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懇願
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「帰りは、俺が送ります。」
カルザイン様がそう告げると、ミヤさんは「お願いね。」と言って、笑顔のままに帰って行ってしまった。そのミヤさんが去った後を何となく見ていると
「ハル殿に見せたいモノがあるんだ。」
カルザイン様は、あの王都で見た怖い顔ではなく、いつもの優しい笑顔で私に手を差し伸べる。
ーそんな顔されたら…断れないよね?結婚…してるのにー
胸がキュッと痛みを訴えるのには蓋をして、私はカルザイン様の手をとった。
そこから、カルザイン様にエスコートされて連れて来られたのは、先程の一般公開されている庭園の奥にある、一般公開されていない区域の庭園だった。
「──青…いろ……」
そこは、青を基調とした色んな花が植えられていた。
そんな色んな花を横目に、カルザイン様は更に奥へと足を進めて行く。そうして、ようやく止まったかと思えば─
「青色の…かすみ草?」
「そう。青色と…水色のかすみ草だ。これを、ハル殿に見せたかったんだ。」
以前、ブーケでもらったかすみ草は、ここのモノだったんだろうか?
「──綺麗…ですね。」
「このかすみ草は…特別なんだ。気に入ってもらえただろうか?」
ー何故…この人は…そんな事を言うんだろうか?ー
そんな思わせぶりな事は言わないで欲しい。
優しくなんてしないで欲しい。
「何故…泣いているか…訊いても?」
「泣いてなんて───っ」
慌ててカルザイン様を見上げると、やっぱり優しく微笑んでいるカルザイン様がいた。
「────ないで…下さい。」
「ん?」
「そんな…優しい顔を…私に向けないで下さい。」
「どうして?」
「──だって……」
ーカルザイン様は、結婚しているんですよね?ー
何て言えなくて、グッと唇を噛みしめる。そのまま顔を俯かせようとすると、両手で私の顔を包み込み、そのまま顔を上に上げさせられた。
「俺は……ハル殿が好きだ。いや、愛してる。」
「────は?」
「思い出して?」
ーえ?誰が、誰を好き?思い…出す?ー
何を言われたのか理解できず、瞬きも忘れてカルザイン様を見つめていると、今迄優しく微笑んでいた筈のカルザイン様が、今度は苦しそうに、切なそうな瞳で私を見つめて来て──
「お願いだ。思い出してくれ───コトネっ」
“コトネ”
「──っ!?」
そう名を呼ばれてハッとした瞬間、頭の中に一気に映像が流れ込む。それがあまりにも多い量と勢いで、「コトネ!?」と、焦ったような声が耳に届いたのを最後に、私の意識がプツリと音を立てて途切れた。
*エディオル視点*
ミヤ様にお願いをして、コトネをこの庭園迄連れて来てもらった。俺が誘っても、来てくれる可能性がないかもしれない─と思ったからだ。そして、それは…当たっていたのだろう。俺が声を掛けると、コトネは俺に対して拒絶の色を持った瞳で見つめて来た。チクチクと痛む心を無視して、俺は言葉を続けた。
「ハル殿、ミヤ様は何も悪くはないんだ。どうしても…俺が、ハル殿と話をしたかったから。今から少し…俺に時間をもらえないだろうか?」
コトネは、相変わらず俺の困った顔には弱いらしい。
ミヤ様と…元の世界での言葉を交した後、渋々ながらもコトネは頷いてくれた。
そして、コトネを連れて来たのは、勿論青の庭園だ。
俺とコトネのスタートラインとなった場所だ。あれから、コトネには内緒で、青色と水色─俺とコトネの色のかすみ草を植えさせてもらった。それが、今、ようやく綺麗に咲いたのだ─と報告を受け、それをブーケにしてもらった。それを目にすれば、何か思い出すかも?と思ったりもしたが……駄目だった。
「このかすみ草は…特別なんだ。気に入ってもらえただろうか?」
ー俺とコトネの色のかすみ草なんだー
そう言い掛けて、グッと我慢する。
そんな言葉にも、コトネは何の反応もしない。不安が頭を占め、ソロソロとコトネに視線を向けると…コトネが泣いていた。
コトネが泣いているなら、抱きしめたい。
コトネが泣いて良いのは、俺の腕の中だけだ。
思い出して欲しい。
俺を見て欲しい。
その綺麗な水色の瞳に、俺を映して欲しい。
愛しているのはコトネだけ。
「お願いだ。思い出してくれ───コトネっ」
最後には、みっともない位に…縋り付くようにコトネに懇願していた。
すると、コトネは目を大きく見開いた後、気を失ってしまった。
「コトネ!?」
顔色は…大丈夫。息も…特に乱れたりはしていない。
「そこのガゼボで休ませる。ハルに何か掛ける物を頼む。」
と、何処とはなしに声を掛けると、誰かの動く気配がした。
あの時─コトネと思いが通じ合った時も、コトネが寝落ちしてこうやって抱きしめていたな。
気を失ったコトネを横抱きしたまま、ガゼボにあるソファーに座っている。コトネは相変わらず軽いし可愛いし…良い香りがする。
青色のかすみ草を見て泣いたコトネ。記憶が失くなった今でも、少なからず俺の事を…想ってくれていると─思っても良いんだろうか?未だ閉じられたままの瞼に軽くキスを──してしまった。
「………」
少しの罪悪感を覚えて反省していると、腕の中のコトネがモゾモゾと動いて──
「──ん……ディ……?」
と……その名を口にした。
カルザイン様がそう告げると、ミヤさんは「お願いね。」と言って、笑顔のままに帰って行ってしまった。そのミヤさんが去った後を何となく見ていると
「ハル殿に見せたいモノがあるんだ。」
カルザイン様は、あの王都で見た怖い顔ではなく、いつもの優しい笑顔で私に手を差し伸べる。
ーそんな顔されたら…断れないよね?結婚…してるのにー
胸がキュッと痛みを訴えるのには蓋をして、私はカルザイン様の手をとった。
そこから、カルザイン様にエスコートされて連れて来られたのは、先程の一般公開されている庭園の奥にある、一般公開されていない区域の庭園だった。
「──青…いろ……」
そこは、青を基調とした色んな花が植えられていた。
そんな色んな花を横目に、カルザイン様は更に奥へと足を進めて行く。そうして、ようやく止まったかと思えば─
「青色の…かすみ草?」
「そう。青色と…水色のかすみ草だ。これを、ハル殿に見せたかったんだ。」
以前、ブーケでもらったかすみ草は、ここのモノだったんだろうか?
「──綺麗…ですね。」
「このかすみ草は…特別なんだ。気に入ってもらえただろうか?」
ー何故…この人は…そんな事を言うんだろうか?ー
そんな思わせぶりな事は言わないで欲しい。
優しくなんてしないで欲しい。
「何故…泣いているか…訊いても?」
「泣いてなんて───っ」
慌ててカルザイン様を見上げると、やっぱり優しく微笑んでいるカルザイン様がいた。
「────ないで…下さい。」
「ん?」
「そんな…優しい顔を…私に向けないで下さい。」
「どうして?」
「──だって……」
ーカルザイン様は、結婚しているんですよね?ー
何て言えなくて、グッと唇を噛みしめる。そのまま顔を俯かせようとすると、両手で私の顔を包み込み、そのまま顔を上に上げさせられた。
「俺は……ハル殿が好きだ。いや、愛してる。」
「────は?」
「思い出して?」
ーえ?誰が、誰を好き?思い…出す?ー
何を言われたのか理解できず、瞬きも忘れてカルザイン様を見つめていると、今迄優しく微笑んでいた筈のカルザイン様が、今度は苦しそうに、切なそうな瞳で私を見つめて来て──
「お願いだ。思い出してくれ───コトネっ」
“コトネ”
「──っ!?」
そう名を呼ばれてハッとした瞬間、頭の中に一気に映像が流れ込む。それがあまりにも多い量と勢いで、「コトネ!?」と、焦ったような声が耳に届いたのを最後に、私の意識がプツリと音を立てて途切れた。
*エディオル視点*
ミヤ様にお願いをして、コトネをこの庭園迄連れて来てもらった。俺が誘っても、来てくれる可能性がないかもしれない─と思ったからだ。そして、それは…当たっていたのだろう。俺が声を掛けると、コトネは俺に対して拒絶の色を持った瞳で見つめて来た。チクチクと痛む心を無視して、俺は言葉を続けた。
「ハル殿、ミヤ様は何も悪くはないんだ。どうしても…俺が、ハル殿と話をしたかったから。今から少し…俺に時間をもらえないだろうか?」
コトネは、相変わらず俺の困った顔には弱いらしい。
ミヤ様と…元の世界での言葉を交した後、渋々ながらもコトネは頷いてくれた。
そして、コトネを連れて来たのは、勿論青の庭園だ。
俺とコトネのスタートラインとなった場所だ。あれから、コトネには内緒で、青色と水色─俺とコトネの色のかすみ草を植えさせてもらった。それが、今、ようやく綺麗に咲いたのだ─と報告を受け、それをブーケにしてもらった。それを目にすれば、何か思い出すかも?と思ったりもしたが……駄目だった。
「このかすみ草は…特別なんだ。気に入ってもらえただろうか?」
ー俺とコトネの色のかすみ草なんだー
そう言い掛けて、グッと我慢する。
そんな言葉にも、コトネは何の反応もしない。不安が頭を占め、ソロソロとコトネに視線を向けると…コトネが泣いていた。
コトネが泣いているなら、抱きしめたい。
コトネが泣いて良いのは、俺の腕の中だけだ。
思い出して欲しい。
俺を見て欲しい。
その綺麗な水色の瞳に、俺を映して欲しい。
愛しているのはコトネだけ。
「お願いだ。思い出してくれ───コトネっ」
最後には、みっともない位に…縋り付くようにコトネに懇願していた。
すると、コトネは目を大きく見開いた後、気を失ってしまった。
「コトネ!?」
顔色は…大丈夫。息も…特に乱れたりはしていない。
「そこのガゼボで休ませる。ハルに何か掛ける物を頼む。」
と、何処とはなしに声を掛けると、誰かの動く気配がした。
あの時─コトネと思いが通じ合った時も、コトネが寝落ちしてこうやって抱きしめていたな。
気を失ったコトネを横抱きしたまま、ガゼボにあるソファーに座っている。コトネは相変わらず軽いし可愛いし…良い香りがする。
青色のかすみ草を見て泣いたコトネ。記憶が失くなった今でも、少なからず俺の事を…想ってくれていると─思っても良いんだろうか?未だ閉じられたままの瞼に軽くキスを──してしまった。
「………」
少しの罪悪感を覚えて反省していると、腕の中のコトネがモゾモゾと動いて──
「──ん……ディ……?」
と……その名を口にした。
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