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おまけ
◯◯しないと出れない部屋①(エリオスとレイナード)
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※近々本編再開するためにキャラの感覚取り戻そうと短編を書いてます。よろしければ!
エリオス少年とレイナードの同郷コンビが閉じ込められちゃう話です。とりあえずコレは健全。
***
「何この馬鹿げた名前の部屋」
エリオス少年はかつての敵国の言語で書かれた看板の文字を読み上げて死ぬほどあきれた顔をして言った。
ちなみにエリオスは少年から青年になりつつあったし、対外的には終戦したがエリオスの中では絶賛継続中である。◯◯の部分については脳が理解を拒んでいる。愚かで野蛮で暴力で物事を解決する人間たちなので、ボキャブラリーがあまりに貧困過ぎる。定義が曖昧で要領を成してない。
「ね、ね、ね、エリオス…!これって…これって…」
「………」
まあこれで閉じ込められた相手がレイでなかったら起きる前に息の根を殺してたかもしれないのでそこだけはまだマシだと思った。密室ならバレることもない。完全犯罪だ。
鬱屈した学園生活に生来の我慢強さがあだとなって、エリオスの性格はすっかり暗く淀んでしまっていた。唯一の救いは敵国の人質になってしまったレイナードがいてくれたことである。とはいえ過保護な義兄のせいで堂々と会話するのも中々難しい現状なのだけど。
「ね、これ、これ、あれだよね…?その、えっちするってことだよね…?」
「…待って今考えてるから」
大きなベッド、大きな枕、アホみたいな解除条件。ご自慢の頭をフル回転しながら、エリオスは考えた。
(低俗過ぎ…これだから野蛮人は……)
エリオスは馬鹿馬鹿しくなってベッドにどかりと腰かける。
「あ、ダメだよエリオス!座ってどうするの?」
「…とりあえず疲れたから座って考える」
お前も来なよと言うとレイナードはちょっと気まずそうに横に来た。そんな意識されるような仕草をされると、逆にちょっと、困る。
(部屋、ここだけなのかな?浴室とかあればちょっとは文化を見直すけと)
レイナードをちらり、と横目で見るとまだ頰を赤く染めたまま落ち着かない様子だった。
「……」
エリオスは再び馬鹿げた解除条件を睨みつける。どこまで求められているかは正直分からない。
(まあ、僕はどちらでもいいんだけど…)
そう心の中で呟くと、レイナードの肩を掴んでベッドに押し倒す。
「えっ!エリオスっ!?」
「何?」
「な、なにって……」
レイナードは目を白黒させて、顔を赤らめる。その瞳の奥に少し期待の色を見つけて、エリオスは内心ほくそ笑む。
「だって僕ら閉じ込められたんだよ?一応確認だけど僕が君を犯すフリをしたとして何か支障ある?」
レイナードの耳元で囁くとレイナードは肩をビクっと震わせた。耳まで真っ赤にして口をパクパクさせる。
「お、犯すフリって……!」
「セックスしないと出られない部屋じゃないの?僕、別にどっちでもいいけど」
そう言ってエリオスはレイナードの髪を撫でる。相変わらず柔らかくて触り心地がいい。レイナードは耳まで真っ赤にして泣きそうな目でこちらを見上げていた。その顔を見ていると少し嗜虐心がそそられる。
「それとも……レイは僕としたくない?」
わざと意地悪く言うと、今度は泣きそうな顔になる。
「そ、それは…でも…だって…」
子供の頃と変わらない困り顔に内心エリオスは満足していた。もう少し困らせてもいいけど、なんだか可哀想な気持ちにさせられる。ずるい。
なのでそっとキスするフリをして耳元に口を寄せる。
「…解除要件の確認をするつもり。悪いことはしないから、素直に僕の言う通りにして?」
えっ…!?と目を大きく見開く。
「表現が曖昧ということは別に本番しなくてもいい可能性もある。僕がお前に対してひどいことしたことある??」
「…ない」
至近距離でじっと見つめる。レイナードの顔は真っ赤だった。
「僕はお前の嫌がることはしない」
そう言って頭を撫でると、レイナードは「わかってる」と言わんばかりに頷いた。
「じゃあ、試すとしようか。このバカげた部屋のからくりをさ」
こんなこと、今置かれた自分の状況と比べたらあまりにもイージーモードだ。
エリオスはそう言って不敵に笑った。
***
エリオス少年とレイナードの同郷コンビが閉じ込められちゃう話です。とりあえずコレは健全。
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「何この馬鹿げた名前の部屋」
エリオス少年はかつての敵国の言語で書かれた看板の文字を読み上げて死ぬほどあきれた顔をして言った。
ちなみにエリオスは少年から青年になりつつあったし、対外的には終戦したがエリオスの中では絶賛継続中である。◯◯の部分については脳が理解を拒んでいる。愚かで野蛮で暴力で物事を解決する人間たちなので、ボキャブラリーがあまりに貧困過ぎる。定義が曖昧で要領を成してない。
「ね、ね、ね、エリオス…!これって…これって…」
「………」
まあこれで閉じ込められた相手がレイでなかったら起きる前に息の根を殺してたかもしれないのでそこだけはまだマシだと思った。密室ならバレることもない。完全犯罪だ。
鬱屈した学園生活に生来の我慢強さがあだとなって、エリオスの性格はすっかり暗く淀んでしまっていた。唯一の救いは敵国の人質になってしまったレイナードがいてくれたことである。とはいえ過保護な義兄のせいで堂々と会話するのも中々難しい現状なのだけど。
「ね、これ、これ、あれだよね…?その、えっちするってことだよね…?」
「…待って今考えてるから」
大きなベッド、大きな枕、アホみたいな解除条件。ご自慢の頭をフル回転しながら、エリオスは考えた。
(低俗過ぎ…これだから野蛮人は……)
エリオスは馬鹿馬鹿しくなってベッドにどかりと腰かける。
「あ、ダメだよエリオス!座ってどうするの?」
「…とりあえず疲れたから座って考える」
お前も来なよと言うとレイナードはちょっと気まずそうに横に来た。そんな意識されるような仕草をされると、逆にちょっと、困る。
(部屋、ここだけなのかな?浴室とかあればちょっとは文化を見直すけと)
レイナードをちらり、と横目で見るとまだ頰を赤く染めたまま落ち着かない様子だった。
「……」
エリオスは再び馬鹿げた解除条件を睨みつける。どこまで求められているかは正直分からない。
(まあ、僕はどちらでもいいんだけど…)
そう心の中で呟くと、レイナードの肩を掴んでベッドに押し倒す。
「えっ!エリオスっ!?」
「何?」
「な、なにって……」
レイナードは目を白黒させて、顔を赤らめる。その瞳の奥に少し期待の色を見つけて、エリオスは内心ほくそ笑む。
「だって僕ら閉じ込められたんだよ?一応確認だけど僕が君を犯すフリをしたとして何か支障ある?」
レイナードの耳元で囁くとレイナードは肩をビクっと震わせた。耳まで真っ赤にして口をパクパクさせる。
「お、犯すフリって……!」
「セックスしないと出られない部屋じゃないの?僕、別にどっちでもいいけど」
そう言ってエリオスはレイナードの髪を撫でる。相変わらず柔らかくて触り心地がいい。レイナードは耳まで真っ赤にして泣きそうな目でこちらを見上げていた。その顔を見ていると少し嗜虐心がそそられる。
「それとも……レイは僕としたくない?」
わざと意地悪く言うと、今度は泣きそうな顔になる。
「そ、それは…でも…だって…」
子供の頃と変わらない困り顔に内心エリオスは満足していた。もう少し困らせてもいいけど、なんだか可哀想な気持ちにさせられる。ずるい。
なのでそっとキスするフリをして耳元に口を寄せる。
「…解除要件の確認をするつもり。悪いことはしないから、素直に僕の言う通りにして?」
えっ…!?と目を大きく見開く。
「表現が曖昧ということは別に本番しなくてもいい可能性もある。僕がお前に対してひどいことしたことある??」
「…ない」
至近距離でじっと見つめる。レイナードの顔は真っ赤だった。
「僕はお前の嫌がることはしない」
そう言って頭を撫でると、レイナードは「わかってる」と言わんばかりに頷いた。
「じゃあ、試すとしようか。このバカげた部屋のからくりをさ」
こんなこと、今置かれた自分の状況と比べたらあまりにもイージーモードだ。
エリオスはそう言って不敵に笑った。
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