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猫の郵便屋さん
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白猫が向かっていた方向を頼りに、リディアは森の奥へと足を進めた。手に握りしめた手紙を見つめながら、これを届ける相手を見つける決意を固める。
「白猫さん、どこに行こうとしてたんだろう?」
リディアはそう呟きながら、道端にいる鳥やたぬきに声をかけてみた。
「ねえ、この手紙の宛先を知らない? あっちに何かあるの?」
しかし、鳥さんは頭を傾けてすぐに飛び去り、たぬきさんはちらりとリディアを見ただけで森の茂みに消えていった。
「んー……やっぱりお話できないかぁ。でもありがとう!」
誰も答えてくれない中でも、リディアは諦めずに歩き続けた。
しばらく進むと、森が少し開けた場所に出た。リディアは立ち止まり、周囲を見渡しながら考える。
「高いところから見たら、何かわかるかもしれない!」
目に留まったのは、立派な大木。リディアは木の根元に足をかけ、軽やかに登り始めた。
「これくらいなら、全然余裕!」
軽快な調子で枝を渡り、木のてっぺんにたどり着いたリディアは、空気の澄んだ景色を見渡した。
森の向こうに、小さな煙が立ち上っているのが見える。その煙は、木々の間にぽつりと佇む小さな小屋から上がっているようだった。木の葉の隙間から、可愛らしい屋根と煙突が見える。
「あそこだ! 絶対あの小屋が手紙の宛先だよ!」
リディアは笑顔を浮かべながら木を下り、足早に小屋の方向へ向かった。
「きっと誰かが住んでるはず! 手紙の中身はわからないけど、届ければきっと喜んでくれるよね!」
そう自分に言い聞かせながら、リディアは少しずつ近づく煙の立つ小屋を目指した。
リディアが小屋にたどり着くと、目の前に現れたのは、木でできた可愛らしい扉。
周囲には大小さまざまな猫が集まっており、リディアを見ると、一瞬だけ興味深げにこちらを見つめ、また気ままに毛づくろいを始めた。
「ここが宛先なのかな……?」
リディアは軽く扉をノックした。すると、中から「どうぞ、お入り」という優しい声が聞こえてきた。
恐る恐る扉を開けると、室内にはたくさんの猫がいた。棚やテーブル、椅子の上まで、どこもかしこも猫だらけだ。そして、部屋の奥には、一人の年配の女性が座っていた。白い髪をすっきりと結い上げ、ふわふわの毛織物を羽織ったその姿は、どこか猫に似た落ち着きと優雅さを持っていた。
「こんにちは!」
リディアが挨拶をすると、おばあさんはにこりと微笑み、リディアを手招きした。
「いらっしゃい。こんなところに、どんな用事かしら?」
リディアは手紙を差し出しながら説明を始めた。
「この手紙、白猫さんが運んでたんだけど、またたびポーションの影響でごろにゃんしちゃって……代わりに届けに来ました!」
おばあさんは手紙を受け取ると、穏やかな目でリディアを見つめた。
「まぁ、そうだったのね。ありがとうねえ、お嬢さん。あの子たちは一生懸命だけど、またたびにはちょっと弱いのよ。」
そう言いながら、おばあさんは手紙を丁寧に開け、中身を確認した。
リディアは周りを見回しながら、部屋中の猫たちに目を奪われていた。毛並みの美しい猫たちが、あちこちでゴロゴロと喉を鳴らしながらくつろいでいる。
「わぁ。こんなにたくさんの猫たちがいるなんて……!」
感嘆するリディアに、おばあさんは微笑んだ。
「私はね、猫たちと一緒にこの森で暮らしているの。あの子たちは郵便猫として、森の住人たちの手紙を届けるのがお仕事なんだけどね。」
リディアはその話を聞いて目を輝かせた。
「猫たちが郵便屋さんなんて、素敵すぎる! それに、みんなすごく優雅で可愛いですね!」
おばあさんは柔らかな笑みを浮かべて頷いた。
「そうでしょう? あの子たちは、私の大切な家族よ。」
おばあさんは手紙を机に置き、リディアを見つめた。
「お礼をしなきゃね。あなた、またたびポーションを使えるなんて、猫たちにとっては最高の友達になれるわ。」
おばあさんは立ち上がり、小さな引き出しから何かを取り出してリディアに手渡した。それは小さな瓶で、またたびポーションの改良版のようだった。
「これは『猫の願いポーション』。特別な猫と心を通わせる時に使うの。きっと、いつか役に立つはずよ。」
リディアは驚きながら瓶を受け取り、感謝の言葉を述べた。
「ありがとうございます! 大事にします!」
その後、猫たちと少し遊び、優しいおばあさんと別れを告げると、リディアはまた森を抜けて秘密基地へ戻る道を進んでいった。
「メリーちゃんとタフィーちゃんに早くこの話を聞かせたいな!」
リディアは自然と足を速め、ダンジョンの隠し通路に差し掛かると、メリーちゃんの「メェ!」という歓迎の鳴き声が響いてきた。
秘密基地の扉を開けると、リビングではメリーちゃんがふわふわの毛を揺らしながら駆け寄ってきた。タフィーちゃんもぷるぷると弾みながらリディアを迎える。
「ただいま! メリーちゃん、タフィーちゃん!」
リディアはメリーちゃんのピンクのもふもふに顔を埋めて深呼吸し、安心したように笑顔を浮かべた。タフィーちゃんは甘い香りを漂わせながら、リディアの周りで弾んでいる。
「今日もいろいろあったんだよ! 猫の集会所に行ったら、白猫さんが手紙を落として、それを届けに行ったら猫使いのおばあさんに会えたの!」
リディアが勢いよく話し始めると、メリーちゃんは「メェ!」と鳴いて頷き、タフィーちゃんも「ぷるぷるん!」と興味津々に揺れている。
リディアは猫たちの様子や、小屋の中での出来事を楽しそうに語った。そしてバッグから小さな瓶を取り出し、二人に見せた。
「これが猫使いのおばあさんからもらった『猫の願いポーション』だって! すごく特別なものらしいよ!」
メリーちゃんは瓶をくんくんと嗅ぎ、タフィーちゃんはその輝きをじっと見つめている。
「これ、いつか猫たちともっと仲良くなる時に使ってみようね!」
リディアがそう言うと、メリーちゃんもタフィーちゃんも嬉しそうに鳴いて賛成した。
話がひと段落すると、リディアはソファに腰を下ろし、ふわふわのクッションに身を預けた。
「ふぅ、やっぱり秘密基地が一番落ち着くね……メリーちゃんもタフィーちゃんもいてくれるし、帰ってきたって感じがするよ。」
そう言いながら、リディアは二人と目を合わせて微笑んだ。
ピンクのもふもふと甘い香りに包まれながら、リディアは改めて秘密基地での穏やかな時間に感謝した。どんな冒険が待っていても、この場所に帰れば安心できる――そんな特別な居場所があることを、リディアは心から幸せに思ったのだった。
「白猫さん、どこに行こうとしてたんだろう?」
リディアはそう呟きながら、道端にいる鳥やたぬきに声をかけてみた。
「ねえ、この手紙の宛先を知らない? あっちに何かあるの?」
しかし、鳥さんは頭を傾けてすぐに飛び去り、たぬきさんはちらりとリディアを見ただけで森の茂みに消えていった。
「んー……やっぱりお話できないかぁ。でもありがとう!」
誰も答えてくれない中でも、リディアは諦めずに歩き続けた。
しばらく進むと、森が少し開けた場所に出た。リディアは立ち止まり、周囲を見渡しながら考える。
「高いところから見たら、何かわかるかもしれない!」
目に留まったのは、立派な大木。リディアは木の根元に足をかけ、軽やかに登り始めた。
「これくらいなら、全然余裕!」
軽快な調子で枝を渡り、木のてっぺんにたどり着いたリディアは、空気の澄んだ景色を見渡した。
森の向こうに、小さな煙が立ち上っているのが見える。その煙は、木々の間にぽつりと佇む小さな小屋から上がっているようだった。木の葉の隙間から、可愛らしい屋根と煙突が見える。
「あそこだ! 絶対あの小屋が手紙の宛先だよ!」
リディアは笑顔を浮かべながら木を下り、足早に小屋の方向へ向かった。
「きっと誰かが住んでるはず! 手紙の中身はわからないけど、届ければきっと喜んでくれるよね!」
そう自分に言い聞かせながら、リディアは少しずつ近づく煙の立つ小屋を目指した。
リディアが小屋にたどり着くと、目の前に現れたのは、木でできた可愛らしい扉。
周囲には大小さまざまな猫が集まっており、リディアを見ると、一瞬だけ興味深げにこちらを見つめ、また気ままに毛づくろいを始めた。
「ここが宛先なのかな……?」
リディアは軽く扉をノックした。すると、中から「どうぞ、お入り」という優しい声が聞こえてきた。
恐る恐る扉を開けると、室内にはたくさんの猫がいた。棚やテーブル、椅子の上まで、どこもかしこも猫だらけだ。そして、部屋の奥には、一人の年配の女性が座っていた。白い髪をすっきりと結い上げ、ふわふわの毛織物を羽織ったその姿は、どこか猫に似た落ち着きと優雅さを持っていた。
「こんにちは!」
リディアが挨拶をすると、おばあさんはにこりと微笑み、リディアを手招きした。
「いらっしゃい。こんなところに、どんな用事かしら?」
リディアは手紙を差し出しながら説明を始めた。
「この手紙、白猫さんが運んでたんだけど、またたびポーションの影響でごろにゃんしちゃって……代わりに届けに来ました!」
おばあさんは手紙を受け取ると、穏やかな目でリディアを見つめた。
「まぁ、そうだったのね。ありがとうねえ、お嬢さん。あの子たちは一生懸命だけど、またたびにはちょっと弱いのよ。」
そう言いながら、おばあさんは手紙を丁寧に開け、中身を確認した。
リディアは周りを見回しながら、部屋中の猫たちに目を奪われていた。毛並みの美しい猫たちが、あちこちでゴロゴロと喉を鳴らしながらくつろいでいる。
「わぁ。こんなにたくさんの猫たちがいるなんて……!」
感嘆するリディアに、おばあさんは微笑んだ。
「私はね、猫たちと一緒にこの森で暮らしているの。あの子たちは郵便猫として、森の住人たちの手紙を届けるのがお仕事なんだけどね。」
リディアはその話を聞いて目を輝かせた。
「猫たちが郵便屋さんなんて、素敵すぎる! それに、みんなすごく優雅で可愛いですね!」
おばあさんは柔らかな笑みを浮かべて頷いた。
「そうでしょう? あの子たちは、私の大切な家族よ。」
おばあさんは手紙を机に置き、リディアを見つめた。
「お礼をしなきゃね。あなた、またたびポーションを使えるなんて、猫たちにとっては最高の友達になれるわ。」
おばあさんは立ち上がり、小さな引き出しから何かを取り出してリディアに手渡した。それは小さな瓶で、またたびポーションの改良版のようだった。
「これは『猫の願いポーション』。特別な猫と心を通わせる時に使うの。きっと、いつか役に立つはずよ。」
リディアは驚きながら瓶を受け取り、感謝の言葉を述べた。
「ありがとうございます! 大事にします!」
その後、猫たちと少し遊び、優しいおばあさんと別れを告げると、リディアはまた森を抜けて秘密基地へ戻る道を進んでいった。
「メリーちゃんとタフィーちゃんに早くこの話を聞かせたいな!」
リディアは自然と足を速め、ダンジョンの隠し通路に差し掛かると、メリーちゃんの「メェ!」という歓迎の鳴き声が響いてきた。
秘密基地の扉を開けると、リビングではメリーちゃんがふわふわの毛を揺らしながら駆け寄ってきた。タフィーちゃんもぷるぷると弾みながらリディアを迎える。
「ただいま! メリーちゃん、タフィーちゃん!」
リディアはメリーちゃんのピンクのもふもふに顔を埋めて深呼吸し、安心したように笑顔を浮かべた。タフィーちゃんは甘い香りを漂わせながら、リディアの周りで弾んでいる。
「今日もいろいろあったんだよ! 猫の集会所に行ったら、白猫さんが手紙を落として、それを届けに行ったら猫使いのおばあさんに会えたの!」
リディアが勢いよく話し始めると、メリーちゃんは「メェ!」と鳴いて頷き、タフィーちゃんも「ぷるぷるん!」と興味津々に揺れている。
リディアは猫たちの様子や、小屋の中での出来事を楽しそうに語った。そしてバッグから小さな瓶を取り出し、二人に見せた。
「これが猫使いのおばあさんからもらった『猫の願いポーション』だって! すごく特別なものらしいよ!」
メリーちゃんは瓶をくんくんと嗅ぎ、タフィーちゃんはその輝きをじっと見つめている。
「これ、いつか猫たちともっと仲良くなる時に使ってみようね!」
リディアがそう言うと、メリーちゃんもタフィーちゃんも嬉しそうに鳴いて賛成した。
話がひと段落すると、リディアはソファに腰を下ろし、ふわふわのクッションに身を預けた。
「ふぅ、やっぱり秘密基地が一番落ち着くね……メリーちゃんもタフィーちゃんもいてくれるし、帰ってきたって感じがするよ。」
そう言いながら、リディアは二人と目を合わせて微笑んだ。
ピンクのもふもふと甘い香りに包まれながら、リディアは改めて秘密基地での穏やかな時間に感謝した。どんな冒険が待っていても、この場所に帰れば安心できる――そんな特別な居場所があることを、リディアは心から幸せに思ったのだった。
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