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(彼女持ちなのに俺とこんなことしてるなんて)
とんだ尻軽だなと思いながらも俺はそれからも先輩を抱いた。俺のこと好きだって言ったじゃないか。それなのに彼女持ちとかふざけんな。まるで先輩が俺に告白したのを無かったことにされたみたいだ。ムカついた。
「い♡あ、おく……っ♡」
「……痛くないですか」
「ん……へいき……」
何かいつもと反応が違うなと思いながらも俺は腰を振った。先輩は俺の下であんあん言ってる。
「あっ……♡はげし……ぃ♡んっ♡」
「先輩」
「ぁ♡なに……?」
「彼女いるってほんと?」
「……え?」
あ、やべ。と思ったのは、先輩がきょとんとした顔をした後、ふにゃっと笑ったからだ。
「気になっちゃった??ふふ…いるよ」
「……っ」
「でももう別れよっかな……あっ♡あ♡」
ふざけたことばかり言う。
俺は先輩をベッドに押し倒して、そのままめちゃくちゃに抱いた。先輩はやっぱりふにゃふにゃした笑顔で俺に抱かれていた。
それから暫くして、彼女いるって教えてくれた人から「アイツ別れたらしいぜ?」と聞くことになった。大事なことは直接教えてくれないことに、俺はまたイライラして「飲み行こーぜ!」と呑気に誘ってくる先輩を散々飲ませて抱きつぶしたのだった。
***
「なんで別れたんですか?」
「ん?ああ、なんか他に好きな奴できたって言った」
あっけらかんとそう答えられて俺は絶句するしかなかった。
「え、それ俺とのことがバレたんじゃ……」
「いやバレてないと思うけど。どーだろ。俺隠すつもりあんまりないからバレても別に」
「……は?」
「あ、いや。まあ、うん。なんか俺、お前といると楽だしなって」
「……」
「彼女よりお前のこと優先しちゃってたのは薄々勘付かれてたぽかったし、その」
『気の合う同性の後輩』が出来て、そっちに気持ちが移ってた、なんて彼女からすればどんな気分だろう。
「……先輩」
「ん?」
「俺と付き合いますか?」
俺がそう言った時、先輩は一瞬きょとんとした顔をした後、ふにゃっと笑って言った。
「いいよ」
***
元々ずっと一緒に居たのだから、付き合う前と後で変わることと言ったら、土日も一緒に過ごすことと、セックスが追加されたことくらいだ。
「あ……っ♡」
そして先輩は今、俺の部屋にいる。俺の上に跨って腰を振る先輩はやっぱりふにゃふにゃした顔で笑っている。俺は先輩の腰を掴んで下から突き上げた。
「……あっ♡やば……い♡これ深いぃ……♡」
「気持ちいい?」
「ん……きもちー……」
へらりと笑われて俺も嬉しくなって笑う。そのまま先輩をベッドに押し倒して正常位に戻すとキスした。俺の好きに動ける体勢で、好き勝手に動いて先輩のいいとこを責めた。
「あっ♡あ♡やば……ぃ♡そこばっかぁ……♡」
「好きですよねここ」
「んっ♡」
乳首も触ってやると中がきゅんと締まる。そのまま腰を動かして、俺は言った。
「イきそ……」
「ふふ…早いの…♡」
煽るようなことを言うので俺は少し苛つく。そんな年かわんねーくせに、年上ぶって余裕ぶってるの、なんかムカつく。
「あっ♡やば……っ♡」
俺は先輩の腰を掴んで激しく動かした。そのまま中出しすると先輩はまた笑った。
「はげし……♡」
「先輩もイったでしょ?」
「ん……」
ずるりと抜くと、先輩はころりと横になって俺を見る。そして手を伸ばして俺の頭を撫でてきたから、俺はその手を掴んだ。
「……なに」
「いや?可愛いなと思って」
「は?」
「ふふ」
なんでか機嫌良さそうだ。
「お前でっかいけど弟気質で可愛いよな」なんて言うから俺はイライラしてしまう。可愛いのはこの人の方だ。散々甘やかされて俺はこの人にすっかり骨抜きだ。
「……先輩、俺以外ともセックスしてたんだろ?」
「え?」
「女」
いたじゃんか。そう言うと先輩は少し考えた後、へらりと笑った。
「まあね」
「……俺とどっちがいい?」
そう聞くと一瞬きょとんとして、すぐに破顔する。そして俺の頭をポンポンと叩いた。
「お前が一番いいよ」
(は?可愛いかよ)
そんなことを考えていたのがバレたのかなんなのか、先輩はふふんと鼻で笑って言った。
「お前がいい。そうでなきゃ、別れなかった」
ぎゅっと抱きついたままそんな事を言う。
「…別れる時」
聞きたいような聞きたくない、この人の昔の恋人の話。俺が奪った、幸せの話。
「もう彼女に会うの『だるい』ってなっちゃって。時間作るのも、会いに行くのも、どこか行くのも、お前と一緒にいるほうが楽しくて、あー早く帰りたいな、お前と飯食ってたいなとか思っちゃっててさ。嫌いじゃないのに好きでもないって、すんごいしんどいのな」
「可愛くていい子だったよ」と懺悔するみたいに言う。俺はそれを淡々と聞くフリをしている。内心は嫉妬でぐちゃぐちゃだ。
「だから別れた」
「……は?」
「あ、ごめん。お前に言うつもりもなかったんだけどさ」
「その前にお前とエッチすることになったから、俺としてはラッキーだったけど」とくすくす笑う。
「好きじゃないのに付き合うのしんどくなっちゃった。何にも悪いとこなかったのにな。俺、お前といるほうが好きって気づいてから、尚更。でも男同士だし、言うつもりもなかった。キモがられて距離取られたら多分死ぬもん」
もん、とか言うなって思ったのと同時に、いつか俺もこの人に「気持ちが無くなったから別れよう」なんて言われる日が来るのかと思ってぞっとした。
「だから良かったよ。お前が俺のこと好きになってくれて」
へらりと笑われる。俺は先輩の胸の辺りに頭をくっつけて、そのまま抱きついた。
「…別に俺、好きとか言ってない」
「あはは、照れんなよ」
「照れてない。離せ」
「やーだ♡」
先輩は俺をぎゅっと抱きしめて、俺の頭を撫でた。
「俺、お前のこと好きだよ」
「……そうですか」
「絶対好きって言わせてみせるから、覚悟しろよ?」
「は?」
思わず顔を上げたら先輩がまた笑っていた。俺はその顔が見たくてこの人と一緒にいるのかもしれないとぼんやり思った。
***
とんだ尻軽だなと思いながらも俺はそれからも先輩を抱いた。俺のこと好きだって言ったじゃないか。それなのに彼女持ちとかふざけんな。まるで先輩が俺に告白したのを無かったことにされたみたいだ。ムカついた。
「い♡あ、おく……っ♡」
「……痛くないですか」
「ん……へいき……」
何かいつもと反応が違うなと思いながらも俺は腰を振った。先輩は俺の下であんあん言ってる。
「あっ……♡はげし……ぃ♡んっ♡」
「先輩」
「ぁ♡なに……?」
「彼女いるってほんと?」
「……え?」
あ、やべ。と思ったのは、先輩がきょとんとした顔をした後、ふにゃっと笑ったからだ。
「気になっちゃった??ふふ…いるよ」
「……っ」
「でももう別れよっかな……あっ♡あ♡」
ふざけたことばかり言う。
俺は先輩をベッドに押し倒して、そのままめちゃくちゃに抱いた。先輩はやっぱりふにゃふにゃした笑顔で俺に抱かれていた。
それから暫くして、彼女いるって教えてくれた人から「アイツ別れたらしいぜ?」と聞くことになった。大事なことは直接教えてくれないことに、俺はまたイライラして「飲み行こーぜ!」と呑気に誘ってくる先輩を散々飲ませて抱きつぶしたのだった。
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「なんで別れたんですか?」
「ん?ああ、なんか他に好きな奴できたって言った」
あっけらかんとそう答えられて俺は絶句するしかなかった。
「え、それ俺とのことがバレたんじゃ……」
「いやバレてないと思うけど。どーだろ。俺隠すつもりあんまりないからバレても別に」
「……は?」
「あ、いや。まあ、うん。なんか俺、お前といると楽だしなって」
「……」
「彼女よりお前のこと優先しちゃってたのは薄々勘付かれてたぽかったし、その」
『気の合う同性の後輩』が出来て、そっちに気持ちが移ってた、なんて彼女からすればどんな気分だろう。
「……先輩」
「ん?」
「俺と付き合いますか?」
俺がそう言った時、先輩は一瞬きょとんとした顔をした後、ふにゃっと笑って言った。
「いいよ」
***
元々ずっと一緒に居たのだから、付き合う前と後で変わることと言ったら、土日も一緒に過ごすことと、セックスが追加されたことくらいだ。
「あ……っ♡」
そして先輩は今、俺の部屋にいる。俺の上に跨って腰を振る先輩はやっぱりふにゃふにゃした顔で笑っている。俺は先輩の腰を掴んで下から突き上げた。
「……あっ♡やば……い♡これ深いぃ……♡」
「気持ちいい?」
「ん……きもちー……」
へらりと笑われて俺も嬉しくなって笑う。そのまま先輩をベッドに押し倒して正常位に戻すとキスした。俺の好きに動ける体勢で、好き勝手に動いて先輩のいいとこを責めた。
「あっ♡あ♡やば……ぃ♡そこばっかぁ……♡」
「好きですよねここ」
「んっ♡」
乳首も触ってやると中がきゅんと締まる。そのまま腰を動かして、俺は言った。
「イきそ……」
「ふふ…早いの…♡」
煽るようなことを言うので俺は少し苛つく。そんな年かわんねーくせに、年上ぶって余裕ぶってるの、なんかムカつく。
「あっ♡やば……っ♡」
俺は先輩の腰を掴んで激しく動かした。そのまま中出しすると先輩はまた笑った。
「はげし……♡」
「先輩もイったでしょ?」
「ん……」
ずるりと抜くと、先輩はころりと横になって俺を見る。そして手を伸ばして俺の頭を撫でてきたから、俺はその手を掴んだ。
「……なに」
「いや?可愛いなと思って」
「は?」
「ふふ」
なんでか機嫌良さそうだ。
「お前でっかいけど弟気質で可愛いよな」なんて言うから俺はイライラしてしまう。可愛いのはこの人の方だ。散々甘やかされて俺はこの人にすっかり骨抜きだ。
「……先輩、俺以外ともセックスしてたんだろ?」
「え?」
「女」
いたじゃんか。そう言うと先輩は少し考えた後、へらりと笑った。
「まあね」
「……俺とどっちがいい?」
そう聞くと一瞬きょとんとして、すぐに破顔する。そして俺の頭をポンポンと叩いた。
「お前が一番いいよ」
(は?可愛いかよ)
そんなことを考えていたのがバレたのかなんなのか、先輩はふふんと鼻で笑って言った。
「お前がいい。そうでなきゃ、別れなかった」
ぎゅっと抱きついたままそんな事を言う。
「…別れる時」
聞きたいような聞きたくない、この人の昔の恋人の話。俺が奪った、幸せの話。
「もう彼女に会うの『だるい』ってなっちゃって。時間作るのも、会いに行くのも、どこか行くのも、お前と一緒にいるほうが楽しくて、あー早く帰りたいな、お前と飯食ってたいなとか思っちゃっててさ。嫌いじゃないのに好きでもないって、すんごいしんどいのな」
「可愛くていい子だったよ」と懺悔するみたいに言う。俺はそれを淡々と聞くフリをしている。内心は嫉妬でぐちゃぐちゃだ。
「だから別れた」
「……は?」
「あ、ごめん。お前に言うつもりもなかったんだけどさ」
「その前にお前とエッチすることになったから、俺としてはラッキーだったけど」とくすくす笑う。
「好きじゃないのに付き合うのしんどくなっちゃった。何にも悪いとこなかったのにな。俺、お前といるほうが好きって気づいてから、尚更。でも男同士だし、言うつもりもなかった。キモがられて距離取られたら多分死ぬもん」
もん、とか言うなって思ったのと同時に、いつか俺もこの人に「気持ちが無くなったから別れよう」なんて言われる日が来るのかと思ってぞっとした。
「だから良かったよ。お前が俺のこと好きになってくれて」
へらりと笑われる。俺は先輩の胸の辺りに頭をくっつけて、そのまま抱きついた。
「…別に俺、好きとか言ってない」
「あはは、照れんなよ」
「照れてない。離せ」
「やーだ♡」
先輩は俺をぎゅっと抱きしめて、俺の頭を撫でた。
「俺、お前のこと好きだよ」
「……そうですか」
「絶対好きって言わせてみせるから、覚悟しろよ?」
「は?」
思わず顔を上げたら先輩がまた笑っていた。俺はその顔が見たくてこの人と一緒にいるのかもしれないとぼんやり思った。
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