前世の記憶さん。こんにちは。

また違った種族の皆さん、こんにちは。

皆さんこんにちは。スキルを忘れていたシンジュです。

調理後、すぐにマロンゴーで作ったお菓子をみんなに振る舞ったところ、あまりの美味しさにみんなが涙し大変でしたが、そこからさらに大変な騒動を···

なんと！！！マロンゴーには癒やしの効果もあるようでギルドマスターの古傷が治ったり、エメの鱗がゴールドに入れ替わったり、フェルが精霊魔法以外の魔法が使えるようになったりと新たに色んな問題が多発し、今は原因を追求するためにいろんな人が調べているところです。

なんでも、今までマロンゴー産地である魔国でもそんな話を聞いたことがないそうだ。誰が食べてもマロンゴーでは騒動が起きたことがなかったらしく、急遽ギルドマスターの家に吸血鬼と言われる種族が押しかけてきて調べているところだ。

長く生きている種族のため知識が豊富のようで、いろんな文献を調べてもらっているがまだ何も分かっていない。


ただ1つだけ分かったことがある。

それは一部の人のみ効果が出るということだ。
要するに選ばれた者のみ効果がでることが分かった。

そのため今回はたまたまギルドマスターの古傷が治ったが、全員が全員治るとは限らないためマロンゴーにすべて頼ることはできない。
ちなみにギルドマスターの家によく遊びに来るメンバーは何かしら効果があった。
もちろん魔国から派遣されてきた吸血鬼も効果があったが、ギルドマスターのご近所さんには効果なしで、魔国に住んでいる吸血鬼の家族も1/3程度しか効果がなかった。


「なんで効果が出るのかな?ギルドマスターの家だから？立地？」


「それは違うらしいぞ。魔国で効果が出なかった者は俺の家に来ても効果が出なかったらしい。」


「う～ん、じゃあマロンゴーがそもそも人を自分達で選んでいるのかな？」


「俺はそう思うぞ。っそれよりもこいつら早く帰ってくんねぇかな。毎日吸血鬼達のトマトの消費量と夜中の騒音がうるせぇ。」


確かにうるさい。吸血鬼達は日光に問題がないらしく、昼も動けている。ただね、夜の元気さといったら家が破壊されそうなレベルである。
急遽防音措置を取ったがそれでも外に漏れでるうるささ···ここで研究する必要があるのかな？って思う。あとトマトは悲惨の一言。

「そうだよね。私も静かにしてほしい。そういやトマトジュースは大丈夫かな？」

吸血鬼は血よりもトマトが大好物らしく、たまたまスキルエステサロンのことを思い出したシンジュが、たまたまサロンを覗いた時にどこかから届いたお中元の中に入っていたトマトジュースを吸血鬼に良かれと思って差し入れをしたところまたまた大騒動が···


騒動名は名付けてトマトジュースフィーバー。

吸血鬼達は研究そっちのけでトマトジュースを調べ始めて今では立派なトマトジュースオタクになった。コワイッ

まぁ吸血鬼もマロンゴーもこれから対応をするとして、私は皆からの熱い要望により早急にスキルを試すことになった。

ちょろっとスキルについて漏らしたら、聴覚が良い魔国に住んでいる吸血鬼の護衛の獣人の方達が群がり、「肩こり、腰痛、水虫を治したい」と訴えてきたからだ。

訴えるだけなら問題ないが護衛達はボイコットしたのだ。「吸血鬼の護衛なんてしたくない。やってほしいなら肩こり治せ。水虫も治せ。」と···大騒ぎだった。

「護衛も大変なんだ～」と軽い返事を返し、早速スキルオープンに向けて動き出した。

以前ギルドマスター達が機械を試しているので、いつでもお店をオープンできる状態だ。あとは獣人以外の者達に試し、問題がなければ今週中にはオープンしたい。

というこでオープンに向けて動き始めたので、私もこれから活動開始！