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閑話
ルスカside 幼女、学校にいく その伍
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「随分、騒がしいけど何かあったの?」
セリー達やリロ先生は背後から声をかけられ振り向くと、そこには自分達より幼い少年が立っていた。
「パクくん!」
セリーが、思わず偽名だった頃の名前で呼ぶ。しかし、全く気にした様子もなく、パクことエルヴィス国王は、セリー達にあどけない笑顔を向ける。
国王──にしては、セリー達とそう変わらない格好をしており、パクの背後には屈強そうな男性とお付きのメイドが控えていた。
セリーがパクに駆け寄ると、パクの後ろに控えていた男性と女性が間に入り、きつい目付きでセリーを睨み付ける。
「下がれ、二人共。彼女は私の友人だ」
二人は黙って再びパクの背後に戻り、パクは自らセリー達の元に行く。
「驚かせてごめん。大丈夫、セリーちゃん」
二人のお付きに睨まれたセリーは怯えるが、パクに手を握られて、そんな些細な事は、あっという間に吹き飛んだ。
「えーっと、パク……でいいのか?」
ハリー達が恐る恐るパクに近づく。ハリー達は戴冠式を見ていないが、参加したセリーからパクがエルヴィス国王だと聞かされてはいた。
「当たり前だよ。私──僕らは友達だろ?」
「そ、そうだよな。久しぶりだな、パク」
「「パクくん、久しぶり~」」
ハリー達とパクのやり取りを見てるリロ先生は、気が気でなかった。
リロ先生も戴冠式は見ており、今は国王には不釣り合いな格好だが、パクの顔は覚えている。
そんな国王に、ハリー達は抱きついたり、肩をバンバン叩いたりしているのだ。
「ところで、皆はこんな所で何してるの?」
セリーは、ルスカがワズ大公を追いかけ二階に上がって行った事を話すと、パクは苦笑いを浮かべる。
「なるほど。じゃあ、二階に行こう」
そう言うとパクはセリーの手を引き、大階段へと向かう。
セリーは、自分の鼓動が速くなりすぎてパクに聞こえてしまうのではないかと顔を真っ赤にしていた。
「ほら、先生。二階に行くよ」
ハリーに背中を押されながら、リロ先生もセリーとパクの後をついていく。
パク達が二階に上がる途中、丁度三階から降りて来たルスカと出会う。
「パク! 何しとるんじゃ?」
「それは僕の台詞ですよ、ルスカちゃん」
パクが這うように階段を上がってくるリロ先生を指差すと、気まずい空気の中、ルスカは視線を逸らす。
「あややや、ルスカちゃん! ルスカちゃんは先生をクビにいたいのですか? 悪魔の使いですか?」
ルスカを見つけたリロ先生が、四つ足でルスカに寄っていき抱きつく。
エルフ特有の綺麗な顔立ちは崩れ、涙と鼻水をルスカに擦り付けてくる。
最早、リロ先生の精神は、誰もが限界だと思った。
「ルスカちゃん、叔父上は? 一応この国の重鎮なので穏便に済ませて欲しいのですが……」
「あー……死んではいないのじゃ」
リロ先生は、二人の会話を聞いて限界を越えた。ルスカに抱きついたまま、白目を剥いて気を失ってしまった。
リロ先生はパクがメイドに命じ、別室で休ませることとなり、パクを先頭にルスカ達は王の間に来ていた。
「おお! すげぇ!」
「広いねー」
「すごく広いねー」
ハリー達は、王の間を駆け巡る。セリーはというと、パクの側を離れようとしない。
「そう言えば、何故パクはそんな見窄らしい格好をいとるのじゃ?」
「そうだよねぇ、パクくん王様なのにねぇ」
「あはは、街に出てたからね。城で報告だけだとわからない事も多いから」
臣下からの報告だけではなく、自らの目で確かめたいと考えたパクに、ルスカは感心するのだった。
◇◇◇
「エルヴィス国王」
王の間に入ってきたのはダラス。今やワズ大公ではなく、パクの元でその腕を奮っている。
「あれ? ルスカ様──イテッ」
ルスカに気づいたダラスだが、突然ルスカに脛を蹴られる。
「様は、要らぬのじゃ!」
「はぁ……すいません……ルスカさん」
「ダラス、どうしたのですか?」
ダラスは、チラリとセリーを見る。それに気づいたパクは、ルスカとセリーから離れた。
「ルスカさんもちょっと……」
ダラスが、手招きでルスカも呼び寄せると、セリーは除け者にされた気分になり、寂しそうな顔をする。
「パク、後でセリーのフォローを頼むのじゃ」
「はい」
パクが無邪気な満面の笑みで返事をするのを見て、セリーの気持ちを知ってか知らずかどちらにしろ、将来パクの女性に関して不安になるルスカだった。
「報告がございます。以前ルスカ様──イテッ! ルスカさんとアカツキさんに頼まれていたフードの連中の行方です」
「見つけたのか!?」
パクの質問にダラスは首を振る。
「アカツキさんやリンドウのギルドにも報告に先ほど出していますが、どうやらエルラン山脈に入ったようです」
エルラン山脈。グランツ王国とグルメール王国を分断するザンバラ砂漠ともう一つの難所。それがエルラン山脈。
高い山々が連なり、翼でも無いと越えれないと言われている。
「むう……あの山脈は厄介なのじゃ。魔物でも住むのを避けるほどじゃ」
「はい。ですから、追跡は……」
「無理……と言うことだね」
結局、フードの連中の足取りは途絶える事となっていまう。
「報告はそれだけですか?」
「あ! エルヴィス国王、ワズ大公見ませんでしたか? 探しているのですが……」
ダラスの質問に答えるべく、パクはルスカを見る。
「あー……ワズ大公なら、この部屋を出て突き当たりで花瓶になってるのじゃ」
「は? 花瓶……ですか?」
ダラスがルスカの言われた通り、王の間を出て廊下の突き当たりに行くと、花瓶に生けられた花の茎が伸びワズ大公をぐるぐる巻きされ、頭からは、見事な大輪の花が咲いていた。
「そうじゃ! ワズ大公に約束させたのじゃが、一階の大広間から肖像画の撤去するのじゃ」
「はい。撤去しておきますね」
ワズ大公にも約束させたが一応パクにも頼み、ルスカとパクは、セリー達の元に駆けて行く。
社会見学を終えてルスカ達は、学校の寮へ帰るべく城の門をくぐった、その時。
「あっ!」
セリーが突然声をあげ、立ち止まる。
「どうしたのじゃ?」
「先生を忘れてたぁ」
ルスカ達はセリーに言われて初めて、リロ先生が居ない事に気づいたのだった。
◇◇◇
残りの三日間はあっという間に過ぎる。ルスカにとって、学校生活は勉強よりも遊びに遊び、非常に充実したものだった。
リロ先生にとっては、地獄の日々だったのだろう……
最初から細かったが、ルスカのいた五日間で益々、窶れていった。
帰宅の日、リロ先生から「あやややややや、お、お、お願いだから次来る時は大人しくして」と、鼻水を垂らし懇願してくる。
「わ、わかったのじゃ! 善処するのじゃ、だから離れろなのじゃ」
「あややや、ほ、ほ、本当ですよー」
果たしてリロ先生は、これから一週間やっと帰ったと安堵するのか、また一週間後に来ると胃に穴を開けるのか、それは彼女にしか分からない。
端から見たら別れを惜しんでいるように見えるのだが。
ルスカ達を乗せた相乗り馬車は、リンドウに向けて出発しグルメールを後にするのだった。
一人の国の重鎮と一人の女先生の犠牲を払い……
◇◇◇
「アカツキー!」
馬車はリンドウの街に到着し、ルスカの帰りを待っていたアカツキの側で停車する。
ルスカは自分を降ろそうとするアカツキに向かって、飛び込んだ。
「どうでしたか? 学校は楽しかったですか?」
「とーっても、面白かったのじゃ!」
アカツキに向けて屈託のない笑顔を見せるルスカ。
「セリーもありがとうございました。ルスカは大人しくしてましたか?」
「えーっと、うん、まぁ……」
何か言いたげに口ごもりながらセリーは視線を逸らす。
「? 何かしたのですか?」
「なーんも、ないのじゃ! おねしょもしなかったのじゃ!」
アカツキから降りたルスカは胸を張って堂々と言い張る。
「ルスカ…………おねしょはしないのが当たり前です」
◇◇◇
一方、グルメールの城では、肖像画の撤去が始まっていた。
大広間から、城の表に飾る為に……
「一階の大広間から撤去するのじゃ」
ルスカとの約束は、間違いなく守られたのだった。
セリー達やリロ先生は背後から声をかけられ振り向くと、そこには自分達より幼い少年が立っていた。
「パクくん!」
セリーが、思わず偽名だった頃の名前で呼ぶ。しかし、全く気にした様子もなく、パクことエルヴィス国王は、セリー達にあどけない笑顔を向ける。
国王──にしては、セリー達とそう変わらない格好をしており、パクの背後には屈強そうな男性とお付きのメイドが控えていた。
セリーがパクに駆け寄ると、パクの後ろに控えていた男性と女性が間に入り、きつい目付きでセリーを睨み付ける。
「下がれ、二人共。彼女は私の友人だ」
二人は黙って再びパクの背後に戻り、パクは自らセリー達の元に行く。
「驚かせてごめん。大丈夫、セリーちゃん」
二人のお付きに睨まれたセリーは怯えるが、パクに手を握られて、そんな些細な事は、あっという間に吹き飛んだ。
「えーっと、パク……でいいのか?」
ハリー達が恐る恐るパクに近づく。ハリー達は戴冠式を見ていないが、参加したセリーからパクがエルヴィス国王だと聞かされてはいた。
「当たり前だよ。私──僕らは友達だろ?」
「そ、そうだよな。久しぶりだな、パク」
「「パクくん、久しぶり~」」
ハリー達とパクのやり取りを見てるリロ先生は、気が気でなかった。
リロ先生も戴冠式は見ており、今は国王には不釣り合いな格好だが、パクの顔は覚えている。
そんな国王に、ハリー達は抱きついたり、肩をバンバン叩いたりしているのだ。
「ところで、皆はこんな所で何してるの?」
セリーは、ルスカがワズ大公を追いかけ二階に上がって行った事を話すと、パクは苦笑いを浮かべる。
「なるほど。じゃあ、二階に行こう」
そう言うとパクはセリーの手を引き、大階段へと向かう。
セリーは、自分の鼓動が速くなりすぎてパクに聞こえてしまうのではないかと顔を真っ赤にしていた。
「ほら、先生。二階に行くよ」
ハリーに背中を押されながら、リロ先生もセリーとパクの後をついていく。
パク達が二階に上がる途中、丁度三階から降りて来たルスカと出会う。
「パク! 何しとるんじゃ?」
「それは僕の台詞ですよ、ルスカちゃん」
パクが這うように階段を上がってくるリロ先生を指差すと、気まずい空気の中、ルスカは視線を逸らす。
「あややや、ルスカちゃん! ルスカちゃんは先生をクビにいたいのですか? 悪魔の使いですか?」
ルスカを見つけたリロ先生が、四つ足でルスカに寄っていき抱きつく。
エルフ特有の綺麗な顔立ちは崩れ、涙と鼻水をルスカに擦り付けてくる。
最早、リロ先生の精神は、誰もが限界だと思った。
「ルスカちゃん、叔父上は? 一応この国の重鎮なので穏便に済ませて欲しいのですが……」
「あー……死んではいないのじゃ」
リロ先生は、二人の会話を聞いて限界を越えた。ルスカに抱きついたまま、白目を剥いて気を失ってしまった。
リロ先生はパクがメイドに命じ、別室で休ませることとなり、パクを先頭にルスカ達は王の間に来ていた。
「おお! すげぇ!」
「広いねー」
「すごく広いねー」
ハリー達は、王の間を駆け巡る。セリーはというと、パクの側を離れようとしない。
「そう言えば、何故パクはそんな見窄らしい格好をいとるのじゃ?」
「そうだよねぇ、パクくん王様なのにねぇ」
「あはは、街に出てたからね。城で報告だけだとわからない事も多いから」
臣下からの報告だけではなく、自らの目で確かめたいと考えたパクに、ルスカは感心するのだった。
◇◇◇
「エルヴィス国王」
王の間に入ってきたのはダラス。今やワズ大公ではなく、パクの元でその腕を奮っている。
「あれ? ルスカ様──イテッ」
ルスカに気づいたダラスだが、突然ルスカに脛を蹴られる。
「様は、要らぬのじゃ!」
「はぁ……すいません……ルスカさん」
「ダラス、どうしたのですか?」
ダラスは、チラリとセリーを見る。それに気づいたパクは、ルスカとセリーから離れた。
「ルスカさんもちょっと……」
ダラスが、手招きでルスカも呼び寄せると、セリーは除け者にされた気分になり、寂しそうな顔をする。
「パク、後でセリーのフォローを頼むのじゃ」
「はい」
パクが無邪気な満面の笑みで返事をするのを見て、セリーの気持ちを知ってか知らずかどちらにしろ、将来パクの女性に関して不安になるルスカだった。
「報告がございます。以前ルスカ様──イテッ! ルスカさんとアカツキさんに頼まれていたフードの連中の行方です」
「見つけたのか!?」
パクの質問にダラスは首を振る。
「アカツキさんやリンドウのギルドにも報告に先ほど出していますが、どうやらエルラン山脈に入ったようです」
エルラン山脈。グランツ王国とグルメール王国を分断するザンバラ砂漠ともう一つの難所。それがエルラン山脈。
高い山々が連なり、翼でも無いと越えれないと言われている。
「むう……あの山脈は厄介なのじゃ。魔物でも住むのを避けるほどじゃ」
「はい。ですから、追跡は……」
「無理……と言うことだね」
結局、フードの連中の足取りは途絶える事となっていまう。
「報告はそれだけですか?」
「あ! エルヴィス国王、ワズ大公見ませんでしたか? 探しているのですが……」
ダラスの質問に答えるべく、パクはルスカを見る。
「あー……ワズ大公なら、この部屋を出て突き当たりで花瓶になってるのじゃ」
「は? 花瓶……ですか?」
ダラスがルスカの言われた通り、王の間を出て廊下の突き当たりに行くと、花瓶に生けられた花の茎が伸びワズ大公をぐるぐる巻きされ、頭からは、見事な大輪の花が咲いていた。
「そうじゃ! ワズ大公に約束させたのじゃが、一階の大広間から肖像画の撤去するのじゃ」
「はい。撤去しておきますね」
ワズ大公にも約束させたが一応パクにも頼み、ルスカとパクは、セリー達の元に駆けて行く。
社会見学を終えてルスカ達は、学校の寮へ帰るべく城の門をくぐった、その時。
「あっ!」
セリーが突然声をあげ、立ち止まる。
「どうしたのじゃ?」
「先生を忘れてたぁ」
ルスカ達はセリーに言われて初めて、リロ先生が居ない事に気づいたのだった。
◇◇◇
残りの三日間はあっという間に過ぎる。ルスカにとって、学校生活は勉強よりも遊びに遊び、非常に充実したものだった。
リロ先生にとっては、地獄の日々だったのだろう……
最初から細かったが、ルスカのいた五日間で益々、窶れていった。
帰宅の日、リロ先生から「あやややややや、お、お、お願いだから次来る時は大人しくして」と、鼻水を垂らし懇願してくる。
「わ、わかったのじゃ! 善処するのじゃ、だから離れろなのじゃ」
「あややや、ほ、ほ、本当ですよー」
果たしてリロ先生は、これから一週間やっと帰ったと安堵するのか、また一週間後に来ると胃に穴を開けるのか、それは彼女にしか分からない。
端から見たら別れを惜しんでいるように見えるのだが。
ルスカ達を乗せた相乗り馬車は、リンドウに向けて出発しグルメールを後にするのだった。
一人の国の重鎮と一人の女先生の犠牲を払い……
◇◇◇
「アカツキー!」
馬車はリンドウの街に到着し、ルスカの帰りを待っていたアカツキの側で停車する。
ルスカは自分を降ろそうとするアカツキに向かって、飛び込んだ。
「どうでしたか? 学校は楽しかったですか?」
「とーっても、面白かったのじゃ!」
アカツキに向けて屈託のない笑顔を見せるルスカ。
「セリーもありがとうございました。ルスカは大人しくしてましたか?」
「えーっと、うん、まぁ……」
何か言いたげに口ごもりながらセリーは視線を逸らす。
「? 何かしたのですか?」
「なーんも、ないのじゃ! おねしょもしなかったのじゃ!」
アカツキから降りたルスカは胸を張って堂々と言い張る。
「ルスカ…………おねしょはしないのが当たり前です」
◇◇◇
一方、グルメールの城では、肖像画の撤去が始まっていた。
大広間から、城の表に飾る為に……
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