ルミエール・ヴェールの輝き―キャンディ職人と彫刻家の物語―

ねむたん

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エトワールの広場にて

第17話:光の舞踏会

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第17話:光の舞踏会

数ヶ月後、秋の風が街を包み込んでいた。エトワール広場には、日が暮れるとともに黄金色の光が舞い降り、街の住人たちが夕涼みを楽しんでいる姿が見られる。メリーとセシルも、広場を歩きながらふと顔を上げると、夜空に浮かぶ光る蝶たちの優雅な舞いを見守っていた。光の色が変わるたびに、住民たちの表情も明るくなり、その光景はすっかりこの街の一部となっていた。

「久しぶりね、蝶たち。あの時、まさかこんなに広場に溶け込んでくれるとは思わなかったわ」と、メリーが嬉しそうに言った。セシルも頷きながら蝶たちを見つめる。「本当に。まるでこの街の一部のようだ。光の加減で、毎晩違った表情を見せてくれる」

その時、広場の端で見覚えのある影が現れた。カリーナが微笑みながら歩いてきたのだ。彼女の背後には、一座の仲間たちが揃っており、蝶たちと共に再び街を訪れる準備が整った様子だった。

「お帰りなさい」と、メリーが声をかける。カリーナは静かに頷き、丁寧に返事をした。「戻ってきたわよ。蝶たちの様子が気になってね。どうやらこの街は、蝶たちにとっても居心地がいい場所のようだわ」

その後、カリーナと一座のメンバーは広場の中央に集まり、再び観客たちを魅了するための準備を始めた。テオは早速舞台の上に立ち、明るい声で観客たちに語りかける。「ようこそ、幻想の世界へ!今宵、あなたたちにお届けするのは、光の舞踏会!」

テオが手をひらひらと動かすと、周囲の空気が一変した。ルカが細工を施した光るランタンが空中に浮かび上がり、まるで星座が広場の上に現れたかのような幻想的な雰囲気を作り出す。そのランタンが揺れるたびに、蝶たちの光がさらに鮮やかに輝き、まるで蝶たちが空を舞う星々と一緒に踊っているかのようだった。

その間、リーヌが蝶の群れを軽やかに操り、彼女の手のひらから次々に光る蝶が飛び立ち、広場の空を華やかに舞った。蝶たちは、その場にいるすべての人々に心地よい安らぎを与えながら、光の色を変えていく。観客たちはその美しい光景に引き込まれ、しばし目を離すことができなかった。

カリーナは静かに、しかし確かな力を持って舞台の中央に現れた。彼女の手のひらから、一匹の蝶がゆっくりと羽ばたき、空に向かって飛び立つ。その蝶が羽ばたくたびに、周囲の光が共鳴し、光の波が広がっていく。カリーナがその蝶に視線を合わせると、蝶の翅が金色に輝き、観客たちは思わず息を呑んだ。

「今宵、この蝶の舞をお楽しみください」と、カリーナは静かに語りかける。言葉を発した瞬間、蝶の光が次々に広がり、広場全体を包み込むような美しい光のリングを作り上げた。それはまるで、蝶がひとつの大きな舞踏会を開いているかのようだった。

セシルとメリーも、その光景を見守りながら心を奪われていた。セシルは何度も視線を広場の隅々に走らせ、メリーはその美しい蝶の舞を見て新たなインスピレーションが湧き上がるのを感じていた。

「これが…蝶たちの力なのね。まるで、この街のために生まれたかのように美しい」と、メリーは静かに呟いた。セシルもその言葉に深く頷く。「うん、今夜の舞は本当に特別だ。こんな光景を見せてもらえるなんて、嬉しいよ」

パフォーマンスが終わると、観客たちは大きな拍手で一座を称賛した。カリーナは静かに微笑み、ゆっくりと頭を下げた。「ありがとうございます。蝶たちの力を感じていただけたなら、それが一番嬉しいことです」

広場の空には、今もなお蝶たちが優雅に舞っており、その光が夜空に映し出されていた。この街の人々にとって、光る蝶たちはただの幻想的な存在ではなく、心の平穏と幸せをもたらす、まさに魔法のような存在となったのだった。

一座は再び街を離れる時が来るが、その後も蝶たちとともに街に訪れることを約束し、再び旅路に出発した。そして、エトワール広場はこれからも蝶たちの舞いと共に、幻想的な光景を見せ続けることになる。
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