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#1変な家族への狙撃依頼

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私は、今とても困っている。なぜなら__
「頼むよ~、な?悪くない報酬だろ?相手も強くはないんだしさ!」
と、半ば強引に依頼を受けているからだ。確かに、こんなやつらはすぐに片付けることができるのだが…家族構成は普通!なのに母娘が異常なのだ!母は毒親、しかも研究のためなら身内の犠牲を躊躇わないらら!そして娘!こいつもなかなかのわがままっ娘のこちゃなんだが、その度合いが異次元だ!なんだ新生物が欲しいって!母親に影響受けすぎでしょ!?父は割と普通だったからありがたい、料理が上手いと評判な単なる料理人、そーたという3人家族構成。そして今回は母親の殺害依頼、楽勝だが変な生活まで覗かなきゃいけないなんてな…
「んー、このリスト表、間違ってないか?私も人の事言えないんだが、こいつらの方がもっと変だぞ」
と言いながらスッと紙を置きながら返す。
「いや、部署に確認したから大丈夫だ、じゃさ!奢るから!な?」
「なあ、私の正体知ってての頼みなんだろ?もっと他に言い方頼み方があると思うんだが?」
今はコーヒー店でお茶しながら喋っているが、ここはこいつの部署経営らしく、普通に喋っても構わないという。
「土下座したらいいでしょうか!」
でたでた、いつも大袈裟なんだから。はあ、しょうがない
「いや、そこまではしなくていい!」
「そうか、じゃあ払っとくから、もう行っていいよ」
「、、、だからどの口から言っているんだ」






は~なんか疲れたなあ、そうだ屋根裏に行かないと。もう夜で薄暗く、探しずらい。昨日掃除したばっかなんだけど。
「よし、ちゃんと見つけたぞ~相棒!」
…また掃除、嫌だなあと思いながら銃を持ちながら歩いて戻り、夕飯を済ませてすぐ2階の自室の窓から離れたところで見張る
「ママ~ただいまー!」
「おかえりこちゃ、夕飯待っててね?好きなの作ってるから」
「えー隣のサキちゃんちは、黒毛和牛ステーキなんだって!私も食べたーい!」
「ダメよ、これで我慢しなさい。あと、学校はどう?」
「ちぇっ。べ、別に普通だけど」
「普通?普通ってあなたにとっての普通よね?まずは普通に対する共通の認識を定義しなさいっていつも言ってるでしょ?」
「もう!ママの言ってることいつも難しくてわからないよ!」
「こんな子私の子じゃないわ!もういい、言うことを聞く子にしてあげるから…ちょっとチクっとするからね~」
「いやっいやっ!いやあ来ないでえ!」
「私の思い通りにしてくれない悪い子は改造するまでよ![プスッ]」
「やめ、やm……あ、あれ、私、なにしてたんだっけ?」
「夕飯あとちょっとだから待ってたのよ?」
「そうなんだ!」
あーあ、依頼理由ってこゆことかな?毒親にも程があるよな!?気に入らなかったら改造なんて…とんでもねえ
「ただいま~、騒がしかったけどなにかあったのか?」
「なにもないわ、ねえ?」
「うん!いつも通りだよ!」
「そうか、良かったよ。遅くてごめんな、パパの美味い料理食べさせてられなくって」
「でも、また休み食べられるんでしょ!私、そのために学校頑張ってるの!」
「ありがとな、なら沢山つくれるようにパパも頑張らないとな!」
「うん、ありがとう!私待ってるね!」
「ああ!」




やはりおかしいの母親だけか、娘はわがままがすぎるだけ…というか、父親はこの惨状に気づいてないのか?
娘はもう“本当の自我”なんてないことに____
「お姉さんなんでさっきからずっとみてくるの?」


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