113 / 249
第五章 救済編
八話 苛立つ幼女、グランツへ出立する
しおりを挟む
「ったく、お主らは変わっておらぬのじゃ」
呆れ返ったルスカは、机をバンバンと杖で叩くことで苛立ちを露にする。
グランツ王国の第二王女と伝手のあるチェスターを連れて行くことは決まったが、まだ戦争と魔族への対応は決まっていない。
ルーカスは脇に控えていた兵士に地図を持って来るように、そして薬の研究者を探して連れてくるように指示を出す。
地図が来る間、重臣達はルーカスが改めて宰相に就いたことを、前宰相のブリスティンは改易になったことを知って自分達がブリスティンに踊らされていたと自覚してしまう。
ブリスティンの仕業だとはいえ、レベッカの誘拐や戦争のきっかけを気づきもしなかった重臣達は大いに反省をすると、全力でルーカスを支えると皇帝に誓うのだが、肝心のルーカスはルスカ、そしてアカツキ救出を大前提に動くと堂々と宣言するではないか。
重臣達も初めこそは、それはルーカス殿でも如何なものかと咎めるが、自分達より上座に控える幼女が“大賢者”のルスカ・シャウザードで、更に後ろに控えているのが“魔王”アドメラルクだと知り、完全に尻込みしてしまった。
地図が届き、ルーカスは机に広げるとアドメラルクに魔族達は何処から攻めてきそうか尋ねた。
本来ならば教えるはずもない情報だが、事後が終わればルスカは手に入る。
それならば、もう教えても問題ないと頷いた。
「ルーカス殿。魔族のいるドラクマからはゲートを通って来るしかないのじゃ。ワシが幾つか知っておるが、そのほとんどは百五十年前に封を施しておる。アドメラルク。お主はどれ程把握しておるのじゃ?」
ルスカもそれは気になっていた。マブチがあまりにも神出鬼没なのである。最初に出会ったのはグルメールの街。そこからエルラン山脈に行ったのも目撃されている。
そして最後は別荘に出現した。
待ち伏せしていたのかとも考えていたが、別荘に魔王やルスカが来たのは偶然に近い。
そうなると、偶々出会った可能性があり、それはあの別荘付近にゲートがあることを示していた。
「我が知っておるのは三ヶ所だな。もしかしたら他にもあるかも知れぬが。まずは我が来たゲートはここだな」
アドメラルクが指差すのは、やはり例の別荘の東側。マブチが撤退していった方向だ。
ルーカスは、その場所に小石のような物を置く。
「もう一つは、ここにあったはずだ」
続いて指差すのはグランツ王国の北の海の真ん中を指す。
「こんなところに……」とルーカスは驚きながらも、小石を置く。
「最後はここだな」
アドメラルクが指差すのは、現在戦争が起こっている場所の真北。ただ、戦争が起きているグランツ王国の砦と帝国の砦の北は、断崖絶壁の崖となっており指差した場所に向かうには、崖を降りて再び崖を登り、さらに山を一つ越えなければならない。
「誰にも見つからないわけですね」
ルーカスは小石を乗せながら、ついつい感嘆してしまう。それほど険しい場所だった。
「ここも可能性があるのじゃ」
ルスカが続けて指差した所、それはグルメール王国の北。
現在ワズ大公が治めているはずのファーマーの街の北にあるエルラン山脈。
ルメール教と思われたマブチがグルメールの騒動の時に逃げた場所。
「なるほど、全部で四ヶ所ですか」
最後の小石を乗せる。
「一見するとまるでローレライが包囲されているようだな」
皇帝は地図を眺めて、まるで誰かがお膳立てたように各地へと攻めいる様な位置にあるゲートに辟易する。
それもなかなか人が行き来しにくい場所にあるため、皇帝もルーカスや重臣もどうするべきか手を打てずにいた。
「ゲートってのは壊せないのですの?」
いつの間にやらアドメラルクの隣に移動していたレベッカが聞く。行き来しにくいだけであって出来ないわけではない。
しかし、アドメラルク、そしてルスカの答えは否だった。
「無理じゃな。ワシも何度か破壊を試みた事があったが封をするだけで破壊は出来ぬのじゃ。」
それを聞いたアドメラルクは、常に睨むように鋭い目付きを丸くしてしまう。
「ルスカでも、破壊できない物があるのか?」
「どういう意味じゃ!!」
皆の視線は皇帝の玉座のあった場所に集まる。そこに鎮座していた椅子はもうない。
「ゴホン。ま、まぁそれはそれとして、せめてこの帝国近くのゲートの対策をしておきたいのじゃ」
わざとらしい咳払いで誤魔化し、ルスカは別荘の東の小石を指差す。帝国の軍はグランツに対応しているために出払っており、ここから攻められたら今の帝国にはどうしようもない。
「ドゥワフに力を借りてみては?」
ようやく重臣の一人からまともな意見が飛び出る。
ドワーフの国であるドゥワフ。帝国と仲が悪いわけではないが、従属しているわけでもない。
ドワーフは職人気質が多く気難しい。帝国から使者を送り対応したいのだが、従うどころか素直に話を聞いて貰えるかすら怪しいと皇帝やルーカスは頭を悩ませる。
ルーカスが使者として向かえば口で丸め込んで話を聞いてくれるかもしれないと、重臣の具申に皇帝は首を横に振った。
「ワシも皇帝に同意見じゃ。ルーカス殿、それにアドメラルクには北の戦場を何とかしてもらいたいしの」
「ね、ねー。ロック。あなた、ドゥワフに嫁いだ姉がいるって以前言ってたわよね?」
緊迫する会議の中、おずおずと声を出したのはチェスターだった。
「え、あ、そ、そうだ! 姉さんがドゥワフに嫁いでたの忘れてた!」
「伝手があるのじゃな。ただドワーフに嫁いだだけじゃ意味ないのじゃぞ?」
「絶対……あ、多分……いや、きっと役に立てるかと……」
ロックの声が自信なく小さくなっていく。この日、ロックは生まれて初めて謙虚というものを覚えたのだった。
ルスカは、会議の閉幕に向かい話を纏めていく。ルーカスとアドメラルクは北の戦場へ、レベッカもついていくと言い出したが流石に父親の皇帝に止められた。
皇帝と重臣そしてロックはドゥワフへの対応とアカツキの薬への調査を指示する。完全に皇帝の立場は無くなっていた。
ルスカ本人、弥生、ナック、チェスター、マンは一先ずカホと合流して、ナックとマンはカホと共にグルメールへ、ルスカと弥生とチェスターの三人はグランツへと向かうことになった。
「時間は無いのじゃ! 急ぐのじゃぞ!」
ルスカはヴァレッタに抱えられて謁見の間を退場する。まさに台風一過。ルスカの旋風は、元勇者パーティーの解放と皇帝の威厳と玉座の崩壊で幕を閉じた。
◇◇◇
ルーカスの家に戻って来たルスカ達は、荷物の準備を始める。アカツキのスキル“材料調達”のミーガもアイテムボックスは健在なのだが、このミーガ、荷物やアイテムの取り出しを口の中からするのだ。
アイテムなどはいいが、流石に口の中から出し入れした食料を食べたくはない。
食料は別で持って行かなくてはならないのだ。
準備をしているとチェスターとマン、ルーカスの指示で遣わされた研究者の三人がやってくる。
研究者達の目的は、アカツキの薬の材料が何かを調べること。
アカツキの薬の材料を念入りに調べ尽くして記録すると、すぐに帰って行った。
一晩ルーカスの家で過ごし、翌朝大きな荷物を運ぶために用意された新たな馬に積み込み終える。
「それでは皆様、ご無事をお祈りしております。私もメイラと共に色々調べておきます」
ヴァレッタに見送られ、ルスカ達は馬を走らせる。チェスターの馬にはルスカが、ナックの後ろには弥生を乗せて。
あとはマン一人を乗せた計三頭の馬は帝都の北から抜けて、まずはシャウザードの森へと向かう。
「弥生、そう言えばミーガは何処に行ったのじゃ?」
ミーガの姿が見えない。もしかしてルーカスの家に忘れて来たのかと。
「えっ!? ここにいるけど……」
弥生は自分の胸元を開くとミーガは胸の谷間でスヤスヤと寝息を立てていた。
「こいつ、本当にアカツキのスキルか?」
「あはは。だよね、ワタシもそう思うよ」
ナックは会話の流れで弥生の胸をチラ見してしまい、顔を赤くして、前へと向きなおす。
きっと、アカツキも自分と同じように見てしまうはずだ、とナックは他に聞こえないように呟く。
シャウザードの森へと入ると、落ち葉や張り出した根に馬の脚を取られないように慎重に歩みを進める。
三頭の馬はやがて開けた場所へと出てくる。
「ルスカサマヤー!!」
大きな声と地響きのような足音と共にその巨体が近づいてくる。マンとチェスターはヨミーの巨体にパニックを起こす。
「ひー! ば、化け物!!」
「く……ここが俺らの処刑所だったのか……」
慌てふためく二人だが、ルスカとシャウザードの森の外で出会った時に、二人は以前ヨミーとも会っている。
その事を忘れており、二人の混乱にヨミーまでシャーッと獣のような威嚇をし始めた。
「なんなのじゃ、これは?」
「私に聞かないでよ」
チェスター達とヨミーのやり取りを弥生に聞くが我関せずと答えを拒否する。
ナックを見てみるが首を横に振るだけ。
「なんなのじゃ、こやつらは……」
ルスカは呆れて直ぐに止める気にもなれないでいた。
二人とヨミーは、そんなルスカを気にも止めずに、いまだにぎゃーぎゃーと騒ぎ続けている。
ルスカの沸点が達するまで、残り一分を切っているのも知らずに。
呆れ返ったルスカは、机をバンバンと杖で叩くことで苛立ちを露にする。
グランツ王国の第二王女と伝手のあるチェスターを連れて行くことは決まったが、まだ戦争と魔族への対応は決まっていない。
ルーカスは脇に控えていた兵士に地図を持って来るように、そして薬の研究者を探して連れてくるように指示を出す。
地図が来る間、重臣達はルーカスが改めて宰相に就いたことを、前宰相のブリスティンは改易になったことを知って自分達がブリスティンに踊らされていたと自覚してしまう。
ブリスティンの仕業だとはいえ、レベッカの誘拐や戦争のきっかけを気づきもしなかった重臣達は大いに反省をすると、全力でルーカスを支えると皇帝に誓うのだが、肝心のルーカスはルスカ、そしてアカツキ救出を大前提に動くと堂々と宣言するではないか。
重臣達も初めこそは、それはルーカス殿でも如何なものかと咎めるが、自分達より上座に控える幼女が“大賢者”のルスカ・シャウザードで、更に後ろに控えているのが“魔王”アドメラルクだと知り、完全に尻込みしてしまった。
地図が届き、ルーカスは机に広げるとアドメラルクに魔族達は何処から攻めてきそうか尋ねた。
本来ならば教えるはずもない情報だが、事後が終わればルスカは手に入る。
それならば、もう教えても問題ないと頷いた。
「ルーカス殿。魔族のいるドラクマからはゲートを通って来るしかないのじゃ。ワシが幾つか知っておるが、そのほとんどは百五十年前に封を施しておる。アドメラルク。お主はどれ程把握しておるのじゃ?」
ルスカもそれは気になっていた。マブチがあまりにも神出鬼没なのである。最初に出会ったのはグルメールの街。そこからエルラン山脈に行ったのも目撃されている。
そして最後は別荘に出現した。
待ち伏せしていたのかとも考えていたが、別荘に魔王やルスカが来たのは偶然に近い。
そうなると、偶々出会った可能性があり、それはあの別荘付近にゲートがあることを示していた。
「我が知っておるのは三ヶ所だな。もしかしたら他にもあるかも知れぬが。まずは我が来たゲートはここだな」
アドメラルクが指差すのは、やはり例の別荘の東側。マブチが撤退していった方向だ。
ルーカスは、その場所に小石のような物を置く。
「もう一つは、ここにあったはずだ」
続いて指差すのはグランツ王国の北の海の真ん中を指す。
「こんなところに……」とルーカスは驚きながらも、小石を置く。
「最後はここだな」
アドメラルクが指差すのは、現在戦争が起こっている場所の真北。ただ、戦争が起きているグランツ王国の砦と帝国の砦の北は、断崖絶壁の崖となっており指差した場所に向かうには、崖を降りて再び崖を登り、さらに山を一つ越えなければならない。
「誰にも見つからないわけですね」
ルーカスは小石を乗せながら、ついつい感嘆してしまう。それほど険しい場所だった。
「ここも可能性があるのじゃ」
ルスカが続けて指差した所、それはグルメール王国の北。
現在ワズ大公が治めているはずのファーマーの街の北にあるエルラン山脈。
ルメール教と思われたマブチがグルメールの騒動の時に逃げた場所。
「なるほど、全部で四ヶ所ですか」
最後の小石を乗せる。
「一見するとまるでローレライが包囲されているようだな」
皇帝は地図を眺めて、まるで誰かがお膳立てたように各地へと攻めいる様な位置にあるゲートに辟易する。
それもなかなか人が行き来しにくい場所にあるため、皇帝もルーカスや重臣もどうするべきか手を打てずにいた。
「ゲートってのは壊せないのですの?」
いつの間にやらアドメラルクの隣に移動していたレベッカが聞く。行き来しにくいだけであって出来ないわけではない。
しかし、アドメラルク、そしてルスカの答えは否だった。
「無理じゃな。ワシも何度か破壊を試みた事があったが封をするだけで破壊は出来ぬのじゃ。」
それを聞いたアドメラルクは、常に睨むように鋭い目付きを丸くしてしまう。
「ルスカでも、破壊できない物があるのか?」
「どういう意味じゃ!!」
皆の視線は皇帝の玉座のあった場所に集まる。そこに鎮座していた椅子はもうない。
「ゴホン。ま、まぁそれはそれとして、せめてこの帝国近くのゲートの対策をしておきたいのじゃ」
わざとらしい咳払いで誤魔化し、ルスカは別荘の東の小石を指差す。帝国の軍はグランツに対応しているために出払っており、ここから攻められたら今の帝国にはどうしようもない。
「ドゥワフに力を借りてみては?」
ようやく重臣の一人からまともな意見が飛び出る。
ドワーフの国であるドゥワフ。帝国と仲が悪いわけではないが、従属しているわけでもない。
ドワーフは職人気質が多く気難しい。帝国から使者を送り対応したいのだが、従うどころか素直に話を聞いて貰えるかすら怪しいと皇帝やルーカスは頭を悩ませる。
ルーカスが使者として向かえば口で丸め込んで話を聞いてくれるかもしれないと、重臣の具申に皇帝は首を横に振った。
「ワシも皇帝に同意見じゃ。ルーカス殿、それにアドメラルクには北の戦場を何とかしてもらいたいしの」
「ね、ねー。ロック。あなた、ドゥワフに嫁いだ姉がいるって以前言ってたわよね?」
緊迫する会議の中、おずおずと声を出したのはチェスターだった。
「え、あ、そ、そうだ! 姉さんがドゥワフに嫁いでたの忘れてた!」
「伝手があるのじゃな。ただドワーフに嫁いだだけじゃ意味ないのじゃぞ?」
「絶対……あ、多分……いや、きっと役に立てるかと……」
ロックの声が自信なく小さくなっていく。この日、ロックは生まれて初めて謙虚というものを覚えたのだった。
ルスカは、会議の閉幕に向かい話を纏めていく。ルーカスとアドメラルクは北の戦場へ、レベッカもついていくと言い出したが流石に父親の皇帝に止められた。
皇帝と重臣そしてロックはドゥワフへの対応とアカツキの薬への調査を指示する。完全に皇帝の立場は無くなっていた。
ルスカ本人、弥生、ナック、チェスター、マンは一先ずカホと合流して、ナックとマンはカホと共にグルメールへ、ルスカと弥生とチェスターの三人はグランツへと向かうことになった。
「時間は無いのじゃ! 急ぐのじゃぞ!」
ルスカはヴァレッタに抱えられて謁見の間を退場する。まさに台風一過。ルスカの旋風は、元勇者パーティーの解放と皇帝の威厳と玉座の崩壊で幕を閉じた。
◇◇◇
ルーカスの家に戻って来たルスカ達は、荷物の準備を始める。アカツキのスキル“材料調達”のミーガもアイテムボックスは健在なのだが、このミーガ、荷物やアイテムの取り出しを口の中からするのだ。
アイテムなどはいいが、流石に口の中から出し入れした食料を食べたくはない。
食料は別で持って行かなくてはならないのだ。
準備をしているとチェスターとマン、ルーカスの指示で遣わされた研究者の三人がやってくる。
研究者達の目的は、アカツキの薬の材料が何かを調べること。
アカツキの薬の材料を念入りに調べ尽くして記録すると、すぐに帰って行った。
一晩ルーカスの家で過ごし、翌朝大きな荷物を運ぶために用意された新たな馬に積み込み終える。
「それでは皆様、ご無事をお祈りしております。私もメイラと共に色々調べておきます」
ヴァレッタに見送られ、ルスカ達は馬を走らせる。チェスターの馬にはルスカが、ナックの後ろには弥生を乗せて。
あとはマン一人を乗せた計三頭の馬は帝都の北から抜けて、まずはシャウザードの森へと向かう。
「弥生、そう言えばミーガは何処に行ったのじゃ?」
ミーガの姿が見えない。もしかしてルーカスの家に忘れて来たのかと。
「えっ!? ここにいるけど……」
弥生は自分の胸元を開くとミーガは胸の谷間でスヤスヤと寝息を立てていた。
「こいつ、本当にアカツキのスキルか?」
「あはは。だよね、ワタシもそう思うよ」
ナックは会話の流れで弥生の胸をチラ見してしまい、顔を赤くして、前へと向きなおす。
きっと、アカツキも自分と同じように見てしまうはずだ、とナックは他に聞こえないように呟く。
シャウザードの森へと入ると、落ち葉や張り出した根に馬の脚を取られないように慎重に歩みを進める。
三頭の馬はやがて開けた場所へと出てくる。
「ルスカサマヤー!!」
大きな声と地響きのような足音と共にその巨体が近づいてくる。マンとチェスターはヨミーの巨体にパニックを起こす。
「ひー! ば、化け物!!」
「く……ここが俺らの処刑所だったのか……」
慌てふためく二人だが、ルスカとシャウザードの森の外で出会った時に、二人は以前ヨミーとも会っている。
その事を忘れており、二人の混乱にヨミーまでシャーッと獣のような威嚇をし始めた。
「なんなのじゃ、これは?」
「私に聞かないでよ」
チェスター達とヨミーのやり取りを弥生に聞くが我関せずと答えを拒否する。
ナックを見てみるが首を横に振るだけ。
「なんなのじゃ、こやつらは……」
ルスカは呆れて直ぐに止める気にもなれないでいた。
二人とヨミーは、そんなルスカを気にも止めずに、いまだにぎゃーぎゃーと騒ぎ続けている。
ルスカの沸点が達するまで、残り一分を切っているのも知らずに。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
捨てられた聖女、自棄になって誘拐されてみたら、なぜか皇太子に溺愛されています
h.h
恋愛
「偽物の聖女であるお前に用はない!」婚約者である王子は、隣に新しい聖女だという女を侍らせてリゼットを睨みつけた。呆然として何も言えず、着の身着のまま放り出されたリゼットは、その夜、謎の男に誘拐される。
自棄なって自ら誘拐犯の青年についていくことを決めたリゼットだったが。連れて行かれたのは、隣国の帝国だった。
しかもなぜか誘拐犯はやけに慕われていて、そのまま皇帝の元へ連れて行かれ━━?
「おかえりなさいませ、皇太子殿下」
「は? 皇太子? 誰が?」
「俺と婚約してほしいんだが」
「はい?」
なぜか皇太子に溺愛されることなったリゼットの運命は……。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
追放された無能鑑定士、実は世界最強の万物解析スキル持ち。パーティーと国が泣きついてももう遅い。辺境で美少女とスローライフ(?)を送る
夏見ナイ
ファンタジー
貴族の三男に転生したカイトは、【鑑定】スキルしか持てず家からも勇者パーティーからも無能扱いされ、ついには追放されてしまう。全てを失い辺境に流れ着いた彼だが、そこで自身のスキルが万物の情報を読み解く最強スキル【万物解析】だと覚醒する! 隠された才能を見抜いて助けた美少女エルフや獣人と共に、カイトは辺境の村を豊かにし、古代遺跡の謎を解き明かし、強力な魔物を従え、着実に力をつけていく。一方、カイトを切り捨てた元パーティーと王国は凋落の一途を辿り、彼の築いた豊かさに気づくが……もう遅い! 不遇から成り上がる、痛快な逆転劇と辺境スローライフ(?)が今、始まる!
勇者パーティーを追放された俺は辺境の地で魔王に拾われて後継者として育てられる~魔王から教わった美学でメロメロにしてスローライフを満喫する~
一ノ瀬 彩音
ファンタジー
主人公は、勇者パーティーを追放されて辺境の地へと追放される。
そこで出会った魔族の少女と仲良くなり、彼女と共にスローライフを送ることになる。
しかし、ある日突然現れた魔王によって、俺は後継者として育てられることになる。
そして、俺の元には次々と美少女達が集まってくるのだった……。
ゴミスキル【生態鑑定】で追放された俺、実は動物や神獣の心が分かる最強能力だったので、もふもふ達と辺境で幸せなスローライフを送る
黒崎隼人
ファンタジー
勇者パーティの一員だったカイは、魔物の名前しか分からない【生態鑑定】スキルが原因で「役立たず」の烙印を押され、仲間から追放されてしまう。全てを失い、絶望の中でたどり着いた辺境の森。そこで彼は、自身のスキルが動物や魔物の「心」と意思疎通できる、唯一無二の能力であることに気づく。
森ウサギに衣食住を学び、神獣フェンリルやエンシェントドラゴンと友となり、もふもふな仲間たちに囲まれて、カイの穏やかなスローライフが始まった。彼が作る料理は魔物さえも惹きつけ、何気なく作った道具は「聖者の遺物」として王都を揺るがす。
一方、カイを失った勇者パーティは凋落の一途をたどっていた。自分たちの過ちに気づき、カイを連れ戻そうとする彼ら。しかし、カイの居場所は、もはやそこにはなかった。
これは、一人の心優しき青年が、大切な仲間たちと穏やかな日常を守るため、やがて伝説の「森の聖者」となる、心温まるスローライフファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる