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酒癖も悪いドワーフ
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結局日付が変わってもギルドマスターは帰って来なかった。
どうしたのだろう?こんなに遅いのは初めてだった。
ただ元々普段はギルドに泊まると聞いていたため、忙しいのかな?流石にそろそろ寝よう。
2日連続寝不足はいくら若いからと言っても肌に影響がでる。明日起きたら今日の出来事を話しに行こう。
ふわぁぁぁ~、ねむぃ···
シンジュは階段を上がるとお風呂も入らず眠るのだった。
しかし寝てから3時間ほどで目が覚めた。なぜなら目の前で幸せそうに爆睡している隊長のせいだった。
眠った後すぐにガンガンガンガンと門を叩く音で目が覚めた。たださすがに深夜の訪問者に気が引けて見に行かなかった。
ギルドマスターなら魔法で開けられるし不審者だと思ったからだ。無視してそのまま寝たのだが、またガンガンガンガンとうるさい音が響き、エメが起きたら可哀想だと思ったシンジュは魔法でパッパッとサスマタを作ると両手に持って門へと向かった。
歩きながらこんな時間にガンガンガンガン音を鳴らす不審者、、、本当に迷惑だと思いながら絶賛不機嫌中で門を恐る恐る開くと物凄く酔っぱらった隊長が居た。
「開けちぇくれりぇ、、、ぐぷぅ」
うん???アルコール臭い···
シンジュは見なかったことにして扉を閉めようととすると、スルリと身体を入りこませて敷地に侵入してきた。
サスマタが全く役に立たない···TVのニュースで見た時は店員さんが格好良くサスマタで盗人を撃退してたのにな~何が違うのかな?イメージ力?それとも扱い方?分からない。
そんな事を考えていると、シュタッシュタッと何か音がしたため庭を見ると、酔っぱらい隊長がジャンプしたり走ったり運動をしていた。
シュタッシュタッという音は風を切る音だった。
シンジュは本当にやめてほしい、、、隊長に幻滅しそうだった。
運動に飽きた様子の隊長は、今度は城内に侵入すると装飾品にぶつけながら部屋の中を散策し、最終的にキッチンにあったギルドマスターのために作ったご飯を食べると満足したのか、グースカ、ピースカとそのまま寝落ちしたのだった。
かれこれ暴れて食べて寝るまでに1時間ほど経った。
シンジュはここ連日の寝不足により疲れていたが、もう既に朝日が昇りもう1度眠る気になれず、そのまま朝食作り始めたが隊長は全く起き様子がない。
ドワーフってこんなに酒癖悪いの?それとも隊長だけ?
今後ドワーフ共和国に住むなら住む場所を考えないと、、、酔っ払ったドワーフに毎日突撃されたら溜まったもんじゃないと思った。
ただ隊長がやってきたことで今日はいつもより余裕があった。優雅に自家製ハーブティーを飲みながらオニオンスープを作ったりデザートまで用意ができた。
オニオンスープはトロールで取った出汁に、炒めた玉ねぎと塩味で整えただけだがとても美味しいそうな匂いがした。
トロールは新鮮なため臭みが全く無い。あくも丁寧に取り除いたことでスープが透き通っていた。
出汁に使ったトロールは取り出し別の鍋で魔法を使ってトロトロになるまで茹でた。食べる時にトメトソースを完成だ。本当は角煮が作りたかったが醤油が見つからない···どこかの国にはあるのかな?あとお米もほしい。
欲しいものがいっぱいだな~他の国の市場も見てみたい。
トロールを煮込んでいると、チリンチリンと音がなった。
お!オーブンの完成の音が鳴った。フフフ
オーブンを開けると香ばして甘い匂いが香ってきた。
クッキーが焼き上がったようだ。今日は残りのジャムを使ってジャムクッキーを作った。ジャムは混ぜ込むのではなく、上にジャムを乗せてみたら、四角い形のクッキーに乗ったジャムは宝石のようにキラキラと輝いていた。食べるのがもったいない。
朝はイライラとしたが、沢山料理を作って満足!!!
後はエメが起きてくるのを待つだけだ。
あ!そういや庭にハバネロが生えてきたので収穫しよう。たまたま庭の裏手に見つけたハバネロには驚いたが、他にやることが多々あったためハバネロの存在を忘れていた。
はじめはパプリカ?熟したピーマン?と思っていたが、まさかハバネロとは···生のハバネロを異世界で見るとは思わなかった。
使う時にもう1度鑑定魔法で見てみよう。
空いた時間を使って収穫を終えるとちょうどエメが起きてきたので一緒にご飯を食べた。隊長の姿に驚いていたようだが、「これしゅごーい!!!あの悪いやつを使ったの?おいしい!!!それにこんなにトロトロのお肉?嘘でしょ?」と隊長のことそっちのけで食事に夢中になった。
「悪いやつを使ったら美味しくなったよ。トロトロはトロールのお肉だよ!」
「すごい!シンジュ様は何でも美味しくしちゃうね?」
「褒めてくれたエメにはもう1つご褒美があるよ。これどうぞ!」とクッキーを渡すと「え?宝石?僕身に付けられない。」と困った顔で訴えた。
すぐに「これはクッキーだよ。」とネタバラシをし、食べ物だと分かってもらうために自分で食べてみた。
サクッサクッ、と気持ちがいい歯ごたえと、焼いベリーのジャムが表面は飴のようにパリパリで中はねっとりしていて美味しかった。食べるのが止まらない。
エメも食べると、何度も「おいしぃ!!」とモジモジしながら食べている。美味しかったみたいで良かった。
その後朝食を食べ終わってもギルドマスターが帰ってこなかったので会いに行くことにした。きっと食事を食べずに、作業しているだろうと考えて朝食をお皿に入れて持っていくことにした。
ついでに隊長にはクッキー食べてくださいとテーブルにメモを置いて冒険者ギルドの裏へ転移!!!
どうしたのだろう?こんなに遅いのは初めてだった。
ただ元々普段はギルドに泊まると聞いていたため、忙しいのかな?流石にそろそろ寝よう。
2日連続寝不足はいくら若いからと言っても肌に影響がでる。明日起きたら今日の出来事を話しに行こう。
ふわぁぁぁ~、ねむぃ···
シンジュは階段を上がるとお風呂も入らず眠るのだった。
しかし寝てから3時間ほどで目が覚めた。なぜなら目の前で幸せそうに爆睡している隊長のせいだった。
眠った後すぐにガンガンガンガンと門を叩く音で目が覚めた。たださすがに深夜の訪問者に気が引けて見に行かなかった。
ギルドマスターなら魔法で開けられるし不審者だと思ったからだ。無視してそのまま寝たのだが、またガンガンガンガンとうるさい音が響き、エメが起きたら可哀想だと思ったシンジュは魔法でパッパッとサスマタを作ると両手に持って門へと向かった。
歩きながらこんな時間にガンガンガンガン音を鳴らす不審者、、、本当に迷惑だと思いながら絶賛不機嫌中で門を恐る恐る開くと物凄く酔っぱらった隊長が居た。
「開けちぇくれりぇ、、、ぐぷぅ」
うん???アルコール臭い···
シンジュは見なかったことにして扉を閉めようととすると、スルリと身体を入りこませて敷地に侵入してきた。
サスマタが全く役に立たない···TVのニュースで見た時は店員さんが格好良くサスマタで盗人を撃退してたのにな~何が違うのかな?イメージ力?それとも扱い方?分からない。
そんな事を考えていると、シュタッシュタッと何か音がしたため庭を見ると、酔っぱらい隊長がジャンプしたり走ったり運動をしていた。
シュタッシュタッという音は風を切る音だった。
シンジュは本当にやめてほしい、、、隊長に幻滅しそうだった。
運動に飽きた様子の隊長は、今度は城内に侵入すると装飾品にぶつけながら部屋の中を散策し、最終的にキッチンにあったギルドマスターのために作ったご飯を食べると満足したのか、グースカ、ピースカとそのまま寝落ちしたのだった。
かれこれ暴れて食べて寝るまでに1時間ほど経った。
シンジュはここ連日の寝不足により疲れていたが、もう既に朝日が昇りもう1度眠る気になれず、そのまま朝食作り始めたが隊長は全く起き様子がない。
ドワーフってこんなに酒癖悪いの?それとも隊長だけ?
今後ドワーフ共和国に住むなら住む場所を考えないと、、、酔っ払ったドワーフに毎日突撃されたら溜まったもんじゃないと思った。
ただ隊長がやってきたことで今日はいつもより余裕があった。優雅に自家製ハーブティーを飲みながらオニオンスープを作ったりデザートまで用意ができた。
オニオンスープはトロールで取った出汁に、炒めた玉ねぎと塩味で整えただけだがとても美味しいそうな匂いがした。
トロールは新鮮なため臭みが全く無い。あくも丁寧に取り除いたことでスープが透き通っていた。
出汁に使ったトロールは取り出し別の鍋で魔法を使ってトロトロになるまで茹でた。食べる時にトメトソースを完成だ。本当は角煮が作りたかったが醤油が見つからない···どこかの国にはあるのかな?あとお米もほしい。
欲しいものがいっぱいだな~他の国の市場も見てみたい。
トロールを煮込んでいると、チリンチリンと音がなった。
お!オーブンの完成の音が鳴った。フフフ
オーブンを開けると香ばして甘い匂いが香ってきた。
クッキーが焼き上がったようだ。今日は残りのジャムを使ってジャムクッキーを作った。ジャムは混ぜ込むのではなく、上にジャムを乗せてみたら、四角い形のクッキーに乗ったジャムは宝石のようにキラキラと輝いていた。食べるのがもったいない。
朝はイライラとしたが、沢山料理を作って満足!!!
後はエメが起きてくるのを待つだけだ。
あ!そういや庭にハバネロが生えてきたので収穫しよう。たまたま庭の裏手に見つけたハバネロには驚いたが、他にやることが多々あったためハバネロの存在を忘れていた。
はじめはパプリカ?熟したピーマン?と思っていたが、まさかハバネロとは···生のハバネロを異世界で見るとは思わなかった。
使う時にもう1度鑑定魔法で見てみよう。
空いた時間を使って収穫を終えるとちょうどエメが起きてきたので一緒にご飯を食べた。隊長の姿に驚いていたようだが、「これしゅごーい!!!あの悪いやつを使ったの?おいしい!!!それにこんなにトロトロのお肉?嘘でしょ?」と隊長のことそっちのけで食事に夢中になった。
「悪いやつを使ったら美味しくなったよ。トロトロはトロールのお肉だよ!」
「すごい!シンジュ様は何でも美味しくしちゃうね?」
「褒めてくれたエメにはもう1つご褒美があるよ。これどうぞ!」とクッキーを渡すと「え?宝石?僕身に付けられない。」と困った顔で訴えた。
すぐに「これはクッキーだよ。」とネタバラシをし、食べ物だと分かってもらうために自分で食べてみた。
サクッサクッ、と気持ちがいい歯ごたえと、焼いベリーのジャムが表面は飴のようにパリパリで中はねっとりしていて美味しかった。食べるのが止まらない。
エメも食べると、何度も「おいしぃ!!」とモジモジしながら食べている。美味しかったみたいで良かった。
その後朝食を食べ終わってもギルドマスターが帰ってこなかったので会いに行くことにした。きっと食事を食べずに、作業しているだろうと考えて朝食をお皿に入れて持っていくことにした。
ついでに隊長にはクッキー食べてくださいとテーブルにメモを置いて冒険者ギルドの裏へ転移!!!
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