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リディアの休日
しおりを挟む静かな時間が流れる秘密基地で、リディアはメリーちゃんのふわふわの毛に埋もれていた。ピンク色の柔らかなもふもふは、まるで綿菓子の中にいるような感触で、リディアは目を閉じながらほっとした息をつく。
「メリーちゃん、ほんとに癒されるね……」
リディアがそう呟くと、メリーちゃんは「メェ」と満足げに鳴いた。その隣ではタフィーちゃんが「ぷるぷるん!」と甘い香りを漂わせながら、小さく弾んでいる。
「タフィーちゃんのチョコの香りも最高だよ! 甘い匂いでお腹が空いちゃいそう……」
リディアは笑いながら、膝の上に広げた編み物の糸に目を落とした。今日はリリアンで何か作ろうと、カラフルな糸を使って小さな飾りを編んでいる。
「この色、秘密基地に飾ったら可愛いかな?」
小さな糸玉を転がしながら、リディアはリビングの飾りつけを想像して、楽しそうに糸を指先で操っていた。
編み物をひと休みすると、リディアはお風呂エリアに向かった。溶岩フロアの熱気が漂う中、魔法の噴水から湯船にお湯が流れ込み、ぽかぽかと湯気が立ち上っている。
「今日もアヒルさん、浮かべちゃおう!」
リディアはお気に入りの黄色いアヒルを湯船に浮かべ、そっと手で押しながら「ぷかぷか」と遊んでいた。アヒルが軽やかに揺れるのを見て、リディアは思わず笑顔になる。
その後、サウナテントに移動してリラックス。心地よい温かさに包まれながら、リディアは「ふぅ……これ、最高の癒しだね」と呟いた。
お風呂を楽しんだ後、リディアは変身ステッキを取り出し、くるっと回して振った。次の瞬間、マーメイド風のキラキラした衣装に変身! 湯上がりのリディアをさらに引き立てる装いに、思わず鏡の前でくるりと回ってしまう。
「かわいい! このステッキ、本当に便利だなぁ!」
リディアは大満足の表情で部屋に戻ることにした。
部屋に戻ると、メリーちゃんがふわふわの毛から食事を取り出してくれていた。湯気の立つオムライス、スープ、そしてフルーツサラダがきちんと並べられ、リディアの顔がぱっと明るくなった。
「わぁ! メリーちゃん、ありがとう! 美味しそう!」
リディアはスプーンを手に取り、オムライスに描かれたケチャップのハートを眺めながら一口食べた。
「んー、おいしい! メリーちゃんの収納力、ほんとすごいね!」
メリーちゃんは「メェ!」と得意げに鳴き、タフィーちゃんも「ぷるぷるん!」と弾んでその場を盛り上げた。
温かい食事と甘いフルーツサラダで満たされたリディアは、椅子に座ったまま「次は何しようかな……」と幸せそうに呟いた。秘密基地ののんびりした時間は、リディアたちにとって何よりの贅沢なひとときだった。
その日の午後、リディアはポーションバッグからまたたびポーションを取り出し、しっかりと握りしめて秘密基地を後にした。向かう先は、森の奥にある猫の集会所。
以前訪れたときの、猫たちに囲まれる夢のような体験を思い出しながら、リディアは足取り軽く進んでいった。
「また猫たちに会えるかな……今日はどんな子がいるかな?」
期待で胸を膨らませながら、リディアは静かな森を抜けて小さな広場に辿り着いた。
広場にはすでに数匹の猫たちが集まっていて、木陰や草むらで気ままにくつろいでいた。リディアはその中心にしゃがみ込み、またたびポーションの瓶をそっと開ける。
「さぁ、みんな、おいで!」
リディアが地面に数滴たらすと、猫たちが次々に目を覚まし、ポーションの香りに誘われてリディアの元へ集まってきた。三毛猫、黒猫、トラ猫――さまざまな毛色の猫たちが彼女の周りを取り囲み、ゴロゴロと喉を鳴らしながらすり寄ってくる。
「わぁ、かわいい! みんな、ありがとうね!」
リディアは目を細めながら猫たちの背中を優しく撫で、そのふわふわの感触に癒されていた。
その時、どこからか忙しそうな足音が聞こえてきた。リディアが目を向けると、一匹の白猫が小さなお手紙をくわえて広場を横切ろうとしている。
「あれ、どこかにお手紙を届けるのかな?」
リディアはその様子に興味を惹かれたが、またたびポーションの香りが広場に漂っていたため、白猫は立ち止まり、耳をぴくりと動かした。そして次の瞬間――
「ごろにゃん……!」
白猫は足元に崩れ落ちて、地面にゴロゴロと転がり始めた。くわえていたお手紙は、ポトリと草むらに落ちてしまう。
「あっ! お手紙が!」
リディアは急いで草むらに駆け寄り、落ちた手紙を拾い上げた。封筒には達筆な文字で「森の住人へ」と書かれている。
「これって……大事な手紙なんじゃないかな?」
リディアが封筒を見つめていると、白猫はゴロゴロと喉を鳴らしながら彼女の足元に擦り寄ってきた。まるで「すまない」と謝るように、つぶらな瞳でリディアを見上げている。
「いいよ、ちゃんと届けてあげるね!」
リディアは微笑んで白猫を撫でると、手紙をしっかりと手に持ち、森のどこに届けるべきか考え始めた。
「この手紙が誰宛てなのか、探してみよう! 猫の集会所なら、きっと何かわかるはずだよね!」
再び猫たちの視線を感じながら、リディアは手紙を握りしめて、集会所での手がかりを探し始めた。果たして、この手紙の送り先はどこなのだろうか――。
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