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「アイツの好みの服装…やっぱりギャル系なのかな…」
まあこないだデートでそんなこと言ってたけど。司はそう思いながら、家までの帰り道を一人でとぼとぼ歩く。
「まぁ、あの服が可愛いのは認めるけどさ……でも……」
司は栄之助が選んでくれた洋服を履いた自分を想像する。ざっくりニットにミニスカ、足が細いから見えなくて済んでいるが、油断したらパンツが見えてしまいそうな短さだ。恥ずかしくて仕方ないからどうしても歩幅も狭くなる。
「……僕、そもそも男だし……」
司は呟きながらため息をつく。歴代の、アイツのそばにいた女のように柔らかでふくよかな胸もないし。ふと足を止めた。
(…って!僕がなんで栄之助に気に入られようと必死になっちゃってるのさ!)
司はハッとすると、ブンブンと頭を振った。
(ダメダメ!僕は男だ!男に好かれるとかおかしいだろ?)
しかしそう思っていても、身体は正直だ。最近ずっと栄之助のことを考えている気がする。
(違うの!僕が栄之助を振り回すの…!可愛いカッコも、アイツ好みの姿も、栄之助をいつもみたいにからかうためだから!)
ぶんぶんと頭を振りながら、司は心の中で叫んだ。
(意地悪栄之助のくせに、僕のことなんか急に優しくするし、勘違いさせるし……)
司はため息をつく。最近の栄之助は本当に優しい。意地悪なのは変わらないけれど、それでも前より断然優しくなった気がする。ただそれは。
(女の子の格好してから、なんだよね…)
何故か落ち込んでしまう。男のくせに男に身体を許して、女の子の格好までして。でも、それが嫌じゃない自分がいて。
(僕って……もしかしてMなのかな?)
司は頭を抱えるが、すぐに我に返る。
(いやいや!違うから!僕はノーマルだから!アイツが悪いんだ!アイツが僕のことからかうのが悪いんだ!)
司は自分に言い聞かせるように心の中で叫ぶと、再び歩き出した。
「こうなったら、めちゃめちゃカワイくなって、栄之助のこと振り回してやろんだから…!」
司はちょっとずれた闘争心をメラメラ燃やしながら、家路を急ぐのだった。
***
まあこないだデートでそんなこと言ってたけど。司はそう思いながら、家までの帰り道を一人でとぼとぼ歩く。
「まぁ、あの服が可愛いのは認めるけどさ……でも……」
司は栄之助が選んでくれた洋服を履いた自分を想像する。ざっくりニットにミニスカ、足が細いから見えなくて済んでいるが、油断したらパンツが見えてしまいそうな短さだ。恥ずかしくて仕方ないからどうしても歩幅も狭くなる。
「……僕、そもそも男だし……」
司は呟きながらため息をつく。歴代の、アイツのそばにいた女のように柔らかでふくよかな胸もないし。ふと足を止めた。
(…って!僕がなんで栄之助に気に入られようと必死になっちゃってるのさ!)
司はハッとすると、ブンブンと頭を振った。
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しかしそう思っていても、身体は正直だ。最近ずっと栄之助のことを考えている気がする。
(違うの!僕が栄之助を振り回すの…!可愛いカッコも、アイツ好みの姿も、栄之助をいつもみたいにからかうためだから!)
ぶんぶんと頭を振りながら、司は心の中で叫んだ。
(意地悪栄之助のくせに、僕のことなんか急に優しくするし、勘違いさせるし……)
司はため息をつく。最近の栄之助は本当に優しい。意地悪なのは変わらないけれど、それでも前より断然優しくなった気がする。ただそれは。
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(いやいや!違うから!僕はノーマルだから!アイツが悪いんだ!アイツが僕のことからかうのが悪いんだ!)
司は自分に言い聞かせるように心の中で叫ぶと、再び歩き出した。
「こうなったら、めちゃめちゃカワイくなって、栄之助のこと振り回してやろんだから…!」
司はちょっとずれた闘争心をメラメラ燃やしながら、家路を急ぐのだった。
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