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第一章 アルバ大森林での修行編
第6話 創造神様
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俺は創造神様に気になっていることを尋ね始める。
「まず、俺は事故にあって死んだと思ったんですが、気がついたらこちらの世界にいました。それってやっぱり死んだってことでしょうか?」
《いや、そうではないんじゃ。わしが介入し、すんでのところで死ぬのだけは何とか回避出来たんじゃ》
「そうだったんですか、あれ?死んでないってことは、もしかして元の世界に戻れたりって………?」
《すまんのう。それは無理じゃ。お主はわしが介入しなければ死んでおった》
「そうですか。それは残念です。」
そう、ドタバタしていたが、俺には同居していた両親と爺ちゃんがいる。塞ぎ込んでいて心配かけた上に、突然事故で死んでしまうなんて、育ててくれた両親や爺ちゃんには本当に申し訳ないと思うし、何のお礼も言えなかったのはやはり辛い。
「では、俺の肉体はこちらに来てしまっているのですが、あちらではどんな風になっているのですか?」
《遺体の身代わりになる人形を、ワシが用意して置いておいた。お主から造ったホムンクルスといえばわかりやすいかのぅ。地球の科学でもまだわからんじゃろう。遺体が消えてしまうのは色々と問題じゃしな 》
「そうですか。創造神様、ご配慮ありがとうございます」
そっかぁ。もう爺ちゃんや両親には会えないのか……戻れないのは残念だが、元々死んでいたなら、創造神様を恨むことなんてない。本来死んでいたはずなのに、今こうしていられるのは創造神様のおかげであると思った。
ホムンクルス?創造神様はそのような力もあるのか。ん?世界を想像するぐらいだから、なんでもありか。
《ふぉふぉふぉ、なんでもできるわけではないぞ》
あっ、心読まれてますね。
『創造神様、私からも宜しいでしょうか?』
ユヅキが真剣な表情で創造神様に問いかける。
《ユヅキと言ったかな。良いぞ。》
『こういった転移や転生を創造神様はよくおこなっているのでしょうか?』
《ふむ、そうじゃな。ここで話す内容は全てお主達の胸にしまっておいてくれるかの?》
『はい、もちろんです』
ユヅキも俺ももちろん同意する。
《まず、ワシが直接地球で介入しこの世界に転移させたのは初めてじゃ。今後もするつもりは無い。結構な力を使うしの。しかし、何かの偶然で極々稀に異世界転生する者はいる。しかし、その場合、その魂は記憶を失う。異世界に転生した者は例外なく記憶を失うのじゃ。ただし、同じ世界で転生している者の中には薄らと前世の記憶が残っていたりする者もおる。まあ、そう言った者は本当に極々僅かではあるがな。記憶を残したまま転移させたお主達は例外じゃ。内緒じゃぞ》
そして、創造神様の説明は続く。
まず、創造神様の管轄は地球らしい。こちらの世界にはまた別の神々がいて、その神々が管轄しているとのこと。神々は直接人々に介入することはなく、見守るのがルールらしい。
ただし、この世界の神々は各々の管轄の種族一名だけを使徒に任命し、その者には神の加護を与えることができる。そして、使徒には直接神の声を届けることができるらしい。
他にも各々の管轄の種族一名だけに神の力の一部をギフトとして贈ることができるというルールがあるとのことだ。
創造神様もそのルールに従い、管轄である地球に住む俺を使徒に任命し加護を与え、【創造眼】というギフトを授けてくれたようだ。
ではなぜ俺を任命してくれたのか?それは俺の実家の神社が地球では珍しく、創造神様を祀っている神社だったからだとか。まあ、気まぐれであり、偶然目に留まったと言っていた。
確かにうちの神社は普通の神社とはちょっと違っていた気がする。先祖代々から続いている神社ではあったが、爺ちゃんも両親も後を継ぐ必要はないと言っていた。あさひが継ぎたいと思ったら継げばいいと。でも収入はないから仕事はしろと。確かに爺ちゃんは定年して仕事は引退していたが、父親は普通の会社員だった。
そんな訳で俺もまずは普通に働くつもりでいたから、神社のことはあまり詳しくない。
使徒、ギフト寄与のことについてなんとなくわかったところで俺はまた質問をする。
「創造神様、もしかして俺は使徒として何か使命みたいなものがあるのでしょうか。た、例えば魔王を倒せとか、悪魔を殺せとか、世界を平和に導けとか………」
俺は恐る恐る尋ねる。この世界には勇者や魔王がいるみたいなことをステラさんが言っていた。今の俺の力で何かできるなんて到底思えない。そんな使命があったらかなりやばいと思った。
《ふぉふぉふぉ、あさひよ。そなたの使命は………》
創造神様は真剣な表情で言う…
そして、しばらくの沈黙
『「使命は…………ゴクリっ」』
《お主の使命は………》
くっ、長い………なんだこの溜めは………
《特に無い。ふぉふぉふぉ》
『「ズコーーーーーっ!」』
盛大にズッコケる俺とユヅキ。
面白がる創造神様。
『「無いんかーーーーい!」』
突っ込む俺とユヅキ。
《すまん、すまん。そなた達の良い反応がまた見たくて。ふぉふぉふぉ》
まあ、なんとなくわかっていたよこの溜めは。三回目だしなっ。きっとこんな落ちが来るんじゃ無いかって。でも同時に安堵する。ユヅキも少しホッとしたようだ。
「まず、俺は事故にあって死んだと思ったんですが、気がついたらこちらの世界にいました。それってやっぱり死んだってことでしょうか?」
《いや、そうではないんじゃ。わしが介入し、すんでのところで死ぬのだけは何とか回避出来たんじゃ》
「そうだったんですか、あれ?死んでないってことは、もしかして元の世界に戻れたりって………?」
《すまんのう。それは無理じゃ。お主はわしが介入しなければ死んでおった》
「そうですか。それは残念です。」
そう、ドタバタしていたが、俺には同居していた両親と爺ちゃんがいる。塞ぎ込んでいて心配かけた上に、突然事故で死んでしまうなんて、育ててくれた両親や爺ちゃんには本当に申し訳ないと思うし、何のお礼も言えなかったのはやはり辛い。
「では、俺の肉体はこちらに来てしまっているのですが、あちらではどんな風になっているのですか?」
《遺体の身代わりになる人形を、ワシが用意して置いておいた。お主から造ったホムンクルスといえばわかりやすいかのぅ。地球の科学でもまだわからんじゃろう。遺体が消えてしまうのは色々と問題じゃしな 》
「そうですか。創造神様、ご配慮ありがとうございます」
そっかぁ。もう爺ちゃんや両親には会えないのか……戻れないのは残念だが、元々死んでいたなら、創造神様を恨むことなんてない。本来死んでいたはずなのに、今こうしていられるのは創造神様のおかげであると思った。
ホムンクルス?創造神様はそのような力もあるのか。ん?世界を想像するぐらいだから、なんでもありか。
《ふぉふぉふぉ、なんでもできるわけではないぞ》
あっ、心読まれてますね。
『創造神様、私からも宜しいでしょうか?』
ユヅキが真剣な表情で創造神様に問いかける。
《ユヅキと言ったかな。良いぞ。》
『こういった転移や転生を創造神様はよくおこなっているのでしょうか?』
《ふむ、そうじゃな。ここで話す内容は全てお主達の胸にしまっておいてくれるかの?》
『はい、もちろんです』
ユヅキも俺ももちろん同意する。
《まず、ワシが直接地球で介入しこの世界に転移させたのは初めてじゃ。今後もするつもりは無い。結構な力を使うしの。しかし、何かの偶然で極々稀に異世界転生する者はいる。しかし、その場合、その魂は記憶を失う。異世界に転生した者は例外なく記憶を失うのじゃ。ただし、同じ世界で転生している者の中には薄らと前世の記憶が残っていたりする者もおる。まあ、そう言った者は本当に極々僅かではあるがな。記憶を残したまま転移させたお主達は例外じゃ。内緒じゃぞ》
そして、創造神様の説明は続く。
まず、創造神様の管轄は地球らしい。こちらの世界にはまた別の神々がいて、その神々が管轄しているとのこと。神々は直接人々に介入することはなく、見守るのがルールらしい。
ただし、この世界の神々は各々の管轄の種族一名だけを使徒に任命し、その者には神の加護を与えることができる。そして、使徒には直接神の声を届けることができるらしい。
他にも各々の管轄の種族一名だけに神の力の一部をギフトとして贈ることができるというルールがあるとのことだ。
創造神様もそのルールに従い、管轄である地球に住む俺を使徒に任命し加護を与え、【創造眼】というギフトを授けてくれたようだ。
ではなぜ俺を任命してくれたのか?それは俺の実家の神社が地球では珍しく、創造神様を祀っている神社だったからだとか。まあ、気まぐれであり、偶然目に留まったと言っていた。
確かにうちの神社は普通の神社とはちょっと違っていた気がする。先祖代々から続いている神社ではあったが、爺ちゃんも両親も後を継ぐ必要はないと言っていた。あさひが継ぎたいと思ったら継げばいいと。でも収入はないから仕事はしろと。確かに爺ちゃんは定年して仕事は引退していたが、父親は普通の会社員だった。
そんな訳で俺もまずは普通に働くつもりでいたから、神社のことはあまり詳しくない。
使徒、ギフト寄与のことについてなんとなくわかったところで俺はまた質問をする。
「創造神様、もしかして俺は使徒として何か使命みたいなものがあるのでしょうか。た、例えば魔王を倒せとか、悪魔を殺せとか、世界を平和に導けとか………」
俺は恐る恐る尋ねる。この世界には勇者や魔王がいるみたいなことをステラさんが言っていた。今の俺の力で何かできるなんて到底思えない。そんな使命があったらかなりやばいと思った。
《ふぉふぉふぉ、あさひよ。そなたの使命は………》
創造神様は真剣な表情で言う…
そして、しばらくの沈黙
『「使命は…………ゴクリっ」』
《お主の使命は………》
くっ、長い………なんだこの溜めは………
《特に無い。ふぉふぉふぉ》
『「ズコーーーーーっ!」』
盛大にズッコケる俺とユヅキ。
面白がる創造神様。
『「無いんかーーーーい!」』
突っ込む俺とユヅキ。
《すまん、すまん。そなた達の良い反応がまた見たくて。ふぉふぉふぉ》
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