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余話
3N
しおりを挟む*ネージュ*
今日も隣国からクズ魔法使いがやって来て、主の子達に魔法を教えている。
クズではあるが、教え方は……上手いようだ。
その様子を、ネロが子達を見守るように見つめている。
その魔法の訓練が終わると、子達とネロの3人は木陰で昼寝をする。これが、いつものパターンだ。
「ネロは、ヴィーの事が気になってるみたいだな。」
『────ふんっ……』
「くくっ。本当にネージュもブレないな。」
『お前は、結婚はせぬのか?』
「ん?結婚はする気はないかな。ほら、俺は国の管理下に置かれてる魔法使いだから、結婚相手となると……どうしたって国や政治が絡んで来るんだよね。そう言うの……本当に面倒くさいだろ?そりゃあ、好きな相手でも居たら別だけどね。それに……俺の遺伝子なんて、残さない方が良いからね。」
『ふむ──それ故に、主の子達が余計に可愛いのか?』
「かもしれないな。セオもヴィーも、姪や甥…孫?みたいに無条件で可愛いからなぁ。俺には、コレで十分だ。」
クズではあるが、主や主の子達に害は無いどころか見守っている─事は褒めてやろう。
「ネージュも…幸せか?」
『ふんっ。お前に心配されずとも、我は主と名を交わしてからは───ずっと幸せだ。』
クズ魔法使いはキョトンとした後
「そうか、なら良かった。」
と、笑った。
*ノア*
プラチナブロンドの髪に青色の瞳のセオドア様。
見た目は主─エディオル様─に似ているけど、主とは違ってよく笑う。いえ、主も幼少期の頃はこの様な性格だったのかもしれません。
緩く波打つプラチナブロンドの髪に水色の瞳のヴィオラ様。
見た目も性格も──ハル様です。プチハル様です。天然過ぎて、私も少し心配になります。なので、その分セオドア様が、よりしっかりして来たように思います。
さながら、主とハル様のプチバージョン─と言ったところでしょうか?
兎に角、仲の良い兄妹です。本当に微笑ましい2人です。
そして、そのヴィオラ様にいつも意識を向けているネロ。きっと、ネロはヴィオラ様の魔力に惹かれているのだろう。そのうち、名を交わす──日が来るかもしれませんね。
「あれ?今日はお母様は登城しないの?」
その日は、王太子からのお誘いで4人で登城する筈だったのに、ここには3人しか居なかった。
「─あぁ、お母様は…少し体調が悪いみたいでな。今日はお家でお休みなんだ。」
「え!?お母様、大丈夫なの!?」
「あぁ、大丈夫だよ。ヴィーは、今日の登城を楽しみにしていただろう?だから、“母様の事は気にせず、ヴィーは楽しんで来てね”って、言っていたから、帰って来たら、お母様に今日の事を沢山話してあげてくれ。」
「──分かったわ。帰って来たら、いっぱいお話しするわ!」
「ん。ヴィーは良い子だな。」
と、主は優しい笑顔でヴィオラ様の頭を撫でているけど─
『体調を崩したのは、主のせいでは?』
と言いたい事は…呑み込みました。
本当に、我が主はハル様の事が大好き過ぎますね。
*ネロ*
魔導師の持って来る果物が大好きなの!
あーじの子、セオも大好きなの!
でも、あーじの子、ヴィーはもっと大好きなの!
あーじとセオの魔力は優しくて大好きなの!
でも、ヴィーの魔力はもっと大好きなの!
ヴィーの魔力も優しい。一緒に居ると落ち着くの。温かい気持ちになるの。ヴィーがもふもふしてくれると、幸せな気持ちになるの。
『ママとあーじ、パパと騎士みたいに──なれたら良いなぁ』
「ネロー、もふもふしても良い?」
『ヴィー、勿論、良いの!』
いつものように笑顔でやって来たヴィーのお腹に、スリスリと頭を擦り付けると、ヴィーが「もふもふー!」と言いながら私を撫で回す。それは、やっぱり気持ちいいの。
ここには、温かいモノや優しいモノが沢山ある。
私もママやパパみたいに、それを守っていきたい。
その為にも、私ももっともっと強くなるの!!
そうしたら、私もいつか、ヴィーと名を交わせるかもしれない。そうなったらいいなぁ─────
それから3年後─ヴィオラが10歳になった時、ヴィオラとネロは名を交す事になる。
❋これにて【モブ】は完結となります。最後迄お付き合い頂き、ありがとうございました❋
*.+゚★☆感d(≧▽≦)b謝☆★゚+.*
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