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第一章 アルバ大森林での修行編
第30話 第二魔王ガイア※
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ステラさんがパーティに加わってから1ヶ月が経った。
俺達は2日に1回魔物狩りを行い、日々の訓練をし続けた。
今のステータスはこんな感じだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あさひ 18歳 男 LV:18
種族:人族
称号:創造神の使徒
加護:創造神の加護
HP:360
MP:1800
CP:126
スキル:体術、魔力自然回復、魔力操作、体力自然回復、剣術、無詠唱、気配感知、闘気、闘魔術、瞬足
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
魔法:水魔法、火魔法、風魔法、土魔法、生活魔法、回復魔法
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
生活:料理、解体
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
耐性:全属性攻撃耐性(中)、精神攻撃耐性(極)、即死攻撃耐性(極)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
創造眼:ステータス操作、鑑定、ストレージ(無限収納)、マップ表示、完全記憶、思考加速、チェンジ、創造、パーティ化
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
パーティ:ユヅキ、ステラ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※パーティ内 経験値共有化、念話
レベルは順調に上がっていた。生活スキルの解体と料理を新たに覚えた。料理は完全にユヅキの努力のおかげかな。
CP(戦闘力)も126まで上がった。鑑定のレベルが上がったみたいで、更に詳しく調べたところCPには所持するスキルや魔法、耐性は含まれていないことが分かった。
つまり、同じ数値のCPを持つ者同士で戦った時、所持するスキルや相性によって勝敗は分かれると思う。あくまでも基礎能力の戦闘力と考えた方が良さそうだ。闘気を使える人と使えない人なら闘気を使える人の方が圧倒的に有利になる。
また、例えばもの凄く頭が良く賢さの高い人で身体能力が低い人。その人もきっとCPはある程度高い数値になる。でも直接戦ってその人が強いかというとそうではない。と思う。
CPはあくまでもその人の基礎能力の総合値。そんな感じで今は理解している。
だから何が言いたいかというと…………俺はゴミでは無い。ゴミでは無かったんだ!
さて、ユヅキとステラさんはすっかり仲良くなっている。
なんか俺の知らないところでよく女子トークもしているようだ。できれば余計な事は言わないで欲しいと思っているが、俺がステラさんに嫌われるような事は言わないだろうと信じている。ユヅキさん信じていますよ。
念話の距離は今のところ大体500mぐらいのようだ。この念話凄く便利で戦闘中常に三人の回線を繋げておくと連携に非常に役に立つ。心の声が勝手に漏れる訳ではなくこちらが伝えたいことだけ伝えることができる。
午後、いつも通り庭で魔法の練習をしていた。
突然、とてつもない反応が【気配感知】にひっかかる。
な、なんだこの反応は、やばい。やばすぎる。
『ちょ、何よこれっ!』
ユヅキも同じ反応をする。
(ステラさん、何か来ます!ヤバいです!恐ろしい反応がっ!)
俺は家にいるステラさんに慌てて念話する。
(あさひ様、ユヅキ様今向かいます。絶対に戦わないでください!)
次の瞬間。
だいぶ遠くにいたはずの反応。俺の目の前に、その反応は一瞬でやってきた。
その人物は、2mぐらいはありそうな大男で髪は銀色の長髪、後ろで結んでいる。それでいて端正な顔立ち。全身鋼のような肉体。左目付近には大きな傷跡、体からは圧倒的な威圧感がある。年齢は見た目30代か、40代ぐらいだろうか。よく分からない。
【鑑定】で調べる。
名前はガイア、種族は魔人族。それだけが辛うじて分かった。
正直、面と向き合うだけで怖い。な、なんて威圧感だ……
『な、何よ。こ、こんなのあり…………』
俺はその男の目の前に立っているだけで、足が震える。ガイアという魔人族の存在感は圧倒的すぎて、体中がビリビリとする。
やばい、じ、次元が違いすぎる。
俺は今にも逃げ出してしまいたいが、必死に耐える。
するとガイアは口を開く。
「ほう、お前誰だ?面白い眼をしてるな?」
ガイアは俺のことを見定めるように言う。
蛇に睨まれた蛙って、このことか。俺は答えられない。
次の瞬間、ステラさんが【俊足】で駆け付ける。
そしてガイアの前で跪く。
「お久しぶりでございます。『第二魔王ガイア様』」
ステラさんは片膝を突き頭を下げてそれ以上何も言わない。
『『ええええええ、ま、魔王』』
俺もユヅキも驚く。
こ、これが魔王…………
とんでもないな。魔王が世界を滅ぼすって言われても頷ける。
「ステラか。久しいな」
魔王ガイアは威圧感ある声で答える。
「はい、20数年振りでございます」
ステラさんは跪き、頭を下げたまま淡々と答える。
「そうか。で、その隣の人族は誰だ。面白い眼をしていたぞ。その眼はなんだ?」
「はい。こちらの方は今、私が一時的にお世話させたいただいている、あさひ様でございます。眼のことは私からは何も申し上げる事はできません」
「ほう、俺に隠し事ができると?」
魔王ガイアが威圧を放ち、ステラさんを睨み付ける。
「………………………………」
ステラさんは何も答えない。額から大粒の汗をダラダラとかいている。こんなステラさんを見たことがない。
俺も威圧の前にガタガタ震える。立っているのがやっとの状態。
やばい、これは俺が自分で答えないと、ステラさんが殺される。そう思った。
俺は自分の秘密よりもステラさんの命の方が遥かに大切だ。
「だ、第二魔王ガイア様、はじめまして、私はあさひと申します。ステラさんは命の恩人で、私がこの森を抜ける力を付けられるまでの間だけ、お世話をしてくれているんです。こ、この眼は創造神様から授かった【創造眼】です」
「【創造眼】、聞いたことないな。創造神…………」
ガイアは何か考えている。
「で、ステラ。お前がここにいるという事はアレクはここにいるのか」
アレク?
「未だ戻っておりません。しかし、必ずやお戻りすると信じ私はここにおります」
アレクというのはステラさんのご主人様のことか。
「そうか。もう二十年か…………やはり死んだか…………」
ガイアはまた考えている。
「あさひと言ったか。驚かせて悪かったな!我は第二魔王ガイアだ。よろしく頼む!わはははっ!」
ガイア様の雰囲気がガラッと変わる。
「よ、よろしくお願いします」
さ、さっきまでの恐ろしい殺気はなんだったんだろう…………
「ステラ!腹が減った!久しぶりにそなたの飯が食いたい。わはははっ」
「はい、すぐに準備致します。こちらへどうぞ」
そうしてステラさんはガイア様を案内して家に入った。
俺は突然ガイア様の雰囲気が変わったことに唖然として、少し立ちすくんでいたが、なんとか着いて行った。
そして、食堂でガイア様は食事をする。
俺はガイア様の向かいに座らされ、ステラさんは俺の斜め後ろで直立不動で立っている。
「美味いな!ステラの料理はやはり美味い!ステラ、酒はあるか?」
ガツガツ食べるガイア様。先程までの恐ろしい威圧感は無く、それはもう嬉しそうに食べている。
「はい。少々ならございます」
お酒あったんだ?ステラさんも飲まないから知らなかった。
「そうか。くれ。おい、あさひ。お前も飲むか?」
「あっ、いえ、俺はあまり飲んだことがないので、遠慮を…………」
と言い掛けたところで
「固いこと言うな。わははっ、ほれ、呑むぞ!」
こ、断れる訳がない。ま、まあ俺も興味あったし、飲んでみようかな。ちなみにユヅキはずっと黙ってる。たぶんガイア様の様子を見ているんだろう。
「はい。いただきます」
「ステラ!二人分頼むぞ」
ガイア様はステラさんに俺の分も頼む。
「はい。承知致しました」
魔王ガイア様は世界樹に用があって、この森を通っていたところ、俺のわずかな気配を感じてここに来たそうだ。
ガイア様は俺に興味を持ったのか、なぜここにいるのか、それと創造神様のことを質問してくる。
俺は気が付いたらここにいた事、名前以外はわからなかった事。森を抜ける力を付ける為にステラさんにお世話になっていることを伝えた。そして創造神様から【創造眼】と【加護】を授かった事を正直に話した。転移とユヅキのことは除いた。
「そうか。創造神様なる神がいるのか。我も長く生きているが初めて聞く。まあ、神々のことを全て我らが知ることなんて不可能だ。ハイエルフか竜王辺りなら知ってるかもな」
なんだか凄いキーワードが。ハイエルフに竜王…………
ハイエルフはちょっと会ってみたいが、竜王はヤバそうだな。
「そうなんですか。ハイエルフ様に竜王様…………」
「ところでステラよ。アレクを20年ここで待っているのか」
ガイア様はステラさんに話を振る。
「はい」
「アレクは死んだか。まさかあいつが死ぬとは思えぬが。バレルも死んだ。アルベルトも死んだ。ステラ、お前はもう自由に生きろ」
「いえ、ご主人様は必ずお戻りになります」
ステラさんはきっぱりと答える。
「創造神様から【創造眼】を授かり、【加護】を持つあさひが偶然ここに来た。この広い世界のここに、なぜ?ステラ、何か思わんか?」
ガイア様はステラさんに問う。
「そ、それは…………」
ステラさんは言葉を詰まらせる。
「良い、アレクの師匠であり、第二魔王ガイアとしてお前に命ずる。ステラ、お前はもう自由に生きろ。お前は十分にアレクに尽くした。それにあいつは…………第五魔王アレクだぞ。あいつが生きていれば、世界中のどこにいたって必ず分かる。ステラ、お前は自由に生きろ!良いなっ!」
ガイア様ってめっちゃ威圧感あって怖いけど、それ以上にかっこいいな……もしかして凄く良い人なのか。
それにキーワードがたくさん出てきて、俺の思考加速先生を持ってしても理解が追いつかない。
ステラさんのご主人様は第五魔王。その師匠が第二魔王ガイア様。あとはバレルという人とアルベルトという人が出てきた。ステラさんの周りってけっこうやばい人が多いんじゃ…………、確かにステラさんも凄く強いし、何か色々事情ありそうだだけど。
ところで魔王って一体何人いるんだ???ヤバいぞこの世界…………
「……………………」
ステラさんはそれでも返事しない。
「フッ、強情な奴よ。その強情さもお前の良いところだ。昔、アレクはお前のことを良く自慢しておったぞ。まあ、いい。我の言葉を覚えておけ!良いなっ!」
「はっ、ありがとうございます」
ステラさんが頭を下げて震えている。思うところがあるのだろう。
「して、あさひよ!酒が進んでおらんではないか!ほれっ、飲め飲め。わははっ」
「ステラ、お前の飯がもう少し食べたい。今日は泊まって良いか」
「はい。もちろんでございます」
ということで、俺はガイア様にたっぷり飲まされた。
俺のはじめてのお酒は緊張であまり分かりませんでした。
俺達は2日に1回魔物狩りを行い、日々の訓練をし続けた。
今のステータスはこんな感じだ。
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あさひ 18歳 男 LV:18
種族:人族
称号:創造神の使徒
加護:創造神の加護
HP:360
MP:1800
CP:126
スキル:体術、魔力自然回復、魔力操作、体力自然回復、剣術、無詠唱、気配感知、闘気、闘魔術、瞬足
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魔法:水魔法、火魔法、風魔法、土魔法、生活魔法、回復魔法
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生活:料理、解体
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耐性:全属性攻撃耐性(中)、精神攻撃耐性(極)、即死攻撃耐性(極)
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創造眼:ステータス操作、鑑定、ストレージ(無限収納)、マップ表示、完全記憶、思考加速、チェンジ、創造、パーティ化
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パーティ:ユヅキ、ステラ
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※パーティ内 経験値共有化、念話
レベルは順調に上がっていた。生活スキルの解体と料理を新たに覚えた。料理は完全にユヅキの努力のおかげかな。
CP(戦闘力)も126まで上がった。鑑定のレベルが上がったみたいで、更に詳しく調べたところCPには所持するスキルや魔法、耐性は含まれていないことが分かった。
つまり、同じ数値のCPを持つ者同士で戦った時、所持するスキルや相性によって勝敗は分かれると思う。あくまでも基礎能力の戦闘力と考えた方が良さそうだ。闘気を使える人と使えない人なら闘気を使える人の方が圧倒的に有利になる。
また、例えばもの凄く頭が良く賢さの高い人で身体能力が低い人。その人もきっとCPはある程度高い数値になる。でも直接戦ってその人が強いかというとそうではない。と思う。
CPはあくまでもその人の基礎能力の総合値。そんな感じで今は理解している。
だから何が言いたいかというと…………俺はゴミでは無い。ゴミでは無かったんだ!
さて、ユヅキとステラさんはすっかり仲良くなっている。
なんか俺の知らないところでよく女子トークもしているようだ。できれば余計な事は言わないで欲しいと思っているが、俺がステラさんに嫌われるような事は言わないだろうと信じている。ユヅキさん信じていますよ。
念話の距離は今のところ大体500mぐらいのようだ。この念話凄く便利で戦闘中常に三人の回線を繋げておくと連携に非常に役に立つ。心の声が勝手に漏れる訳ではなくこちらが伝えたいことだけ伝えることができる。
午後、いつも通り庭で魔法の練習をしていた。
突然、とてつもない反応が【気配感知】にひっかかる。
な、なんだこの反応は、やばい。やばすぎる。
『ちょ、何よこれっ!』
ユヅキも同じ反応をする。
(ステラさん、何か来ます!ヤバいです!恐ろしい反応がっ!)
俺は家にいるステラさんに慌てて念話する。
(あさひ様、ユヅキ様今向かいます。絶対に戦わないでください!)
次の瞬間。
だいぶ遠くにいたはずの反応。俺の目の前に、その反応は一瞬でやってきた。
その人物は、2mぐらいはありそうな大男で髪は銀色の長髪、後ろで結んでいる。それでいて端正な顔立ち。全身鋼のような肉体。左目付近には大きな傷跡、体からは圧倒的な威圧感がある。年齢は見た目30代か、40代ぐらいだろうか。よく分からない。
【鑑定】で調べる。
名前はガイア、種族は魔人族。それだけが辛うじて分かった。
正直、面と向き合うだけで怖い。な、なんて威圧感だ……
『な、何よ。こ、こんなのあり…………』
俺はその男の目の前に立っているだけで、足が震える。ガイアという魔人族の存在感は圧倒的すぎて、体中がビリビリとする。
やばい、じ、次元が違いすぎる。
俺は今にも逃げ出してしまいたいが、必死に耐える。
するとガイアは口を開く。
「ほう、お前誰だ?面白い眼をしてるな?」
ガイアは俺のことを見定めるように言う。
蛇に睨まれた蛙って、このことか。俺は答えられない。
次の瞬間、ステラさんが【俊足】で駆け付ける。
そしてガイアの前で跪く。
「お久しぶりでございます。『第二魔王ガイア様』」
ステラさんは片膝を突き頭を下げてそれ以上何も言わない。
『『ええええええ、ま、魔王』』
俺もユヅキも驚く。
こ、これが魔王…………
とんでもないな。魔王が世界を滅ぼすって言われても頷ける。
「ステラか。久しいな」
魔王ガイアは威圧感ある声で答える。
「はい、20数年振りでございます」
ステラさんは跪き、頭を下げたまま淡々と答える。
「そうか。で、その隣の人族は誰だ。面白い眼をしていたぞ。その眼はなんだ?」
「はい。こちらの方は今、私が一時的にお世話させたいただいている、あさひ様でございます。眼のことは私からは何も申し上げる事はできません」
「ほう、俺に隠し事ができると?」
魔王ガイアが威圧を放ち、ステラさんを睨み付ける。
「………………………………」
ステラさんは何も答えない。額から大粒の汗をダラダラとかいている。こんなステラさんを見たことがない。
俺も威圧の前にガタガタ震える。立っているのがやっとの状態。
やばい、これは俺が自分で答えないと、ステラさんが殺される。そう思った。
俺は自分の秘密よりもステラさんの命の方が遥かに大切だ。
「だ、第二魔王ガイア様、はじめまして、私はあさひと申します。ステラさんは命の恩人で、私がこの森を抜ける力を付けられるまでの間だけ、お世話をしてくれているんです。こ、この眼は創造神様から授かった【創造眼】です」
「【創造眼】、聞いたことないな。創造神…………」
ガイアは何か考えている。
「で、ステラ。お前がここにいるという事はアレクはここにいるのか」
アレク?
「未だ戻っておりません。しかし、必ずやお戻りすると信じ私はここにおります」
アレクというのはステラさんのご主人様のことか。
「そうか。もう二十年か…………やはり死んだか…………」
ガイアはまた考えている。
「あさひと言ったか。驚かせて悪かったな!我は第二魔王ガイアだ。よろしく頼む!わはははっ!」
ガイア様の雰囲気がガラッと変わる。
「よ、よろしくお願いします」
さ、さっきまでの恐ろしい殺気はなんだったんだろう…………
「ステラ!腹が減った!久しぶりにそなたの飯が食いたい。わはははっ」
「はい、すぐに準備致します。こちらへどうぞ」
そうしてステラさんはガイア様を案内して家に入った。
俺は突然ガイア様の雰囲気が変わったことに唖然として、少し立ちすくんでいたが、なんとか着いて行った。
そして、食堂でガイア様は食事をする。
俺はガイア様の向かいに座らされ、ステラさんは俺の斜め後ろで直立不動で立っている。
「美味いな!ステラの料理はやはり美味い!ステラ、酒はあるか?」
ガツガツ食べるガイア様。先程までの恐ろしい威圧感は無く、それはもう嬉しそうに食べている。
「はい。少々ならございます」
お酒あったんだ?ステラさんも飲まないから知らなかった。
「そうか。くれ。おい、あさひ。お前も飲むか?」
「あっ、いえ、俺はあまり飲んだことがないので、遠慮を…………」
と言い掛けたところで
「固いこと言うな。わははっ、ほれ、呑むぞ!」
こ、断れる訳がない。ま、まあ俺も興味あったし、飲んでみようかな。ちなみにユヅキはずっと黙ってる。たぶんガイア様の様子を見ているんだろう。
「はい。いただきます」
「ステラ!二人分頼むぞ」
ガイア様はステラさんに俺の分も頼む。
「はい。承知致しました」
魔王ガイア様は世界樹に用があって、この森を通っていたところ、俺のわずかな気配を感じてここに来たそうだ。
ガイア様は俺に興味を持ったのか、なぜここにいるのか、それと創造神様のことを質問してくる。
俺は気が付いたらここにいた事、名前以外はわからなかった事。森を抜ける力を付ける為にステラさんにお世話になっていることを伝えた。そして創造神様から【創造眼】と【加護】を授かった事を正直に話した。転移とユヅキのことは除いた。
「そうか。創造神様なる神がいるのか。我も長く生きているが初めて聞く。まあ、神々のことを全て我らが知ることなんて不可能だ。ハイエルフか竜王辺りなら知ってるかもな」
なんだか凄いキーワードが。ハイエルフに竜王…………
ハイエルフはちょっと会ってみたいが、竜王はヤバそうだな。
「そうなんですか。ハイエルフ様に竜王様…………」
「ところでステラよ。アレクを20年ここで待っているのか」
ガイア様はステラさんに話を振る。
「はい」
「アレクは死んだか。まさかあいつが死ぬとは思えぬが。バレルも死んだ。アルベルトも死んだ。ステラ、お前はもう自由に生きろ」
「いえ、ご主人様は必ずお戻りになります」
ステラさんはきっぱりと答える。
「創造神様から【創造眼】を授かり、【加護】を持つあさひが偶然ここに来た。この広い世界のここに、なぜ?ステラ、何か思わんか?」
ガイア様はステラさんに問う。
「そ、それは…………」
ステラさんは言葉を詰まらせる。
「良い、アレクの師匠であり、第二魔王ガイアとしてお前に命ずる。ステラ、お前はもう自由に生きろ。お前は十分にアレクに尽くした。それにあいつは…………第五魔王アレクだぞ。あいつが生きていれば、世界中のどこにいたって必ず分かる。ステラ、お前は自由に生きろ!良いなっ!」
ガイア様ってめっちゃ威圧感あって怖いけど、それ以上にかっこいいな……もしかして凄く良い人なのか。
それにキーワードがたくさん出てきて、俺の思考加速先生を持ってしても理解が追いつかない。
ステラさんのご主人様は第五魔王。その師匠が第二魔王ガイア様。あとはバレルという人とアルベルトという人が出てきた。ステラさんの周りってけっこうやばい人が多いんじゃ…………、確かにステラさんも凄く強いし、何か色々事情ありそうだだけど。
ところで魔王って一体何人いるんだ???ヤバいぞこの世界…………
「……………………」
ステラさんはそれでも返事しない。
「フッ、強情な奴よ。その強情さもお前の良いところだ。昔、アレクはお前のことを良く自慢しておったぞ。まあ、いい。我の言葉を覚えておけ!良いなっ!」
「はっ、ありがとうございます」
ステラさんが頭を下げて震えている。思うところがあるのだろう。
「して、あさひよ!酒が進んでおらんではないか!ほれっ、飲め飲め。わははっ」
「ステラ、お前の飯がもう少し食べたい。今日は泊まって良いか」
「はい。もちろんでございます」
ということで、俺はガイア様にたっぷり飲まされた。
俺のはじめてのお酒は緊張であまり分かりませんでした。
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