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第一章 アルバ大森林での修行編
第12話 読書と初魔法訓練
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スキル検証終了後にユヅキと【チェンジ】する。
ユヅキは大量の本を記憶する為にベッドの上に置いておいた魔法書を持って食堂に行く。
『さあ、いっちょやるわよ』
ユヅキは袖を捲り大量の本と向き合う。
左側の棚の上から数冊ずつ本を取り出して恐ろしい速さで【完全記憶】していく。ただ記憶するだけではなく、【思考加速】でポイントも掻い摘んで理解している。
俺もユヅキの思考に集中する。
しかし、なんというか………改めて凄いな。
【思考加速】のレベルが間違いなく違うな………
ユヅキの記憶と思考に追いついて行くのがやっとである。20冊ほど記憶した頃
『あさひ、トイレ行きたいんだけど、ユヅキちゃんがしていい?』
あっ、そういう問題もあったか。ずっとトイレも見られていたってことだよな。
……っということは、俺の1人プレイも……
『ノーーーーっ!!』
俺はガクッとうなだれる。ま、まさか。
俺のプライバシーは一体どこに………
い、いや、俺だけじゃない……健全な男の子なら誰だってしたことがあるはずだ………
もう開き直るしかないよな………
こ、今後もこういう事はある。ここはユヅキにトイレ行ってもらおう。いつかは通る道だ。早いか遅いかの違い。
『………ユヅキ。任せる……どうせいつも見られてたし………いつかはしてもらわないといけないかもしれないし……森の見張りの時とか……危険な時より今の方がいいし……』
『うっ、あさひ君、めっちゃテンション低いわね。こんな事ユヅキちゃんは全く気にしないわよ。じゃあ、してくるねーー♪』
俺はもう気にしない。
俺のテンションに全く関係無く、ユヅキはさっさと用を済ませた。
俺は悟りを開いた。この体は俺の体だけじゃない。
そう、この体は器。俺とユヅキで使っている共通の器。そう心に言い聞かせる。俺の【思考加速】は今レベルMAXになっているだろう。この思考の速さはきっとそうに違いない。思考加速先生ありがとう。あんた良い仕事してくれるよ。論理的思考は俺の恥じらいを消してくれる。今なら微分も積分も、いやそんな簡単な問題0.1秒だ。数学オリンピックすら楽勝だろう。思考加速先生ありがとう。
ロジカルシンキング万歳!
現実逃避する俺を置いてけぼりに、ユヅキの作業は淡々と進むのであった。
さて、俺も現実逃避ばかりしていてはいけない。
引き続きの読書はユヅキに任せて、さっきユヅキが記憶した魔法書の理解を進める。
俺はこの真っ白な世界を【ルーム】と呼ぶことにした。
今【ルーム】にはユヅキが出したテーブルと椅子、ホワイトボード、休憩用にソファ。そして俺が出したベッドがある。
あとはひたすら真っ白な世界。
ここは一体どこなのか?新堂あさひの魂の中?
ユヅキ以外がこの【ルーム】に辿り着く事はないだろう。いや、違う。気付かずに当たり前のように魂の中にいるのか?
普通の人は一つの体に一つの魂。もしかしたら二つ、三つ持ってる人もいるかもしれないが。
俺とユヅキは新堂あさひという肉体の中に二つの魂が確実にある。気付けたのは【創造眼】のおかげ。なぜか知らないがこの真っ白な精神世界では仮想の肉体もある。俺の頭も体も手も足もある。それは何故か?わからんっ。
昨日ユヅキがホイホイと机などを出していたが、ここはなんでもありの世界なのか?意識の中だから自由?
いつか解明したいとは思うが、今はわからない。
何が言いたいかというと、ここで魔法の訓練できないかなーなんて思った。
さっき読んだ沢山の本のポイントを並べると
・魔法は詠唱が必要らしい。難易度の高い上級魔法になるに従って詠唱が長くなるとのこと。
・魔法上級者になるに連れて詠唱短縮など使えると。稀に詠唱破棄で魔法を使う天才もいるらしい。
・そして魔法は才能のある者しか使えないとのこと。
・魔法は魔力量と詠唱の上手さと才能に比例するとのこと。
俺は思った。おいおい?本当か?
創造神様は言っていた。【創造眼】に大事なのは魔力量と魔力操作とイメージと一番大事なのは努力と。
魔法も【創造眼】と同じじゃないか?
俺が読んだ魔法書を書いてる人の考え方なのか、この世界の常識なのかは分からないが、俺は魔法書をかなり疑っている。魔力操作やイメージについて何も書いてないなんておかしいと思う。
俺は創造神様が言ったことを100%信じている。
では特訓を始めよう。
あっ、この【ルーム】で炎とか出して大丈夫かな……ふ、不安。
よし、安全そうな水にしよう。その前に
『ユヅキー、読書中悪いんだけど。創造眼に魔力通しながら読んでもらえるかな?』
『ん、オッケー。でもなんで?』
『ちょっと試したい事があって、上手くいったら後で教えるから』
『はーい、私は引き続き本読んでるね』
『おう、よろしくな』
ユヅキが創造眼に魔力を流す。
あっ、きたきた。魔力が自分にも流れてくることを感じる。うん、いい感じ。
とりあえず、魔力で手の平に水を作るイメージ。
出てこない。
集中集中集中集中集中
おお。水が出てきた。
ん、いやこれ水じゃない。
そもそもここは意識の中。水なんて出る訳ないのかも。
あくまで俺がイメージして出した水っぽいもの。
そういえば昨日は魔力も使わずベッドやら机やら作ったんだった。あくまでも【ルーム】の中で俺とユヅキがイメージして出した物。
でも、この練習はなんか役に立つ気がする。
この後俺は水を出した時と同じ感覚で、火、土を出した。火を投げたり、土で壁を作ったり、風はなんかイメージしづらかったけど昨日出したホワイトボードを吹き飛ばして遊んでみた。火も土もあくまでそれっぽく見える物でもちろん本物じゃない。
ホワイトボードは調子に乗って遊んでたら、壊れたから新しいものを出しておこう。ユヅキに怒られても嫌だしな。
ついでに【ルーム】に一階建ての家を作っておいた。と言っても屋根は必要ないので壁だけの家。
大きめのリビングにキッチン、トイレ、風呂、洗面、他に8畳ぐらいの洋室を4つ。リビングには4畳半ぐらいの掘りゴタツのある和室を併設しておいた。やはり日本人は和室、現代日本風の家が落ち着く。
よし、これで俺の精神はリラックスできる。
新堂あさひの肉体を休ませるのと、魂を休ませるのは別な感覚がある。ユヅキも俺が起きてる時に【ルーム】で寝てたし。詳しいことはよく分からないけど、とりあえず、洋室のベッドで寝よう。少しグータラしたい。
ユヅキは今も読書を続けている。もの凄く色々考えている。魔法書の他に魔物図鑑とか、植物の本とか、物語とかも読んでる。歴史書も読んでた。
そんな事を思っていると気がつくと俺は【ルーム】で眠っていた。
ユヅキは大量の本を記憶する為にベッドの上に置いておいた魔法書を持って食堂に行く。
『さあ、いっちょやるわよ』
ユヅキは袖を捲り大量の本と向き合う。
左側の棚の上から数冊ずつ本を取り出して恐ろしい速さで【完全記憶】していく。ただ記憶するだけではなく、【思考加速】でポイントも掻い摘んで理解している。
俺もユヅキの思考に集中する。
しかし、なんというか………改めて凄いな。
【思考加速】のレベルが間違いなく違うな………
ユヅキの記憶と思考に追いついて行くのがやっとである。20冊ほど記憶した頃
『あさひ、トイレ行きたいんだけど、ユヅキちゃんがしていい?』
あっ、そういう問題もあったか。ずっとトイレも見られていたってことだよな。
……っということは、俺の1人プレイも……
『ノーーーーっ!!』
俺はガクッとうなだれる。ま、まさか。
俺のプライバシーは一体どこに………
い、いや、俺だけじゃない……健全な男の子なら誰だってしたことがあるはずだ………
もう開き直るしかないよな………
こ、今後もこういう事はある。ここはユヅキにトイレ行ってもらおう。いつかは通る道だ。早いか遅いかの違い。
『………ユヅキ。任せる……どうせいつも見られてたし………いつかはしてもらわないといけないかもしれないし……森の見張りの時とか……危険な時より今の方がいいし……』
『うっ、あさひ君、めっちゃテンション低いわね。こんな事ユヅキちゃんは全く気にしないわよ。じゃあ、してくるねーー♪』
俺はもう気にしない。
俺のテンションに全く関係無く、ユヅキはさっさと用を済ませた。
俺は悟りを開いた。この体は俺の体だけじゃない。
そう、この体は器。俺とユヅキで使っている共通の器。そう心に言い聞かせる。俺の【思考加速】は今レベルMAXになっているだろう。この思考の速さはきっとそうに違いない。思考加速先生ありがとう。あんた良い仕事してくれるよ。論理的思考は俺の恥じらいを消してくれる。今なら微分も積分も、いやそんな簡単な問題0.1秒だ。数学オリンピックすら楽勝だろう。思考加速先生ありがとう。
ロジカルシンキング万歳!
現実逃避する俺を置いてけぼりに、ユヅキの作業は淡々と進むのであった。
さて、俺も現実逃避ばかりしていてはいけない。
引き続きの読書はユヅキに任せて、さっきユヅキが記憶した魔法書の理解を進める。
俺はこの真っ白な世界を【ルーム】と呼ぶことにした。
今【ルーム】にはユヅキが出したテーブルと椅子、ホワイトボード、休憩用にソファ。そして俺が出したベッドがある。
あとはひたすら真っ白な世界。
ここは一体どこなのか?新堂あさひの魂の中?
ユヅキ以外がこの【ルーム】に辿り着く事はないだろう。いや、違う。気付かずに当たり前のように魂の中にいるのか?
普通の人は一つの体に一つの魂。もしかしたら二つ、三つ持ってる人もいるかもしれないが。
俺とユヅキは新堂あさひという肉体の中に二つの魂が確実にある。気付けたのは【創造眼】のおかげ。なぜか知らないがこの真っ白な精神世界では仮想の肉体もある。俺の頭も体も手も足もある。それは何故か?わからんっ。
昨日ユヅキがホイホイと机などを出していたが、ここはなんでもありの世界なのか?意識の中だから自由?
いつか解明したいとは思うが、今はわからない。
何が言いたいかというと、ここで魔法の訓練できないかなーなんて思った。
さっき読んだ沢山の本のポイントを並べると
・魔法は詠唱が必要らしい。難易度の高い上級魔法になるに従って詠唱が長くなるとのこと。
・魔法上級者になるに連れて詠唱短縮など使えると。稀に詠唱破棄で魔法を使う天才もいるらしい。
・そして魔法は才能のある者しか使えないとのこと。
・魔法は魔力量と詠唱の上手さと才能に比例するとのこと。
俺は思った。おいおい?本当か?
創造神様は言っていた。【創造眼】に大事なのは魔力量と魔力操作とイメージと一番大事なのは努力と。
魔法も【創造眼】と同じじゃないか?
俺が読んだ魔法書を書いてる人の考え方なのか、この世界の常識なのかは分からないが、俺は魔法書をかなり疑っている。魔力操作やイメージについて何も書いてないなんておかしいと思う。
俺は創造神様が言ったことを100%信じている。
では特訓を始めよう。
あっ、この【ルーム】で炎とか出して大丈夫かな……ふ、不安。
よし、安全そうな水にしよう。その前に
『ユヅキー、読書中悪いんだけど。創造眼に魔力通しながら読んでもらえるかな?』
『ん、オッケー。でもなんで?』
『ちょっと試したい事があって、上手くいったら後で教えるから』
『はーい、私は引き続き本読んでるね』
『おう、よろしくな』
ユヅキが創造眼に魔力を流す。
あっ、きたきた。魔力が自分にも流れてくることを感じる。うん、いい感じ。
とりあえず、魔力で手の平に水を作るイメージ。
出てこない。
集中集中集中集中集中
おお。水が出てきた。
ん、いやこれ水じゃない。
そもそもここは意識の中。水なんて出る訳ないのかも。
あくまで俺がイメージして出した水っぽいもの。
そういえば昨日は魔力も使わずベッドやら机やら作ったんだった。あくまでも【ルーム】の中で俺とユヅキがイメージして出した物。
でも、この練習はなんか役に立つ気がする。
この後俺は水を出した時と同じ感覚で、火、土を出した。火を投げたり、土で壁を作ったり、風はなんかイメージしづらかったけど昨日出したホワイトボードを吹き飛ばして遊んでみた。火も土もあくまでそれっぽく見える物でもちろん本物じゃない。
ホワイトボードは調子に乗って遊んでたら、壊れたから新しいものを出しておこう。ユヅキに怒られても嫌だしな。
ついでに【ルーム】に一階建ての家を作っておいた。と言っても屋根は必要ないので壁だけの家。
大きめのリビングにキッチン、トイレ、風呂、洗面、他に8畳ぐらいの洋室を4つ。リビングには4畳半ぐらいの掘りゴタツのある和室を併設しておいた。やはり日本人は和室、現代日本風の家が落ち着く。
よし、これで俺の精神はリラックスできる。
新堂あさひの肉体を休ませるのと、魂を休ませるのは別な感覚がある。ユヅキも俺が起きてる時に【ルーム】で寝てたし。詳しいことはよく分からないけど、とりあえず、洋室のベッドで寝よう。少しグータラしたい。
ユヅキは今も読書を続けている。もの凄く色々考えている。魔法書の他に魔物図鑑とか、植物の本とか、物語とかも読んでる。歴史書も読んでた。
そんな事を思っていると気がつくと俺は【ルーム】で眠っていた。
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