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第一章ー婚約ー
閑話ーグレン&ゼンー
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嬉しい気持ちでいっぱいですが、ビックリもしています。Σ(゚ロ゚;)
登録して頂いた方々、ありがとうございます。
ヽ(*>∇<)ノ
感謝の気持ちを込めて、閑話を投稿しました。良ければ読んで下さい。
m(_ _)m*
「グレン様と父の武勇伝─ですか?」
ある日のお茶の時間に、前から訊きたかった事があり、丁度ロンさんが部屋にやって来たから、訊いてみた。
「パルヴァン様とゼンさんが強いって事は、知っているし分かってるんですけど、何処に行っても、誰が相手でも…身分関係なく、色んな意味で強いじゃないですか?何でだろう?って思って…。」
国で一番の権力者である国王様でさえ、2人には頭が上がらないって感じだったし…
「武勇伝─と言うか、20年程前の事が切欠でしょうか?まぁ、もともと、グレン様が第一騎士団長を拝命してから、あの2人は無敵だったらしいですけど。」
と、少し笑いながら、ロンさんは20年前の話をしてくれた。
その年は、例年より魔物の出現率が高かった。“スタンピード”ではなかったが、ウォーランド王国中のあちこちで魔物が現れ、それに伴い、王国の騎士団も派遣され、騎士達は討伐に駆けずり回っていた。
その当時の第一騎士団長がグレン。副団長がルイス=カルザイン。そして、ゼンも、第一騎士団に所属していたが、ゼンはあくまでも騎士団員のうちの1人─と言う扱いだった。
ゼンはあくまでも、グレンの臣下だから─その為、何れ程の実力があろうとも、功績を残そうとも、勲章一つ、受け取らなかったのである。
そして、その年、普段滅多に現れる事がない王都にも魔物が現れた。現れた時、第一騎士団率いるグレンをはじめ、ゼンも地方に討伐に出ていた為、留守を預かっていたルイスが陣頭指揮を執り、王都に現れた魔物と対峙していた。
次々と現れる魔物に対し、どんどん疲弊して行く騎士達。氷の使い手であるルイスが、魔物を凍らせて何とか時間稼ぎをしながら闘っていた。
「このままだと…本当にヤバいな…」
と、ルイスがほんの少し死を覚悟をした時─
「ルイス、よく持ち堪えたな─」
そう言って笑顔で現れたのが、グレンだった。そこからが…グレンとゼンによる無双状態の始まりだった。
ゼンは凍っている魔物を、その分厚い氷の壁ごと、剣に魔力を纏わせて次々と切り刻んで行く。グレンは炎の使い手。凍った魔物を次々に業火で焼き払って行った。
それは、本当に、一瞬の出来事だったそうだ。
「あれ?今迄の私達の頑張りは、なんだったんだろう?」
あまりの2人の強さに、ルイスは少しだけ泣いたとか、泣かなかったとか─。
そうして、王都に現れた魔物を漏れなく討伐し終わった頃に、お貴族様である公爵や侯爵がやって来て
「ふん。本気を出せばすぐ片付けられるなら、もっと早くにやらんか!被害が増えたではないか!?その2人は何故もっと早くに来なかった!?」
と、吠えた。
「……吠えるだけの無能が煩いなぁ。」
「なっ──!?」
「俺達は、違う場所で魔獣の討伐をしてたんだ。そっちを片付けてから、こっちに帰って来たんだ。」
「なっ!何だ!その口の聞き方は!グレン、躾がなっていないのでは──」
ゼンの無礼な態度にキレた公爵だが、グレンに視線を向けた後、口をつぐんだ。
「なら…訊くが…お前達は…民に被害が出ている時、何処に居た?民を守ったのか?普段、民達が納める税金で食っているお貴族様は、ちゃんと民を守ったのか?」
グレンはそう言いながら、“目だけで人を殺せます”な視線を向けた。
「ひい───っ」
勿論、そのお貴族様達は、その場で腰を抜かしてへたりこんだ。
「良いか?よーく聞け。俺達騎士団は、王族と民を守る為に存在している。決して、お前達のような、いざと言う時に民を守らず、口だけ─文句しか言わない無能な馬鹿を守る為ではない。次、また、何かあったとしても、お前達を“貴族だから”と、優先して守る事は…決して、無い。お前達が、身を呈して民を守っていたなら…その民のついでに守ってやろう。」
そう言うと、グレンはニッコリと笑顔を向けた。
ーカッコいいー
その場に居たルイスをはじめ、騎士や民達は、そう思ったそうだ。
「はぅ──っ!パルヴァン様、本当にカッコいいですね!!本当に、2人とも最強ですね!!」
「あの2人の無双状態を目の当たりにした人達は、絶対あの2人には逆らえないでしょうね。それに、代々言い伝えの様に、言い継がれていってますから、あの2人に勝てる人なんて──」
と、ロンさんは途中で口をつぐんだ。
「?ロンさん、どうしたんですか?」
「あ─いえ、すみません。何でもありません。んんっ。兎に角、あの2人は、何処にいっても最強─と言う事です。」
それでは、失礼します─と言って、ロンさんは部屋から出て行った。
そんなグレン様と父が唯一敵わないのが…2人の命の恩人であり、パルヴァン唯一のリスのハル様─だと言う事は…ハル様だけには…秘密にしておこう。
と、ロンは胸の中で呟いた。
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国で一番の権力者である国王様でさえ、2人には頭が上がらないって感じだったし…
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と、少し笑いながら、ロンさんは20年前の話をしてくれた。
その年は、例年より魔物の出現率が高かった。“スタンピード”ではなかったが、ウォーランド王国中のあちこちで魔物が現れ、それに伴い、王国の騎士団も派遣され、騎士達は討伐に駆けずり回っていた。
その当時の第一騎士団長がグレン。副団長がルイス=カルザイン。そして、ゼンも、第一騎士団に所属していたが、ゼンはあくまでも騎士団員のうちの1人─と言う扱いだった。
ゼンはあくまでも、グレンの臣下だから─その為、何れ程の実力があろうとも、功績を残そうとも、勲章一つ、受け取らなかったのである。
そして、その年、普段滅多に現れる事がない王都にも魔物が現れた。現れた時、第一騎士団率いるグレンをはじめ、ゼンも地方に討伐に出ていた為、留守を預かっていたルイスが陣頭指揮を執り、王都に現れた魔物と対峙していた。
次々と現れる魔物に対し、どんどん疲弊して行く騎士達。氷の使い手であるルイスが、魔物を凍らせて何とか時間稼ぎをしながら闘っていた。
「このままだと…本当にヤバいな…」
と、ルイスがほんの少し死を覚悟をした時─
「ルイス、よく持ち堪えたな─」
そう言って笑顔で現れたのが、グレンだった。そこからが…グレンとゼンによる無双状態の始まりだった。
ゼンは凍っている魔物を、その分厚い氷の壁ごと、剣に魔力を纏わせて次々と切り刻んで行く。グレンは炎の使い手。凍った魔物を次々に業火で焼き払って行った。
それは、本当に、一瞬の出来事だったそうだ。
「あれ?今迄の私達の頑張りは、なんだったんだろう?」
あまりの2人の強さに、ルイスは少しだけ泣いたとか、泣かなかったとか─。
そうして、王都に現れた魔物を漏れなく討伐し終わった頃に、お貴族様である公爵や侯爵がやって来て
「ふん。本気を出せばすぐ片付けられるなら、もっと早くにやらんか!被害が増えたではないか!?その2人は何故もっと早くに来なかった!?」
と、吠えた。
「……吠えるだけの無能が煩いなぁ。」
「なっ──!?」
「俺達は、違う場所で魔獣の討伐をしてたんだ。そっちを片付けてから、こっちに帰って来たんだ。」
「なっ!何だ!その口の聞き方は!グレン、躾がなっていないのでは──」
ゼンの無礼な態度にキレた公爵だが、グレンに視線を向けた後、口をつぐんだ。
「なら…訊くが…お前達は…民に被害が出ている時、何処に居た?民を守ったのか?普段、民達が納める税金で食っているお貴族様は、ちゃんと民を守ったのか?」
グレンはそう言いながら、“目だけで人を殺せます”な視線を向けた。
「ひい───っ」
勿論、そのお貴族様達は、その場で腰を抜かしてへたりこんだ。
「良いか?よーく聞け。俺達騎士団は、王族と民を守る為に存在している。決して、お前達のような、いざと言う時に民を守らず、口だけ─文句しか言わない無能な馬鹿を守る為ではない。次、また、何かあったとしても、お前達を“貴族だから”と、優先して守る事は…決して、無い。お前達が、身を呈して民を守っていたなら…その民のついでに守ってやろう。」
そう言うと、グレンはニッコリと笑顔を向けた。
ーカッコいいー
その場に居たルイスをはじめ、騎士や民達は、そう思ったそうだ。
「はぅ──っ!パルヴァン様、本当にカッコいいですね!!本当に、2人とも最強ですね!!」
「あの2人の無双状態を目の当たりにした人達は、絶対あの2人には逆らえないでしょうね。それに、代々言い伝えの様に、言い継がれていってますから、あの2人に勝てる人なんて──」
と、ロンさんは途中で口をつぐんだ。
「?ロンさん、どうしたんですか?」
「あ─いえ、すみません。何でもありません。んんっ。兎に角、あの2人は、何処にいっても最強─と言う事です。」
それでは、失礼します─と言って、ロンさんは部屋から出て行った。
そんなグレン様と父が唯一敵わないのが…2人の命の恩人であり、パルヴァン唯一のリスのハル様─だと言う事は…ハル様だけには…秘密にしておこう。
と、ロンは胸の中で呟いた。
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