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最終章
十七話 青年、奥の手を出す
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互いに改めて邪魔者だと、認識しあったアカツキと馬渕は、一気に詰め寄る。
壊れた蔦を一度自分に引っ込めたアカツキは、再び五本となったエイルの蔦を全て馬渕の顔、特に左目へ向けて伸ばす。
詰め寄る足を止めて、大きく体を傾けて躱すが、アカツキの蔦は大きくうねりながら、執拗に馬渕の左目を狙ってくる。
「くそっ!」
一度距離を取るべく離れる馬渕であったが、そこを狙ってルスカの魔法が飛んでくる。
“フレアダーツ!”
無数の炎の針が、馬渕の顔を目掛けて来た。咄嗟に馬渕は両腕で顔を守る。
腕に刺さった炎の針は、馬渕の再生力に押されて腕から外れていく。
アカツキとルスカの二人に、しつこく攻められて馬渕の顔に余裕の色が消えていた。
その間に、再びアカツキとルスカは並び立つ。
「ルスカ。馬渕を、何とかする手はあるのですね?」
「あるにはあるのじゃが、時間がかかるのじゃ。アカツキ、その間一人でマブチを止めて欲しいのじゃ」
二人はそれだけ話すと、互いにアイコンタクトで合図を送りアカツキは馬渕へ、ルスカは、弥生達の元へと向かう。
「ヤヨイー! 皆を連れてなるべく遠くへ離れるのじゃ!」
「えっ……でも──」
「いいから、早くするのじゃあ!」
弥生に反論させないほどの剣幕でルスカは、捲り立てる。
そんなルスカを見て、いち早く動いたのは、ワズ大公であった。
今まで、散々遊んできたのは伊達じゃない。
ルスカが本気なのか、そうでないのか、アカツキを除くと彼が何だかんだ一番良く知っていた。
「皆を早く馬車へ! ルスカ、あとは任せたぞ」
ワズ大公は、駄々をこねこの場に残ると言い張る弥生を軽々と持ち上げ、馬車へと自分ごと詰め込む。
御者をタツロウに任せて、馬車はこの場から離れていった。
馬車を見送ったルスカは振り返り、アカツキと馬渕へ視線を向かわせる。
執拗に顔を狙ってくるアカツキに、馬渕は苛立ちを募らせながら攻めあぐねているのを確認すると、ルスカは大きく息を吐き出して準備に入ったのであった。
◇◇◇
「しつけぇ!」と、馬渕は向かってきた蔦を一本、手に取ろうとするが、寸でのところで、うねり曲がって避けられる。
アカツキ本人も、慣れなのか、それとも呪いが外れた為に自分の中でエイルが自由になったからか、理由は判らなかったが、体は軽く、エイルの蔦を動かす精度も上がっていた。
そして、エイルの蔦の一本が馬渕の左目を、擦る。傷を付けるまでには至らなかったが、赤くなった所は、再生しておらず、再生しないと確信を持ったアカツキの猛攻が始まる。
馬渕の両腕は、防戦一方で封じ込められる。
魔法を使う暇を与えず続く攻撃に、腕は封じられても、まだ足はあると、徐々に詰め寄り距離を縮ませる。
蹴りの届く距離まで詰まり、渾身の力を込めて脇腹を狙い蹴りを放つ。
「なっ!?」
馬渕は突然大きくバランスを崩す。蹴り足を上げた瞬間を狙って馬渕の軸足をアカツキの蔦が横に大きくズラしたのだ。
顔を狙われ腕でガードしていた為に死角を突かれたのだった。
バランスを崩して倒れそうになった馬渕は、顔のガードを外してしまう。
「ぐわぁああああああっっっっっ!!」
そして、遂にアカツキの蔦の一本が馬渕の左目を捉えて後頭部まで貫く。
貫いた蔦は、馬渕を倒しながら地面へと突き刺さるも、途中で折れてしまう。
それでも倒された馬渕は、左目に刺さった蔦を引き抜くと、力一杯放り投げる。
蔦ごと放り投げられたアカツキは、すぐに態勢を立て直して立ち上がり、同じくして左目を押さえた手の隙間から血を流した馬渕も起き上がった。
顔を屈辱で歪ませる馬渕が左目から手を離すと、左目を貫通したはずの向こう側の景色が見えず、後頭部辺りは再生したのだと、アカツキは推測する。
しかし、左目からは血が止まらずに、垂れ流し続けており、誰も付けられなかった傷を付けることに成功したことを示していた。
「田代おぉぉっっ!」
破れかぶれか、怒り爆発といった感じ無防備に突っ込んでくる。
馬渕を迎え撃つべく、アカツキは自分の隣の空間に亀裂が入ると、そこに腕を突っ込み、皮袋を取り出すと、馬渕に向かって思いっきり投げつけたのであった。
◇◇◇
ルスカは“エンシャドーダブル”を使い、自分の影を二つ作り出して準備に取り掛かっていた。
ルスカ本体に向けて、影がルスカの周囲に広がる魔力の渦を抑える。
ルスカは、濃厚な魔力の渦に包まれていた。
ゆっくりと時間を掛けて魔力の渦を取り込んでいく。
今から使用する魔法には、それほど魔力は必要ないものの、相手はすぐに再生する馬渕。
完全に消滅させるには、使用し続けなければならず、その為に膨大な魔力が必要であった。
「アカツキ……もうすぐ、もうすぐじゃ。あと少し踏ん張ってくれ」
ルスカは自分の両の手のひらの間に、魔力の渦を更に作り出す。
丘周辺の聖霊達は、一気に数を減らしていく。
馬渕も本来ならば、その異変に気づいていたと思われるが、今はアカツキに苛立ちを爆発させて、そこまで気が回らなかった。
元々どす黒い魔力の渦は、ルスカを通して両の手のひらの間に集まり、更に濃縮されて、全てを飲み込みそうな深淵な闇の玉が出来上がる。
全ての準備が整い、ルスカは詠唱し始めた。
“光の聖霊よ”と、言葉にした瞬間、周囲には光の聖霊が消え失せ丘を中心に辺り一面少し曇ってきたかと思うくらいに暗くなる。
“闇の聖霊よ”と、言葉にした瞬間、周囲の暗さは晴れて、雲一つなく真っ昼間かのように周囲は明るくなる。
その異変は、誰もが気づく。ただ一人、アカツキに皮袋ごと投げつけられた馬渕以外に。
◇◇◇
皮袋は容易に口が開いて馬渕の顔周辺に赤い煙が立ち込める。
「ぐぅぅぅ……ぐわぁっ! な、なんだ!? 目が、目が滲み──ゴホッゴホッ、の、喉が焼ける……!」
辛味、酸味、痛みとローレライ最強の“火炎ペッパー”。以前にゴッツォから頂いた調味料と同じもの。
フォレストタイガーに襲われた時に命を救われた、アレである。
アカツキは、フォレストタイガーの時以来、調理用というより戦闘用として用意していたのだ。
傷は再生しても、刺激は中々元には戻らない。揮発性ということもあり、避けることも儘ならない。
涙が止まらない、目が開けられない、だから周囲に影響を及ぼすルスカの魔法にも気づいていなかった。
“全てを飲み込む常闇よ 汝の力を持って彼の者の力を喰らい尽くす血気を奪う角錐と成せ”
詠唱しながらルスカは、アカツキ達に向かって走り出す。手のひらの間の闇が霧散しないように、全力で押さえつけながら。
「アカツキ! マブチを空へ!」
アカツキは、ルスカを一瞥だけすると、五本の蔦を全て地面へ突き刺し地中を通り抜けて、両目を必死に擦る馬渕の真下から突き上げる。
空高く馬渕の体は持ち上げられていく。目が開けられない馬渕は妙な浮遊感だけを覚えて何が起こったのか判らない。
ある程度まで持ち上げられて、最後はバレーボールのトスかのように、蔦のしなりを利用し、宙に浮かす。
「これで、最後じゃ! “トライアングルイーター!!”」
ルスカの両の手のひらにある闇の玉が馬渕に向かって一直線に飛んでいくのであった。
壊れた蔦を一度自分に引っ込めたアカツキは、再び五本となったエイルの蔦を全て馬渕の顔、特に左目へ向けて伸ばす。
詰め寄る足を止めて、大きく体を傾けて躱すが、アカツキの蔦は大きくうねりながら、執拗に馬渕の左目を狙ってくる。
「くそっ!」
一度距離を取るべく離れる馬渕であったが、そこを狙ってルスカの魔法が飛んでくる。
“フレアダーツ!”
無数の炎の針が、馬渕の顔を目掛けて来た。咄嗟に馬渕は両腕で顔を守る。
腕に刺さった炎の針は、馬渕の再生力に押されて腕から外れていく。
アカツキとルスカの二人に、しつこく攻められて馬渕の顔に余裕の色が消えていた。
その間に、再びアカツキとルスカは並び立つ。
「ルスカ。馬渕を、何とかする手はあるのですね?」
「あるにはあるのじゃが、時間がかかるのじゃ。アカツキ、その間一人でマブチを止めて欲しいのじゃ」
二人はそれだけ話すと、互いにアイコンタクトで合図を送りアカツキは馬渕へ、ルスカは、弥生達の元へと向かう。
「ヤヨイー! 皆を連れてなるべく遠くへ離れるのじゃ!」
「えっ……でも──」
「いいから、早くするのじゃあ!」
弥生に反論させないほどの剣幕でルスカは、捲り立てる。
そんなルスカを見て、いち早く動いたのは、ワズ大公であった。
今まで、散々遊んできたのは伊達じゃない。
ルスカが本気なのか、そうでないのか、アカツキを除くと彼が何だかんだ一番良く知っていた。
「皆を早く馬車へ! ルスカ、あとは任せたぞ」
ワズ大公は、駄々をこねこの場に残ると言い張る弥生を軽々と持ち上げ、馬車へと自分ごと詰め込む。
御者をタツロウに任せて、馬車はこの場から離れていった。
馬車を見送ったルスカは振り返り、アカツキと馬渕へ視線を向かわせる。
執拗に顔を狙ってくるアカツキに、馬渕は苛立ちを募らせながら攻めあぐねているのを確認すると、ルスカは大きく息を吐き出して準備に入ったのであった。
◇◇◇
「しつけぇ!」と、馬渕は向かってきた蔦を一本、手に取ろうとするが、寸でのところで、うねり曲がって避けられる。
アカツキ本人も、慣れなのか、それとも呪いが外れた為に自分の中でエイルが自由になったからか、理由は判らなかったが、体は軽く、エイルの蔦を動かす精度も上がっていた。
そして、エイルの蔦の一本が馬渕の左目を、擦る。傷を付けるまでには至らなかったが、赤くなった所は、再生しておらず、再生しないと確信を持ったアカツキの猛攻が始まる。
馬渕の両腕は、防戦一方で封じ込められる。
魔法を使う暇を与えず続く攻撃に、腕は封じられても、まだ足はあると、徐々に詰め寄り距離を縮ませる。
蹴りの届く距離まで詰まり、渾身の力を込めて脇腹を狙い蹴りを放つ。
「なっ!?」
馬渕は突然大きくバランスを崩す。蹴り足を上げた瞬間を狙って馬渕の軸足をアカツキの蔦が横に大きくズラしたのだ。
顔を狙われ腕でガードしていた為に死角を突かれたのだった。
バランスを崩して倒れそうになった馬渕は、顔のガードを外してしまう。
「ぐわぁああああああっっっっっ!!」
そして、遂にアカツキの蔦の一本が馬渕の左目を捉えて後頭部まで貫く。
貫いた蔦は、馬渕を倒しながら地面へと突き刺さるも、途中で折れてしまう。
それでも倒された馬渕は、左目に刺さった蔦を引き抜くと、力一杯放り投げる。
蔦ごと放り投げられたアカツキは、すぐに態勢を立て直して立ち上がり、同じくして左目を押さえた手の隙間から血を流した馬渕も起き上がった。
顔を屈辱で歪ませる馬渕が左目から手を離すと、左目を貫通したはずの向こう側の景色が見えず、後頭部辺りは再生したのだと、アカツキは推測する。
しかし、左目からは血が止まらずに、垂れ流し続けており、誰も付けられなかった傷を付けることに成功したことを示していた。
「田代おぉぉっっ!」
破れかぶれか、怒り爆発といった感じ無防備に突っ込んでくる。
馬渕を迎え撃つべく、アカツキは自分の隣の空間に亀裂が入ると、そこに腕を突っ込み、皮袋を取り出すと、馬渕に向かって思いっきり投げつけたのであった。
◇◇◇
ルスカは“エンシャドーダブル”を使い、自分の影を二つ作り出して準備に取り掛かっていた。
ルスカ本体に向けて、影がルスカの周囲に広がる魔力の渦を抑える。
ルスカは、濃厚な魔力の渦に包まれていた。
ゆっくりと時間を掛けて魔力の渦を取り込んでいく。
今から使用する魔法には、それほど魔力は必要ないものの、相手はすぐに再生する馬渕。
完全に消滅させるには、使用し続けなければならず、その為に膨大な魔力が必要であった。
「アカツキ……もうすぐ、もうすぐじゃ。あと少し踏ん張ってくれ」
ルスカは自分の両の手のひらの間に、魔力の渦を更に作り出す。
丘周辺の聖霊達は、一気に数を減らしていく。
馬渕も本来ならば、その異変に気づいていたと思われるが、今はアカツキに苛立ちを爆発させて、そこまで気が回らなかった。
元々どす黒い魔力の渦は、ルスカを通して両の手のひらの間に集まり、更に濃縮されて、全てを飲み込みそうな深淵な闇の玉が出来上がる。
全ての準備が整い、ルスカは詠唱し始めた。
“光の聖霊よ”と、言葉にした瞬間、周囲には光の聖霊が消え失せ丘を中心に辺り一面少し曇ってきたかと思うくらいに暗くなる。
“闇の聖霊よ”と、言葉にした瞬間、周囲の暗さは晴れて、雲一つなく真っ昼間かのように周囲は明るくなる。
その異変は、誰もが気づく。ただ一人、アカツキに皮袋ごと投げつけられた馬渕以外に。
◇◇◇
皮袋は容易に口が開いて馬渕の顔周辺に赤い煙が立ち込める。
「ぐぅぅぅ……ぐわぁっ! な、なんだ!? 目が、目が滲み──ゴホッゴホッ、の、喉が焼ける……!」
辛味、酸味、痛みとローレライ最強の“火炎ペッパー”。以前にゴッツォから頂いた調味料と同じもの。
フォレストタイガーに襲われた時に命を救われた、アレである。
アカツキは、フォレストタイガーの時以来、調理用というより戦闘用として用意していたのだ。
傷は再生しても、刺激は中々元には戻らない。揮発性ということもあり、避けることも儘ならない。
涙が止まらない、目が開けられない、だから周囲に影響を及ぼすルスカの魔法にも気づいていなかった。
“全てを飲み込む常闇よ 汝の力を持って彼の者の力を喰らい尽くす血気を奪う角錐と成せ”
詠唱しながらルスカは、アカツキ達に向かって走り出す。手のひらの間の闇が霧散しないように、全力で押さえつけながら。
「アカツキ! マブチを空へ!」
アカツキは、ルスカを一瞥だけすると、五本の蔦を全て地面へ突き刺し地中を通り抜けて、両目を必死に擦る馬渕の真下から突き上げる。
空高く馬渕の体は持ち上げられていく。目が開けられない馬渕は妙な浮遊感だけを覚えて何が起こったのか判らない。
ある程度まで持ち上げられて、最後はバレーボールのトスかのように、蔦のしなりを利用し、宙に浮かす。
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