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「友達? 勿論できたけど、どうしたの?」
日々を恙なく過ごし、入学から一ヶ月が経った。
そう、恙なく過ごしたつもりだが、相変わらず私には友達がいない。毎日一回はミーシャと顔を合わせ、週に二回はシェリーナ様とお茶会をしているが、それ以外誰も私に寄ってこない。何故だ。
私でこの惨状なのだから、まぁミーシャには友達どころか声を掛けてくれる人もいやしないだろう、と、見込んでいたのに…。
「あのミーシャに、友達…!?」
「そりゃ、こんな大勢いる場所でずっと過ごしてれば、友達なんて勝手に出来るでしょ。居なきゃお互い困るわけだし。…クレア?」
友達が、勝手に出来る…? そんな魔法のような出来事が現実に起こりうるのか?
衝撃的な言葉に思わず意識が飛びかける。ガツーンとハンマーで殴られたかのような衝撃。
「クレア、もしかして友達居ないの…?」
止めろ、そんな純粋に心配そうな目をするな! 私は、私は…ッ!
「嫌だわ、クレアさん。私たち、既にお友達でしょう…?」
緊急作戦会議、と称されてミーシャに連れていかれたのは、本当に高貴な人しか使えない筈のお茶会専用温室。嫌な予感…と思いつつ会場に入れば…予感的中。
シェリーナ様だ。
いつの間にやらミーシャとシェリーナ様は仲良くなったようで、儀礼的な挨拶を済ませると二人は慣れた様子で談笑し始めた。状況を飲み込めない私だけがその場から置いて行かれる。
待って、聞いてない。二人がそんなに親しかっただなんて、そんな、どっちの口からも…!
「やはり、そうですよね。クレアからも頻繁に令嬢の話を伺ってますから、此方もお二人は友人だと考えていたのですが。クレアが恐縮しているようで」
爽やかな笑顔で応対するミーシャは、私の知っている彼とは全くの別人だ。
お狐様モード。私は心中勝手にそう呼んでいるが、彼は私や弟のレイン、ハークン領にいた子供たち以外の前では、仮面でも被っているのではないか、というくらい完璧に偽りの姿を演じるのだ。
それがどうも周りを騙しているように見えて、私はいけ好かなく感じている。
「まぁ、そんなに私の話をして下さっているのですか? 嬉しいですっ」
シェリーナ様がパァッと笑顔を見せてきた。背後に花でも見えてきそうな幸せ全開の笑顔だ。
彼女は教室や廊下で見かける時はあくまで凛として無表情なのに、何故かお茶会でお会いする時だけ、こうやって花が綻ぶように笑われる。もっと他で見せればいいのに…、と思ってしまうが、まぁ、彼女にも事情があるのだろう。
「クレアさん。確かに私は侯爵家の人間で、クレアさんにとっては多少恐れるところはあるかもしれません。ですが、私は絶対にクレアさんを害しませんし、味方になることをお約束します。
だから、私をお友達として認めて下さいませんか…?」
蜂蜜色の瞳が、まっすぐに此方を見つめてくる。意志の強い瞳。
シェリーナ様は少し、怖い。その背中を覆う程の長い御髪は剣身の如く白銀色に光り、女身にありながら肩は堂々と開かれ、ツンと吊り上がったつり目は常に鋭く前を見据えられている。
口元はキュッと引き絞られて、放たれる言葉は正確かつ簡潔、遊びが無い。
そんな彼女が男より男らしいと称され、「男だったら…」と各位から惜しまれているという話は、貴族社会に疎い私だって耳にしている。それほど冷静で冷徹なお方だとも。
それに、私は彼女に秘密を持っている。
私はきっと、彼女と前世の捉え方が違うこと。前世の知識を、実感を伴って手に入れている訳ではないということ。
そして、「ノス黒」という乙女ゲームを私はほとんど知らないということ。
しかし―…、私は彼女が花のように笑い、恋にときめき、運命に抗おうと並々ならぬ努力していることを知っている。冷徹な仮面の下に、温かな心を持っていることも。
こんなに優しく、そして素晴らしい人の頼みを、どうして断ることが出来るだろうか。
「はい、喜んで―…」
ニコリと笑えば、パッとシェリーナ様が弾けるような笑顔を向けられた。
私にではなく、同じく満開の笑顔のミーシャの方に。
「本当に、ミハイル様の仰った通りですわ! こんなに優しい顔のクレアさん、初めて見ました!」
「そうでしょう? クレアは捻くれ者だから、ぐいぐい押すより此方の不安を見せた方が心を開いてくれるんですよ」
え、えっ待って、ちょっと、何でだ。
何故二人がそんなに嬉しそうにハイタッチをしているんだ。
「ミハイル様は本当にクレアさんのことをよく分かってらっしゃいますね!」
「はい。本人より、ずっと詳しいと思いますよ」
私より私に詳しいって何、怖すぎるんだが…?
ゾクッと背筋が粟立ち思わず両腕を抱きしめた私とは対照に、シェリーナ様は非常に嬉しそうに笑ってらっしゃる。この異常性が分からないのか…?
「クレアさん! 私、クレアさんの一番最初の友達ですよね!」
笑顔で放たれるシェリーナ様の言葉が、こっそり胸に突き刺さる。
はい、今の今まで一人も友達がいなかったので、貴女様が一番最初です…。悪意がないからこそ痛い。
「違いますよ! クレアの一番最初の友達は僕で、貴女は学院で一番最初の友達です」
「あ、そうでした! すみません…」
ミーシャも何を張り合っているんだ…? 高貴なる侯爵令嬢に謝罪までさせて。
私は別に、ミーシャに会う十二歳まで友人が一人も居なかった訳では…うん…親戚の十五個上の学者のお兄さんとか…。
…―私、もしかして今までミーシャ以外に友人居なかったのでは?
「さて、お二人が友達になれた事ですし、作戦の第二段階に移りましょうか」
ミーシャが紅茶を片手にサラリと爆弾発言をかましてくる。
シェリーナ様は既にご存知なのだろう、コクコクと力強く頷かれて…。嫌な予感しかしない。
「では、僕と侯爵令嬢の友人知人の中から、クレアと友達になってくれそうな人を紹介していきます!」
何、その地獄展開は!?
今回ですらこんなにこっぱずかしくて、むず痒くて、心中大荒れだったのに!
「でもクレア、友達が侯爵令嬢一人だけじゃ彼女にも負担を掛けてしまうし…」
「負担なんて良いですわ。でも私、クレアさんには沢山の人に囲まれて幸せになって欲しいんです」
うぅっ、シェリーナ様の優しさが痛い…。無垢さが心に刺さる…。
ミーシャは今笑ったな、おい、楽しんでるだろ…!
「わ、私は、一人で頑張ってみますから…!」
「そうですか? クレアさんがそう言うなら…。貴女の為に、少しでもお役に立てればと思ったのですけど…」
しおらしい言葉にグッと心が揺れる。
それは本心ですか、それともミーシャに仕込まれたのですかっ?
よもやこんな純真な令嬢を疑う羽目になるとは。
「友達想いな友人が出来て良かったね、クレア」
ミーシャ、絶対後で殺す…!
心中決意をする、が、取り敢えず今は。この心優しい友人を、どうにか傷つけずに納得させなければ…と、まっすぐ彼女に向き直った。
日々を恙なく過ごし、入学から一ヶ月が経った。
そう、恙なく過ごしたつもりだが、相変わらず私には友達がいない。毎日一回はミーシャと顔を合わせ、週に二回はシェリーナ様とお茶会をしているが、それ以外誰も私に寄ってこない。何故だ。
私でこの惨状なのだから、まぁミーシャには友達どころか声を掛けてくれる人もいやしないだろう、と、見込んでいたのに…。
「あのミーシャに、友達…!?」
「そりゃ、こんな大勢いる場所でずっと過ごしてれば、友達なんて勝手に出来るでしょ。居なきゃお互い困るわけだし。…クレア?」
友達が、勝手に出来る…? そんな魔法のような出来事が現実に起こりうるのか?
衝撃的な言葉に思わず意識が飛びかける。ガツーンとハンマーで殴られたかのような衝撃。
「クレア、もしかして友達居ないの…?」
止めろ、そんな純粋に心配そうな目をするな! 私は、私は…ッ!
「嫌だわ、クレアさん。私たち、既にお友達でしょう…?」
緊急作戦会議、と称されてミーシャに連れていかれたのは、本当に高貴な人しか使えない筈のお茶会専用温室。嫌な予感…と思いつつ会場に入れば…予感的中。
シェリーナ様だ。
いつの間にやらミーシャとシェリーナ様は仲良くなったようで、儀礼的な挨拶を済ませると二人は慣れた様子で談笑し始めた。状況を飲み込めない私だけがその場から置いて行かれる。
待って、聞いてない。二人がそんなに親しかっただなんて、そんな、どっちの口からも…!
「やはり、そうですよね。クレアからも頻繁に令嬢の話を伺ってますから、此方もお二人は友人だと考えていたのですが。クレアが恐縮しているようで」
爽やかな笑顔で応対するミーシャは、私の知っている彼とは全くの別人だ。
お狐様モード。私は心中勝手にそう呼んでいるが、彼は私や弟のレイン、ハークン領にいた子供たち以外の前では、仮面でも被っているのではないか、というくらい完璧に偽りの姿を演じるのだ。
それがどうも周りを騙しているように見えて、私はいけ好かなく感じている。
「まぁ、そんなに私の話をして下さっているのですか? 嬉しいですっ」
シェリーナ様がパァッと笑顔を見せてきた。背後に花でも見えてきそうな幸せ全開の笑顔だ。
彼女は教室や廊下で見かける時はあくまで凛として無表情なのに、何故かお茶会でお会いする時だけ、こうやって花が綻ぶように笑われる。もっと他で見せればいいのに…、と思ってしまうが、まぁ、彼女にも事情があるのだろう。
「クレアさん。確かに私は侯爵家の人間で、クレアさんにとっては多少恐れるところはあるかもしれません。ですが、私は絶対にクレアさんを害しませんし、味方になることをお約束します。
だから、私をお友達として認めて下さいませんか…?」
蜂蜜色の瞳が、まっすぐに此方を見つめてくる。意志の強い瞳。
シェリーナ様は少し、怖い。その背中を覆う程の長い御髪は剣身の如く白銀色に光り、女身にありながら肩は堂々と開かれ、ツンと吊り上がったつり目は常に鋭く前を見据えられている。
口元はキュッと引き絞られて、放たれる言葉は正確かつ簡潔、遊びが無い。
そんな彼女が男より男らしいと称され、「男だったら…」と各位から惜しまれているという話は、貴族社会に疎い私だって耳にしている。それほど冷静で冷徹なお方だとも。
それに、私は彼女に秘密を持っている。
私はきっと、彼女と前世の捉え方が違うこと。前世の知識を、実感を伴って手に入れている訳ではないということ。
そして、「ノス黒」という乙女ゲームを私はほとんど知らないということ。
しかし―…、私は彼女が花のように笑い、恋にときめき、運命に抗おうと並々ならぬ努力していることを知っている。冷徹な仮面の下に、温かな心を持っていることも。
こんなに優しく、そして素晴らしい人の頼みを、どうして断ることが出来るだろうか。
「はい、喜んで―…」
ニコリと笑えば、パッとシェリーナ様が弾けるような笑顔を向けられた。
私にではなく、同じく満開の笑顔のミーシャの方に。
「本当に、ミハイル様の仰った通りですわ! こんなに優しい顔のクレアさん、初めて見ました!」
「そうでしょう? クレアは捻くれ者だから、ぐいぐい押すより此方の不安を見せた方が心を開いてくれるんですよ」
え、えっ待って、ちょっと、何でだ。
何故二人がそんなに嬉しそうにハイタッチをしているんだ。
「ミハイル様は本当にクレアさんのことをよく分かってらっしゃいますね!」
「はい。本人より、ずっと詳しいと思いますよ」
私より私に詳しいって何、怖すぎるんだが…?
ゾクッと背筋が粟立ち思わず両腕を抱きしめた私とは対照に、シェリーナ様は非常に嬉しそうに笑ってらっしゃる。この異常性が分からないのか…?
「クレアさん! 私、クレアさんの一番最初の友達ですよね!」
笑顔で放たれるシェリーナ様の言葉が、こっそり胸に突き刺さる。
はい、今の今まで一人も友達がいなかったので、貴女様が一番最初です…。悪意がないからこそ痛い。
「違いますよ! クレアの一番最初の友達は僕で、貴女は学院で一番最初の友達です」
「あ、そうでした! すみません…」
ミーシャも何を張り合っているんだ…? 高貴なる侯爵令嬢に謝罪までさせて。
私は別に、ミーシャに会う十二歳まで友人が一人も居なかった訳では…うん…親戚の十五個上の学者のお兄さんとか…。
…―私、もしかして今までミーシャ以外に友人居なかったのでは?
「さて、お二人が友達になれた事ですし、作戦の第二段階に移りましょうか」
ミーシャが紅茶を片手にサラリと爆弾発言をかましてくる。
シェリーナ様は既にご存知なのだろう、コクコクと力強く頷かれて…。嫌な予感しかしない。
「では、僕と侯爵令嬢の友人知人の中から、クレアと友達になってくれそうな人を紹介していきます!」
何、その地獄展開は!?
今回ですらこんなにこっぱずかしくて、むず痒くて、心中大荒れだったのに!
「でもクレア、友達が侯爵令嬢一人だけじゃ彼女にも負担を掛けてしまうし…」
「負担なんて良いですわ。でも私、クレアさんには沢山の人に囲まれて幸せになって欲しいんです」
うぅっ、シェリーナ様の優しさが痛い…。無垢さが心に刺さる…。
ミーシャは今笑ったな、おい、楽しんでるだろ…!
「わ、私は、一人で頑張ってみますから…!」
「そうですか? クレアさんがそう言うなら…。貴女の為に、少しでもお役に立てればと思ったのですけど…」
しおらしい言葉にグッと心が揺れる。
それは本心ですか、それともミーシャに仕込まれたのですかっ?
よもやこんな純真な令嬢を疑う羽目になるとは。
「友達想いな友人が出来て良かったね、クレア」
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