97 / 249
第四章 戦争と勇者編
十七話 青年、恩人との再会
しおりを挟む
「盲目か……」
ルスカが意図せず呟いてしまうと、メイラは眉をピクリと反応させる。
「ルスカ」
「あ、いや、すまぬのじゃ。他意はないのじゃ」
すぐに謝罪したルスカを手招きをして呼び寄せると、先ほどアカツキがされたように、顔を触られろということ言っているようだ。
「ルスカじゃ──って、わははは!」
顔を触られるだけかと思っていたルスカは、全身をまさぐるようにくすぐられ、思わず大笑いしてしまう。
「メイラさん。その辺りで」
「ふふ……アカツキが嫁でも連れて来たと思ったが、まさか子供をとはね」
床で身悶えているルスカに代って否定したアカツキは、本題に入ろうとメイラの前の一人掛けのソファーに腰をおろした。
「ヴァレッタのことかい?」
「ヴァレッタぁ?」
アカツキが本題に入る前に言い当てられて頷く。
聞いたことのない女性の名前が挙がり、ルスカは腰砕けのままテーブルを支えに起き上がると、問い詰めるかのように聞き直した。
「ああ、気になるのかい? ヴァレッタってのは、この子が転移直後、世話になった貴族の一人娘で私の親友さ」
メイラはルスカに対して優しく微笑みながら説明した後、アカツキの方に向きを変えると、その顔つきは厳しい表情を見せていた。
「あの子はまだ、怒っているよ」
「そうでしょうね」
「私も親友として怒っている」
「……そうですか」
悲痛な表情を見せるアカツキに何があったのか聞きたい。
だがルスカは「アカツキ……」と漏らすのがやっとだった。
「居場所を知りたいんだね? ちょっと待ってなさい」
「教えて頂けるのですか?」
伏せがちだった顔をあげると、意外そうな表情をしていた。
「教えないとでも思ったのかい? ヴァレッタがあんたと会って前に進めるなら吝かではないさ。
あの子もあんたに平手の一発でも食らわせたらスッキリするたろうしね」
メイラは、テーブルのベルを鳴らすと、すぐに扉が開いて、薄手のドレスを身に纏った女性が入ってくる。
「なんでしょうか?」
「今から言う住所をメモに書いて渡してあげなさい」
慣れているのだろう、メイラの言葉をスラスラとメモっていく女性は書き終えると、すぐにアカツキに渡して退室していく。
「その、旦那様は……今も」
「最近、体調を崩されたみたいだね。それでも諫言しに城に行っているみたいだけどね」
「そうですか……メイラさん、ありがとうございます」
アカツキはルスカを抱えると頭を下げ礼を述べる。
「言ったろ。あの子のためだって」
メイラはそう言うと杖を手に取り、周囲に気を配りながら入口の扉を開いて、帰るように促す。
「本当にありがとうございました。勝手ですが、また、お会い出来て良かったです」
ルスカを抱えたままアカツキは、帰り際そう言い残して部屋を去っていく。
扉を閉めてもたれると「本当に勝手だよ……」とメイラは、床に目を落とし呟いた。
◇◇◇
酒場で情報を集めていたナックと弥生と合流したアカツキは、メイラからの住所を頼りに家を探していた。
「じゃあ、そのメイラさんって人と親しいって感じだったのね!?」
「そうじゃ。あれは何かあるのじゃ」
「メイラさんって、どんな人だったの?」
「美人じゃし、何よりほっそりとしておった。それに手つきがイヤらしいのじゃ」
弥生はルスカから娼館で会ったメイラの事を根掘り葉掘り聞いていた。
弥生から鋭い視線がチクチクと突き刺さって仕方がない。
「ナックさん達の方は何か分かりましたか?」
「一応な。何でも、ひと悶着あったらしい」
「ひと悶着? 喧嘩ですか? 普通だと思いますが」
ギルドに所属している者の中には、荒くれ者もかなりいる。
帝都での喧嘩などは日常茶飯事で、それに軍などが首を突っ込んでくることはない。
しかし、戦争の理由を探っていて、理由が喧嘩とは拍子抜けである。
「いや、却っておかしいかも知れませんね」
「ああ、で、誰と誰が喧嘩したのか、なんだが……一つはSSランクで“虎の穴”ってギルドパーティーらしい。
ただ相手はわかんねぇんだ。何せあっという間に負けたって話だ。それもSSランクの方が」
「「えっ!?」」
弥生と話をしていたルスカまで驚く。SSランクともなると、その実力は折り紙付きだ。
そのパーティーがあっという間に負けるとは信じられなかった。
「ただ、負けたならともかく全員死んでいるんだ」
「それって、喧嘩じゃなくて殺人じゃないですか!? それに“虎の穴”は実力派の有名なギルドパーティーです。それにしても相手はいったい……」
ナックも掴めなかったと首をふる。だが、考えをまとめる前に目的の家に辿り着いてしまった。
そこはとても貴族が住むような家ではない。
アカツキ達の家と大きさも変わらない。
しかし、家の経過年数はもっと古く、あちこちに修繕の箇所が見られる。
玄関扉の前にアカツキは立つと、ノックの構えに入る。
しかし、どうも躊躇ってしまう。
かといって、他にあてもない。
一つ生唾を飲み込んだアカツキは、思いきってノックした。
「はーい、今開けまーす」
家の中から若い女性の高音のか細い声が聞こえると、アカツキには一気に緊張が走った。
扉を開き出てきたのは、アカツキ達より若く赤い髪の女性。
着ている服は変哲のない無地のワンピースだが、どことなく気品を感じる。
ルスカはこの女性がヴァレッタだと、すぐに推測出来た。
ヴァレッタと思わしき女性は、アカツキの顔を見るなり怒りなのだろうか体を震わして、腕を大きく振りかぶる。
平手のような乾いた感じの音はせず、鈍い音が響くと共にアカツキは、向かいの家まで吹き飛ぶ。
女性の手は、平手ではなく拳が握られていたのだ。
「何をするんじゃ!」
平手ならルスカも我慢しただろう。しかし、拳になると女性とはいえ、威力がグッと増す。
すかさず、白樺の杖の先を女性へと向けた。
「ルスカ!!」
だが、それもアカツキに止められる。
口の中を切り血を流すアカツキは、手で血を拭いながら立ち上がり、女性の前へとふらふらとなりながら近づく。
「お久しぶりです……ヴァレッタお嬢様」
アカツキは右手を左胸にあて、深々とお辞儀をする。
ヴァレッタが再び拳を作るのを見た、ルスカは鋭い目付きでヴァレッタを睨み付ける。
たとえ、アカツキに怒られたとしても、ルスカの我慢は限界寸前まで来ていた。
だが、それも杞憂に終わる。
徐々に拳が開かれヴァレッタの青く澄んだ瞳は潤み、頬を一筋の涙が流れた。
「どうして……お父様を裏切っておいて、どうして現れるのよ」
驚くルスカ達。アカツキが人を裏切るなど、とても信じられず、何かの誤解だと口を出そうとしたが、アカツキが手で遮り止めた。
「……すいません。時間がないのです。旦那様にお会いさせて貰えないでしょうか」
「貴方は……!!」
「ヴァレッタ!!」
再び拳を振ろうとしたヴァレッタを止めたのは、家の奥から出てきた年配の男性だった。
「やめなさい、ヴァレッタ」
初めこそ、きつい口調でヴァレッタを諌めたものの、今の優しい口調こそが本来の男性の口調なのだろう。
「旦那様……!!」
アカツキは、玄関から下がり地面に膝をつくと頭を地面につけた。
その姿に、ルスカ達は本当にアカツキがこの男性を裏切ったのかと驚愕する。
「立ちなさい、アカツキ」
「旦那……さ、ま……私は、うぅ……」
涙を流し詫びるアカツキに対して男性は、手を掴み立たせる。
男性のその手は皺が目立ち、今までの苦労が伺え知れる。
その手を見たアカツキは、男性の手を握り締めて涙をぼろぼろと溢し泣きながら謝罪を繰り返していた。
「一体、アカツキに何があったんじゃ……」
ルスカ達は、皆目検討がつかなかった。
ルスカが意図せず呟いてしまうと、メイラは眉をピクリと反応させる。
「ルスカ」
「あ、いや、すまぬのじゃ。他意はないのじゃ」
すぐに謝罪したルスカを手招きをして呼び寄せると、先ほどアカツキがされたように、顔を触られろということ言っているようだ。
「ルスカじゃ──って、わははは!」
顔を触られるだけかと思っていたルスカは、全身をまさぐるようにくすぐられ、思わず大笑いしてしまう。
「メイラさん。その辺りで」
「ふふ……アカツキが嫁でも連れて来たと思ったが、まさか子供をとはね」
床で身悶えているルスカに代って否定したアカツキは、本題に入ろうとメイラの前の一人掛けのソファーに腰をおろした。
「ヴァレッタのことかい?」
「ヴァレッタぁ?」
アカツキが本題に入る前に言い当てられて頷く。
聞いたことのない女性の名前が挙がり、ルスカは腰砕けのままテーブルを支えに起き上がると、問い詰めるかのように聞き直した。
「ああ、気になるのかい? ヴァレッタってのは、この子が転移直後、世話になった貴族の一人娘で私の親友さ」
メイラはルスカに対して優しく微笑みながら説明した後、アカツキの方に向きを変えると、その顔つきは厳しい表情を見せていた。
「あの子はまだ、怒っているよ」
「そうでしょうね」
「私も親友として怒っている」
「……そうですか」
悲痛な表情を見せるアカツキに何があったのか聞きたい。
だがルスカは「アカツキ……」と漏らすのがやっとだった。
「居場所を知りたいんだね? ちょっと待ってなさい」
「教えて頂けるのですか?」
伏せがちだった顔をあげると、意外そうな表情をしていた。
「教えないとでも思ったのかい? ヴァレッタがあんたと会って前に進めるなら吝かではないさ。
あの子もあんたに平手の一発でも食らわせたらスッキリするたろうしね」
メイラは、テーブルのベルを鳴らすと、すぐに扉が開いて、薄手のドレスを身に纏った女性が入ってくる。
「なんでしょうか?」
「今から言う住所をメモに書いて渡してあげなさい」
慣れているのだろう、メイラの言葉をスラスラとメモっていく女性は書き終えると、すぐにアカツキに渡して退室していく。
「その、旦那様は……今も」
「最近、体調を崩されたみたいだね。それでも諫言しに城に行っているみたいだけどね」
「そうですか……メイラさん、ありがとうございます」
アカツキはルスカを抱えると頭を下げ礼を述べる。
「言ったろ。あの子のためだって」
メイラはそう言うと杖を手に取り、周囲に気を配りながら入口の扉を開いて、帰るように促す。
「本当にありがとうございました。勝手ですが、また、お会い出来て良かったです」
ルスカを抱えたままアカツキは、帰り際そう言い残して部屋を去っていく。
扉を閉めてもたれると「本当に勝手だよ……」とメイラは、床に目を落とし呟いた。
◇◇◇
酒場で情報を集めていたナックと弥生と合流したアカツキは、メイラからの住所を頼りに家を探していた。
「じゃあ、そのメイラさんって人と親しいって感じだったのね!?」
「そうじゃ。あれは何かあるのじゃ」
「メイラさんって、どんな人だったの?」
「美人じゃし、何よりほっそりとしておった。それに手つきがイヤらしいのじゃ」
弥生はルスカから娼館で会ったメイラの事を根掘り葉掘り聞いていた。
弥生から鋭い視線がチクチクと突き刺さって仕方がない。
「ナックさん達の方は何か分かりましたか?」
「一応な。何でも、ひと悶着あったらしい」
「ひと悶着? 喧嘩ですか? 普通だと思いますが」
ギルドに所属している者の中には、荒くれ者もかなりいる。
帝都での喧嘩などは日常茶飯事で、それに軍などが首を突っ込んでくることはない。
しかし、戦争の理由を探っていて、理由が喧嘩とは拍子抜けである。
「いや、却っておかしいかも知れませんね」
「ああ、で、誰と誰が喧嘩したのか、なんだが……一つはSSランクで“虎の穴”ってギルドパーティーらしい。
ただ相手はわかんねぇんだ。何せあっという間に負けたって話だ。それもSSランクの方が」
「「えっ!?」」
弥生と話をしていたルスカまで驚く。SSランクともなると、その実力は折り紙付きだ。
そのパーティーがあっという間に負けるとは信じられなかった。
「ただ、負けたならともかく全員死んでいるんだ」
「それって、喧嘩じゃなくて殺人じゃないですか!? それに“虎の穴”は実力派の有名なギルドパーティーです。それにしても相手はいったい……」
ナックも掴めなかったと首をふる。だが、考えをまとめる前に目的の家に辿り着いてしまった。
そこはとても貴族が住むような家ではない。
アカツキ達の家と大きさも変わらない。
しかし、家の経過年数はもっと古く、あちこちに修繕の箇所が見られる。
玄関扉の前にアカツキは立つと、ノックの構えに入る。
しかし、どうも躊躇ってしまう。
かといって、他にあてもない。
一つ生唾を飲み込んだアカツキは、思いきってノックした。
「はーい、今開けまーす」
家の中から若い女性の高音のか細い声が聞こえると、アカツキには一気に緊張が走った。
扉を開き出てきたのは、アカツキ達より若く赤い髪の女性。
着ている服は変哲のない無地のワンピースだが、どことなく気品を感じる。
ルスカはこの女性がヴァレッタだと、すぐに推測出来た。
ヴァレッタと思わしき女性は、アカツキの顔を見るなり怒りなのだろうか体を震わして、腕を大きく振りかぶる。
平手のような乾いた感じの音はせず、鈍い音が響くと共にアカツキは、向かいの家まで吹き飛ぶ。
女性の手は、平手ではなく拳が握られていたのだ。
「何をするんじゃ!」
平手ならルスカも我慢しただろう。しかし、拳になると女性とはいえ、威力がグッと増す。
すかさず、白樺の杖の先を女性へと向けた。
「ルスカ!!」
だが、それもアカツキに止められる。
口の中を切り血を流すアカツキは、手で血を拭いながら立ち上がり、女性の前へとふらふらとなりながら近づく。
「お久しぶりです……ヴァレッタお嬢様」
アカツキは右手を左胸にあて、深々とお辞儀をする。
ヴァレッタが再び拳を作るのを見た、ルスカは鋭い目付きでヴァレッタを睨み付ける。
たとえ、アカツキに怒られたとしても、ルスカの我慢は限界寸前まで来ていた。
だが、それも杞憂に終わる。
徐々に拳が開かれヴァレッタの青く澄んだ瞳は潤み、頬を一筋の涙が流れた。
「どうして……お父様を裏切っておいて、どうして現れるのよ」
驚くルスカ達。アカツキが人を裏切るなど、とても信じられず、何かの誤解だと口を出そうとしたが、アカツキが手で遮り止めた。
「……すいません。時間がないのです。旦那様にお会いさせて貰えないでしょうか」
「貴方は……!!」
「ヴァレッタ!!」
再び拳を振ろうとしたヴァレッタを止めたのは、家の奥から出てきた年配の男性だった。
「やめなさい、ヴァレッタ」
初めこそ、きつい口調でヴァレッタを諌めたものの、今の優しい口調こそが本来の男性の口調なのだろう。
「旦那様……!!」
アカツキは、玄関から下がり地面に膝をつくと頭を地面につけた。
その姿に、ルスカ達は本当にアカツキがこの男性を裏切ったのかと驚愕する。
「立ちなさい、アカツキ」
「旦那……さ、ま……私は、うぅ……」
涙を流し詫びるアカツキに対して男性は、手を掴み立たせる。
男性のその手は皺が目立ち、今までの苦労が伺え知れる。
その手を見たアカツキは、男性の手を握り締めて涙をぼろぼろと溢し泣きながら謝罪を繰り返していた。
「一体、アカツキに何があったんじゃ……」
ルスカ達は、皆目検討がつかなかった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
捨てられた聖女、自棄になって誘拐されてみたら、なぜか皇太子に溺愛されています
h.h
恋愛
「偽物の聖女であるお前に用はない!」婚約者である王子は、隣に新しい聖女だという女を侍らせてリゼットを睨みつけた。呆然として何も言えず、着の身着のまま放り出されたリゼットは、その夜、謎の男に誘拐される。
自棄なって自ら誘拐犯の青年についていくことを決めたリゼットだったが。連れて行かれたのは、隣国の帝国だった。
しかもなぜか誘拐犯はやけに慕われていて、そのまま皇帝の元へ連れて行かれ━━?
「おかえりなさいませ、皇太子殿下」
「は? 皇太子? 誰が?」
「俺と婚約してほしいんだが」
「はい?」
なぜか皇太子に溺愛されることなったリゼットの運命は……。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
追放された無能鑑定士、実は世界最強の万物解析スキル持ち。パーティーと国が泣きついてももう遅い。辺境で美少女とスローライフ(?)を送る
夏見ナイ
ファンタジー
貴族の三男に転生したカイトは、【鑑定】スキルしか持てず家からも勇者パーティーからも無能扱いされ、ついには追放されてしまう。全てを失い辺境に流れ着いた彼だが、そこで自身のスキルが万物の情報を読み解く最強スキル【万物解析】だと覚醒する! 隠された才能を見抜いて助けた美少女エルフや獣人と共に、カイトは辺境の村を豊かにし、古代遺跡の謎を解き明かし、強力な魔物を従え、着実に力をつけていく。一方、カイトを切り捨てた元パーティーと王国は凋落の一途を辿り、彼の築いた豊かさに気づくが……もう遅い! 不遇から成り上がる、痛快な逆転劇と辺境スローライフ(?)が今、始まる!
勇者パーティーを追放された俺は辺境の地で魔王に拾われて後継者として育てられる~魔王から教わった美学でメロメロにしてスローライフを満喫する~
一ノ瀬 彩音
ファンタジー
主人公は、勇者パーティーを追放されて辺境の地へと追放される。
そこで出会った魔族の少女と仲良くなり、彼女と共にスローライフを送ることになる。
しかし、ある日突然現れた魔王によって、俺は後継者として育てられることになる。
そして、俺の元には次々と美少女達が集まってくるのだった……。
ゴミスキル【生態鑑定】で追放された俺、実は動物や神獣の心が分かる最強能力だったので、もふもふ達と辺境で幸せなスローライフを送る
黒崎隼人
ファンタジー
勇者パーティの一員だったカイは、魔物の名前しか分からない【生態鑑定】スキルが原因で「役立たず」の烙印を押され、仲間から追放されてしまう。全てを失い、絶望の中でたどり着いた辺境の森。そこで彼は、自身のスキルが動物や魔物の「心」と意思疎通できる、唯一無二の能力であることに気づく。
森ウサギに衣食住を学び、神獣フェンリルやエンシェントドラゴンと友となり、もふもふな仲間たちに囲まれて、カイの穏やかなスローライフが始まった。彼が作る料理は魔物さえも惹きつけ、何気なく作った道具は「聖者の遺物」として王都を揺るがす。
一方、カイを失った勇者パーティは凋落の一途をたどっていた。自分たちの過ちに気づき、カイを連れ戻そうとする彼ら。しかし、カイの居場所は、もはやそこにはなかった。
これは、一人の心優しき青年が、大切な仲間たちと穏やかな日常を守るため、やがて伝説の「森の聖者」となる、心温まるスローライフファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる