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村!
しおりを挟む「どこだ……ここ?」
そこは全く見覚えのない森の中だった。
「俺…死んでないのか?」
身体を触って確認する。
「生きてるな。」
スーハー、スーハー…。
深呼吸をし落ち着く。
よし、冷静に考えろ。俺はさっきまで国立の研究所にいて実験の手伝いをしていた。その最中に変な黒い球に吸い込まれて気付いたらここに寝ていた。これは要するに………異世界に来てしまったって事だな。そうだ。そうとしか思えない。こんな展開、異世界行っちゃった系ラノベのテンプレじゃねーか!
「……ヤッターーーーー!!!」
等々、俺のターンが来たぜ!妄想までしていた夢の展開。さぁ、かかって来い異世界!
「さて、こういう場合、何処かのお姫様が盗賊に襲われるイベントが発生するはず。…よし!まずイベントを探し少し歩いてみるか。」
右も左も分からない森の中を歩き回る。
「やっヤベー。森の中歩くのって…こんなにキツイのかよ!」
数分歩いただけでヘトヘトになった。
「くそー!このままじゃイベントが発生する前にへばっちまう。」
「キャーー!」
女性の悲鳴が聞こえた。
「これは女性の声。ようやくイベント発生だ!待ってて下さいお姫様!」
声のする方に向かう。
「おっ!見つけた。」
物陰に隠れて様子を伺う。女性が複数と男に囲まれていた。
うーん。服装を見る限り、どう見てもお姫様ではないな。
ボロボロのスス汚れた服を着ていた。
まぁいい、イベントはイベントだ。ここをカッコ良く助けて、村か街に招かれる。これだ!よし、じゃー…。
「おい!誰だ!」
一人の男がこっちに向かって怒鳴っていた。
明らかに俺に言っていた。
「バレてねーと思ってんのか?」
うわバレた!まじかよ!音なんて鳴らしてないのに、さすが異世界。
「おい!貴様ら!」
物陰から出て言う。
「ラッキー!獲物が増えた。」
「馬鹿な事はやめて家に帰れ!じゃないと……。」
男たちは話を聞かず、刃物を振り回しにじり寄ってくる。
「ちっ、ちょっまっ……。」
やっヤバい!こいつら人の話全然聞いてねー。ていうか…。
男たちをジッと見る。全員ムキムキで目つきも鋭く、身体に傷跡が無数にある。
めっちゃ怖い!何だよこいつら!見た目ヤクザより怖いし、身体なんてボディービルダーかよ!しかもあれ本物の刀だろ?気合い入りすぎだろ!
身体を震わせ、冷や汗をかく。
ケッけど!俺、のっ能力者だし!まっ負けねーし!
「オラーーー!」
男たちが一斉に襲いかかってくる。
「うわ!」
驚き目を瞑ってきまう。同時に反射的に能力を使った。
バリバリッ!!ドーーーーーンッ!!!
「ギャーーーッ!」
男たちの悲鳴が聞こえ、目を開けると全員が丸焦げになり倒れピクピクしていた。
よっよし!狙い通り。そしてここで。
「どなたか存じませんがありがとうございました。」
「無事でよかった。」
よし、からの…。
「それでは失礼します。」
「………うん?」
女性はどんどん離れて行く。
えー!村に招待してくれないの?マズイ、このままじゃイベントが終了してしまう。
「ちっちょっとまって!」
女性が立ち止まり、振り向く。
「俺は旅をしているものなんですが、この地に来て日が浅い。少し、ここの事を教えてもらっていいだろうか?」
これでどうだ。
「はい、分かりました。ここで立ち話をするのは危険なので村に来てもらっていいですか?」
「はい。」
よし、いい感じに村に招待してもらえた。なかなかの対応力。
二人は一緒に村に向かう。
「あの、さっきは本当にありがとうございました。」
「いや、俺は当然の事をしただけで。」
「さっきのは魔法ですよね。」
「さっきの?」
「バリバリって音がなってた…。」
「あー、そうですね。」
魔法、やっぱりあるんだな。まぁ、さっきのは魔法じゃ無いけどそういう事にしとこう。
「やっぱり、すごいです。魔法が使えるなんて。」
「そんなに珍しいんですか?」
「私の村には使える人いません。街に行けば居るみたいですけど。」
「へー。」
異世界でも魔法使いは珍しいのか?
「あの、お名前を聞いてもいいですか。私、サラっていいます。」
「俺はたな……。」
ちょっと待て。本当に田中悟って名乗っていいのか。ここは異世界。わざわざ本名名乗らなくてもいいんじゃないのか。それに異世界人の名前って大体横文字じゃ無いか。…カッコいい名前…名前…。
「あのー…。」
「えっ?!あー俺、俺は…クロ。クロって言います。」
「クロさんですか。よろしくお願いします。」
しまった。サラさんの声にびっくりしてついクロなんて行ってしまった。クロって犬かよ。…はぁ~、なんか異世界での最先、あんまり良くないな。
「着きました。」
気がつくと森を抜け、目の前には小さな村があった。
「ここですか。」
村に入り、周りを見る。
うん。いい感じに寂れてるな。でも、なんか…。
村は大破している古屋がいくつかあり、少し荒れていた。そして、しんみりとした何か悲しい雰囲気だった。
「何かあったんですか?」
「はい。山の主に襲われたんです。」
「山の主?」
来ました!山の主。
「山に巣があって昔から住んでるんですけど、昨日突然山から降りて来て村をめちゃくちゃにして行ったんです。」
「それでですか。すいません。こんな時に来てしまって。」
「いえ、構いません。あっ、着きました。」
サラが指指す先に小さな古屋があった。そして古屋に入る。
「それで、聞きたい事っていうのは?」
「まず、ここはどこですか?」
「ここは、チョコ王国のという国の領土内にあるカカオ村です。」
「チッチョコ?カカオ?」
「はい。」
ふざけて…無いよな。
「じゃー次はさっき話してた事なんですけど、魔法のことです。」
「すいません。魔法の事は村に使える人が居ないんで、詳しい事はわからないんですよ。街に行けば、ギルドも有りますし、使える人が居るとおもいます。」
おっ!来ましたギルド!一応、ギルドも聞いとくか。
「ギルドというのは?」
「簡単に言えば、依頼を受けられる場所です。ギルドに登録した冒険者たちが依頼を受けるんです。それでその冒険者たちの殆どが魔法を使えると聞いています。詳しくは街に行って聞いた方がいいと思います。」
「わかりました。で、ここから一番近い街はどこですか?」
「ここから一番近い街はピーナッツですね。」
ピッ?!…まぁいいや。
「あの山を越えたところにあるんですけど。」
サラが窓から見える山を指差す。
「えっと、山一つ分だから…10マイルくらいです。」
「えっ!十、マッマイル?!」
「はい。」
いや待て!なんでマイルだよ!そこはキロだろう!
…えっと、確か一マイルが大体一.六キロだったよな。だから十六キロくらいか。とお!いや、山超えるんだからこのくらいか。寧ろ近いのか?
「あと何か聞きたい事はありますか?」
今のところはこんなもんでいいか。
「いえ、ありがとうございました。あと、今夜泊めてもらっていいですか?」
「はい。構いません。こんなところでよかったら。」
「ありがとうございます。」
よし。今夜の寝床はゲットした。
「では、私は用事がありますのでちょっと出てきます。後、あなたが来ていることも村長に言っておかないと。」
「すいません。お願いします。」
サラは家から出て行く。そして、完全に家から出るのを確認する。
「はぁ~。」
緊張の糸が切れ、ため息を吐く。
「いやー、緊張した。テンプレ通りとは行かないけど、良い感じに進んでるんじゃ無いか。うん。」
独り言をつぶやく。
「っと、ここでセーブセーブっと。…って、これゲームじゃねーし。……うん?てか俺、異世界で遭難してんじゃ無いのか?!」
ようやく、自分の現状に気づき、慌て出す。
「おいおい!異世界に来た嬉しさで気づかなかった。今の俺、相当ヤバい。どこかもわからない。帰り方もわからない。…そうだ、スマホ。」
慌ててポケットからスマホを取り出す。
「圏外…だよなぁ。」
肩を落とし、さらに落ち込む。
「詰んだ。完全に詰んだ。…今日発売のラノベは?明日放送のアニメは?まだ終わってないゲームは?。…死ぬ前に悔いが残ってるやつの気持ちが今、物凄い分かる。」
目から涙が溢れ、絶望感が顔は現れていた。
「やーい!バケモン女!あっち行け!」
家の外から子供の声が聞こえた。
なんだ?
涙を拭い、窓から外の様子を見ると三人の男の子が一人の女の子を囲んでいた。
「お前気持ち悪いんだよ。」
男の子たちが女の子に暴言を言っていた。
「なんだ、イジメか?悪いが今はそれどころじゃないんだ。」
俺は見るのをやめ、子供達から目を離すと『ドンッ!』と鈍い音が聞こえた。
「うん?」
振り返り子供達の方を見る。女の子は蹲り、すぐ横に大きめの石が転がっていた。頭から血を流し、小さな声で呻き声聞こえをあげていた。
「おい。おいおい!それは洒落になってないだろう!」
古屋を飛び出し、子供達に駆け寄る。
「おい!何やってんだ!」
男の子たち駆け寄り怒鳴りつける。
「なんだおっさん!」
「おっ!おっさん?!」
こっ!このガキ何処に目つけてやがんだ!シャニーズって言ってもバレないくらいのルックスだろーが!…まぁいい。
「おいガキ!とっとと失せろ!」
俺は鬼の形相で睨みつける。
「うわー!」
男の子たちは俺の顔を見て、怯えるようにして逃げていった。
「ふー。」
俺は少し息を吐く。
「君、大丈夫?」
女の子に声をかける。
「はい。ありがとうございます。」
小さな声でお礼を言う。
長い金髪。歳は十歳くらいか。うん、金髪の女の子と言えば碧眼と相場が…うん?
顔を上げた彼女の目は確かに碧眼ではあったが、両目ではなかった。彼女の目は左目が碧眼。右目は赤色というかスカーレットの様な綺麗な色だった。
「はっ?!」
彼女は目を見ている事に気付くと、咄嗟に左目を隠した。
左目は少し訳ありみたいだな。って碧眼の方?
「その左目、あんまり良く思われてないのか?」
俺の様子を見て、ゆっくり左目に当てた手を退ける。
「お兄ちゃん、この目、気持ち悪くないの?」
「おっ?!」
お兄ちゃん!キターーーー!
さっきまでの絶望的な気分だったとが、最高の気分に一変した。
『お兄ちゃん』。なんて破壊力だ。
「お兄ちゃん?」
俺のにやけた顔を心配そうに見る。
「あっ。うん全然気持ち悪くないぞ。」
彼女から怯えが無くなり、安心した様子になる。
「君の名前は?」
「僕、アリス。」
「俺は、クロだ。」
「ねぇ、お兄ちゃんは何処から来たの?村の人じゃないよね。」
「俺は…。」
うーん。何て答えよう。異世界はなんかまずい気がするから…よし。
「俺は『夢の国』から来たんだ。」
子供だしこれで誤魔化せるだろ。
「えっ!お兄ちゃん『夢の国』から来たの?すごいな。」
「えっ?あっうん。」
おい!まさか?!
「妖精たちがいっぱい居るんだよね。」
「あーうん。」
うわーしまった!まさか『夢の国』が存在するとは。話題を変えなければ。
「俺の話はまたゆっくりしてあげるから今は君のことを聞かせてくれよ。」
「うん、わかった。」
少し残念そうに言う。
「それで、その左目は?」
「生まれた時からこうなの。魔眼なんだって。」
「魔眼?」
「魔族の眼だって。この眼は不幸を呼ぶって言われてるんだって。」
「それであんな事されてたのか。」
「うん。でも、いつもの事だから平気。」
アリスは笑いながら言う。
「……。」
まだ十歳くらいの女の子がどう見てもやり過ぎ、行き過ぎの嫌がらせを『いつもの事だから。』と、笑顔で言う姿を見て胸が苦しくなる。
「実際、不幸な事ってあったか?」
「うーん。わかんない。でも今のこの状況は僕のせいってみんな言ってる。」
「なんだそれ!」
俺は反射的に答えた。
アニメや漫画で同じような展開を見たことがあったから大体こう言う事になるのは薄々分かっていた。だが、異世界とは言え現実で起こっているという事が俺を感情的にさせる。
くそっ!アニメや漫画だから良いのに…。
「俺はその眼、綺麗だと思うけどな。」
「ホント?そんな事言われたの始めて。」
嬉しそうに答える。
「きっといつか良い事ある。その眼を持って生まれた事には何か意味があるはずだ。」
「そうかなぁ。だと良いな。」
アリスは笑顔で答える。
本当に良い子だな。
その後も長々と話をする。そして気がつくと、日が暮れ始めていた。
「僕、もう行かないと。」
「そうか、ありがとう。楽しかった。」
「僕も、じゃあ。」
アリスは立ち去っていく。
そして俺も古屋に戻った。
「あっ、おかえりなさい。何処行ってたんですか?」
帰ってきた俺にサラが聞く。
「はい、村の女の子と話をしてました。」
「そうですか。私これから村の集会があるのでまた少し留守にします。」
「はい。わかりました。」
サラが古屋を出て行く。
「ふー。……っあ。」
俺は自分が異世界遭難している事を思い出した。
「そーだった。…はぁ~。」
肩を落とし落ち込むが前ほどではなかった。
「今更落ち込んでもしょうがないよな。よし、まずは持ち物だ。」
俺はカバンの中を見る。
「えっと、…筆箱、教科書、ノート、モバイルバッテリー、パン…か。で、ポケットにスマホ。うーん…。ロクなのないな。」
まぁ、通学用のカバンに遭難を想定したものが入ってる方がおかしいけど。
「晩飯はこのパンかな。サラさん、飯出してくれそうな雰囲気なかったし、旅人に飯出せるほど余裕のある状況でもないか。」
俺は荒れた村の光景を思い出す。
まぁ、明日アリスに川の場所でも聞けばいいか。サラさんよりアリスの方聞きやすいし。明日の朝食は焼き魚だな。
俺は持っていたパンを食べすぐに眠りにつく。
翌日、俺は何時もの学校に行く時と同じ時間に目を覚ます。
「うーん。」
俺はグッと伸びをする。
「うん?美少女がいない。…っあ、ここ異世界か。」
周りを見る。
「サラさんが居ない。」
もう仕事してるのかな。なかなか早い時間だけどなぁ。
俺は身体を起こし外へ出る。外には村人のほとんどが集まっていた。
「おっ!村人全員集合か?アリスいるかなぁ?」
周りを見回しながら村人たちのところへ行く。そして村人に声をかける。
「おはようございます。あの、アリスって女の子知りませんか?」
「えっ、…さぁ。」
村人は少し驚き、目をそらしながら答える。それを見てあるアニメの展開が頭を過る。
まさかな。
その後も何人かの村人に声を掛けるが全て知らないと答えた。そして全ての返答が目をそらしたり、目が泳いだりしていた。
おい。冗談だろ。
俺は嫌な予感がしていた。
「村長。今戻りました。」
森の中から五人の村人が出てきた。
「お疲れ様でした。どうでしたか?」
「はい。あいつ最後まで落ち着いてました。」
「そうですか。これで主様もお鎮まりくださる。」
この会話で俺の感じた予感は確信に変わる。
「こいつら!」
周りの村人を見る。
「アリスを生贄にしやがった!」
とあるアニメに山の主に襲われた村が怒りを鎮めるためにお供え物をする、という展開があった。そう言う展開のお供え物は大体村人誰かの命だ。この村に来て話を聞いた時点で予想はしていた。だが、異世界とは言え現実でこんな事するはず無いと思い込んでいた。
俺は村長の方へ向かい胸ぐらを掴み、鬼の形相で言う。
「何処に連れて行った?」
「なっ、何だね君は?」
村長は驚きながら言う。
「おい!何だあんた!」
一人の村人が胸ぐらを掴む俺を離そうとくが、俺はその手を振り払う。
「アリスを何処へ連れて行ったって言ってんだ。」
俺は興奮し『バリバリっ!』と無自覚に能力を使う。
「っひ!アッアリスは山の主の所に連れて行った。あの山を少し登った所に洞穴がある。そこが山の……。」
村長は震えながら横の山を指差す。俺は最後まで聞かず、その山へ向かって走った。
くそー!間に合ってくれ!
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