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転移と新たな発見
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シンジュは獣人国付近にある谷へ無事に転移することが出来た。
転移する前はどのくらいの移動が可能なのか、また何人まで移動できるのかなど不確定な要素が多く不安だったが、これで安心して転移をバンバン使うことが出来ると思った。
それに今日はせっかく谷へ来たのなら帰りに虫の魔物でもたくさん狩って帰ろうか?
それとも未知なる食材を探すか···と考えていたが、本来の目的である砂糖等を販売する店主の旦那さんを探すことを優先させることにした。
「おばさん!!旦那さんはどこにいる?」とシンジュは気持ちを切り替えて隣りにいる店主に声をかけると、何故か真っ青な顔で唇がブルブルと震えていた。
「おーーーいおばさん!!!」と声をかけても反応がなかったため全力で揺らしてみると、正気を取り戻したようだ。
「あ、ああんたここはどこだい?」
「谷だよ!獣人国付近にある谷だよ?違った?」
もしかしたら間違ったのかな?1度行ったことがある場所には転移ができるはずだけど···シンジュも初めての長距離移動だったため自信がなかった。
「ウソだ。」と店主は青ざめながら叫んだ。
「本当だよ。」
本当のはずだけどな···私の位置から見える谷底には、前回の移動中に見た無数の虫の魔物達が見えるから間違っていないはずだけど。とシンジュは困惑した。
シンジュが困惑している間、店主は声を出さずに何か考える素振りをしていたが、突然天に向かって涙を流しながら「ありがとう、ありがとう、ありがとう···」と感謝の気持を述べた。
それがようやく落ち着くと、
「まさか本当に連れてきてもらえるなんて、、、ありがとう。あと下のはなんだい?何かウジャウジャが見えるのだけど。」とシンジュは聞かれた。
このおばさん大丈夫かな?新手の宗教?それとも病気?薬?と泣いたり起こったり感謝したりと情緒不安定な店主が心配になったが、
「ウジャウジャ見えるのは虫の魔物だよ。私の魔法で落ちることはないから安心してね。」と答えた。
「そそそそうなのかぃ。落とさないでよ。あと鉱山はあっちの谷だよ。」
あれ?谷がここだけじゃない?あたりを見渡すと、谷というよりも無数の溝が多々あった。
行きは急いで谷を移動したため魔物がウジャウジャと彷徨っている場所しか見ていなかったが、魔物がいない場所もあるようだ。
グルッと回りを確認し終えると、おばさんから指示があった鉱山へ向けて出発をすることにした。
ただ今いる場所から目視で確認できる鉱山は、1度も行ったことがないため転移を使うことはできない。
そのため「おばさんごめんね。」と謝り、身体強化で店主を持ち上げると、いつも通り魔法を使って羽を生やし、谷へ向かった。
お姫様抱っこされている店主は「ギャーーーーーーーー」と叫んでいたが、それを全て無視し飛ぶことに集中をした。
そうしなければ、叫びながら揺れる店主が落ちる危険があったからだ。
無心でひたすら飛ぶと、あっという間に目的地に着いた。
鉱山周辺には忙しなく動いているドワーフの集団が見えた。
「ここでおばさん合ってる?」と途中から静かになった店主に声をかけた。
「あ、?うん、うん、合っている。」
店主は放心状態で答えた。まさか転移だけでもすごい能力の持ち主なのに、空まで自由自在に飛べるとは思っていなかった。そのため身体も心も今起きた出来事についていけなかった。
店主の状況を知らないシンジュは能天気に鉱山に無事についてよかった。あとはもう大丈夫かな?
美味しいものを探したい、ベリーとかまた食べたいな~と考えていた。
あ!魔法の件について忠告しておかないと。忘れないうちに
「私の魔法は見なかったことにしてね。」と店主へ伝えた。
見なかったことにしてくれると思うが、念には念を入れなければ、私だけじゃなくてエメにも危険が及ぶ恐れがあった。
「へ?あんな魔法を人に言えるわけない···私が病気だと思われちまう。」
それもそうか。店主の言葉を信じよう。
あとは···旦那さんがいるのか確認したら帰ろう。
「旦那さんのことを探してきたら?それまでこの辺りにいるから見つけたら教えて!」
今だに回復していない店主は、あぁと静かに返事をしたおばさんは鉱山の中へ入って行った。
シンジュは時間が勿体ないので周りを散策することにした。この場所は先程いた谷と同じように見えるが、谷底には魔物が何もいなかった。それに大きな木などの植物が全く生えていない。辺り一面雑草や見たことがない真っピンクなきのこが生えているだけだった。
そのため今日は市場で何も買えてないから明日のお弁当のメニューをどうしようかな~など全く谷とは関係がないことを考えていると、案の定石で躓いた。
歩く距離が増えて最近筋肉が付き始めていたシンジュだったが、まだまだ貧弱なため躓いた時に受け身を取ることができず、地面に手がついてしまった。
予想通り手首が「ボキッ」と漫画のような音がなった。
それから遅れること数十秒、シンジュは「イタッ」と声を上げた。
あまりの痛さに顔をしかめながら「顔から地面につかなくてよかった」と安心し、恐る恐る手を確認すると、もう既に腫れていた。
道端にあった石を誤って踏んで怪我するとか恥ずかしい···これだけ腫れているなら骨折かな?それとも捻挫?と確認するために鑑定魔法で見ると、
名前 シンジュ(昔の名前ルナタシア)
種族 人族
家族 5人家族だった(生存不明)
年齢 16歳
身長 170cm
体調 足の捻挫、右手首の骨折、寝不足
ギルドランク F
魔力量 ∞
体力 10→10.2
スキル エステサロン召喚
備考欄 幻のベリーを食べたことで身体の中で変化が起きている最中。女子特有の何でもかんでも「可愛い」が口癖。
前世は漫画やアニメが好きだった。もちろん乙女ゲームも好きだったがヒロインは嫌い。特にピンク髪が生理的に受付けない。
と出た。体調の部分を見ると想定通りやっぱり怪我していた。しかも手首だけだと思ったのに足の捻挫って···貧弱すぎない?
それにさ、もう国から脱出してそれなりに時間が経っているのに体力が10→10.2って何でしょうか···0.2だけ?
全然強化されてないじゃん。前とほぼ変わらないよ···
エメなんて凄い伸びていたのに···
仕方がないか。怪我をしているけれど、手足を激しく使うことはないから大丈夫かな。なにか見つけても触るだけで掴むことはないもんね。
それよりももう1つ自分の鑑定結果だけでなく、目の前にある石の鑑定が一緒に出た。
何とシンジュに怪我を負わせた石が石じゃなかった。
名前 ドリュリュ(黒)
生息地 不明
食用 可
特徴 香りが素晴らしいきのこ。上級ポーションに使用すると飲みやすくなる。豚獣人の好物の1つ。
これってトリュフだよね?石だと思ったのにまさかの黒トリュフで怪我をするなんて···
もうこのトリュフは私がもらいます。食べれるって書いてあるからアイテムボックス入れておこう。
その後トリュフに興奮し、怪我しているのを忘れて走ったら激痛に襲われて大変だったが、何とか店主がいる鉱山まで戻ると、店主が旦那さんと一緒に待っていた。
「無事に旦那を見つけたよ。半年くらいは一緒にここに住むことになったからあんたは気を付けて帰りなよ?」と声をかけてきた。
「よかったね。たまに市場の情報を伝えに来ようか?」
「そりゃありがたいね。ここじゃ私は飯炊きおばさんだからね。あんたが会いに来てくれるなら嬉しいよ。」
「分かったよ!じゃあまた来るね!バイバイ」と手を振ると先ほどトリュフを見つけた場所までシンジュは執念で戻るのだった。
転移する前はどのくらいの移動が可能なのか、また何人まで移動できるのかなど不確定な要素が多く不安だったが、これで安心して転移をバンバン使うことが出来ると思った。
それに今日はせっかく谷へ来たのなら帰りに虫の魔物でもたくさん狩って帰ろうか?
それとも未知なる食材を探すか···と考えていたが、本来の目的である砂糖等を販売する店主の旦那さんを探すことを優先させることにした。
「おばさん!!旦那さんはどこにいる?」とシンジュは気持ちを切り替えて隣りにいる店主に声をかけると、何故か真っ青な顔で唇がブルブルと震えていた。
「おーーーいおばさん!!!」と声をかけても反応がなかったため全力で揺らしてみると、正気を取り戻したようだ。
「あ、ああんたここはどこだい?」
「谷だよ!獣人国付近にある谷だよ?違った?」
もしかしたら間違ったのかな?1度行ったことがある場所には転移ができるはずだけど···シンジュも初めての長距離移動だったため自信がなかった。
「ウソだ。」と店主は青ざめながら叫んだ。
「本当だよ。」
本当のはずだけどな···私の位置から見える谷底には、前回の移動中に見た無数の虫の魔物達が見えるから間違っていないはずだけど。とシンジュは困惑した。
シンジュが困惑している間、店主は声を出さずに何か考える素振りをしていたが、突然天に向かって涙を流しながら「ありがとう、ありがとう、ありがとう···」と感謝の気持を述べた。
それがようやく落ち着くと、
「まさか本当に連れてきてもらえるなんて、、、ありがとう。あと下のはなんだい?何かウジャウジャが見えるのだけど。」とシンジュは聞かれた。
このおばさん大丈夫かな?新手の宗教?それとも病気?薬?と泣いたり起こったり感謝したりと情緒不安定な店主が心配になったが、
「ウジャウジャ見えるのは虫の魔物だよ。私の魔法で落ちることはないから安心してね。」と答えた。
「そそそそうなのかぃ。落とさないでよ。あと鉱山はあっちの谷だよ。」
あれ?谷がここだけじゃない?あたりを見渡すと、谷というよりも無数の溝が多々あった。
行きは急いで谷を移動したため魔物がウジャウジャと彷徨っている場所しか見ていなかったが、魔物がいない場所もあるようだ。
グルッと回りを確認し終えると、おばさんから指示があった鉱山へ向けて出発をすることにした。
ただ今いる場所から目視で確認できる鉱山は、1度も行ったことがないため転移を使うことはできない。
そのため「おばさんごめんね。」と謝り、身体強化で店主を持ち上げると、いつも通り魔法を使って羽を生やし、谷へ向かった。
お姫様抱っこされている店主は「ギャーーーーーーーー」と叫んでいたが、それを全て無視し飛ぶことに集中をした。
そうしなければ、叫びながら揺れる店主が落ちる危険があったからだ。
無心でひたすら飛ぶと、あっという間に目的地に着いた。
鉱山周辺には忙しなく動いているドワーフの集団が見えた。
「ここでおばさん合ってる?」と途中から静かになった店主に声をかけた。
「あ、?うん、うん、合っている。」
店主は放心状態で答えた。まさか転移だけでもすごい能力の持ち主なのに、空まで自由自在に飛べるとは思っていなかった。そのため身体も心も今起きた出来事についていけなかった。
店主の状況を知らないシンジュは能天気に鉱山に無事についてよかった。あとはもう大丈夫かな?
美味しいものを探したい、ベリーとかまた食べたいな~と考えていた。
あ!魔法の件について忠告しておかないと。忘れないうちに
「私の魔法は見なかったことにしてね。」と店主へ伝えた。
見なかったことにしてくれると思うが、念には念を入れなければ、私だけじゃなくてエメにも危険が及ぶ恐れがあった。
「へ?あんな魔法を人に言えるわけない···私が病気だと思われちまう。」
それもそうか。店主の言葉を信じよう。
あとは···旦那さんがいるのか確認したら帰ろう。
「旦那さんのことを探してきたら?それまでこの辺りにいるから見つけたら教えて!」
今だに回復していない店主は、あぁと静かに返事をしたおばさんは鉱山の中へ入って行った。
シンジュは時間が勿体ないので周りを散策することにした。この場所は先程いた谷と同じように見えるが、谷底には魔物が何もいなかった。それに大きな木などの植物が全く生えていない。辺り一面雑草や見たことがない真っピンクなきのこが生えているだけだった。
そのため今日は市場で何も買えてないから明日のお弁当のメニューをどうしようかな~など全く谷とは関係がないことを考えていると、案の定石で躓いた。
歩く距離が増えて最近筋肉が付き始めていたシンジュだったが、まだまだ貧弱なため躓いた時に受け身を取ることができず、地面に手がついてしまった。
予想通り手首が「ボキッ」と漫画のような音がなった。
それから遅れること数十秒、シンジュは「イタッ」と声を上げた。
あまりの痛さに顔をしかめながら「顔から地面につかなくてよかった」と安心し、恐る恐る手を確認すると、もう既に腫れていた。
道端にあった石を誤って踏んで怪我するとか恥ずかしい···これだけ腫れているなら骨折かな?それとも捻挫?と確認するために鑑定魔法で見ると、
名前 シンジュ(昔の名前ルナタシア)
種族 人族
家族 5人家族だった(生存不明)
年齢 16歳
身長 170cm
体調 足の捻挫、右手首の骨折、寝不足
ギルドランク F
魔力量 ∞
体力 10→10.2
スキル エステサロン召喚
備考欄 幻のベリーを食べたことで身体の中で変化が起きている最中。女子特有の何でもかんでも「可愛い」が口癖。
前世は漫画やアニメが好きだった。もちろん乙女ゲームも好きだったがヒロインは嫌い。特にピンク髪が生理的に受付けない。
と出た。体調の部分を見ると想定通りやっぱり怪我していた。しかも手首だけだと思ったのに足の捻挫って···貧弱すぎない?
それにさ、もう国から脱出してそれなりに時間が経っているのに体力が10→10.2って何でしょうか···0.2だけ?
全然強化されてないじゃん。前とほぼ変わらないよ···
エメなんて凄い伸びていたのに···
仕方がないか。怪我をしているけれど、手足を激しく使うことはないから大丈夫かな。なにか見つけても触るだけで掴むことはないもんね。
それよりももう1つ自分の鑑定結果だけでなく、目の前にある石の鑑定が一緒に出た。
何とシンジュに怪我を負わせた石が石じゃなかった。
名前 ドリュリュ(黒)
生息地 不明
食用 可
特徴 香りが素晴らしいきのこ。上級ポーションに使用すると飲みやすくなる。豚獣人の好物の1つ。
これってトリュフだよね?石だと思ったのにまさかの黒トリュフで怪我をするなんて···
もうこのトリュフは私がもらいます。食べれるって書いてあるからアイテムボックス入れておこう。
その後トリュフに興奮し、怪我しているのを忘れて走ったら激痛に襲われて大変だったが、何とか店主がいる鉱山まで戻ると、店主が旦那さんと一緒に待っていた。
「無事に旦那を見つけたよ。半年くらいは一緒にここに住むことになったからあんたは気を付けて帰りなよ?」と声をかけてきた。
「よかったね。たまに市場の情報を伝えに来ようか?」
「そりゃありがたいね。ここじゃ私は飯炊きおばさんだからね。あんたが会いに来てくれるなら嬉しいよ。」
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