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第一章ー婚約ー
甘い時間
「うー…本当にすみません。」
「謝る必要はない。寧ろ…役得だったから。」
そう言って、優しく笑うエディオル様。
また、エディオル様の側に居られるのか─と。あの時は、もう居られないと思っていて─あの時を思い出したら、また胸がキュッと痛くなって…そうしたら、エディオル様が…だっ…抱き締めてくれたりするから…また、泣いてしまいました。はい。また、エディオル様の服を濡らしてしまいました。おまけに…気が緩んだのか、安心してしまったのか……気が付いたら…エディオル様に抱き付いたまま…寝落ちしていた。
目が覚めたら、青の庭園のガゼボのロングベンチに移動していて…座っているエディオル様に、抱っこされた状態だった。ブランケットが掛けられていた─と言う事は…誰かが持って来たと言う事。誰かが持って来たと言う事は、この状態を誰かに見られたと言う事─だよね!?
「──恥ずかし過ぎる!!」
勢いに任せて、グリグリと──
「はっ!違う!すみません!本当にごめんなさい!」
「……」
またいつものクセで、今度はエディオル様にグリグリとしてしまった!と言うか!!それもおかしいよね!?
「あのですね!?エディオル様、ちょっとおかしくないですか?私、もうしっかり起きているので、下ろしてくれませんか?違う─!下ろしてください!!」
そう、私が目を覚ましてから、そこそこの時間が経っているのにも関わらず、エディオル様が私を抱っこした状態のまま、下ろしてくれないのだ。
「ん?寝てしまったから、少し体が冷えただろう?このままの方が、温かくないか?」
「冷えてません!起きてからどれだけ経ったと?それに…近過ぎるんです!心臓が痛いんです!」
ギュウッ─
ーえっ!?何で!?ー
こっちは必死にお願いしているのに、エディオル様は逆に、更に力を込めて来た。
「は───ぁ…」
と、少し長く息を吐き、それからゆるゆると腕の力を抜いた。
「そんなに必死になられても…可愛いだけだから。余計に離したくなくなるだけだからな?」
「なっ…何で!?」
ーでも、黙ってても離してくれませんよね!?ー
「俺は…5年。5年の間、ずっとハル殿が好きだったんだ。そのハル殿に“好き”って言われたんだ。そんなに直ぐに…離せる訳ないだろう?」
「なっ─」
「それに…抱っこだけで我慢してる事を…誉めて欲しい位だが───?」
「ふぁいっ!?」
ーだけって、何ですか!?ー
ビックリして、思わず体が固まる。
「…くくっ…本当に…どうしようか?と思う位に…浮かれているみたいだ…」
「なっ!?」
駄目だ…そんな嬉しそうな顔をされたら、下ろして!とは…言えなくなってしまう。だって…私だって…嬉しくない訳じゃないから。ただ、本当に心臓が痛いんです!恥ずかしいんです!
「あのですね?その…嫌じゃないんです…けどね?本当に慣れてないから、恥ずかしくて、心臓が痛いんです。だから、手加減をお願いしてるんです。」
「手加減しているから、これで我慢しているんだが?」
「────え?」
ーこれで、手加減なの?ー
「これ位は…許してくれないだろうか?」
「ふぐぅっ…」
少し悲しそうな顔をしてコテンなんてされたら…断れないよね!?これ、私が断れないって分かっててやってるよね!?でも─そんなエディオル様が…何だか…
「…可愛い……」
「…可愛い?」
「はっ!私、口に出してましたか!?」
エディオル様を見ると、キョトンとしている。あ、そのキョトンな顔も可愛い…かも?と思うと、少し気持ちが落ち着いて来た。
「エディオル様が浮かれてるって…5年前や2年前の私には…想像もできない事ですよね。何だか…そんなエディオル様が、可愛いくみえちゃいました。へへっ。」
と、素直に言うと
「ハル殿の方が可愛いけどね─」
「う゛──っ」
と、ブーメランで返って来た。
ー本当に恥ずかしいけどー
目の前のエディオル様は、本当に嬉しそうにしているから、私も嬉しくなって来るわけで─
ポスッと、エディオル様の肩に私の額を押し当てた。
「やっぱりエディオル様は意地悪だ。私が…エディオル様の笑顔に弱いの…知ってますよね?」
「そうなのか?それは、良い事を聞いた。」
ーもう、何を言っても勝てる気がしない。今のエディオル様は無敵な気しかしないー
「……もういいです…何を言っても勝てる気がしせん。」
「そうか?なら…もう少しこのままで…」
と、優しくキュッとエディオル様の腕に力が入る。
ーはぁ─やっぱり安心するなぁー
無意識に、ギュッとエディオル様の服を握る。
ショウさん、私、ちゃんとエディオル様と向き合いました。ちゃんと、お話できました。
フジさん、私の為に怒ってくれてありがとうございます。でも、エディオル様は、やっぱり優しい人でした。2人に…可愛いエディオル様を見てもらえないのが残念だけど、その分、ミヤさんにしっかり見てもらいますね!!
*****
はぁー。本当にハル殿は無自覚だから困るよな…。安心してすり寄って来るハル殿は可愛いけど…させたままでは…こっちがもたないかもしれないな…。どうする??
エディオルの(嬉しい?)苦悩は、まだまだ暫く続きそうです*
「謝る必要はない。寧ろ…役得だったから。」
そう言って、優しく笑うエディオル様。
また、エディオル様の側に居られるのか─と。あの時は、もう居られないと思っていて─あの時を思い出したら、また胸がキュッと痛くなって…そうしたら、エディオル様が…だっ…抱き締めてくれたりするから…また、泣いてしまいました。はい。また、エディオル様の服を濡らしてしまいました。おまけに…気が緩んだのか、安心してしまったのか……気が付いたら…エディオル様に抱き付いたまま…寝落ちしていた。
目が覚めたら、青の庭園のガゼボのロングベンチに移動していて…座っているエディオル様に、抱っこされた状態だった。ブランケットが掛けられていた─と言う事は…誰かが持って来たと言う事。誰かが持って来たと言う事は、この状態を誰かに見られたと言う事─だよね!?
「──恥ずかし過ぎる!!」
勢いに任せて、グリグリと──
「はっ!違う!すみません!本当にごめんなさい!」
「……」
またいつものクセで、今度はエディオル様にグリグリとしてしまった!と言うか!!それもおかしいよね!?
「あのですね!?エディオル様、ちょっとおかしくないですか?私、もうしっかり起きているので、下ろしてくれませんか?違う─!下ろしてください!!」
そう、私が目を覚ましてから、そこそこの時間が経っているのにも関わらず、エディオル様が私を抱っこした状態のまま、下ろしてくれないのだ。
「ん?寝てしまったから、少し体が冷えただろう?このままの方が、温かくないか?」
「冷えてません!起きてからどれだけ経ったと?それに…近過ぎるんです!心臓が痛いんです!」
ギュウッ─
ーえっ!?何で!?ー
こっちは必死にお願いしているのに、エディオル様は逆に、更に力を込めて来た。
「は───ぁ…」
と、少し長く息を吐き、それからゆるゆると腕の力を抜いた。
「そんなに必死になられても…可愛いだけだから。余計に離したくなくなるだけだからな?」
「なっ…何で!?」
ーでも、黙ってても離してくれませんよね!?ー
「俺は…5年。5年の間、ずっとハル殿が好きだったんだ。そのハル殿に“好き”って言われたんだ。そんなに直ぐに…離せる訳ないだろう?」
「なっ─」
「それに…抱っこだけで我慢してる事を…誉めて欲しい位だが───?」
「ふぁいっ!?」
ーだけって、何ですか!?ー
ビックリして、思わず体が固まる。
「…くくっ…本当に…どうしようか?と思う位に…浮かれているみたいだ…」
「なっ!?」
駄目だ…そんな嬉しそうな顔をされたら、下ろして!とは…言えなくなってしまう。だって…私だって…嬉しくない訳じゃないから。ただ、本当に心臓が痛いんです!恥ずかしいんです!
「あのですね?その…嫌じゃないんです…けどね?本当に慣れてないから、恥ずかしくて、心臓が痛いんです。だから、手加減をお願いしてるんです。」
「手加減しているから、これで我慢しているんだが?」
「────え?」
ーこれで、手加減なの?ー
「これ位は…許してくれないだろうか?」
「ふぐぅっ…」
少し悲しそうな顔をしてコテンなんてされたら…断れないよね!?これ、私が断れないって分かっててやってるよね!?でも─そんなエディオル様が…何だか…
「…可愛い……」
「…可愛い?」
「はっ!私、口に出してましたか!?」
エディオル様を見ると、キョトンとしている。あ、そのキョトンな顔も可愛い…かも?と思うと、少し気持ちが落ち着いて来た。
「エディオル様が浮かれてるって…5年前や2年前の私には…想像もできない事ですよね。何だか…そんなエディオル様が、可愛いくみえちゃいました。へへっ。」
と、素直に言うと
「ハル殿の方が可愛いけどね─」
「う゛──っ」
と、ブーメランで返って来た。
ー本当に恥ずかしいけどー
目の前のエディオル様は、本当に嬉しそうにしているから、私も嬉しくなって来るわけで─
ポスッと、エディオル様の肩に私の額を押し当てた。
「やっぱりエディオル様は意地悪だ。私が…エディオル様の笑顔に弱いの…知ってますよね?」
「そうなのか?それは、良い事を聞いた。」
ーもう、何を言っても勝てる気がしない。今のエディオル様は無敵な気しかしないー
「……もういいです…何を言っても勝てる気がしせん。」
「そうか?なら…もう少しこのままで…」
と、優しくキュッとエディオル様の腕に力が入る。
ーはぁ─やっぱり安心するなぁー
無意識に、ギュッとエディオル様の服を握る。
ショウさん、私、ちゃんとエディオル様と向き合いました。ちゃんと、お話できました。
フジさん、私の為に怒ってくれてありがとうございます。でも、エディオル様は、やっぱり優しい人でした。2人に…可愛いエディオル様を見てもらえないのが残念だけど、その分、ミヤさんにしっかり見てもらいますね!!
*****
はぁー。本当にハル殿は無自覚だから困るよな…。安心してすり寄って来るハル殿は可愛いけど…させたままでは…こっちがもたないかもしれないな…。どうする??
エディオルの(嬉しい?)苦悩は、まだまだ暫く続きそうです*
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