控えめカワイイ後輩クンにイケメンの俺が本気になる話

ずー子

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花火大会編(後輩視点)


(…花火、キレイだな…)
 ぼーっと花火を見上げる。正直、先輩と一緒にいるだけでドキドキしてしまうのだけど、今はそれどころじゃないくらい身体が熱い。
(先輩の……せーえきの味がする……)
 口の中にはまだ先輩の精液が残っている感じがする。多分女の先輩に抱きつかれたからなのかな、珍しく余裕のない感じだったから、一生懸命口で奉仕してみた。僕は先輩としかシたことないし、上手くできてるかわからないんだけど、先輩が気持ちいいって思ってくれたらいいな。
 出してもらえたから頑張って飲んだ。その瞬間、花火が上がって、花火が凄く綺麗で、先輩の顔を見たらなんだか胸が苦しくなって、なんとなく先輩の顔が見れなくなった。僕はぼんやりと夜空に浮かぶ花火を見つめていた。綺麗で、切ない。
「せーちゃん、こっち向いて?」
先輩にそう言われて顔を上げたらキスされた。びっくりしてたら舌が入ってきてすごくえっちなキスをされてしまった。
(あ……♡)
 気持ち良くて頭がぼーっとする。多分色んな人がこの人にこうして触れて、気持ちよくされて、抱かれていったんだろうな。そう思うとなんだか悲しいし悔しいし、でも、そんなおこがましいこと言えない。なのに僕は先輩の特別になりたいって思ってしまう。
 花火は綺麗で、綺麗なこの人と見ているからなおさら綺麗に見える。
(すごい綺麗…)
 そう心の中で呟くと、もう一度先輩のキスを受け入れる。先輩を好きになってから僕はどんどん欲張りになってる気がする。先輩に触って欲しいし、抱いて欲しいと思ってしまう。
「ぷは…」
 キスを止められてぼーっとしてしまう。働かない頭では何も考えられない。
「せーちゃん、俺んちで花火見ない?」
 絶対ソレだけじゃすまないくせに、そう言って微笑む先輩がすごくカッコよく見えて、僕は小さく頷くことしかできなかった。

「んっ…んぁっ…あぁう…♡」
 遠くで上がる花火が、電気を消した先輩のアパートの部屋から見えるのだ。そう聞いてたけど僕は花火なんか見てなかった。先輩の膝の上に乗せられ、後ろから激しく突かれていたからだ。
「せーちゃん、こっち向いて?」
「やっ……だめっ♡見ないでぇ……♡」
 恥ずかしくて必死に顔を隠すけど、先輩に腕を押さえられて外されてしまうのだ。僕の体は先輩が気持ちよくなってくれるならなんでもしたいけど、僕がばかみたいに乱れる姿を見られるのは恥ずかしくてたまらない。
「あっ、あうっ……♡んっ……あぁっ♡」
 僕の中に入った先輩のモノが出入りするたびに声が漏れてしまう。気持ちよくて、頭がおかしくなりそうだ。先輩も気持ちいいのかな?そう思って振り返ると目が合ってドキッとする。先輩は少し余裕のない顔で僕を見つめていたのだ。
(あ…なんで…?)
 そう思った瞬間、力が抜けてより奥まで先輩のモノを受け入れてしまう。
「っ!♡」
 その瞬間、目の前に火花が散った気がした。体が痙攣して、先輩を締め付けてしまうのがわかる。先輩が気持ちよさそうな吐息を漏らすのも聞こえてきてたまらない気持ちになるのだ。
(あ……僕イッちゃったんだ)
 自分でもよくわからなかったけど、多分そうだと思う。だってまだ射精してないし、イッた感覚がなかったから。
「せーちゃん、イったの?」
 先輩が僕の耳元で囁く。その吐息がくすぐったくて思わず体を震わせると、先輩はまた意地悪く笑う。
「わ、わかんない、です…」
 なんか、ずっとイッてるみたいな…ふわふわしてるような…
 入っちゃいけない奥の奥まで先輩のモノが届いているのがわかる。挿れられた途端、ソコがキュウッとなって先輩の形になるのがわかる。
「はー…せーちゃんのココすげぇいい…気持ちいい……」
 そう言って先輩がグリッと腰を回した。持ち上げられて、向きを変えられて、また挿れられて、その瞬間、目の前が真っ白になるような衝撃に襲われる。なにこれ…こんなの、知らない…!
「やぁあ…♡」
 ビクビクと体が震えて、僕はまたイッてしまったようだった。でも射精はしてなくて、本当に女の子みたいなイキ方。
(な、何これ…なんで……)
 頭がパニックになっていると、先輩がまた腰を打ち付けてくる。今度は奥の奥まで挿れたまま、小刻みに揺さぶるように動いてくるのだ。
(あ……だめっ♡これダメッ……!)
 目の前がチカチカするくらいの快楽に涙が溢れる。こんなの知らない。気持ち良すぎて怖くなる。
「わかるか?せーちゃんの一番奥、俺の先っぽに吸い付いてくる…キスされてるみてぇ……」
「やっ……やだぁ……♡」
(そんなとこまで、入ったらダメなのに……!)
 先輩は僕の腰を掴むと、ぐ、ぐと押し付けてくる。その度に僕は悲鳴のような声を上げていた。もう自分が何を言ってるかもわからない。小刻みに下から突き上げられる度に先輩の吐息が漏れる。すごくセクシーな吐息で、それを聞くだけで僕は感じてしまっていた。
「せーちゃん……もう俺イキそう……」
 先輩のモノが大きくなるのを感じると、僕は無意識に腰を浮かせていた。先輩が欲しいって全身で叫んでるみたい。全部そう。コンタクトを作ろうと思ったのも、服装も、少しでもこの人の横に居たいって、居てもいいって思われたくて、邪魔に思われたくないのに、止められない。
 この人のことが好きだ。
「イッてください……僕の中に、出してくださ……んあぁっ!」
 言い終わる前に先輩がまた大きく腰を動かす。その動きに合わせて僕も自分からも腰を動かしていた。先輩のモノが大きくなるのを感じると、もう我慢できなかった。
「せーちゃん、出る……!」
 先輩がそう囁いた瞬間、熱いものが中に注ぎ込まれた。僕の一番奥に先輩の精液が注ぎ込まれるのを感じると、僕も同時にイッてしまった。
「んぅう!」
 ビクッと身体を震わせて、僕はイッた。水音と、お互いの吐息だった世界に、少しずつ別な音が戻ってくる感じ。
(あ…おわっちゃった……)
 僕は息を吐きながら、なぜだか知らないけどなんだか切なくて、ちょっとだけ泣きたくなった。

 シャワーを借りて部屋に戻ると、相変わらず電気を消したまま、先輩はビールを飲みながらベランダから花火を見てた。僕は隣に立つと、同じようにベランダの柵にもたれかかる。たくさん一気に花火が上がり続けて、遠くで終了のアナウンスが聞こえてきた。
「花火、終わっちゃいましたね」
「んー…」
 先輩は僕を抱き寄せた。まだ髪が少し濡れていて、それがちょっと申し訳なく思う。
「見たかった?」
「…少し」
 もうこの人のこの部屋から花火を見ることなんてないかもだし。それは言わずに僕は曖昧に微笑む。
「まあ、来年見ればいいだろ?初めからココ来てさ」
「え……」
 先輩は僕の頭を撫でながらそんなことを言うのだ。僕はびっくりして固まってしまう。先輩は僕の顔を覗き込んでニヤリと笑う。
「せーちゃんが人混みや外でヤる方が好きなら別だけど?あ、浴衣とか着てきてもいいな。そしたらやっぱり外でヤるか」
「い、いいです!」
 僕が慌てて言うと先輩は楽しそうに笑う。僕は先輩の冗談を本気にしてしまうのだ。先輩がそういうこと言うから……ちょっと期待してしまっている自分がいて嫌になる。
(でも……来年か)
 そんな未来が来ればいいな。僕はいつも不安になる。先輩はモテるし、来年になったら先輩は僕のことなんて忘れてるかもしれない。そう考えると不安になるのだ。
「せーちゃん、なんかまた余計なこと考えてるだろ?」
「え……」
 先輩が顔を覗き込んでくる。夏の夜、花火の消えた世界で、先輩の目だけがキラキラ光って見えた。その瞳に見つめられるとドキドキしてうまく喋れなくなってしまう。でも、ちゃんと伝えないと。僕は首を横に振った。
「ううん、楽しみだなって思っただけです」
 未来はどうなるかわからないけど、僕はこの夏を忘れないと思う。この部屋も、この花火も、生ぬるい風も、全部。
「ん。そうだな」
 満足そうに微笑む先輩を見ながら、そうであって欲しいなと僕はひっそりそう願うのだった。

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