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第四章 戦争と勇者編
十八話 青年の過去
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「さ、皆さんも中に入りなさい。いいね? ヴァレッタ」
「お父様がお決めになったことに私が異論などありませんわ」
男性に手を引かれアカツキが家の中に入ると、それにルスカ達も続く。
ヴァレッタは、弥生とルスカに強烈な視線で睨み付けたが、怯える弥生と違いルスカは逆に睨み返す。
「すまないが椅子が足りなくてね」
アカツキは、男の座る椅子を素早く引いて座らせると、自分はルスカ達に男性を紹介する。
「皆さん、この方は私が以前お世話になった方でルーカス・フォー軍事統括官、その娘のヴァレッタ・フォーお嬢様です」
「元、だがね」
「軍事統括官? アカツキ、貴族じゃねぇのか?」
聞いた事のない爵位にナックが質問する。
「帝国は、王国と違い爵位ではなく、役職になります。
軍事統括官は……そうですね、分かりやすく言えばワズ大公に近いものだと思って頂ければ」
軍事統括官は、この帝国の軍事をほぼ一手に担う役職で、その地位は皇帝、宰相に次ぐ三番手だが軍隊自体を動かす為、宰相と並ぶ発言力があった。
「ワズ・マイス・グルメールか……」
ルーカスにグルメールとの関係がバレてしまった軽率な発言に、アカツキは思わず口に手をあてる。
ルスカ達もそれに気づき家の中は、緊張感に包まれた。
「ははは、安心しなさい。今の私には何も出来んし、する気もない。
ヴァレッタ、お前も何も聞かなかったことにするのだ。よいな?」
「はい。お父様」
「それに、ここでルスカ様を怒らせても大変なだけだしな」
不意に自分の名前を呼ばれ、ルスカは呆気に取られる。
「はて、会ったことあったかの?」
「はい。若輩の頃に一度。前皇帝の使者として」
当時からシャウザードの森の不通に難色を示していたレイン帝国とグランツ王国は、度々ルスカに脅しをかける使者を出していた。
しかし、辿り着ける者はほんの僅かで、辿り着いても直ぐにルスカに追い返されている。
ルーカスも恐らくレイン帝国から僅かに辿り着けた一人なのであろうと、アカツキ達は推測するのだった。
「まぁ、よいわ。それなら話は早いのじゃ。ルーカスとやら。まずはアカツキに何があったか話をしてもらおうか」
本題は全く違う。しかし、アカツキを除くルスカ達はどうしても気になってしまっていた。
ヴァレッタ嬢やメイラはアカツキがルーカスを裏切ったと言う。
しかし、肝心のルーカス自体が怒っている様子が見られない。
それにアカツキの態度もおかしい。
何か全て自分のせいだと言わんばかりの態度に、本来のアカツキとはかけ離れている。
「アカツキ、お前も座りなさい。どうやらお前は良い縁に恵まれたようだね。
ギルドパーティーに捨てられたと耳にした時は心配したんだが」
ルーカスの老婆心に、更にルスカ達の疑問は深まる。
まるで父親が息子を心配しているようにも見えたのだ。
「ふん! どうせ、その人達も直ぐに裏切るわ」
「ヴァレッタ!!」
ヴァレッタの発言にルスカ達よりルーカスが先に反応して怒鳴りつけた。
「ヴァレッタ、お前ももう十六だ。本当の事を知っても大丈夫だろう。お前も聞きなさい」
「本当の……こと?」
怒鳴られ落ち込むヴァレッタだが、父親の言葉に驚くしかなかった。
本当のこと、つまり自分は何も知らないのだということに。
「アカツキ、いいね?」
「旦那様のご随意に」
「さて……何から話そうか。皇帝にアカツキが転移者として面倒を見るように頼まれ私の家で預ることになったのだが……」
◇◇◇
ルーカスは静かに目を瞑り語り始めた。
私の家は、代々皇帝の側近として仕えてきたのだが、私の妻は早くに亡くなってね。
数人のメイドと老執事が一人と私と娘のヴァレッタだけだったのだ。
何せ男手が私と老執事だけでね。アカツキが来てくれる事は、その点においても有り難かった。
言葉は兎も角、文字が読めなかったアカツキに文字を覚えさせながら執事の勉強もさせた。
アカツキは頑張ってくれたよ。転移者として行く末を不安に思うところもあっただろうがね。
ヴァレッタも良く懐いていたし。
赤くなったヴァレッタは、そっぽを向く。ルーカスは娘に優しく微笑みながらも続きを話始めた。
半年もしないうちかな、執事としても問題なくなり元々体調の良くなかった老執事に代わり、家の事を一手に引き受けてくれてな。
忙しい毎日だった私は、とっても助かった。
帝国は貴族制ではないのでな、身分や血筋に余り拘らず才能を重視する傾向もあり、いずれはヴァレッタと。そう考えたりもしたものだ。
あの事件が起こるまでは。
帝国は軍事国家。軍事に関する書類は重大だ。その軍事に関する書類がごっそりと失われるという事件が起きた。
私は軍事統括官という立場もあり、真っ先に疑われた。
書類を管理する立場でもあったしな。
当然と言えば当然なのだが。
私を断罪する者が多くいる中、私を庇ったのは宰相ブリスティンだった。
真っ先に疑われる私がするはず無いと。
その証拠として私の邸宅を捜査でもすればいいと。
もちろん、私の邸宅にそんな重大なものを持ち帰らないし、あるはずがない。
しかし、あったのだ。私の書斎に。
それを見つけたのは、アカツキだった。私の書斎には様々な本があってな、好きなように見ても良いと出入りを許していたからな。
本を返しに書斎に向かうと、書斎から出てくるメイドを見たそうだ。
アカツキやヴァレッタ以外に出入りを許していない筈の書斎からな。
アカツキはすぐにおかしい所はないか探して、そして大量にあった軍事に関する書類を見つけた。
本当に微妙な入れ違いだった。捜査が入るのとアカツキが書類を持ち出したのは。
私は後にアカツキから話を聞かされて、これが罠だと気づいた。
万一書類が見つかれば、私もそしてアカツキも命が危ない。
アカツキは本当に優秀だったよ。宰相の罠だとアカツキに話すと直ぐに色々と調べてくれた。
そして、宰相の目的が軍の掌握とヴァレッタだと。
アカツキは、私の命とヴァレッタを最優先に考えて動いてくれた。
私が死ねば、天涯孤独となるヴァレッタは、身元引き受けを理由に宰相の好きなように出来てしまう。
アカツキは隠した書類を全て燃やし、紛失という理由で私自身で後釜を指名して退職するように迫った。
私が存命ならヴァレッタに手を出せないし、指名しておけば例え指名した者が就かなくとも、勝手なことは出来ないと示せば、皇帝も宰相に全権掌握させないだろうと。
そして、アカツキは私とヴァレッタに見捨てたように見えるよう、ギルドへと移ったのだ。
宰相からの監視を誤魔化すためにな。
◇◇◇
ヴァレッタは固まったまま、ショックで動けなかった。
今まで自分達を見捨てた人が自分達を守る為だったのかと。
恨んだ。
軽蔑した。
何より悲しかった。
どうして、自分に話をしてくれなかったのだと。
それも分かっている。当時の自分はまだまだ子供だったのだ。
「やはりアカツキなのじゃ!」
ルスカは嬉しそうにアカツキに抱きつく。今までのアカツキのおかしな態度は、全ていつ、どこで宰相の目が光っているか分からなかったから。
自分は裏切り見捨てた者。自分にそう言い聞かせての芝居だったのだ。
ルスカが抱きついたのを皮切りに、ナックが背中を叩き褒め称え、弥生も思わず勢い任せに抱きついた。
ヴァレッタは、アカツキ達を見て自分には、もうあの中に入る資格は無いのだと悟り、心の中で泣いた。
今は顔を見られたく無いだろうと、ルーカスは背中越しに一言「すまんな」とヴァレッタに謝罪するのだった。
「お父様がお決めになったことに私が異論などありませんわ」
男性に手を引かれアカツキが家の中に入ると、それにルスカ達も続く。
ヴァレッタは、弥生とルスカに強烈な視線で睨み付けたが、怯える弥生と違いルスカは逆に睨み返す。
「すまないが椅子が足りなくてね」
アカツキは、男の座る椅子を素早く引いて座らせると、自分はルスカ達に男性を紹介する。
「皆さん、この方は私が以前お世話になった方でルーカス・フォー軍事統括官、その娘のヴァレッタ・フォーお嬢様です」
「元、だがね」
「軍事統括官? アカツキ、貴族じゃねぇのか?」
聞いた事のない爵位にナックが質問する。
「帝国は、王国と違い爵位ではなく、役職になります。
軍事統括官は……そうですね、分かりやすく言えばワズ大公に近いものだと思って頂ければ」
軍事統括官は、この帝国の軍事をほぼ一手に担う役職で、その地位は皇帝、宰相に次ぐ三番手だが軍隊自体を動かす為、宰相と並ぶ発言力があった。
「ワズ・マイス・グルメールか……」
ルーカスにグルメールとの関係がバレてしまった軽率な発言に、アカツキは思わず口に手をあてる。
ルスカ達もそれに気づき家の中は、緊張感に包まれた。
「ははは、安心しなさい。今の私には何も出来んし、する気もない。
ヴァレッタ、お前も何も聞かなかったことにするのだ。よいな?」
「はい。お父様」
「それに、ここでルスカ様を怒らせても大変なだけだしな」
不意に自分の名前を呼ばれ、ルスカは呆気に取られる。
「はて、会ったことあったかの?」
「はい。若輩の頃に一度。前皇帝の使者として」
当時からシャウザードの森の不通に難色を示していたレイン帝国とグランツ王国は、度々ルスカに脅しをかける使者を出していた。
しかし、辿り着ける者はほんの僅かで、辿り着いても直ぐにルスカに追い返されている。
ルーカスも恐らくレイン帝国から僅かに辿り着けた一人なのであろうと、アカツキ達は推測するのだった。
「まぁ、よいわ。それなら話は早いのじゃ。ルーカスとやら。まずはアカツキに何があったか話をしてもらおうか」
本題は全く違う。しかし、アカツキを除くルスカ達はどうしても気になってしまっていた。
ヴァレッタ嬢やメイラはアカツキがルーカスを裏切ったと言う。
しかし、肝心のルーカス自体が怒っている様子が見られない。
それにアカツキの態度もおかしい。
何か全て自分のせいだと言わんばかりの態度に、本来のアカツキとはかけ離れている。
「アカツキ、お前も座りなさい。どうやらお前は良い縁に恵まれたようだね。
ギルドパーティーに捨てられたと耳にした時は心配したんだが」
ルーカスの老婆心に、更にルスカ達の疑問は深まる。
まるで父親が息子を心配しているようにも見えたのだ。
「ふん! どうせ、その人達も直ぐに裏切るわ」
「ヴァレッタ!!」
ヴァレッタの発言にルスカ達よりルーカスが先に反応して怒鳴りつけた。
「ヴァレッタ、お前ももう十六だ。本当の事を知っても大丈夫だろう。お前も聞きなさい」
「本当の……こと?」
怒鳴られ落ち込むヴァレッタだが、父親の言葉に驚くしかなかった。
本当のこと、つまり自分は何も知らないのだということに。
「アカツキ、いいね?」
「旦那様のご随意に」
「さて……何から話そうか。皇帝にアカツキが転移者として面倒を見るように頼まれ私の家で預ることになったのだが……」
◇◇◇
ルーカスは静かに目を瞑り語り始めた。
私の家は、代々皇帝の側近として仕えてきたのだが、私の妻は早くに亡くなってね。
数人のメイドと老執事が一人と私と娘のヴァレッタだけだったのだ。
何せ男手が私と老執事だけでね。アカツキが来てくれる事は、その点においても有り難かった。
言葉は兎も角、文字が読めなかったアカツキに文字を覚えさせながら執事の勉強もさせた。
アカツキは頑張ってくれたよ。転移者として行く末を不安に思うところもあっただろうがね。
ヴァレッタも良く懐いていたし。
赤くなったヴァレッタは、そっぽを向く。ルーカスは娘に優しく微笑みながらも続きを話始めた。
半年もしないうちかな、執事としても問題なくなり元々体調の良くなかった老執事に代わり、家の事を一手に引き受けてくれてな。
忙しい毎日だった私は、とっても助かった。
帝国は貴族制ではないのでな、身分や血筋に余り拘らず才能を重視する傾向もあり、いずれはヴァレッタと。そう考えたりもしたものだ。
あの事件が起こるまでは。
帝国は軍事国家。軍事に関する書類は重大だ。その軍事に関する書類がごっそりと失われるという事件が起きた。
私は軍事統括官という立場もあり、真っ先に疑われた。
書類を管理する立場でもあったしな。
当然と言えば当然なのだが。
私を断罪する者が多くいる中、私を庇ったのは宰相ブリスティンだった。
真っ先に疑われる私がするはず無いと。
その証拠として私の邸宅を捜査でもすればいいと。
もちろん、私の邸宅にそんな重大なものを持ち帰らないし、あるはずがない。
しかし、あったのだ。私の書斎に。
それを見つけたのは、アカツキだった。私の書斎には様々な本があってな、好きなように見ても良いと出入りを許していたからな。
本を返しに書斎に向かうと、書斎から出てくるメイドを見たそうだ。
アカツキやヴァレッタ以外に出入りを許していない筈の書斎からな。
アカツキはすぐにおかしい所はないか探して、そして大量にあった軍事に関する書類を見つけた。
本当に微妙な入れ違いだった。捜査が入るのとアカツキが書類を持ち出したのは。
私は後にアカツキから話を聞かされて、これが罠だと気づいた。
万一書類が見つかれば、私もそしてアカツキも命が危ない。
アカツキは本当に優秀だったよ。宰相の罠だとアカツキに話すと直ぐに色々と調べてくれた。
そして、宰相の目的が軍の掌握とヴァレッタだと。
アカツキは、私の命とヴァレッタを最優先に考えて動いてくれた。
私が死ねば、天涯孤独となるヴァレッタは、身元引き受けを理由に宰相の好きなように出来てしまう。
アカツキは隠した書類を全て燃やし、紛失という理由で私自身で後釜を指名して退職するように迫った。
私が存命ならヴァレッタに手を出せないし、指名しておけば例え指名した者が就かなくとも、勝手なことは出来ないと示せば、皇帝も宰相に全権掌握させないだろうと。
そして、アカツキは私とヴァレッタに見捨てたように見えるよう、ギルドへと移ったのだ。
宰相からの監視を誤魔化すためにな。
◇◇◇
ヴァレッタは固まったまま、ショックで動けなかった。
今まで自分達を見捨てた人が自分達を守る為だったのかと。
恨んだ。
軽蔑した。
何より悲しかった。
どうして、自分に話をしてくれなかったのだと。
それも分かっている。当時の自分はまだまだ子供だったのだ。
「やはりアカツキなのじゃ!」
ルスカは嬉しそうにアカツキに抱きつく。今までのアカツキのおかしな態度は、全ていつ、どこで宰相の目が光っているか分からなかったから。
自分は裏切り見捨てた者。自分にそう言い聞かせての芝居だったのだ。
ルスカが抱きついたのを皮切りに、ナックが背中を叩き褒め称え、弥生も思わず勢い任せに抱きついた。
ヴァレッタは、アカツキ達を見て自分には、もうあの中に入る資格は無いのだと悟り、心の中で泣いた。
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