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第三章ーリスと氷の騎士ー
ネージュと
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*結婚式迄4ヶ月*
自室で本を読んでいると、リュウがやって来た。
「ハル、今日から1ヶ月、毎日少しずつでもいいから、この魔石にハルの魔力を溜めてくれないか?」
「魔力を?」
「そう。今、ちょっと色々と魔力について調べててさ。魔力持ちから少しずつ魔力をもらって集めてるんだ。で、ハルの魔力については前々から興味があったから、今回ハルの魔力ももらいたいな─と思って。勿論、絶対に悪い事には使わないから!」
「ふふっ。分かってますよ。えっと…今日から1ヶ月、溜めれば良いんだね?」
「そう!ありがとう!それじゃあ、1ヶ月後に取りに来るから宜しく頼むな!」
何だかよく分からないけど、リュウはそう言うと、「ミヤ様にも用があるから─」と言って、私の部屋から出て行った。
リュウが置いて行った魔石とは─漫画に出て来そうな、占いとかで使われる水晶玉みたいに無色透明の、ハンドボール位の大きさの玉が二つ。一体何を調べているのか…。
兎に角、私はその日からその二つの魔石に少しずつ魔力を込めていった。
それから1ヶ月後。
「うん。いっぱい…溜まってるな…たった1ヶ月でこの量か…ギリギリだったな…。」
魔石に溜った魔力の量を見たリュウは、顔を引き攣らせている。
「あー、うん。ハル、ありがとう。また、色々調べたら…結果報告するから。」
と、苦笑しながら隣国へと帰って行った。
「結婚式迄、後3ヶ月かぁ…早いね…。」
今日はノアが
『ハル様、今日はネロとお散歩をしてくるので、久し振りにネージュと2人でゆっくりして来て下さい。』
と言ってくれたので、尻尾をブンブン振っているネージュと2人きりでパルヴァンの森にやって来た。(勿論、グレン様の許可をもらった上で)
『主が騎士とようやく結婚とは─我は嬉しい。』
ネージュが眠っていた大樹に凭れ掛かるようにして座っている私の足の上に、ネージュが頭を乗せて横になっている。
私は、そんなネージュの頭をモフモフと撫でている。
「色々…本当に…色々あったよね……あり過ぎたよね?」
『ふむ。あり過ぎたな。』
この世界で5年が過ぎて6年…本当に濃い過ぎる6年だった。私、何かに呪われてたんだろうか?
でも──
「ネージュと…出会えて良かった。」
『主?』
「それこそ、本当にネージュには…殺されかけたけど…」
『うぅ─主、それは本当にすまない。あの時は、本当にただただ嬉しくてな…』
と、ネージュの耳がシュンと垂れ下がる。
「ふふっ。それも、今となっては…良い思い出だよね。」
ワシャワシャとネージュを撫で回す。
「でも、名を交してからは、私は本当にネージュに救われたの。ありがとう。何度も言うけど…勝手に繋がりを切ってしまって…ごめんね。それでもまた、私の側に居てくれて…ありがとう。」
顔を上げて私を見上げて来るネージュの首に、ギュッと抱きつく。
『主。我の方こそ、ありがとう。主を傷付けたのに、また、我を選んで名を付けてくれてありがとう。』
「ふふっ。ネージュ、大好き!」
『我も、主が大好きだ!』
ネージュと2人きりなのは、本当に久し振りで、しかもここはパルヴァンの森。懐かしい気分になる。
「あ、ネージュ。私、久し振りにネージュのお腹のモフモフでお昼寝したい!」
『分かった。』
そう言うと、ネージュが元の大きさに戻り、ゴロンと横になる。そこに、遠慮無く顔を埋めるようにネージュのモフモフに潜り込む。
「ネージュ…お日様の匂いがする。」
ーモフモフは、本当に癒やしです!ー
「────モフモフ?あれ?」
目が覚めるとそこには───
「目が覚めたか?」
「え?ディ?何で??」
ネージュに埋まってお昼寝をしていた─筈じゃなかったかなぁ?なのに、何で、エディオルさんにお姫様抱っこされてるの!?あれ?前にもこんな事なかった?
「前にも、こんな事があったな?」
「ふふっ─ありましたね。」
あの時は、エディオルさんに会えるのはまだまだ先かな─なんて思ってたから、本当にビックリしたよね。ネージュはネージュで…私を裏切ってたし…。
「今では…良い思い出の一つ…ですね?」
「あぁ。あの時、あの場所でコトネを見付けた時、“もう二度と離してやらない”、“遠慮なんてしない”と心に誓ったな。それは今でも変わらないが。」
「うぅっ─遠慮と言うか…手加減はして下さいね。」
「してるから、コレで済んでると言わなかったか?」
エディオルさんは、私をお姫様抱っこしたまま、ニヤリと笑う。
ーいやいや、手加減された覚えは一切ありませんけど!?ー
とは、絶対口に出して言いませんけどね!言ったらヤバい事は分かってますからね!!
「ところで…ネージュは何処に行ったんだろう?」
「あぁ、ネージュ殿なら、一足先に蒼の邸に戻った。ネロが、ネージュが居ない─と泣きだしてしまったようでな。ノアが慌てていた。だから、俺で我慢してくれ。」
何て笑いながら、エディオルさんが私を抱く腕に少し力を入れる。
「それなら…仕方無いですね。ディで─我慢します。ふふっ。」
私はエディオルさんにお姫様抱っこされたまま、大樹の元で2人で静かな時間を過ごした。
自室で本を読んでいると、リュウがやって来た。
「ハル、今日から1ヶ月、毎日少しずつでもいいから、この魔石にハルの魔力を溜めてくれないか?」
「魔力を?」
「そう。今、ちょっと色々と魔力について調べててさ。魔力持ちから少しずつ魔力をもらって集めてるんだ。で、ハルの魔力については前々から興味があったから、今回ハルの魔力ももらいたいな─と思って。勿論、絶対に悪い事には使わないから!」
「ふふっ。分かってますよ。えっと…今日から1ヶ月、溜めれば良いんだね?」
「そう!ありがとう!それじゃあ、1ヶ月後に取りに来るから宜しく頼むな!」
何だかよく分からないけど、リュウはそう言うと、「ミヤ様にも用があるから─」と言って、私の部屋から出て行った。
リュウが置いて行った魔石とは─漫画に出て来そうな、占いとかで使われる水晶玉みたいに無色透明の、ハンドボール位の大きさの玉が二つ。一体何を調べているのか…。
兎に角、私はその日からその二つの魔石に少しずつ魔力を込めていった。
それから1ヶ月後。
「うん。いっぱい…溜まってるな…たった1ヶ月でこの量か…ギリギリだったな…。」
魔石に溜った魔力の量を見たリュウは、顔を引き攣らせている。
「あー、うん。ハル、ありがとう。また、色々調べたら…結果報告するから。」
と、苦笑しながら隣国へと帰って行った。
「結婚式迄、後3ヶ月かぁ…早いね…。」
今日はノアが
『ハル様、今日はネロとお散歩をしてくるので、久し振りにネージュと2人でゆっくりして来て下さい。』
と言ってくれたので、尻尾をブンブン振っているネージュと2人きりでパルヴァンの森にやって来た。(勿論、グレン様の許可をもらった上で)
『主が騎士とようやく結婚とは─我は嬉しい。』
ネージュが眠っていた大樹に凭れ掛かるようにして座っている私の足の上に、ネージュが頭を乗せて横になっている。
私は、そんなネージュの頭をモフモフと撫でている。
「色々…本当に…色々あったよね……あり過ぎたよね?」
『ふむ。あり過ぎたな。』
この世界で5年が過ぎて6年…本当に濃い過ぎる6年だった。私、何かに呪われてたんだろうか?
でも──
「ネージュと…出会えて良かった。」
『主?』
「それこそ、本当にネージュには…殺されかけたけど…」
『うぅ─主、それは本当にすまない。あの時は、本当にただただ嬉しくてな…』
と、ネージュの耳がシュンと垂れ下がる。
「ふふっ。それも、今となっては…良い思い出だよね。」
ワシャワシャとネージュを撫で回す。
「でも、名を交してからは、私は本当にネージュに救われたの。ありがとう。何度も言うけど…勝手に繋がりを切ってしまって…ごめんね。それでもまた、私の側に居てくれて…ありがとう。」
顔を上げて私を見上げて来るネージュの首に、ギュッと抱きつく。
『主。我の方こそ、ありがとう。主を傷付けたのに、また、我を選んで名を付けてくれてありがとう。』
「ふふっ。ネージュ、大好き!」
『我も、主が大好きだ!』
ネージュと2人きりなのは、本当に久し振りで、しかもここはパルヴァンの森。懐かしい気分になる。
「あ、ネージュ。私、久し振りにネージュのお腹のモフモフでお昼寝したい!」
『分かった。』
そう言うと、ネージュが元の大きさに戻り、ゴロンと横になる。そこに、遠慮無く顔を埋めるようにネージュのモフモフに潜り込む。
「ネージュ…お日様の匂いがする。」
ーモフモフは、本当に癒やしです!ー
「────モフモフ?あれ?」
目が覚めるとそこには───
「目が覚めたか?」
「え?ディ?何で??」
ネージュに埋まってお昼寝をしていた─筈じゃなかったかなぁ?なのに、何で、エディオルさんにお姫様抱っこされてるの!?あれ?前にもこんな事なかった?
「前にも、こんな事があったな?」
「ふふっ─ありましたね。」
あの時は、エディオルさんに会えるのはまだまだ先かな─なんて思ってたから、本当にビックリしたよね。ネージュはネージュで…私を裏切ってたし…。
「今では…良い思い出の一つ…ですね?」
「あぁ。あの時、あの場所でコトネを見付けた時、“もう二度と離してやらない”、“遠慮なんてしない”と心に誓ったな。それは今でも変わらないが。」
「うぅっ─遠慮と言うか…手加減はして下さいね。」
「してるから、コレで済んでると言わなかったか?」
エディオルさんは、私をお姫様抱っこしたまま、ニヤリと笑う。
ーいやいや、手加減された覚えは一切ありませんけど!?ー
とは、絶対口に出して言いませんけどね!言ったらヤバい事は分かってますからね!!
「ところで…ネージュは何処に行ったんだろう?」
「あぁ、ネージュ殿なら、一足先に蒼の邸に戻った。ネロが、ネージュが居ない─と泣きだしてしまったようでな。ノアが慌てていた。だから、俺で我慢してくれ。」
何て笑いながら、エディオルさんが私を抱く腕に少し力を入れる。
「それなら…仕方無いですね。ディで─我慢します。ふふっ。」
私はエディオルさんにお姫様抱っこされたまま、大樹の元で2人で静かな時間を過ごした。
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