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第一章 アルバ大森林での修行編
第27話 命の危機
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ステラさんとオーク達との戦闘。
い、いや。これは………
「一方的な蹂躙………」
俺とユヅキはただ黙ってステラさんの戦いを見る。言葉が出ない。
『戦姫』がここにいる。あまりにも美しい戦い…………
流れるようにオークを切っていく。
50体いたオークは数分で15体程になる。オークエンペラーとオークキングは様子を見ている。何か指示を出しているようだ。知能があるのか?
次の瞬間、後ろで下がって見ていたオークキングとオークエンペラーがステラさんに向かってオーク達と共に襲いかかる。
オークキングはオークよりも二回りほど大きい。オークエンペラーはさらに大きくビリビリとするような威圧感がある。
『あさひ、このままだとオークがこっちに向かってくる可能性がある。接近戦は私の方が得意。私と変わって』
その通りだと思った。今魔法を撃っても間違ってステラさんに当たってしまう可能性がある。俺はユヅキと【チェンジ】した。
オークキング、オークエンペラーの太くて大きな槍がステラさんを襲う。ステラさんが鮮やかに躱す。そのままステラさんは後方に飛び、三体のオークを切り裂く。
ステラさん、凄い………
二体のオークがステラさんを諦めたのか、俺(ユヅキ)に向かってくる。
「あさひ様、申し訳ありません。二体そちらに向かいました。逃げてください」
余所見したステラさんに向かってオークエンペラーの槍が襲う。ステラさんは剣で弾き返す。
しかし、吸収しきれずに自ら後ろに飛ぶ。
良かった。ステラさんは大丈夫なようだ。と俺は思った。
ユヅキは逃げずに二体のオークを相手する。
一体のオークの腕を切り落とす。オークの叫び声が轟く。
そしてすかさず、もう一体の首を切り落とす。オークは血を吹き出し、倒れる。
腕を切られたオークは怒り狂って襲ってくる。ユヅキはバックステップで躱す、そのまま踏込みオークの首を切り落とす。
おお、凄いユヅキ。
そして、ステラさんの戦況を見る。
オークは全て倒されていた。残るはオークエンペラーとオークキング二体の計三体だけだった。
ステラさんは【闘気】も使っていない。俺の目には余裕があるように見えた。
オークキング一体の脚を切り飛ばし、そのまま蹴り込みオークキングを吹き飛ばす。吹き飛ばされたオークキングは木にぶつかり轟音と共に倒れ込む。
残りはオークエンペラーとキングのニ体。
ステラさんがオークキングの首を切り落とす。
あとはオークエンペラーに留めを刺すだけ。ステラさんがオークエンペラーに斬りかかる。
その時、先程蹴り飛ばされたオークキングがステラさんの背後から槍を投げようとしている。
「危ない!!!ステラさんっ!!!」
それをみたユヅキが叫ぶ!同時に【闘気】を使い加速し、ステラさんとオークキングの間に割込む。
『ユヅキ!ステラさんは気付いてる!大丈夫だ!』
『えっ!』
次の瞬間
俺(ユヅキ)のお腹にオークキングの太い槍が突き刺さる。
「あっ、あさひ様!!!!!!!」
ステラさんの顔が青くなる。
「か、かはっ」
俺のお腹には槍が突き刺さっている。
お腹と口から大量の血がでる。
ユヅキは槍を喰らった衝撃で意識を失った。
【ルーム】に気絶した状態で戻ってきた。
俺は【ルーム】にいた状態だったが、肉体が大きなダメージを負ったことにより【ルーム】内でのたうち回る。
痛い。痛い。痛い。痛い。
か、辛うじて気絶していない。
や、やばい、ユヅキは………
俺の近くでユヅキは倒れている。う、うう、ガ、ガハッ、痛い。
ユ、ユヅキをベッドに運ばなくては………
俺は激痛に耐えながらなんとかユヅキを近くにある最初に出した、外のベッドに運ぶ。
なんとかユヅキを運び俺はベッドの横で倒れる。
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、まずい。このまま血を流し続けると死ぬ。俺の魂の意識も朦朧としてきた………こんなところで………死ねない………
はぁ、はぁ、はぁ
ステラさんはオークエンペラーと、槍を投げたオークキングにとどめを刺し、俺(ユヅキ)の元に駆け付ける。
「あさひ様、あさひ様。な、なぜ。私は大丈夫でしたのに、あああ、なんてことをっ」
ステラさんは涙を流しながら駆け寄り、お腹の槍を引き抜き、すぐさまポーションを傷口に掛ける。
俺の肉体は依然として気絶したままだ。
傷が深すぎるのか。傷がなかなか回復しない。
ステラさんは自分の口にポーションを入れ、口移しで俺にポーションを飲ませる。
俺はさっきよりもほんの少し楽になった気がした………はぁはぁはぁ………意識を取り戻さないと………俺は肉体にかすかに残る【創造眼】を感じ取ろうとする。た、助かった。まだ感じる。痛みで集中できない。
しばらくしてなんとか、俺は【ルーム】を出て肉体に戻る。
戻ると同時にお腹に激しい激痛が襲う。
「カ、カハッ、はぁはぁはぁはぁ、ス、ステラさん………」
「あ、あさひ様、ああ、絶対にあなたを死なせません。喋らないでください」
ステラさんはまたポーションを口移しで飲ませてくれる。
俺の痛みはほんの少しまた楽になる。
はぁ、はぁ、はぁ、
お、俺は何で回復魔法を練習しなかったんだ。戦うという事はこういう事だ………
自分の甘さが許せなくなる。
どこか………どこかゲームみたいな感覚で………自分だけは危険に合わないと思ってた………
俺は馬鹿だ………
ステラさんはお腹にポーションを巻き、布で俺の出血を塞ぎながら、またポーションを飲まそうとしてくれている。
「かはっ、はぁはぁはぁ」
「あさひ様、あさひ様」
「あなた様は絶対に、絶対に、こんなところで死んではいけません」
ステラさんは涙を流しながら必死に俺を助けようとしてくれている。
回復魔法の本も読んでいた………練習していなかっただけだ。【創造眼】をもらってこの世界を舐めていた………
朦朧とする中、回復魔法を思い出す。完全記憶師匠と思考加速先生に感謝だ。
【創造眼】に強く魔力を流す。脳、魂、体全てに直結させる。
ああ、ここか………
自分の深く傷付いているところが分かる。
自分のお腹にゆっくりと手を当てる。
「あ、あさひ様」
ステラさんが驚いた表情をする。
損傷した臓器。肉。皮膚。血管。全てを元に戻すイメージを強く持つ。
そして、体が治っていくイメージを強く持つ。【創造眼】で自分の傷の状態が良く分かる。どう治せばいいか手に取るようにわかる。
痛みで乱れる【魔力操作】を思考加速先生の力を借りて、無理矢理行う。
【体力自然回復】の影響もあるのか少しずつ楽になる。
「はぁ、はぁ、はぁ、か、か、回復魔法、は、ハイヒール………」
振り絞る声でハイヒールを唱える。その方が治るイメージができたからだ。
みるみるうちに傷が塞がり、血が止まる。
「はぁ、はぁ、はぁ、た、助かった。ステラさん、すいません。た、戦いの邪魔をしてしまいました………」
「あああ、良かった。良かったです。私のせいです。あさひ様。あああ」
ステラさんは嗚咽を上げながら、俺を抱きしめて泣き続けた。
「そ、そんな事ないです。た、助けてくれて、あ、ありがとうございます」
俺はステラさんに感謝した。そして血を流し過ぎたみたいだ。傷は回復したが意識は朦朧とする。
そんな事よりも、ユヅキのことが気になった。【ルーム】に行かなくては。
「ステラさん、少し寝ます………血を流し過ぎたみたいです………」
「はい、お願いします。あさひ様そうしてください。私が必ず安全に家に連れて帰りますので」
俺は目を閉じた。【ルーム】に戻る。
【ルーム】に戻った俺はだいぶ楽になった。
そしてユヅキの寝ているベッドのところへ急いで向かう。
ユヅキはまだ眠っていた。
そして効き目があるか分からないがハイヒールを唱える。
「ユヅキ、ユヅキ。死ぬな。起きてくれ」
【ルーム】内のユヅキに外傷はない。大きなダメージを受けて気絶した状態なのだろうか。
俺はユヅキの手を握り起きてくれることを祈った。
ユヅキはしばらく目が覚めなかった。どのくらいの時間かわからない。
『う、うぅ。こ、ここは………』
ユヅキの目が覚めた。
『あ、あさひ、ご、ごめんなさい』
ユヅキが謝る。
「ああ、ああ、いいんだ。良かった。ユヅキが起きてくれて良かった」
ユヅキを失うかと思った。心の底から恐ろしかった。
俺はユヅキを抱きしめた。
『ごめんなさい。あさひ』
また謝るユヅキ。
「良いんだ。ユヅキが生きてさえいてくれれば、それでいいんだ。全ては俺が弱かったのがいけないんだ」
「とにかく今はまだ休め」
『うん。そうさせてもらう』
ユヅキはまた目を閉じた。
俺は外の状況を知る為に【ルーム】を出て目を覚ます。
い、いや。これは………
「一方的な蹂躙………」
俺とユヅキはただ黙ってステラさんの戦いを見る。言葉が出ない。
『戦姫』がここにいる。あまりにも美しい戦い…………
流れるようにオークを切っていく。
50体いたオークは数分で15体程になる。オークエンペラーとオークキングは様子を見ている。何か指示を出しているようだ。知能があるのか?
次の瞬間、後ろで下がって見ていたオークキングとオークエンペラーがステラさんに向かってオーク達と共に襲いかかる。
オークキングはオークよりも二回りほど大きい。オークエンペラーはさらに大きくビリビリとするような威圧感がある。
『あさひ、このままだとオークがこっちに向かってくる可能性がある。接近戦は私の方が得意。私と変わって』
その通りだと思った。今魔法を撃っても間違ってステラさんに当たってしまう可能性がある。俺はユヅキと【チェンジ】した。
オークキング、オークエンペラーの太くて大きな槍がステラさんを襲う。ステラさんが鮮やかに躱す。そのままステラさんは後方に飛び、三体のオークを切り裂く。
ステラさん、凄い………
二体のオークがステラさんを諦めたのか、俺(ユヅキ)に向かってくる。
「あさひ様、申し訳ありません。二体そちらに向かいました。逃げてください」
余所見したステラさんに向かってオークエンペラーの槍が襲う。ステラさんは剣で弾き返す。
しかし、吸収しきれずに自ら後ろに飛ぶ。
良かった。ステラさんは大丈夫なようだ。と俺は思った。
ユヅキは逃げずに二体のオークを相手する。
一体のオークの腕を切り落とす。オークの叫び声が轟く。
そしてすかさず、もう一体の首を切り落とす。オークは血を吹き出し、倒れる。
腕を切られたオークは怒り狂って襲ってくる。ユヅキはバックステップで躱す、そのまま踏込みオークの首を切り落とす。
おお、凄いユヅキ。
そして、ステラさんの戦況を見る。
オークは全て倒されていた。残るはオークエンペラーとオークキング二体の計三体だけだった。
ステラさんは【闘気】も使っていない。俺の目には余裕があるように見えた。
オークキング一体の脚を切り飛ばし、そのまま蹴り込みオークキングを吹き飛ばす。吹き飛ばされたオークキングは木にぶつかり轟音と共に倒れ込む。
残りはオークエンペラーとキングのニ体。
ステラさんがオークキングの首を切り落とす。
あとはオークエンペラーに留めを刺すだけ。ステラさんがオークエンペラーに斬りかかる。
その時、先程蹴り飛ばされたオークキングがステラさんの背後から槍を投げようとしている。
「危ない!!!ステラさんっ!!!」
それをみたユヅキが叫ぶ!同時に【闘気】を使い加速し、ステラさんとオークキングの間に割込む。
『ユヅキ!ステラさんは気付いてる!大丈夫だ!』
『えっ!』
次の瞬間
俺(ユヅキ)のお腹にオークキングの太い槍が突き刺さる。
「あっ、あさひ様!!!!!!!」
ステラさんの顔が青くなる。
「か、かはっ」
俺のお腹には槍が突き刺さっている。
お腹と口から大量の血がでる。
ユヅキは槍を喰らった衝撃で意識を失った。
【ルーム】に気絶した状態で戻ってきた。
俺は【ルーム】にいた状態だったが、肉体が大きなダメージを負ったことにより【ルーム】内でのたうち回る。
痛い。痛い。痛い。痛い。
か、辛うじて気絶していない。
や、やばい、ユヅキは………
俺の近くでユヅキは倒れている。う、うう、ガ、ガハッ、痛い。
ユ、ユヅキをベッドに運ばなくては………
俺は激痛に耐えながらなんとかユヅキを近くにある最初に出した、外のベッドに運ぶ。
なんとかユヅキを運び俺はベッドの横で倒れる。
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、まずい。このまま血を流し続けると死ぬ。俺の魂の意識も朦朧としてきた………こんなところで………死ねない………
はぁ、はぁ、はぁ
ステラさんはオークエンペラーと、槍を投げたオークキングにとどめを刺し、俺(ユヅキ)の元に駆け付ける。
「あさひ様、あさひ様。な、なぜ。私は大丈夫でしたのに、あああ、なんてことをっ」
ステラさんは涙を流しながら駆け寄り、お腹の槍を引き抜き、すぐさまポーションを傷口に掛ける。
俺の肉体は依然として気絶したままだ。
傷が深すぎるのか。傷がなかなか回復しない。
ステラさんは自分の口にポーションを入れ、口移しで俺にポーションを飲ませる。
俺はさっきよりもほんの少し楽になった気がした………はぁはぁはぁ………意識を取り戻さないと………俺は肉体にかすかに残る【創造眼】を感じ取ろうとする。た、助かった。まだ感じる。痛みで集中できない。
しばらくしてなんとか、俺は【ルーム】を出て肉体に戻る。
戻ると同時にお腹に激しい激痛が襲う。
「カ、カハッ、はぁはぁはぁはぁ、ス、ステラさん………」
「あ、あさひ様、ああ、絶対にあなたを死なせません。喋らないでください」
ステラさんはまたポーションを口移しで飲ませてくれる。
俺の痛みはほんの少しまた楽になる。
はぁ、はぁ、はぁ、
お、俺は何で回復魔法を練習しなかったんだ。戦うという事はこういう事だ………
自分の甘さが許せなくなる。
どこか………どこかゲームみたいな感覚で………自分だけは危険に合わないと思ってた………
俺は馬鹿だ………
ステラさんはお腹にポーションを巻き、布で俺の出血を塞ぎながら、またポーションを飲まそうとしてくれている。
「かはっ、はぁはぁはぁ」
「あさひ様、あさひ様」
「あなた様は絶対に、絶対に、こんなところで死んではいけません」
ステラさんは涙を流しながら必死に俺を助けようとしてくれている。
回復魔法の本も読んでいた………練習していなかっただけだ。【創造眼】をもらってこの世界を舐めていた………
朦朧とする中、回復魔法を思い出す。完全記憶師匠と思考加速先生に感謝だ。
【創造眼】に強く魔力を流す。脳、魂、体全てに直結させる。
ああ、ここか………
自分の深く傷付いているところが分かる。
自分のお腹にゆっくりと手を当てる。
「あ、あさひ様」
ステラさんが驚いた表情をする。
損傷した臓器。肉。皮膚。血管。全てを元に戻すイメージを強く持つ。
そして、体が治っていくイメージを強く持つ。【創造眼】で自分の傷の状態が良く分かる。どう治せばいいか手に取るようにわかる。
痛みで乱れる【魔力操作】を思考加速先生の力を借りて、無理矢理行う。
【体力自然回復】の影響もあるのか少しずつ楽になる。
「はぁ、はぁ、はぁ、か、か、回復魔法、は、ハイヒール………」
振り絞る声でハイヒールを唱える。その方が治るイメージができたからだ。
みるみるうちに傷が塞がり、血が止まる。
「はぁ、はぁ、はぁ、た、助かった。ステラさん、すいません。た、戦いの邪魔をしてしまいました………」
「あああ、良かった。良かったです。私のせいです。あさひ様。あああ」
ステラさんは嗚咽を上げながら、俺を抱きしめて泣き続けた。
「そ、そんな事ないです。た、助けてくれて、あ、ありがとうございます」
俺はステラさんに感謝した。そして血を流し過ぎたみたいだ。傷は回復したが意識は朦朧とする。
そんな事よりも、ユヅキのことが気になった。【ルーム】に行かなくては。
「ステラさん、少し寝ます………血を流し過ぎたみたいです………」
「はい、お願いします。あさひ様そうしてください。私が必ず安全に家に連れて帰りますので」
俺は目を閉じた。【ルーム】に戻る。
【ルーム】に戻った俺はだいぶ楽になった。
そしてユヅキの寝ているベッドのところへ急いで向かう。
ユヅキはまだ眠っていた。
そして効き目があるか分からないがハイヒールを唱える。
「ユヅキ、ユヅキ。死ぬな。起きてくれ」
【ルーム】内のユヅキに外傷はない。大きなダメージを受けて気絶した状態なのだろうか。
俺はユヅキの手を握り起きてくれることを祈った。
ユヅキはしばらく目が覚めなかった。どのくらいの時間かわからない。
『う、うぅ。こ、ここは………』
ユヅキの目が覚めた。
『あ、あさひ、ご、ごめんなさい』
ユヅキが謝る。
「ああ、ああ、いいんだ。良かった。ユヅキが起きてくれて良かった」
ユヅキを失うかと思った。心の底から恐ろしかった。
俺はユヅキを抱きしめた。
『ごめんなさい。あさひ』
また謝るユヅキ。
「良いんだ。ユヅキが生きてさえいてくれれば、それでいいんだ。全ては俺が弱かったのがいけないんだ」
「とにかく今はまだ休め」
『うん。そうさせてもらう』
ユヅキはまた目を閉じた。
俺は外の状況を知る為に【ルーム】を出て目を覚ます。
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