モブで薬師な魔法使いと、氷の騎士の物語

みん

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第一章ー婚約ー

デート!?

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*今日から続編スタートと言う事で、今日はもう一話投稿しました。宜しくお願いします*















朝、いつもよりも早い時間に目が覚めた。

「………」

上半身を起こし、両手で自分の頬をギュウーッとおさえる。早く目が覚めた理由は分かっている。今日は、久し振りの─エディオル様とのお出掛けだから。

ーどうしよう…緊張して来たー

チラリと、いつもそこで寝ている筈のネージュに視線を向ける。

ーほら…やっぱり居ないー

ネージュは、エディオル様が来る─エディオル様と出掛ける時は、必ず姿を眩ます。だから、今日もきっとそうだろう─と思っていました。
だから!昨日から既に緊張してしまって、今日はいつもより早く目を覚ましたと言うわけです!

「──と言うか…エディオル様って、もうパルヴァン邸 ここに居るんだよね─」

「はい、いらっしゃいますよ。今、ティモスと一緒に軽く運動をされてます。」

「ひゃいっ!?」

誰も居ないと思っていたのに、ルナさんが居ました─ビックリして変な声が出ましたけど!?

「“ひゃいっ”って─ハル様は相変わらず可愛らしいですね─。驚かせてしまって、すみません。ですが…起きていると思って、何度か声を掛けさせてもらったんですけど…。今日はカルザイン様とお出掛けだと聞いていたので、返事を待たずに勝手に入らせて頂きました。」

ー成る程、いつもタイミングが良いなと思っていたけど…“気配”でかー

「…ごめんなさい!その─ちょっと色々考え事してました。と言うか、何故ここに?お出掛けと関係あるんですか?」

ルナさんは私付きの侍女だけど、私は貴族でも令嬢でも無いので、基本自分の事は自分でする。朝の着替えだってそうだ。1人て起きて1人で着替える。なので、朝のこの時間にルナさんが私の部屋に来る事は、普段は滅多に無いのだ。

「関係は大有りです!折角のカルザイン様とのデートなんですから、普段通りではなく、ハル様の可愛らしさを、更に引き立たせるように仕上げなければいけないんですから!」

と、ルナさんはヤル気満々だ。

「───え?」

ー今、ルナさんは何て言った?ー

「──デート?」

「はい。デートです。」

「え?お出掛け────って──え?」

「………」

ポンッと顔が熱くなる。

「ハル様の世界とは違うのでしょうか?異性2人きりのお出掛けを“デート”とは…呼ばないのでしょうか?」

「───いえ…多分…“デート”と…呼ぶかもしれません。 あの…ちょっと経験が無かったので…。」

熱くなった両頬を、また両手で抑える。

(どうしよう─そんなハル様が可愛い過ぎる!)

「───デート?どうしよう?」

全く気付かなかった。でも─エディオル様は大丈夫なのかなぁ?私と万が一にでも噂になんかなったりしたら─あ、だからの個室の予約なのかなぁ?目立たないように、噂にならないように、個室の予約をしてくれてるのかな?



ハルだけが知らない

“氷の騎士が恋に落ちた”

と言う噂がある事を。その氷の騎士がエディオル=カルザインで、相手がハル自分である事を─。













「ハル殿は、何処か行きたい所とか、食べたい物はある?」

「んー…昨日の夜に考えてたんですけど…髪留めを見てみたいのと、美味しいケーキが食べたいです。」

パルヴァン邸を出て、お店が立ち並ぶ町並みを歩きながら、エディオル様に訊かれたので、素直に答えた。

「お昼に予約してあるお店が、デザートも有名らしいから、そこは期待しておいて良いよ。後は…髪留めか…。」

ーえ?また予約してるの!?え?また、まさかの個室…じゃないよね?あ、個室の方が良かったんだっけ??ー

「あ、俺の兄のお嫁さん─義姉あねがよく行くお店があるんだけど、そこのアクセサリーが、比較的安くて可愛いのがあるって言っていたなぁ。そこに行ってみるか?」

「王都のお店はよく分からないので、そこに連れて行ってもらえますか?」

「分かった─」

そう言って、エディオル様はいつものように優しく微笑んでくれた。

ーう゛─この笑顔は心臓に悪い!ー

エディオル様が微笑んだり笑ったりすると、道を行き交う女の人達が見惚れてたり、顔を赤らめてエディオル様を見て来る。

ーイケメンだもんね…その横に居るのが、チビッ子の私でごめんなさいー

と、心の中で謝った。










「わー…可愛い。それに、本当に安いんですね。平民な私にでも優しいお値段です!」

「ははっ─それは良かった。俺の事は気にしなくて良いから、ゆっくり見て回って?」

エディオル様のお義姉さんの行きつけのお店は、本当に良心的なお値段なのに、可愛らしいアクセサリーが沢山あった。そして、エディオル様は、私が気にしないように─と、少し離れた所にある椅子に座って待っていてくれている。

ー本当に、色々とと言うか…ん?って事…なのかなぁ?ー

モヤッ

「?」

何だろう…そう思うと…ちょっと…

何だかよく分からないモヤッと感。何だろう?と思っていると─

「エディおにい様!」

嬉しそうな、はしゃぐような声。

ー“エディ”って…エディオル様の愛称じゃなかった?ー

と、エディオル様の方へと振り返ると─


嬉しそうな顔した綺麗な女の人が、エディオル様に抱き付いていた。








*明日からは、基本、1日1話毎日更新でいきます*









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