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第六章 レイン帝国崩壊編
五話 ナック、領主になる
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「待つのじゃ、ワズ大公!」
逃げ出したワズ大公をルスカが追って城の階段を駆け上がっていく。
そのあとをアカツキと弥生は、ついていく。
三階まで登った所で廊下の角を曲がるルスカの姿が見えて、アカツキ達はゆっくりとついていく。
上に上がって逃げ切れる筈もなく、予想通り廊下の隅に追いやられたワズ大公かルスカと対峙していた。
ワズ大公が左右に反復しながらルスカの横をすり抜けようと企て、それに対してルスカは目一杯腕を伸ばして通せんぼしている。
「止めなくていいの、アカツキくん?」
心配している弥生にアカツキは、止めないと首を横に振る。
まるで、お爺ちゃんと孫が遊んでいるようにしか見えないと、コッソリ弥生に囁く。
大事な息子を失ったワズ大公を慮ってのことだった。
「アカツキ、手出し無用なのじゃ!」
「そうだぞ! アカツキ‼️」
「出しませんよ、手なんか」
ワズ大公が左に動けばルスカも動く。確かに孫と遊んでいるお爺ちゃんのようで、弥生ももう止める気は失せていた。
左に体重をかけてすぐに右へと動くワズ大公。魔法を使わなければルスカはただの幼女に過ぎない。本気になって動く大人を捕らえられる筈もなくワズ大公はルスカの手の先をすり抜けていく。
そのままアカツキと弥生の横をすり抜けて振り向き、ルスカを見たワズ大公の顔には勝ったと書かれているようであった。
ドシンッと、弥生の側で大きな音がして弥生は驚く。振り返ると床に転んだワズ大公が。その足にはアカツキの背中から伸びる蔦が絡んでいた。
「て、手出しは無用だ……と」
鼻をぶつけたのか、手で押さえながらゆっくりと立つワズ大公。
「手は出してませんよ、手は」
放って置いても良かったのだが、ここには遊びに来た訳ではなく割りと時間が迫っていた。
蔦で簀巻きにしたワズ大公に今回は何をしたのか聞き出す。
何度か首を傾げる様子のワズ大公。
「……そう言えば、今回、何もしとらん」
「じゃあ、何故逃げたのです?」
「うーん、何と無……く?」
アカツキの頭の中に“パブロフの犬”という言葉が思い浮かぶ。
流石のルスカもこれには呆れるしかなかった。
◇◇◇
ワズ大公の、はた迷惑な条件反射に振り回されたアカツキ達は、挨拶も兼ねてエルヴィスの元へ。
エルヴィス国王ことパクは、アカツキの姿を見るや否や自ら走り寄って腰にしがみつき、喜んでいた。
「ご心配かけました」
「いえ、アカツキ様がご無事なら良いのです。ささ、こちらへ」
パクは謁見の間ではなく、隣の会議室へと案内する。パクに促されて椅子に腰を降ろすと同時に会議室にダラスが入ってくる。
ダラスの手には麻袋があり、一度パクへと渡すと今度はそれをアカツキの目の前に置く。
「これは?」
中身は容易く想像がつく。麻袋を動かす度に金属音がして、中にはお金が入っているのだと。
「お忘れですか? 元々アカツキ様が帝国へと向かったのも私が直接お願いしたからであって、これはその報酬です」
中身が金貨ではなくて銀貨だとしてもかなりの大金が予想され、困惑するアカツキはルスカと弥生の顔を見る。
二人がアカツキに向かって黙って頷くのを見ると、アカツキは麻袋をパクの前へと移動させる。
「これはグルメールで使ってください。私は何もしていません。それにパク──あ、いえ、エルヴィス国王の直接なお願いでしょう? 友人のお願いにお金を頂く訳にいきませんから」
今度はパクが困った顔をする。しかし、ある程度予想はしていたのか、返ってきた麻袋をダラスへと渡す。
「多分、こうすると思っていました。アカツキ様達はこれからどうするつもりなのですか?」
アカツキは今後、馬渕を探しにドラクマへと向かうのだと話すと、それならばとパクは支援をすると申し出てきた。
ドラクマへと向かう食料や水や人を始め、向かった後にも定期的に食料や人を送り続けると。
二度目の好意を無下には出来ないと、アカツキはその申し出を受けると、それを聞いたパクはダラスの方を向き握手を交わす。
どうやら、アカツキの性格を読んでのダラスの提案のようだった。
◇◇◇
本題を終えると、エルヴィス国王とダラス以外は城の一階廊下奥にある式典会場に向かう。
中には既に、エルヴィス国王の改革により新旧織り交ぜた大勢の貴族達が。
その中には見覚えの顔もある。
「ナックのやつ緊張しているようじゃな」
「それだけでは無いようですよ。この短期に二回目ですからね、注目も浴びているようですし、何より今回は……」
一般席にて小声で話すアカツキとルスカは、玉座横に座るリュミエールの姿に視線を移す。
「そうじゃの。前回は発表に過ぎぬが今回は違うしの」
子爵にまで上がるナックは、この式典にて正式にリュミエールとの婚約を果たす。
新しく貴族になった者でも、ナックのことを多少は穿った目で見るだろう。
上手くやりやがって、と。
扉が普段より大きく開き、ざわざわと騒がしい会場内が静まりかえると、エルヴィス国王とその後ろにはダラスが付き従い会場内へと入ってくる。
一番奥の玉座にエルヴィス国王が座ると、粛々と叙勲式が始まった。
今回は新しく貴族になった者や、改造魔族と戦った者まで多くの人が叙勲される。
淡々と段取りよく進めるのは、それだけの人数だからだろう。
そして──
「騎士爵ナック、前へ!」
ダラスの声に反応してナックがエルヴィス国王の前にて跪く。
ダラスから改造魔族との手柄や、帝国との戦争回避に尽力したと叙勲理由を読み上げられる。
そして子爵へと叙勲されると、リュミエールとの正式な婚約が取り決められた。
更に今回は、リンドウの街周辺を拝領までされる。
そして最後に──。
「子爵ナックには“アルカス”の家名を授ける」
少し貴族達が騒がしくなるが、これは元々孤児であるナックがリュミエールという王族の娘を娶る為の準備であった。
この事を知らなかったアカツキ達は、思わず良かったと手放しで祝福するのだが、アカツキとルスカは知らない。
“アルカス”という家は再興ではなく新興である。この名を考えたのはワズ大公であった。
内緒でアカツキとルスカ、二人の名前を文字って。
ワズ大公は心の中で、そうかと手を拍った。
先ほど逃げ出したのはこれだったのかと。
そんな事とは露知らず、アカツキ達はナックの叙勲が終わり帰ろうかと話合っていた。ところが──。
「アカツキ・タシロ、ルスカ・シャウザード、ヤヨイ・ミタムラ、リュウセイ・クドウ、カホル・ソガ、アイシャ・カッシュ、前へ出よ!」
式典は終わりだと会場を出ようとしていた呼ばれた一同は思わず、「はっ?」と固まる。
ルスカだけは、すぐにナックを睨み付けるが知らないと首を横に振ると、今度はワズ大公へ。しかし、ワズ大公も目が合うと首を横に振る。
だとしたら残りはダラスしかいないと睨み付けるが、ダラスは目が合うと視線をエルヴィス国王へと向けて、その目がこれはエルヴィス国王の企みだと訴えていたのであった。
渋りながらも前に出る一同。式典ではあるが、ただの参列者に過ぎないアカツキ達の服装は、普段着で、貴族達のように身綺麗な格好はしていない。
貴族や参列者の中には、クスクスと笑う者もいた。
しかし、それはエルヴィス国王の行動一つでどよめきに変わる。
「皆様、戦争を回避して、このグルメール王国をお救い頂き感謝致します」
そういうと、一段高い所にある玉座から降りてエルヴィス国王は膝を付き頭を下げたのだ。これには、アカツキ達だけでなく、ワズ大公やダラスも驚く。
エルヴィス国王は、しばらく頭を下げた後、立ち上がり高らかに宣言する。
「ここにいる皆様は、グルメール王国を救って下さった英雄である! その栄誉を称え、彼らを名誉貴族とし、子々孫々末代までグルメール王国が支援する事をここに誓おう!」
名誉貴族としたのは、決して受け取らないであろうアカツキ達への仮初めの爵位で特に何も力を持たない。
しかし、エルヴィス国王が公の式典で宣言したことにより、アカツキ達は末代まで何かあればグルメール王国が後ろ楯となるということ。
つまりは受け取ろうが、受け取らないであろうが、一方的な叙勲でである。
これにはアカツキやルスカもエルヴィス国王に一本取られたと諦めるしかなかった。
逃げ出したワズ大公をルスカが追って城の階段を駆け上がっていく。
そのあとをアカツキと弥生は、ついていく。
三階まで登った所で廊下の角を曲がるルスカの姿が見えて、アカツキ達はゆっくりとついていく。
上に上がって逃げ切れる筈もなく、予想通り廊下の隅に追いやられたワズ大公かルスカと対峙していた。
ワズ大公が左右に反復しながらルスカの横をすり抜けようと企て、それに対してルスカは目一杯腕を伸ばして通せんぼしている。
「止めなくていいの、アカツキくん?」
心配している弥生にアカツキは、止めないと首を横に振る。
まるで、お爺ちゃんと孫が遊んでいるようにしか見えないと、コッソリ弥生に囁く。
大事な息子を失ったワズ大公を慮ってのことだった。
「アカツキ、手出し無用なのじゃ!」
「そうだぞ! アカツキ‼️」
「出しませんよ、手なんか」
ワズ大公が左に動けばルスカも動く。確かに孫と遊んでいるお爺ちゃんのようで、弥生ももう止める気は失せていた。
左に体重をかけてすぐに右へと動くワズ大公。魔法を使わなければルスカはただの幼女に過ぎない。本気になって動く大人を捕らえられる筈もなくワズ大公はルスカの手の先をすり抜けていく。
そのままアカツキと弥生の横をすり抜けて振り向き、ルスカを見たワズ大公の顔には勝ったと書かれているようであった。
ドシンッと、弥生の側で大きな音がして弥生は驚く。振り返ると床に転んだワズ大公が。その足にはアカツキの背中から伸びる蔦が絡んでいた。
「て、手出しは無用だ……と」
鼻をぶつけたのか、手で押さえながらゆっくりと立つワズ大公。
「手は出してませんよ、手は」
放って置いても良かったのだが、ここには遊びに来た訳ではなく割りと時間が迫っていた。
蔦で簀巻きにしたワズ大公に今回は何をしたのか聞き出す。
何度か首を傾げる様子のワズ大公。
「……そう言えば、今回、何もしとらん」
「じゃあ、何故逃げたのです?」
「うーん、何と無……く?」
アカツキの頭の中に“パブロフの犬”という言葉が思い浮かぶ。
流石のルスカもこれには呆れるしかなかった。
◇◇◇
ワズ大公の、はた迷惑な条件反射に振り回されたアカツキ達は、挨拶も兼ねてエルヴィスの元へ。
エルヴィス国王ことパクは、アカツキの姿を見るや否や自ら走り寄って腰にしがみつき、喜んでいた。
「ご心配かけました」
「いえ、アカツキ様がご無事なら良いのです。ささ、こちらへ」
パクは謁見の間ではなく、隣の会議室へと案内する。パクに促されて椅子に腰を降ろすと同時に会議室にダラスが入ってくる。
ダラスの手には麻袋があり、一度パクへと渡すと今度はそれをアカツキの目の前に置く。
「これは?」
中身は容易く想像がつく。麻袋を動かす度に金属音がして、中にはお金が入っているのだと。
「お忘れですか? 元々アカツキ様が帝国へと向かったのも私が直接お願いしたからであって、これはその報酬です」
中身が金貨ではなくて銀貨だとしてもかなりの大金が予想され、困惑するアカツキはルスカと弥生の顔を見る。
二人がアカツキに向かって黙って頷くのを見ると、アカツキは麻袋をパクの前へと移動させる。
「これはグルメールで使ってください。私は何もしていません。それにパク──あ、いえ、エルヴィス国王の直接なお願いでしょう? 友人のお願いにお金を頂く訳にいきませんから」
今度はパクが困った顔をする。しかし、ある程度予想はしていたのか、返ってきた麻袋をダラスへと渡す。
「多分、こうすると思っていました。アカツキ様達はこれからどうするつもりなのですか?」
アカツキは今後、馬渕を探しにドラクマへと向かうのだと話すと、それならばとパクは支援をすると申し出てきた。
ドラクマへと向かう食料や水や人を始め、向かった後にも定期的に食料や人を送り続けると。
二度目の好意を無下には出来ないと、アカツキはその申し出を受けると、それを聞いたパクはダラスの方を向き握手を交わす。
どうやら、アカツキの性格を読んでのダラスの提案のようだった。
◇◇◇
本題を終えると、エルヴィス国王とダラス以外は城の一階廊下奥にある式典会場に向かう。
中には既に、エルヴィス国王の改革により新旧織り交ぜた大勢の貴族達が。
その中には見覚えの顔もある。
「ナックのやつ緊張しているようじゃな」
「それだけでは無いようですよ。この短期に二回目ですからね、注目も浴びているようですし、何より今回は……」
一般席にて小声で話すアカツキとルスカは、玉座横に座るリュミエールの姿に視線を移す。
「そうじゃの。前回は発表に過ぎぬが今回は違うしの」
子爵にまで上がるナックは、この式典にて正式にリュミエールとの婚約を果たす。
新しく貴族になった者でも、ナックのことを多少は穿った目で見るだろう。
上手くやりやがって、と。
扉が普段より大きく開き、ざわざわと騒がしい会場内が静まりかえると、エルヴィス国王とその後ろにはダラスが付き従い会場内へと入ってくる。
一番奥の玉座にエルヴィス国王が座ると、粛々と叙勲式が始まった。
今回は新しく貴族になった者や、改造魔族と戦った者まで多くの人が叙勲される。
淡々と段取りよく進めるのは、それだけの人数だからだろう。
そして──
「騎士爵ナック、前へ!」
ダラスの声に反応してナックがエルヴィス国王の前にて跪く。
ダラスから改造魔族との手柄や、帝国との戦争回避に尽力したと叙勲理由を読み上げられる。
そして子爵へと叙勲されると、リュミエールとの正式な婚約が取り決められた。
更に今回は、リンドウの街周辺を拝領までされる。
そして最後に──。
「子爵ナックには“アルカス”の家名を授ける」
少し貴族達が騒がしくなるが、これは元々孤児であるナックがリュミエールという王族の娘を娶る為の準備であった。
この事を知らなかったアカツキ達は、思わず良かったと手放しで祝福するのだが、アカツキとルスカは知らない。
“アルカス”という家は再興ではなく新興である。この名を考えたのはワズ大公であった。
内緒でアカツキとルスカ、二人の名前を文字って。
ワズ大公は心の中で、そうかと手を拍った。
先ほど逃げ出したのはこれだったのかと。
そんな事とは露知らず、アカツキ達はナックの叙勲が終わり帰ろうかと話合っていた。ところが──。
「アカツキ・タシロ、ルスカ・シャウザード、ヤヨイ・ミタムラ、リュウセイ・クドウ、カホル・ソガ、アイシャ・カッシュ、前へ出よ!」
式典は終わりだと会場を出ようとしていた呼ばれた一同は思わず、「はっ?」と固まる。
ルスカだけは、すぐにナックを睨み付けるが知らないと首を横に振ると、今度はワズ大公へ。しかし、ワズ大公も目が合うと首を横に振る。
だとしたら残りはダラスしかいないと睨み付けるが、ダラスは目が合うと視線をエルヴィス国王へと向けて、その目がこれはエルヴィス国王の企みだと訴えていたのであった。
渋りながらも前に出る一同。式典ではあるが、ただの参列者に過ぎないアカツキ達の服装は、普段着で、貴族達のように身綺麗な格好はしていない。
貴族や参列者の中には、クスクスと笑う者もいた。
しかし、それはエルヴィス国王の行動一つでどよめきに変わる。
「皆様、戦争を回避して、このグルメール王国をお救い頂き感謝致します」
そういうと、一段高い所にある玉座から降りてエルヴィス国王は膝を付き頭を下げたのだ。これには、アカツキ達だけでなく、ワズ大公やダラスも驚く。
エルヴィス国王は、しばらく頭を下げた後、立ち上がり高らかに宣言する。
「ここにいる皆様は、グルメール王国を救って下さった英雄である! その栄誉を称え、彼らを名誉貴族とし、子々孫々末代までグルメール王国が支援する事をここに誓おう!」
名誉貴族としたのは、決して受け取らないであろうアカツキ達への仮初めの爵位で特に何も力を持たない。
しかし、エルヴィス国王が公の式典で宣言したことにより、アカツキ達は末代まで何かあればグルメール王国が後ろ楯となるということ。
つまりは受け取ろうが、受け取らないであろうが、一方的な叙勲でである。
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