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第二十二章 スジャーラの内乱
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(確か、このへんだと思うのだけど…)
ミクは、あたりをきょろきょろとしながら、森の中を歩いていました。
ドルトは、ミクに彼の故郷へ行くように言いました。
家族に手紙を書き、地図と路銀までくれたのです。
「どうして、こんなに親切にしてくれるの…?」
「僕には君と同じくらいの年の妹がいる。
そのせいか、とても他人事とは思えなくてね…」
(ドルト…ありがとう…)
ドルトの優しい気持ちを胸に抱き、ミクはドルトの故郷の村を目指しました。
路銀をなるべく使わないように、馬車には乗らず街道を歩き、野宿をすることもありました。
常にまわりに気を配り…追手が来ないかとびくびくしながら…
(あ…もしかしたら、あれじゃないかしら?)
ミクは村はずれの小さな家に向かい、その扉を叩きました。
「こんばんは!」
しばらくすると扉が開き、若い女性が顔をのぞかせました。
「どなたですか?」
「あの…私…ミク・ルームルと申します。
ドルトさんの知り合いです。」
「兄さんの?どうぞおはいり下さい。」
通されたのは薄暗い居間でした。
「ライア、この方はどなただい?」
年配の女性が、若い娘に声をかけました。
「兄さんのお知り合いみたいよ。」
「あ、あの…これを…」
ミクは、年配の女性にドルトから預かって来た手紙を渡しました。
女性は、眼鏡をかけ、その手紙に目を通しました。
「……わかったよ。
うちは見ての通り、貧乏だから十分なことは出来ないかもしれないけど、出来る限りのことはさせてもらうよ。」
「あ、ありがとうございます!」
「この子はドルトの妹のライア、私は母親のメルだよ。
よろしくね。」
「ミク・ルームルと申します。
どうぞよろしくお願いします。」
(確か、このへんだと思うのだけど…)
ミクは、あたりをきょろきょろとしながら、森の中を歩いていました。
ドルトは、ミクに彼の故郷へ行くように言いました。
家族に手紙を書き、地図と路銀までくれたのです。
「どうして、こんなに親切にしてくれるの…?」
「僕には君と同じくらいの年の妹がいる。
そのせいか、とても他人事とは思えなくてね…」
(ドルト…ありがとう…)
ドルトの優しい気持ちを胸に抱き、ミクはドルトの故郷の村を目指しました。
路銀をなるべく使わないように、馬車には乗らず街道を歩き、野宿をすることもありました。
常にまわりに気を配り…追手が来ないかとびくびくしながら…
(あ…もしかしたら、あれじゃないかしら?)
ミクは村はずれの小さな家に向かい、その扉を叩きました。
「こんばんは!」
しばらくすると扉が開き、若い女性が顔をのぞかせました。
「どなたですか?」
「あの…私…ミク・ルームルと申します。
ドルトさんの知り合いです。」
「兄さんの?どうぞおはいり下さい。」
通されたのは薄暗い居間でした。
「ライア、この方はどなただい?」
年配の女性が、若い娘に声をかけました。
「兄さんのお知り合いみたいよ。」
「あ、あの…これを…」
ミクは、年配の女性にドルトから預かって来た手紙を渡しました。
女性は、眼鏡をかけ、その手紙に目を通しました。
「……わかったよ。
うちは見ての通り、貧乏だから十分なことは出来ないかもしれないけど、出来る限りのことはさせてもらうよ。」
「あ、ありがとうございます!」
「この子はドルトの妹のライア、私は母親のメルだよ。
よろしくね。」
「ミク・ルームルと申します。
どうぞよろしくお願いします。」
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