【完結しました】異世界転生!元モンスターの俺がスローライフ×村づくり×ダンジョン経営で無双する話

星 見人

文字の大きさ
50 / 196

第50話 【決戦の大地! 村を護る創造の砦】


 空が、真紅に染まった。

 黒煙を引いて押し寄せる魔王軍。
 その先陣は、四足歩行の魔獣騎士団《鉄喰いの牙》。続くは、空を翔ける《黒翼連隊》。
 さらに、大地の裂け目からは、ディアボラがかつて率いていた《煉獄の花》が姿を現す。

 数千にも及ぶ魔族軍が、未開の大地に築かれた“レオルの村”へと殺到していた。

「、、来るぞ。配置に就け!」
 レオルの声に、仲間たちは即座に動いた。
「[神創造]•[砦展開•精鋼の楼門]!」
 地面を這うようにして生まれる防壁。
 巨大な門と塔が姿を現し、村を中心にぐるりと囲むように布陣された。

 塔の上では、エルフィナがすでに弓を構え、敵の動きを睨んでいる。
「距離500、敵接近。射程内に入り次第、狙撃を開始するわ!」
 上空では、セラが氷の羽を広げ、魔力の冷気を大気に蓄えている。
「氷精の力、今ここに……[氷槍陣・降霜の牙]!」
 放たれた冷気の槍が空を裂き、《黒翼連隊》に直撃。数体が翼を凍らせ墜落する。

「ふん、村の空飛びたきゃ、氷に気をつけな!」

 一方、地上ではバンザイが二刀をくるくると回しながら笑っていた。
「いい匂いに釣られて来たな……だが料理してやるのは、鉄板の上だぜ!!」
「[双牙乱舞・火走り]!」
 大地を焦がすような軌跡と共に、斬撃が炎を纏って炸裂する。火花を散らして鉄喰いの騎士たちが吹き飛ばされた。

(うひゃ~、バンザイもみんなもすごっ!!)
 畑の隅から、ポポが村人たちを避難させつつ応援を叫ぶ。
小さな体で一生懸命なのが、レオルの胸に響く。

(俺は……皆の“居場所”を守る。そのために……!)
「[神創造]・[概念融合•防壁•加護遮断式]!!」

 レオルが地面に手を触れた瞬間、結界が再構築される。
 外部からの加護干渉、魔力波、召喚術、全てを遮断する特殊防壁が村を包み込んだ。
「加護まで……遮る防壁!? 本当に作っちまうなんて……」驚くルーナの声にも、レオルは冷静に返す。

「仲間がいる。だから、創れる。俺の[創造]は“信頼と居場所”で進化するんだ!」

 その言葉の通り、村の防衛機構はレオルたちの“心”に呼応し、さらに姿を変えていく。

 、、そして、敵の中央。
 指揮を取る魔族将が一歩進み出た。

「我が名は、将軍ザルギス! 裏切り者の、“元魔王ディアボラ”よ、その首をいただきに来た!」

「いやーん☆私の首、そんなに欲しいの? 変態さんね~♡でもね、、裏切ったからって、あたし“弱く”はなってないわよ、、♡」軽くかわすディアボラだが、その目は鋭く敵を捉えている。
「さ~て、元・部下相手でも手は抜かないよ。覚悟しな!![魔炎咆哮・獄焔]!」

 彼女の掌から放たれた炎が地を焼き払い、敵前線を一気に崩す。

「きゃっほ~☆ あ~っついでしょ♡私が一番輝くのは、やっぱり戦場よね!」

 その時、敵陣の後方から、、更なる影が現れる。
「“調律騎士団”の残党!? 魔族と手を組んでるのか!?」ルーナが影の中で目を細める。
「……違う。奴らは、“戦場”に紛れて“神核”を狙っているだけ」そう呟いたのは、ノアだった。

 ふわりと空から舞い降り、淡い紙片が風に舞う。
「レオル。観測の時間を終えた今、私はあなたの味方として、未来の記録を共に紡ぐ。[観測魔式]改•[再記録•加護拡張]!」
 ノアの魔法が、仲間たちの背に“加護の重ねがけ”を行う。
「これは……身体が軽い!」
「魔力が底から湧いてくるっ!」
 強化された仲間たちは、一気に戦線を押し返す!

 、、そして、レオルは村の中心に立ち、静かに目を閉じた。
「これが、俺の全てだ。みんなの力で、村を“砦”に変えた……」

 神核が淡く光を放つ。

【スキル[創造]が覚醒しました】
【新スキル獲得:[神創造神域]《アルカ・ファルマ》】
「“神創造神域”……?」
「君だけの世界を、形にする力よ」
 ノアの声が囁くように届いた。

「じゃあ、やってみるさ、、俺たちの力で、ここを“守りきる”!!」


         続
感想 0

あなたにおすすめの小説

ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。 冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。 底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。 そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。  部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。 ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。 『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~

名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

追放された無能鑑定士、実は世界最強の万物解析スキル持ち。パーティーと国が泣きついてももう遅い。辺境で美少女とスローライフ(?)を送る

夏見ナイ
ファンタジー
貴族の三男に転生したカイトは、【鑑定】スキルしか持てず家からも勇者パーティーからも無能扱いされ、ついには追放されてしまう。全てを失い辺境に流れ着いた彼だが、そこで自身のスキルが万物の情報を読み解く最強スキル【万物解析】だと覚醒する! 隠された才能を見抜いて助けた美少女エルフや獣人と共に、カイトは辺境の村を豊かにし、古代遺跡の謎を解き明かし、強力な魔物を従え、着実に力をつけていく。一方、カイトを切り捨てた元パーティーと王国は凋落の一途を辿り、彼の築いた豊かさに気づくが……もう遅い! 不遇から成り上がる、痛快な逆転劇と辺境スローライフ(?)が今、始まる!

元万能技術者の冒険者にして釣り人な日々

於田縫紀
ファンタジー
俺は神殿技術者だったが過労死して転生。そして冒険者となった日の夜に記憶や技能・魔法を取り戻した。しかしかつて持っていた能力や魔法の他に、釣りに必要だと神が判断した様々な技能や魔法がおまけされていた。 今世はこれらを利用してのんびり釣り、最小限に仕事をしようと思ったのだが…… (タイトルは異なりますが、カクヨム投稿中の『何でも作れる元神殿技術者の冒険者にして釣り人な日々』と同じお話です。更新が追いつくまでは毎日更新、追いついた後は隔日更新となります)

掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく

タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。 最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。