彼は世界最強の側近です。

ヒデト

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大槍武祭編

5話

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「……なんで。」

「なんで?うーん……そう決まったから?」

「何だそれ!俺は聞いてない。」

「うん。言ってないもん。」

「はぁ、…帰れ」

「嫌!」

「帰れ!!」

「イヤッ!!」

影丸は家の敷地からシャルロットを追い出そうとするが、それを縋るように抱き着き抵抗する。

二人の引っ張り合い。まるで兄妹喧嘩の様だ。

引っ張り合いの最中、一つの影が近づいてくる。

振り向くと、後ろには父親がドンッと腕を組んで立っていた。


「親父!こいつ今日うちに泊まるって言ってやがるんだけど…。」


ドンッ!!


拳骨が一発影丸の頭に落ち、鈍い音を鳴らす。


「イッテっ!!」

影丸は頭を抑えて痛がる。

「お待ちしておりました。今日うちにお泊りになる事はカーナ王より聞いております。」

影虎は軽く頭を下げる。

「はぁ?俺聞いてねぇよ!」

影虎は頭下げたまま、ギロッと影丸に鋭い視線を向ける。

「さぁ、お上りください。」

「はい。お邪魔します。」

シャルロットはスッと影丸の横を通り家の中へ入る。
その時、影丸に『どうだ!』と言わんばかりのドヤ顔を向けて来る。

「はぁ。」

「すまん、言うの忘れてた。」

一際大きなため息を吐いた後、影虎がボソッと呟く。

「…だと思った。」

昔は険しい顔した厳しい父親と思っていたが、周りの事が色々わかるようになって来た頃から『なんか抜けてるな』と思うようになっていた。
最近は恐い顔をした間抜けな親父にしか見えない。


「ねぇ、影!影の部屋見せてよ!」


家の中から影丸を呼ぶシャルロットの声。
影丸は無言で家へ入り声のする方へ行き、部屋へ案内する。

「へぇー、ここが影の部屋か…。」

十二畳の和式の部屋。一人部屋ならこんなものだろうが、将軍家の長男の部屋にしては少し狭いような気がする。
その部屋に脚の短い少し大きい卓袱台の様な長方形の机にタンス、真田家の家訓の書かれた掛け軸、そして、影丸が今腰に下げているのとは別に刀が二本、槍が二本飾られていた。

シャルロットは観察する様に部屋を見て回る。妙に楽しそうに部屋見るシャルロットを見ていると、さっきまで泊まる事に納得していなかった気持ちが消え、「まぁいいか」と言う気になってくる。

「シャル、多分もう飯が出来るから居間に行くぞ。」

「なんでわかるの?」

「感…かな。ずっと住んでるんだ、飯のでき時くらい分かってくるだろ。」

「そうなの?」

半信半疑で居間へ行くと、丁度並べているところだった。

「すごい、当たってる。」

「シャルロット様はこちらに。」

真田家では男女に分かれ、向かい合わせになって食事をしている。祖父、父、影丸で一列。母、妹で一列。いつも祖父の前が空いている。
今回はそこにシャルロットの席を設けていた。
そして何故だろう。シャルロットの食事だけやたらと豪華だった。
立場的に普通の事なのだが、どうしても比べてしまう。影丸達の食事も貧相ではない。まぁ、普通といった感じた。だが、比べるとどうしても貧相に見えてしまう。そのくらい差があった。
シャルロットもこの差には流石に戸惑っていた。


「さあ。」

「……。」


影虎のいつも通りの低い声。影丸とシャルロットは無言で食事を見つめる。


「私、みんなと同じでいいですよ。」

「それはいけません。」

「……。影、私普通がいいんだけど…。」

少し沈黙した後、影丸に耳打ちをする。

「じゃあ、命令にすればいいんじゃないか?」

「そうか!」

そう言い耳打ちをやめ、一回咳払いをすると。

「それじゃあ、命令します。普通の食事にしなさい。」

「…と、おっしゃられましても、食事はもうこれしか御座いません。」

「そんな…。」

まぁ、考えられない事じゃない。少し多めに作る家もあれはきっちりしか作らない家もある。真田家は後者だったという事だ。
少し肩を落としたと思ったら、すぐに何か閃いた様な反応をする。

「じゃあ、場所を替わってよ。」

「……それはちょっと…。」

少し困った顔をし、戸惑う影虎。

「命令です。変わりなさい」

「……わかりました。」

影虎は仕方なく了承する。

「親父、替わってくれ。」

父は祖父に小声で頼んだが、祖父は無視し、お茶を啜る。

「私、影の隣がいい。」

「…それは…ちょっと……。」

席は影丸と祖父が父を挟むそうになっている。影丸の隣は父、影虎と言う事になる。

「命令です。」

「……わかりました。」

父、影虎の苦渋の決断。
結局、父とシャルロットが入れ替わる事になった。

なんとも言えない光景。
一人豪華な食事。
いつにも増して眉間に皺を寄せて腕を組んでドンッと座る。少し恥ずかしそうにも見えた。
その姿を見て、必死に笑いを堪える影丸。
ちょっとでも微笑おうものなら凄い形相で睨みつけてくる。
その度に真顔を作る。

そこにタイミングを見越したかの様に妹、珠莉がやって来る。

居間に入った瞬間、その光景に真顔になり身体が硬直する。
触れてはいけないと察した様に何も言わずに席に着く。

影丸の隣にシャルロットが座っている。それを見た瞬間、不機嫌そうな顔をする。

珠莉はシャルロットの事が嫌いなのだ。もちろん思っているだけで、口には出さない。
シャルロットの方はそうでも無い。一方的に珠莉が嫌っているのだ。
シャルロットが影丸と仲良くしていると決まって不機嫌になる。

「お邪魔してます。」

「……どうも。」

そしてシャルロットが声をかけると無愛想に返事をする。シャルロットも嫌われているのではないかと思っていた。

「ねぇ、珠莉ちゃんは私の事嫌い?」

「いえ、そんな事は有りませんが。」

「そう、ならいいんだけど。」


絶対嫌ってるよ。なんで?私何かしたかな。


「お兄ちゃん、試合見たよ。楽勝だったね。」


態度を一変させ、嬉しそうに話しかけた。


「ああ、今日はな。」

「私、どこにいるかわかった?」

「わかるわけないだろ。」

「えー、見つけてよ。じゃあ明日は見つけてね。」

「無茶言うな。」


兄妹の楽しげな会話、シャルロットは影丸の袖を引っ張る。


「何?」


嫉妬。とまでは行かないが、シャルロットはヤキモチを焼いていた。ヤキモチを焼くのは、これが初めてではない。そして、ヤキモチを焼く時はいつもこの二人の会話の時。側に居るはずなのにシャルロットの居場所はいつも無かった。その度に抱く感情。いつもは、「ヤキモチなんて焼いてない」と言い聞かせ、気持ちを押し殺す。が、何故か今回は感情を殺すことを忘れ、無意識に影丸の袖を引っ張っていた。


「……はっ!」


数秒で袖を掴んでいる自分に気付き咄嗟に手を離す。


「か、影は私に気付いてた?」


シャルロットは誤魔化す様に質問をする。


「お前はすぐにわかった。場所も大体わかってたし、それにお前なんか踊ってただろ。」

「踊ってたって何?」

「えっ?だってなんか踊ってただろ?」

「踊ってなんかないわよ。人が真剣に応援してるのに…。」


バカにされている様な気がしたが、それ以上に自分に気づいてくれていたことが嬉しかったシャルロットの顔自然と緩んでいた。

それを見て次は珠莉が仏頂面を浮かべる。お互いのヤキモチの応酬。
珠莉は一方的に殺気を込めた視線を向けるが、シャルロットはその視線に気づかない。

会話を妨げる様に父が咳払いをする。

父に視線を向けると父、母、祖父が合掌して待っていた。
三人は申し訳なさそうに会話をやめ、合掌する。
そこからは何時もの真田家の食事の流れ。
父の「いただきます。」と言い、後を追う様に同じ言葉を言う。
いつも通り微妙な空気へと変わる。シャルロットも空気がどこかおかしい事に気付き、戸惑うがそれを表には出さない。

話しにくい空気を醸し出した空間で食事を終える。その空気に慣れないシャルロットは食事を終えた後、息を止めていたかの様に一気に息を吐き出す。


「ねぇ、いつもこんな感じなの?」


耳打ちはしないが、周りに聞こえない小さな声で質問する。
影丸は質問に主語はないがすぐに何の事かすぐにわかった。


「ああ、なかなかキツイだろ。」

「うん、ちょっと。」

初めてあの空気を体験した者は大概トイレへと逃げてしまうか箸が進まなくなるものだが、シャルロットは初めてでそれに耐えた。大したものと言わざる終えない。


「お風呂の準備が出来ていますので先にお入りください」

「えっ、私?」

「ああ、お前が一番風呂だ。一人で入れるよな?」

「入れるよ。バカにしないで。何なら一緒に入って身体洗ってくれる?それなら私の身体を見ても問題ないわよ。どうする?」


シャルロットは胸を寄せる様に腕をくっ付ける。


「バカ、やらねぇし見ねぇよ。」

そう言いつつも影丸は真顔で視線を胸へと向ける。


気にした事なかったけど、こいつなかなかあるよな。


「残念。じゃあお先に入らせてもらうよ。」


シャルロットは居間出たすぐ横の壁に俯向きもたれかかる。


はぁ…緊張した…。


赤面してへなへなと崩れ落ちる様に座り込む。


もし本当に一緒に入る事になったらどうしようかと思った。


シャルロットは影丸の慌てる顔を見たいが、期待外れだ。お風呂へのお誘いをこっちからすれば少しは恥ずかしがるかと思ったのだが当てが外れた。オマケで色っぽく胸を寄せてアピールまでしたのに慌てるどころか普段通り口調を変える事なく返答した。


少しくらい照れてくれてもいいのに…。


シャルロットはゆっくり立ち上がりお風呂へ向かう。
珠莉の浴衣の寝間着を渡され、シャルロットはお風呂へ入る。木造の大浴場といってもいいくらいの巨大な湯船に40度から42度の少し暑めのお湯が張られ前が見えなくなるくらいの湯気を上げている。
かけ湯をし、黙々と身体を洗う。
泡が身体全体を覆う。
泡がギシギシと音を立てる。
手から足、指先まで泡をなじませる様に撫で洗う。
頭からお湯を流すと滑り落ちる様に泡が流れ金色の髪が照り輝く。
洗い終わると湯船へ浸かる。


「はぁ~。」


シャルロットは湯船に肩まで沈めて考え込む。


どうしたら影の照れた顔観れるんだろ…。


今更だがシャルロットは影丸の事が特別な意味で好きだった。いつからと言われると正直わからない。
自覚し出したのは三年前のあの事件からだろう。だが、恐らくそれ以上前から意識はしていた。それがいつからと言うのがわからない。
自覚してからはあからさまに影丸の事が頭から離れない。
側にいる時は『何を考えているのか』という事ばかりが頭の中を駆け巡る。
側にいない時は『今何処で何をしてるんだろう』とか『早く顔が見たい』とかを考える。
現に大槍武祭の二日と半日、会えなかった時間は寂しさと愛おしさで胸が張り裂けそうだった。
会場で会った時は涙がこぼしそうになった。

そのくらい影丸の事が好きなのだ。

居間でのことは死にそうなくらい恥ずかしいのを押し殺した渾身のアピールだったのに影丸は無表情、全く反応しなかった。
シャルロットは自信が無くなっていた。


私って魅力無いのかなぁ…。


モヤモヤしたままお風呂を上がる。

それにひきかえ影丸が風呂に入っている時、シャルロットの悩みに相反する事を考えていた。


「あーあ。胸揉みてぇ。一緒に入るって言っときゃ良かったなぁ」


真顔で、とんでも無い事をぼやいていた。
表には出さない真顔の裏に潜む煩悩。
周りには落ち着いているだのと言われていても十七歳になる男が女に興味が無いなどあり得ない。もし、興味がない奴がいたならそれは男にしか興味のないホモくらいのものだ。


「襲っちまおうかなぁ。カーナ王どうせ怒んねぇだろ。」


もちろん、怒らないなど流石にあり得ない。確実に死罪以上の罪になるだろう。
一族全員晒し首もあり得る。
影丸もわかっている。冗談でぼやいているだけだ。


「あーあ、オッパイ揉みてぇ…。」


誰も影丸が風呂でこんな事を言っているなんて思わないだろう。

影丸は散々ぼやいたのち風呂を上がる。


シャルロットは風呂を上がった後、客室へ案内される。ここが今日のシャルロットの寝床になる。
部屋は十二畳、影丸の部屋と同じだ。内装も大して変わらない。タンスと刀、槍がないくらいだ。部屋にはすでに布団が綺麗に敷かれていた。恐らくシャルロットが風呂に入っている時に敷いたのだろう。

寝るにはまだ早い時間帯。
シャルロットは布団に飛び込み枕に顔を埋める。


「あぁぁぁぁぁぁぁあーーーーーー!」


足をバタバタさせ、もがく様に叫ぶ。枕がフィルターとなり叫び声を殺し、曇らせる。部屋の外には聞こえない。


「はぁ、どうしよう…。」


自身喪失寸前。病むほどでは無いがかなり悩んでいた。


「私がどれだけくっ付いても今まで表情一つ変えないし、それに、今日の本気アピール、あれで反応一つしないなんて……おかしい。それとも私、女性としての魅力がないのかな。もしかして、私って幼児体形?」


シャルロットは自分の身体のラインをなぞるように撫でた後、自分で胸を揉みしだく。


「柔らかいよね。形も悪くないよね。大きさも大きいほうだと思うんだけど。……も、もしかして、逆?幼児体形にしか興味がない特殊な性癖なのかも………いや、もしかしたら女性にすら興味が無いホモなのかも…。」


暴走寸前の思考。妄想は加速する。



影丸と知らない少女。二人っきりの密室。ピンク色のオーラむんむんで身体をくっ付け、見つめ合う。

「なんて良い幼児体形なんだ。」

「影丸さん。」


シャルロットがイメージした少女は幼児体形と言うよりただの子供だ。
そして、二人は唇を重ねる。



「ダメーーーーッ!!!」



我に帰ったシャルロット。だが、更に妄想は加速する。


イメージしたのはさっきと同じ。
二人っきりの密室。ピンク色のオーラ。ただ相手はすらっとした知らないイケメン男性へと変わった。


「なんて良い身体なんだ。」

「影丸。」


色っぽく名前を呼ぶ知らない男性。そして、二人は唇を重ねる。



「イヤーーーーーーーーッ!!!!」



暴走する妄想は急停止。
それほど衝撃的なイメージだった。
シャルロットは手で顔を覆う。


「いや…いや…こんなの絶対にイヤ……。」


ショック過ぎるイメージに涙をこぼし声を震えさせる。


「…い、いや、まだそうと決まったわけじゃない!そうよ。これはただのイメージ、妄想。影がお風呂上がったら聞きに行けば良いのよ。なんなら部屋の前で待ってれば良いのよ。うん。さあ、行くのよ!」



意気込んだは良いもののなかなか腰が上がらない。
さっきの妄想が頭をよぎり、聞きに行くのを躊躇させていた。



「よし!」


影丸の部屋の前。ここまで来るのに何分かかっただろう。長々と葛藤をして、ようやくたどり着いた。
部屋の前で息を呑む。


コンコンッ!


シャルロットは影丸の部屋の扉をノックする。


「影、入っていい?」

「……。」

「影?」

「……。」

「入るよ。」


返答がないまま影丸の部屋の扉を開ける。


「……嘘。」


室内はすでに灯りは消え、影丸は眠ってしまっていた。それだけの時間、うだうだと葛藤していた。
影丸を見下ろし呆然と立ち尽くす。


「……。」


影丸の寝顔を無言で見つめる。
普段は大人びて、落ち着いた表情をしている影丸の顔が幼げな無邪気な子供の寝顔に見えた。
この表情に愛おしさを感じ、シャルロットが影丸に抱いていた感情が溢れて来る。溢れる感情、今すぐ抱きしめたい思いを唇を噛み締め押し殺す。
だが、感情は抑えきれない。

シャルロットは、とある行動に出る。
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