226 / 249
第四章 レイン自治領の危機と聖霊王
九話 ワズ大公、死す!?
しおりを挟む
再びグランツリーでは、最初の一報のあと次々とグルメールからの報告が入ってくる。
「以前、我が軍苦戦中!」
「アイシャ殿が、リンドウから援軍を出しました!!」
「ワズ大公、兵士を連れて出陣!」
エルヴィスはいても立ってもいられず、早急に戻りたかったが如何せん、距離が離れ過ぎている。戻ったところで間に合わないだろう。それでも、エルヴィスは、帰国の準備に入っていた。
そこに、次の報せが届く。それは自国の危機に顔を青ざめるエルヴィスに追い討ちをかけるものだった。
「ワズ大公のお陰で、我が軍優勢に変わりました。ですが……ですが、ワズ大公が──重体に。その、生死は不明……です」
アカツキ達もその報せには愕然とする。
「大丈夫ですよ。向こうにはルスカとタツロウさんが作った回復薬があります。ワズ大公もきっと……大丈夫ですよね?」
アカツキはエルヴィスを励ました後、兵士に確認をする。報せには続きがあるものだと。しかし、報せを届けに来た兵士は無念な表情を浮かべる。
「回復薬は……負傷した住民や兵士の手当てで……残っていないかと」
ルスカはヨロヨロと後退りしてアカツキの足元でもたれるように座り込み、弥生は急にグズり始めたフウカをあやす。ナックは、悔しそうに壁に拳を叩きつけた。
アカツキだけは気丈に振る舞い、冷静に判断を下す。
「緊急です。エルヴィス国王は、すぐに戻ってください! ナック、それとカホさんと流星は、タツロウさんと連絡後、薬を持ってグルメールに戻ってください!」
「アカツキ、お前はどうするんだよ?」
「流星。私は、ルスカと弥生さんとフウカ、そしてガロンを連れて聖霊王を探しに行きます」
「そうか、だったら俺も行くぜ。グルメールにはナックさんが行けば大丈夫だろ。アイシャさんも居るしよ」
「流星!?」
「すまねぇな、カホ。クリスを頼む。アカツキ、俺も連れていけ。一人じゃ大変だろ?」
アカツキにも不安はあった。見知らぬ土地、そして未知なる聖霊王。そして流星が言う一人と言うのも当たらずとも遠からずだった。
今、ルスカの戦力は著しく落ちており、ガロンは従っているとはいえ神獣、力が強すぎてよっぽどでないと力を振るうと大惨事になりかねない。弥生は戦闘力は皆無だしフウカを守らなくてはならない。確かに実質アカツキ一人のようなものであった。
「すいません、流星」
「謝んなって。カホ、向こうに着いたら逐一連絡寄越せよ」
「うん、わかってる。流星も気をつけて」
「では、モルクさん、貴方はそこにいるナルホという人物を連れてドラクマへ一度戻ってください。バッハさん、そちらで傍観している方々のこと、宜しくお願いします」
「任せよ!」
これ以上被害を出さない為にも一刻も例の襲撃者達と話し合わなければと、アカツキは、先手を打つことにしたのだった。
「ナック、アデルさん……」
「どうした、アカツキ?」
指示を飛ばしたあと、アカツキは準備をしていたナック、そしてイミル女王の王配であるアデルを呼び寄せ耳打ちする。
「くれぐれも気をつけてください。グルメールの急襲のタイミングの良さから、どうやら此方を監視している可能性が高いです。特にエルヴィス国王の帰国時や私たちが居なくなったグランツリーは、最大限に警戒してください」
「監視……」
「……なるほど。アカツキ殿の考えには一理ある。わかった、なるべくここグランツリーにグランツ王国の人々を集め、兵士を此処グランツリーに集中出来るようにしよう」
こうして、アカツキ達は、大公の安否に不安を抱えつつも前を向き、それぞれの役目を果たすべく、新たに旅立つのであった。
◇◇◇
アカツキは旅立つ前にヴァレッタに会いに行く。
片腕を失いながらも懸命に生き残った子供達と生きるのだと、色々な仕事を手伝っていたものの、ヴァレッタは今一つ覇気がない。
「お嬢様。急ですが、明日グランツリーを去ります」
「そう……」
何か彼女にしてやれないかと模索するもアカツキには何も浮かばずに歯痒い思いをしていた。
結局、顔を見る程度で終わったアカツキは、その夜弥生に相談する。彼女の為に自分に何が出来るのかと。弥生も一緒になり考える。
「パン屋の再開とかは?」
「厳しいでしょうね。子供たちで役割分担してやっていましたし、人手が足りないですし」
悩む二人。一番はパン屋の再開だろう。人手不足もレイン自治領からの避難民からの募集で何とかなる。しかし、それでは駄目なのではないかとアカツキは考えていた。目的はパン屋ではなく、ヴァレッタが立ち直ることなのだから。
「ねぇ。アカツキくん。今回の避難民の中には両親を失った子供も居るよねぇ?」
「……孤児院、ですか。片腕のお嬢様には負担が大きいんじゃ……」
「でもね、わたし思うのよ。子供の笑顔ってとても力が湧くの。それこそ生き甲斐になるほど。確かに片腕というハンデはあるけれども、そこは子供達と力を合わせてやれるんじゃないかな?」
「……少しイミル女王に相談してみましょうか」
もう夜も更けており、今からだと遅いと、二人は明日の朝一緒にイミル女王に相談してみるつもりでいた。
◇◇◇
「わかりました。孤児院の建設などは此方でやりましょう。それと、実はレベッカ様からも話は出ていまして」
早朝というにも関わらず話を聞いてくれるとイミル女王の元に向かった二人は、意外な話が女王の方から出てきた。
それは、レベッカが自治領のトップを降りると共に、旧帝国領を全面放棄するという話であった。
「旧帝国領は、我らグランツ王国がこの混乱が収まり次第、開拓するつもりです。初めはそこにレベッカ様に治めて貰おうかと思っていたのですが、彼女は自信を失ったようです。その代わりにヴァレッタ様と、ここグランツ王国で孤児院を開くと」
皇帝の血を引くレベッカが治めるのが最も筋が通っているが、レベッカの意思を汲みイミル女王は、それを許可したという。
二人は、イミル女王に礼を言い、急ぎヴァレッタの元へと向かう。そこには既にレベッカも来ており、アカツキはヴァレッタにある物を渡す。
それは、昨夜寝ずに作ったアカツキによるパンのレシピ集。材料自体にローレライには存在しないものもあるが、その代用品となりそうなものも、アカツキがここローレライに転移してきてからの知識で、しっかりとカバーしたものであった。
「お嬢様。あなたは一人ではありません。子供達やレベッカ様、それに私達も居ます。だから元気出してください。旦那様やメイラ、亡くなった子供達、それにレイン皇帝の墓を再び同じ場所に造れるように私も尽力します。ですから、その際には一緒に墓参りに行きましょう」
「アカツキ……ありがとう……」
堪えきれずに涙を溢すヴァレッタをアカツキは優しく胸を貸してやる。隣で見ていた弥生も、何も言わずに黙ったまま二人を見守っていた。
「以前、我が軍苦戦中!」
「アイシャ殿が、リンドウから援軍を出しました!!」
「ワズ大公、兵士を連れて出陣!」
エルヴィスはいても立ってもいられず、早急に戻りたかったが如何せん、距離が離れ過ぎている。戻ったところで間に合わないだろう。それでも、エルヴィスは、帰国の準備に入っていた。
そこに、次の報せが届く。それは自国の危機に顔を青ざめるエルヴィスに追い討ちをかけるものだった。
「ワズ大公のお陰で、我が軍優勢に変わりました。ですが……ですが、ワズ大公が──重体に。その、生死は不明……です」
アカツキ達もその報せには愕然とする。
「大丈夫ですよ。向こうにはルスカとタツロウさんが作った回復薬があります。ワズ大公もきっと……大丈夫ですよね?」
アカツキはエルヴィスを励ました後、兵士に確認をする。報せには続きがあるものだと。しかし、報せを届けに来た兵士は無念な表情を浮かべる。
「回復薬は……負傷した住民や兵士の手当てで……残っていないかと」
ルスカはヨロヨロと後退りしてアカツキの足元でもたれるように座り込み、弥生は急にグズり始めたフウカをあやす。ナックは、悔しそうに壁に拳を叩きつけた。
アカツキだけは気丈に振る舞い、冷静に判断を下す。
「緊急です。エルヴィス国王は、すぐに戻ってください! ナック、それとカホさんと流星は、タツロウさんと連絡後、薬を持ってグルメールに戻ってください!」
「アカツキ、お前はどうするんだよ?」
「流星。私は、ルスカと弥生さんとフウカ、そしてガロンを連れて聖霊王を探しに行きます」
「そうか、だったら俺も行くぜ。グルメールにはナックさんが行けば大丈夫だろ。アイシャさんも居るしよ」
「流星!?」
「すまねぇな、カホ。クリスを頼む。アカツキ、俺も連れていけ。一人じゃ大変だろ?」
アカツキにも不安はあった。見知らぬ土地、そして未知なる聖霊王。そして流星が言う一人と言うのも当たらずとも遠からずだった。
今、ルスカの戦力は著しく落ちており、ガロンは従っているとはいえ神獣、力が強すぎてよっぽどでないと力を振るうと大惨事になりかねない。弥生は戦闘力は皆無だしフウカを守らなくてはならない。確かに実質アカツキ一人のようなものであった。
「すいません、流星」
「謝んなって。カホ、向こうに着いたら逐一連絡寄越せよ」
「うん、わかってる。流星も気をつけて」
「では、モルクさん、貴方はそこにいるナルホという人物を連れてドラクマへ一度戻ってください。バッハさん、そちらで傍観している方々のこと、宜しくお願いします」
「任せよ!」
これ以上被害を出さない為にも一刻も例の襲撃者達と話し合わなければと、アカツキは、先手を打つことにしたのだった。
「ナック、アデルさん……」
「どうした、アカツキ?」
指示を飛ばしたあと、アカツキは準備をしていたナック、そしてイミル女王の王配であるアデルを呼び寄せ耳打ちする。
「くれぐれも気をつけてください。グルメールの急襲のタイミングの良さから、どうやら此方を監視している可能性が高いです。特にエルヴィス国王の帰国時や私たちが居なくなったグランツリーは、最大限に警戒してください」
「監視……」
「……なるほど。アカツキ殿の考えには一理ある。わかった、なるべくここグランツリーにグランツ王国の人々を集め、兵士を此処グランツリーに集中出来るようにしよう」
こうして、アカツキ達は、大公の安否に不安を抱えつつも前を向き、それぞれの役目を果たすべく、新たに旅立つのであった。
◇◇◇
アカツキは旅立つ前にヴァレッタに会いに行く。
片腕を失いながらも懸命に生き残った子供達と生きるのだと、色々な仕事を手伝っていたものの、ヴァレッタは今一つ覇気がない。
「お嬢様。急ですが、明日グランツリーを去ります」
「そう……」
何か彼女にしてやれないかと模索するもアカツキには何も浮かばずに歯痒い思いをしていた。
結局、顔を見る程度で終わったアカツキは、その夜弥生に相談する。彼女の為に自分に何が出来るのかと。弥生も一緒になり考える。
「パン屋の再開とかは?」
「厳しいでしょうね。子供たちで役割分担してやっていましたし、人手が足りないですし」
悩む二人。一番はパン屋の再開だろう。人手不足もレイン自治領からの避難民からの募集で何とかなる。しかし、それでは駄目なのではないかとアカツキは考えていた。目的はパン屋ではなく、ヴァレッタが立ち直ることなのだから。
「ねぇ。アカツキくん。今回の避難民の中には両親を失った子供も居るよねぇ?」
「……孤児院、ですか。片腕のお嬢様には負担が大きいんじゃ……」
「でもね、わたし思うのよ。子供の笑顔ってとても力が湧くの。それこそ生き甲斐になるほど。確かに片腕というハンデはあるけれども、そこは子供達と力を合わせてやれるんじゃないかな?」
「……少しイミル女王に相談してみましょうか」
もう夜も更けており、今からだと遅いと、二人は明日の朝一緒にイミル女王に相談してみるつもりでいた。
◇◇◇
「わかりました。孤児院の建設などは此方でやりましょう。それと、実はレベッカ様からも話は出ていまして」
早朝というにも関わらず話を聞いてくれるとイミル女王の元に向かった二人は、意外な話が女王の方から出てきた。
それは、レベッカが自治領のトップを降りると共に、旧帝国領を全面放棄するという話であった。
「旧帝国領は、我らグランツ王国がこの混乱が収まり次第、開拓するつもりです。初めはそこにレベッカ様に治めて貰おうかと思っていたのですが、彼女は自信を失ったようです。その代わりにヴァレッタ様と、ここグランツ王国で孤児院を開くと」
皇帝の血を引くレベッカが治めるのが最も筋が通っているが、レベッカの意思を汲みイミル女王は、それを許可したという。
二人は、イミル女王に礼を言い、急ぎヴァレッタの元へと向かう。そこには既にレベッカも来ており、アカツキはヴァレッタにある物を渡す。
それは、昨夜寝ずに作ったアカツキによるパンのレシピ集。材料自体にローレライには存在しないものもあるが、その代用品となりそうなものも、アカツキがここローレライに転移してきてからの知識で、しっかりとカバーしたものであった。
「お嬢様。あなたは一人ではありません。子供達やレベッカ様、それに私達も居ます。だから元気出してください。旦那様やメイラ、亡くなった子供達、それにレイン皇帝の墓を再び同じ場所に造れるように私も尽力します。ですから、その際には一緒に墓参りに行きましょう」
「アカツキ……ありがとう……」
堪えきれずに涙を溢すヴァレッタをアカツキは優しく胸を貸してやる。隣で見ていた弥生も、何も言わずに黙ったまま二人を見守っていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
捨てられた聖女、自棄になって誘拐されてみたら、なぜか皇太子に溺愛されています
h.h
恋愛
「偽物の聖女であるお前に用はない!」婚約者である王子は、隣に新しい聖女だという女を侍らせてリゼットを睨みつけた。呆然として何も言えず、着の身着のまま放り出されたリゼットは、その夜、謎の男に誘拐される。
自棄なって自ら誘拐犯の青年についていくことを決めたリゼットだったが。連れて行かれたのは、隣国の帝国だった。
しかもなぜか誘拐犯はやけに慕われていて、そのまま皇帝の元へ連れて行かれ━━?
「おかえりなさいませ、皇太子殿下」
「は? 皇太子? 誰が?」
「俺と婚約してほしいんだが」
「はい?」
なぜか皇太子に溺愛されることなったリゼットの運命は……。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
追放された無能鑑定士、実は世界最強の万物解析スキル持ち。パーティーと国が泣きついてももう遅い。辺境で美少女とスローライフ(?)を送る
夏見ナイ
ファンタジー
貴族の三男に転生したカイトは、【鑑定】スキルしか持てず家からも勇者パーティーからも無能扱いされ、ついには追放されてしまう。全てを失い辺境に流れ着いた彼だが、そこで自身のスキルが万物の情報を読み解く最強スキル【万物解析】だと覚醒する! 隠された才能を見抜いて助けた美少女エルフや獣人と共に、カイトは辺境の村を豊かにし、古代遺跡の謎を解き明かし、強力な魔物を従え、着実に力をつけていく。一方、カイトを切り捨てた元パーティーと王国は凋落の一途を辿り、彼の築いた豊かさに気づくが……もう遅い! 不遇から成り上がる、痛快な逆転劇と辺境スローライフ(?)が今、始まる!
勇者パーティーを追放された俺は辺境の地で魔王に拾われて後継者として育てられる~魔王から教わった美学でメロメロにしてスローライフを満喫する~
一ノ瀬 彩音
ファンタジー
主人公は、勇者パーティーを追放されて辺境の地へと追放される。
そこで出会った魔族の少女と仲良くなり、彼女と共にスローライフを送ることになる。
しかし、ある日突然現れた魔王によって、俺は後継者として育てられることになる。
そして、俺の元には次々と美少女達が集まってくるのだった……。
ゴミスキル【生態鑑定】で追放された俺、実は動物や神獣の心が分かる最強能力だったので、もふもふ達と辺境で幸せなスローライフを送る
黒崎隼人
ファンタジー
勇者パーティの一員だったカイは、魔物の名前しか分からない【生態鑑定】スキルが原因で「役立たず」の烙印を押され、仲間から追放されてしまう。全てを失い、絶望の中でたどり着いた辺境の森。そこで彼は、自身のスキルが動物や魔物の「心」と意思疎通できる、唯一無二の能力であることに気づく。
森ウサギに衣食住を学び、神獣フェンリルやエンシェントドラゴンと友となり、もふもふな仲間たちに囲まれて、カイの穏やかなスローライフが始まった。彼が作る料理は魔物さえも惹きつけ、何気なく作った道具は「聖者の遺物」として王都を揺るがす。
一方、カイを失った勇者パーティは凋落の一途をたどっていた。自分たちの過ちに気づき、カイを連れ戻そうとする彼ら。しかし、カイの居場所は、もはやそこにはなかった。
これは、一人の心優しき青年が、大切な仲間たちと穏やかな日常を守るため、やがて伝説の「森の聖者」となる、心温まるスローライフファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる