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雛鳥
しおりを挟む見上げるのは 1羽の雛鳥
蝉の鳴く初夏の午後に君はいた
僕らの庭先で ただ眺めたまま
明日を思ったりがただひとつの日課かな
大きく口を開け餌をまっている
君を愛しく感じたりしたのさ
君が飛び立つそこは遠く広く傷つけ合いの惨状で
もし立ち止まったとき
誰かが横にいてくれるかい?
きっと君は僕の知らない君に変わってく
そのときは僕だって
新しい道を歩いているんだろうな
見上げるのは 1羽の小鳥
過ぎ去った日々を数えなくなった頃
一丁前に 寂しくなって
もう少しで空は 夢じゃなくなるな
確かな色を込めた君の姿が
酷く眩しく感じたりしたのさ
君が飛び立つそこは遠く広く傷つけ合いの惨状で
もし立ち止まったとき
誰かが横にいてくれるかい?
きっと君は僕の知らない君に変わってく
そのときは僕だって
新しい道を歩いているんだろうな
誰もいなくなった木の下は
今も時を越えていく
君が今どんな陽の下を飛んでいるか知るよしもない
君の隣をゆける
羽を僕はもってないから
もし遠く広い空も傷つけ合いも越えたなら
そのときはもう一度
ここに戻ってきてくれないかな?
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