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第二章ー同棲ー
SIDEノア
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『我は、自分の仕事に誇りを持たぬ者は嫌いだ。それに、主に何かあった時、騎士にすぐに帰って来てもらうには、ノアの足が一番故な。』
そんな事を言われてしまえば、我が主─エディオル様の地方への視察に、私も行かざるを得なくなってしまった。
ハル様が体調を崩してしまい、ネージュも妊娠して不安定な今、ネージュから離れるのは…不安で仕方なかった。ただ、それは我が主も同じ筈。しかし、私に騎乗している主は、いつもの様に真っ直ぐ前を向き、近衛としての職務を全うしている。
主は、近衛である事に誇りを持っている。私は、そんな主を尊敬している。
ーうん。私も、ネージュや主に恥じないよう、しっかり前を向こうー
無事に視察を終え、翌日の夜遅くに帰城した。
「エディオル、今日はこのまま帰って良いぞ。」
城門に辿り着いた時に、王太子が主に声を掛けてきた。
「ハル殿が心配だろう?報告書は少し遅くなっても構わないから。すぐに帰ってやれ。」
「ラン─王太子殿下、ありがとうございます。お言葉に甘えて──」
『──ノア───騎士────主を───助けてくれ───』
ネージュの声が頭に響き渡った。
天馬の血に感謝した。一瞬のうちに邸へと辿り着き─
『主を離せ!』
「ネージュ!いいから!落ち着いて!お願い!」
「──ノア!ディ──!!」
ハル様の悲痛な叫び声に、我が主の殺気が一気に溢れ出し、そのまま声のある方へと走って行く。
目に飛び込んで来た光景に“獣”の本能が沸き立つ。
ー私のネージュに何をした?ー
ユラリと狙うのは─あの人間─────
「─私は…何があっても、誰にもネージュには指一本も触れさせるつもりはないし…ネージュにも人を傷付けさせる気はないから。」
「あ、勿論、ノアもね。ノアは、ネージュにとってとても大切な相手だから。それと、例えばなんだけど。もし、私に危険な事が迫って、ネージュが身を呈して私を助けようとした時は…ノアは何も迷わずに、ネージュだけを守ってね。」
『……ハル様……』
グウッと唸り──ネージュの元へと向かった。
『遅くなって…すみません───』
ハル様の思いは…無駄にはしません。ハル様はきっと、主が助けてくれるでしょう。
ならば、私は、ネージュと我が子を守るだけです。
苦しそうに横たわるネージュ。それでも、自分で何とか魔力を整えようとしているのが分かる。私の魔力は少ないが、少しでも─と流して整えていく。
どうやら、ハル様は主が助けたようだ。そして、今は…あの最強執事達が…愉し気に……やりまくっている。
ー魔獣より、あの最強執事達の方が…魔物らしくないだろうか?ー
と、思ってしまった事は、秘密にしておきます。
「ネージュは…大丈夫か!?」
そこに、焦ったような顔をした隣国の魔法使いがやって来た。
『体内の魔力が乱れていますが、少しずつは落ち着いて来ています。』
「そうか。あーっと…俺が…ネージュを診ても…大丈夫か?ネージュに何かあったら…ハルがな…」
ネージュは、この魔法使いを嫌っている。でも、この魔法使いは、本当にハル様とネージュを心配しているのでしょう。こんな夜中だと言うのに、知らせを聞いて急いでやって来た─と言う事が分かる位の格好をしていた。
『後で、ネージュからは怒られそうですが、お願いしても良いでしょうか?』
「怒られる事には慣れているから大丈夫だ。ノア、ありがとう。」
ホッと安心した様に笑った後、その魔法使いはネージュの魔力を整えてくれた。胎内の子供も問題無いとの事だった。
『クズ魔法使いに助けられるとは…』
元気になったネージュが、開口一番にそう呟いた。
「くくっ。やっぱり、ネージュはそうじゃないとな。」
その魔法使いは、本当に嬉しそうに笑った。
『ふん。仕方無い故、“クズ”は外してやろう。魔法使い、助かった…ありがとう。』
フンッと、そっぽを向きながらもお礼を言うネージュは…可愛らしいですね。
『ふふっ─』
と笑みが零れた。
そんな事を言われてしまえば、我が主─エディオル様の地方への視察に、私も行かざるを得なくなってしまった。
ハル様が体調を崩してしまい、ネージュも妊娠して不安定な今、ネージュから離れるのは…不安で仕方なかった。ただ、それは我が主も同じ筈。しかし、私に騎乗している主は、いつもの様に真っ直ぐ前を向き、近衛としての職務を全うしている。
主は、近衛である事に誇りを持っている。私は、そんな主を尊敬している。
ーうん。私も、ネージュや主に恥じないよう、しっかり前を向こうー
無事に視察を終え、翌日の夜遅くに帰城した。
「エディオル、今日はこのまま帰って良いぞ。」
城門に辿り着いた時に、王太子が主に声を掛けてきた。
「ハル殿が心配だろう?報告書は少し遅くなっても構わないから。すぐに帰ってやれ。」
「ラン─王太子殿下、ありがとうございます。お言葉に甘えて──」
『──ノア───騎士────主を───助けてくれ───』
ネージュの声が頭に響き渡った。
天馬の血に感謝した。一瞬のうちに邸へと辿り着き─
『主を離せ!』
「ネージュ!いいから!落ち着いて!お願い!」
「──ノア!ディ──!!」
ハル様の悲痛な叫び声に、我が主の殺気が一気に溢れ出し、そのまま声のある方へと走って行く。
目に飛び込んで来た光景に“獣”の本能が沸き立つ。
ー私のネージュに何をした?ー
ユラリと狙うのは─あの人間─────
「─私は…何があっても、誰にもネージュには指一本も触れさせるつもりはないし…ネージュにも人を傷付けさせる気はないから。」
「あ、勿論、ノアもね。ノアは、ネージュにとってとても大切な相手だから。それと、例えばなんだけど。もし、私に危険な事が迫って、ネージュが身を呈して私を助けようとした時は…ノアは何も迷わずに、ネージュだけを守ってね。」
『……ハル様……』
グウッと唸り──ネージュの元へと向かった。
『遅くなって…すみません───』
ハル様の思いは…無駄にはしません。ハル様はきっと、主が助けてくれるでしょう。
ならば、私は、ネージュと我が子を守るだけです。
苦しそうに横たわるネージュ。それでも、自分で何とか魔力を整えようとしているのが分かる。私の魔力は少ないが、少しでも─と流して整えていく。
どうやら、ハル様は主が助けたようだ。そして、今は…あの最強執事達が…愉し気に……やりまくっている。
ー魔獣より、あの最強執事達の方が…魔物らしくないだろうか?ー
と、思ってしまった事は、秘密にしておきます。
「ネージュは…大丈夫か!?」
そこに、焦ったような顔をした隣国の魔法使いがやって来た。
『体内の魔力が乱れていますが、少しずつは落ち着いて来ています。』
「そうか。あーっと…俺が…ネージュを診ても…大丈夫か?ネージュに何かあったら…ハルがな…」
ネージュは、この魔法使いを嫌っている。でも、この魔法使いは、本当にハル様とネージュを心配しているのでしょう。こんな夜中だと言うのに、知らせを聞いて急いでやって来た─と言う事が分かる位の格好をしていた。
『後で、ネージュからは怒られそうですが、お願いしても良いでしょうか?』
「怒られる事には慣れているから大丈夫だ。ノア、ありがとう。」
ホッと安心した様に笑った後、その魔法使いはネージュの魔力を整えてくれた。胎内の子供も問題無いとの事だった。
『クズ魔法使いに助けられるとは…』
元気になったネージュが、開口一番にそう呟いた。
「くくっ。やっぱり、ネージュはそうじゃないとな。」
その魔法使いは、本当に嬉しそうに笑った。
『ふん。仕方無い故、“クズ”は外してやろう。魔法使い、助かった…ありがとう。』
フンッと、そっぽを向きながらもお礼を言うネージュは…可愛らしいですね。
『ふふっ─』
と笑みが零れた。
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