりしているので、わたしの話をしているのだろうか。
人形のような何かが手を払うように動かすと、おじさんは立ち上がって一礼し、こちらへと歩いてきた。そしてわたしの肩を叩いて何やら一言いってから、部屋を出ていった。
それについていくという発想は、わたしの中に無かった。人形のような何かから、目が離せない。
見た目はただの美しい少女だ。多少冷たい印象はあるものの、殺気のようなものは感じない。
それなのに、なぜだろう。ヘビに睨まれたカエルとはまさにこのことで、捕食者と被食者ほどの差を、わたしは感じている。
師である父以外に、こんなことを思ったのは初めてだ。
手招きされたが、動けない。わたしはただ、刀袋を抱きしめることしかできなかった。
人形のような何かはランタンを拾うと、霧のように姿を消した。そしてすぐに、わたしの眼の前に現れた。姿を探す間すらなかった。
「うっ……!」
刀を抜こうとしたが、手が動かない。
冷たい人差し指が、わたしの唇に触れた。言葉がわからなくてもわかる。黙れということだ。
それがわたしに伝わったとわかったのか、人形のような何かは静かに微笑んだ。そして首から下げた判子に口づけをして、わたしの頭に押し当てる。
それはなぜか、ほんのり暖かかった。
『どうかしら? わたしの言葉がわかる?』
上品で大人びた声が、体の中で響いた。声質こそ違うものの、心に直接響くようなこの感覚には覚えがある。
「ほ、翻訳術……? フクーラと、同じ?」
『そう。フクラに教えてもらったの』
人形のような何かは、わたしの手に触れた。氷のように冷たい。手渡されたランタンが熱く感じたくらいだ。
『わたしはニルウィスヴィント=ケサリア。この町の長だと思ってもらっていいわ。気軽にヴィーンと呼んでちょうだい』
ヴィーンは穏やかな笑みを見せた。武器を持っている相手を前にして、穏やかでいられるのは実力者の証だ。わたしの父もそうだった。
『そんなに警戒しなくてもいいわ。と言っても無理なのでしょうね。人に警戒されないように、この姿で生まれ落ちるといわれているのだけれど、実戦経験の豊富な人間には無意味ね』
「それは、つまり……あなたは人間ではない、ということ?」
『そうね。わたしは吸血鬼。あなたたち人間からすれば、捕食者ということになるわ』
やっと手が動いた。留め紐を解き、刀の柄を握る。
だがそこまでだった。ヴィーンが柄に手を添えたのだ。
子供でも撫でるように、軽く触れているだけだ。それなのに、1ミリも動かない。力を込めても、手が震えるだけだ。その震えすら、刀には伝わらない。
『あなたを傷つけるつもりはないわ。フクラのお友達なのでしょう? イグルンが言っていたわ』
「そ、そうだけど。それならどうしてわたしをここに連れてきたの?」
『あなたをかくまってほしいと言っていたわ。あなたになりすまそうとしている人がいるらしいわね』
わたしが力を抜こうとすると、ヴィーンが先に刀から手を離した。
敵わない。
「吸血鬼ってわたしの世界にはいなかったからわからないんだけど、捕食対象の人間を助けたりするの?」
『それは人間の努力の賜物としか言いようがないわね』
ヴィーンはわたしにもう一度、ランタンを差し出した。刀を抜くときに手放してしまったのだ。ヴィーンはそれを、落ちる前につかんだのだろうか。
わたしは刀袋を閉じて、ランタンを受け取った。
『こちらへどうぞ』
奥に進むヴィーンについていくと、開いた棺桶が置いてあった。その横にテーブルがあり、ヴィーンはそこの椅子を引いた。
『どうぞ』
わたしはその椅子に座った。必要以上にクッションが柔らかくて、落ち着かない。
テーブルは少し変わっていた。大きさは二人掛けでちょうどいい正方形なのだけれど、柔らかい緑の布が張られている。
『少し待っていてね。ランタンはテーブルに置いていいわ。そのほうがよく見えるから』
言われた通りにすると、ヴィーンは本棚のようなものを漁りはじめた。そしてすぐに小さな箱を二つ選んで、正面の椅子に座る。箱はスマートホンのパッケージくらいの大きさだ。
『翻訳術師は人間と人間以外の生き物をつなぐ存在。その相手は、人間より弱い存在とは限らないわ』
ヴィーンが箱を開けると、カードの束が入っていた。そしてその中から、1枚選んでテーブルに置く。
羊の絵が描かれていた。そして絵の下に――
「羊を2つ迎え入れる……?」
日本語が書かれていた。
「これ、日本のゲーム?」
『そう。わたしからしたら異世界のゲームね。フクラが翻訳してくれたのよ?』
ヴィーンが日本語の横を指さした。ペンを試し書きしたようなグルグルな線が引かれている。
「これがヴィーンの文字なの?」
『そうよ。この世界の人間ともまた違う文字だから、覚える必要はないわ』
ヴィーンは振り返って、後ろの本棚に目を向けた。
『ここにはこの世界のゲームもあるけれど、全部人間が作ったものよ。フクラがいなければ、わたしが遊ぶこともなかったでしょうね』
「えっと、じゃあそのお礼として、人間を助けたりしてるってこと?」
『近いけれど、ほんの少しだけ違うわ。人間を脅かす存在と交渉して、人間の安全を確保するのも翻訳術師の仕事なの。わたしはフクラと約束をしたから、無暗に人を襲わないし、気が向けば人を助けることもある。ただそれだけよ』
ヴィーンが燃えるような目で、わたしを見つめる。
わたしは覚悟を決めた。
「もしその話が本当なら……」
ヴィーンの目を見つめ返した。それだけで、心臓が凍りつきそうだ。これを相手に、フクーラは交渉したのだろうか。
「フクーラは本当にすごい女の子なんだね」
ヴィーンは自分が褒められたかのように、くすぐったく笑った。
『そうね。そんなフクラとお友達のあなたは、とても幸運なのよ?』
ヴィーンは羊のカードを箱に戻して閉じた。
『最近よく遊んでいるけれど、これは一人用のゲームなの。今日はせっかく相手がいるんだもの。二人で遊べるこのゲームで遊びましょう』
ヴィーンが机の中央に置いた箱には、宝石の絵が沢山描かれていた。そしてその側面には――
「ねぇヴィーン。これ、3~6人用って書いてあるよ」
『あら?』
目を合わせて、一緒になって笑ったヴィーンは、まるで普通の女の子のようだった。
そろそろ明かりが欲しいと思ったところに、ランタンを持ったおじさんがやってきた。
ただのおじさんではない。襟の詰まった制服を着た保安官のおじさんだ。フクーラは一緒じゃない。
おじさんは深く溜息をついて、無精ひげをガリガリと引っかいた。そして手招きをして、来たのとは別の方向に歩き始める。
「ついてこいってこと?」
もちろんわたしの言葉は通じないので、返事なんてない。
ついていくと、階段を上り始めた。
「この先でフクーラが待ってるの?」
横に並んでそう聞くと、おじさんは渋い顔をして、人差し指を自分の口に当てた。静かにしろ――ということだろうか。
そのまま三階分も階段を上ると、両開きの大きな扉があった。重そうな石の扉だ。
おじさんはそれをノックもせずに開けた。
夜に片足突っ込んでる時間とはいえ、暗い部屋だった。大きな窓が板張りになっている。なんだか気味が悪くて、入るのが憚られた。
おじさんは気にならないのか、部屋の中程まで進んでいく。そしてランタンを床において跪いた。奥の暗闇から、人影が出てくる。
あまり大きくはない。フクーラくらいだろうか。だが子供ではないと、なぜかそう思った。
長い銀色の髪に、燃えるような赤い瞳。肌はパン皿のように白い。喪服のような黒いドレスには、大きな狼が刺繍されていた。
まるで少女を模した人形だ。
それは首から下げた黒い判子に口づけをし、おじさんの頭に押し当てた。
おじさんは頭を上げて、言葉を交わす。当然わたしには、何を話しているのかはわからない。時折こちらを見て、手で示したりしているので、わたしの話をしているのだろうか。
人形のような何かが手を払うように動かすと、おじさんは立ち上がって一礼し、こちらへと歩いてきた。そしてわたしの肩を叩いて何やら一言いってから、部屋を出ていった。
それについていくという発想は、わたしの中に無かった。人形のような何かから、目が離せない。
見た目はただの美しい少女だ。多少冷たい印象はあるものの、殺気のようなものは感じない。
それなのに、なぜだろう。ヘビに睨まれたカエルとはまさにこのことで、捕食者と被食者ほどの差を、わたしは感じている。
師である父以外に、こんなことを思ったのは初めてだ。
手招きされたが、動けない。わたしはただ、刀袋を抱きしめることしかできなかった。
人形のような何かはランタンを拾うと、霧のように姿を消した。そしてすぐに、わたしの眼の前に現れた。姿を探す間すらなかった。
「うっ……!」
刀を抜こうとしたが、手が動かない。
冷たい人差し指が、わたしの唇に触れた。言葉がわからなくてもわかる。黙れということだ。
それがわたしに伝わったとわかったのか、人形のような何かは静かに微笑んだ。そして首から下げた判子に口づけをして、わたしの頭に押し当てる。
それはなぜか、ほんのり暖かかった。
『どうかしら? わたしの言葉がわかる?』
上品で大人びた声が、体の中で響いた。声質こそ違うものの、心に直接響くようなこの感覚には覚えがある。
「ほ、翻訳術……? フクーラと、同じ?」
『そう。フクラに教えてもらったの』
人形のような何かは、わたしの手に触れた。氷のように冷たい。手渡されたランタンが熱く感じたくらいだ。
『わたしはニルウィスヴィント=ケサリア。この町の長だと思ってもらっていいわ。気軽にヴィーンと呼んでちょうだい』
ヴィーンは穏やかな笑みを見せた。武器を持っている相手を前にして、穏やかでいられるのは実力者の証だ。わたしの父もそうだった。
『そんなに警戒しなくてもいいわ。と言っても無理なのでしょうね。人に警戒されないように、この姿で生まれ落ちるといわれているのだけれど、実戦経験の豊富な人間には無意味ね』
「それは、つまり……あなたは人間ではない、ということ?」
『そうね。わたしは吸血鬼。あなたたち人間からすれば、捕食者ということになるわ』
やっと手が動いた。留め紐を解き、刀の柄を握る。
だがそこまでだった。ヴィーンが柄に手を添えたのだ。
子供でも撫でるように、軽く触れているだけだ。それなのに、1ミリも動かない。力を込めても、手が震えるだけだ。その震えすら、刀には伝わらない。
『あなたを傷つけるつもりはないわ。フクラのお友達なのでしょう? イグルンが言っていたわ』
「そ、そうだけど。それならどうしてわたしをここに連れてきたの?」
『あなたをかくまってほしいと言っていたわ。あなたになりすまそうとしている人がいるらしいわね』
わたしが力を抜こうとすると、ヴィーンが先に刀から手を離した。
敵わない。
「吸血鬼ってわたしの世界にはいなかったからわからないんだけど、捕食対象の人間を助けたりするの?」
『それは人間の努力の賜物としか言いようがないわね』
ヴィーンはわたしにもう一度、ランタンを差し出した。刀を抜くときに手放してしまったのだ。ヴィーンはそれを、落ちる前につかんだのだろうか。
わたしは刀袋を閉じて、ランタンを受け取った。
『こちらへどうぞ』
奥に進むヴィーンについていくと、開いた棺桶が置いてあった。その横にテーブルがあり、ヴィーンはそこの椅子を引いた。
『どうぞ』
わたしはその椅子に座った。必要以上にクッションが柔らかくて、落ち着かない。
テーブルは少し変わっていた。大きさは二人掛けでちょうどいい正方形なのだけれど、柔らかい緑の布が張られている。
『少し待っていてね。ランタンはテーブルに置いていいわ。そのほうがよく見えるから』
言われた通りにすると、ヴィーンは本棚のようなものを漁りはじめた。そしてすぐに小さな箱を二つ選んで、正面の椅子に座る。箱はスマートホンのパッケージくらいの大きさだ。
『翻訳術師は人間と人間以外の生き物をつなぐ存在。その相手は、人間より弱い存在とは限らないわ』
ヴィーンが箱を開けると、カードの束が入っていた。そしてその中から、1枚選んでテーブルに置く。
羊の絵が描かれていた。そして絵の下に――
「羊を2つ迎え入れる……?」
日本語が書かれていた。
「これ、日本のゲーム?」
『そう。わたしからしたら異世界のゲームね。フクラが翻訳してくれたのよ?』
ヴィーンが日本語の横を指さした。ペンを試し書きしたようなグルグルな線が引かれている。
「これがヴィーンの文字なの?」
『そうよ。この世界の人間ともまた違う文字だから、覚える必要はないわ』
ヴィーンは振り返って、後ろの本棚に目を向けた。
『ここにはこの世界のゲームもあるけれど、全部人間が作ったものよ。フクラがいなければ、わたしが遊ぶこともなかったでしょうね』
「えっと、じゃあそのお礼として、人間を助けたりしてるってこと?」
『近いけれど、ほんの少しだけ違うわ。人間を脅かす存在と交渉して、人間の安全を確保するのも翻訳術師の仕事なの。わたしはフクラと約束をしたから、無暗に人を襲わないし、気が向けば人を助けることもある。ただそれだけよ』
ヴィーンが燃えるような目で、わたしを見つめる。
わたしは覚悟を決めた。
「もしその話が本当なら……」
ヴィーンの目を見つめ返した。それだけで、心臓が凍りつきそうだ。これを相手に、フクーラは交渉したのだろうか。
「フクーラは本当にすごい女の子なんだね」
ヴィーンは自分が褒められたかのように、くすぐったく笑った。
『そうね。そんなフクラとお友達のあなたは、とても幸運なのよ?』
ヴィーンは羊のカードを箱に戻して閉じた。
『最近よく遊んでいるけれど、これは一人用のゲームなの。今日はせっかく相手がいるんだもの。二人で遊べるこのゲームで遊びましょう』
ヴィーンが机の中央に置いた箱には、宝石の絵が沢山描かれていた。そしてその側面には――
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