FREEDOM〜自由の世界へ〜

神師月一瑠

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第十六章 暗殺計画

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「なめてんじゃねぇぞ…!
なんなら今すぐここで殺してやろうか!?」

カイルが低い声で囁きます。



 「僕は信じてる…君はそんなことの出来る人じゃない。
 今の笛の音も、曇りひとつない澄み切った音色だった…
僕は君を信じる……」

 「それならお望み通り、殺してやるよ!」

リクの細い首に、カイルの手がかかりました。
じわじわと込められる力で、リクの首は締まり、息苦しさにリクの頭はぼうっとしました。
それでもリクは、カイルに抗うことはありません。



 (さようなら…みんな……)



 薄れゆく意識の中に、さっきの小さな男の子が見えたような気がした時…
締め付けられていた首から急に力が抜け、リクはその場に倒れ、激しく咳き込みました。



 「……どうして…どうして、おまえは……」



カイルが走って離れていく足音を聞きながら、リクは何とも言えない複雑な気持ちを感じていました。

 
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