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2章 臨時冒険者登録試験
第20話 初討伐
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街の門へ向うと、直前に待ち構えていたように先程の武器屋のお弟子さんがいた。
「あっ、やっぱり来ましたね。オヤジが朝早くに初心者冒険者が一式揃えに来たら、昼には森へ行く。
この街じゃ常識だ、なんていうから待ってましたけど、無駄骨にならなくて良かったです」
なんて、話が見えないことを言う。
「オマケした内容をオヤジに伝えたら拳骨貰っちゃいましてね。
『あの森にいく奴に剣をオマケしてどうする。コボルトにBもCも関係あるかっ。
あの剣をスライムで錆びさせる気か、素人にオマケするなら靴だろうが!』って」
スライムは魔素のある場所で水溜りができると、そこに魔石ができてスライムになることがあると、されている。
非常に弱くてスライムにやられたなんて話は聞かないが、斬ると酸性があるらしく少しづつ錆びるのだとか。
「で、剣はもういいからこれを持ってけって」
と、一足の靴を渡される。
「そいつは皮革こそCのボアですが、オヤジ自ら鍛冶をして付与がついています。
丈夫で何を踏んでも安心。防水でそれでいて軽い。普通にお店で売れば金貨十枚はしますよ」
そう言って、初心者冒険者には何とも有り難いものをさらに渡してもらった。付与とはジョブ「鍛冶師」の高レベルで手に入るスキルで、能力が追加できるらしい。
「ははっ、こりゃあ直接お礼言いにいかないとバチがあたるな。お礼は伝えなくていいから、今度上等なお酒持ってきますとだけ伝えておいてくれ」
「はい。それと、これは俺が打ったもので、まだ店には出せないような物ですが、スライムには十分なので。今朝は少し降ってたので出たら使ってください」
と短めのレイピアを渡される。
スライムは内の魔核を攻撃すれば簡単に倒せるが、斬りつけると抵抗で魔核からズレるので初心者には難しいらしく、突くのが基本だ。
出来は俺にはわからないが、スライムで使い潰していいというのなら有り難く頂戴する。
「色々と悪かったね。俺のせいで拳骨まで貰っちゃって。これ、ここまで来てくれた分とレイピアのお代だよ」
と金貨一枚握らせる。
お駄賃にしてはデカすぎますよという相手を、今日が初戦闘だから気分良く払わせてくれというと、無事を祈ってますと礼をいって帰っていった。
靴を履き替え、元の靴を魔道具袋に入れる。サイズが合うのは装備品の特徴らしい。
門兵に冒険者カードを見せて外に出る。当然この世界に来たときの門兵とは違うのだが、あのときのことを少し思い出す。
そのまま進み、森に入る。確かに森の中でも歩きやすい。入ってすぐでも今朝の小降りでスライムがみてとれた。
スライムなので対して警戒せずにレイピアで一突き、そのまま見えない膜がなくなり水に還る。
何の感慨もない初討伐だった。
「あっ、やっぱり来ましたね。オヤジが朝早くに初心者冒険者が一式揃えに来たら、昼には森へ行く。
この街じゃ常識だ、なんていうから待ってましたけど、無駄骨にならなくて良かったです」
なんて、話が見えないことを言う。
「オマケした内容をオヤジに伝えたら拳骨貰っちゃいましてね。
『あの森にいく奴に剣をオマケしてどうする。コボルトにBもCも関係あるかっ。
あの剣をスライムで錆びさせる気か、素人にオマケするなら靴だろうが!』って」
スライムは魔素のある場所で水溜りができると、そこに魔石ができてスライムになることがあると、されている。
非常に弱くてスライムにやられたなんて話は聞かないが、斬ると酸性があるらしく少しづつ錆びるのだとか。
「で、剣はもういいからこれを持ってけって」
と、一足の靴を渡される。
「そいつは皮革こそCのボアですが、オヤジ自ら鍛冶をして付与がついています。
丈夫で何を踏んでも安心。防水でそれでいて軽い。普通にお店で売れば金貨十枚はしますよ」
そう言って、初心者冒険者には何とも有り難いものをさらに渡してもらった。付与とはジョブ「鍛冶師」の高レベルで手に入るスキルで、能力が追加できるらしい。
「ははっ、こりゃあ直接お礼言いにいかないとバチがあたるな。お礼は伝えなくていいから、今度上等なお酒持ってきますとだけ伝えておいてくれ」
「はい。それと、これは俺が打ったもので、まだ店には出せないような物ですが、スライムには十分なので。今朝は少し降ってたので出たら使ってください」
と短めのレイピアを渡される。
スライムは内の魔核を攻撃すれば簡単に倒せるが、斬りつけると抵抗で魔核からズレるので初心者には難しいらしく、突くのが基本だ。
出来は俺にはわからないが、スライムで使い潰していいというのなら有り難く頂戴する。
「色々と悪かったね。俺のせいで拳骨まで貰っちゃって。これ、ここまで来てくれた分とレイピアのお代だよ」
と金貨一枚握らせる。
お駄賃にしてはデカすぎますよという相手を、今日が初戦闘だから気分良く払わせてくれというと、無事を祈ってますと礼をいって帰っていった。
靴を履き替え、元の靴を魔道具袋に入れる。サイズが合うのは装備品の特徴らしい。
門兵に冒険者カードを見せて外に出る。当然この世界に来たときの門兵とは違うのだが、あのときのことを少し思い出す。
そのまま進み、森に入る。確かに森の中でも歩きやすい。入ってすぐでも今朝の小降りでスライムがみてとれた。
スライムなので対して警戒せずにレイピアで一突き、そのまま見えない膜がなくなり水に還る。
何の感慨もない初討伐だった。
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