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第一章 アルバ大森林での修行編
第33話 回避と先読み
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ステラさんと一緒に旅立てることが決まった。
その日から俺とユヅキは起きている間、ずっと闘気を身に纏い続ける訓練を始めた。
これがまたキツい。俺のHPがまだまだ低いせいですぐに体力が尽きてしまう。
試行錯誤の繰り返しだった。
そして防御訓練はというと、
ガツンッ
ちょうどステラさんの木剣が俺の腹にヒットしたところだ。
「ぐっ」
俺は膝から崩れ落ちる。
痛い、めちゃくちゃ痛い。ステラさんの剣の速度は速い。俺は【創造眼】を駆使してはいるが体が反応できない。これでもかなり手を抜いてくれている……
そして俺の成長に合わせて少しずつ、スピードを上げていく。
ユヅキとの訓練中はさらにスピードを上げている。
ダメージを受ける訓練を続けている成果なのか、闘いながらの回復魔法も自然と上達した。
そして今は継続回復魔法のリジェネを使いながら訓練をしている。大きなダメージを受けた場合、回復魔法を重ね掛けしながら闘うという方法を練習していた。
そして、防御の訓練を始めてからから6日後。
「ステラさん、やりました。無事【回避】スキルを覚えました」
「あさひ様、おめでとうございます」
俺は、というかユヅキが【回避】スキルを覚えた。それに便乗して俺も使えるようになった。
最近では剣術だけではなく、体術も一緒に訓練をしている。体術もユヅキの方が得意かって?
ふふふっ、体術はどうやら俺の方が得意みたいだ。
ちょっと嬉しい。
【テレポート】はというと、難航している。そんなに簡単に覚えられる訳がない。
この世界で【テレポート】を使える人は極稀にいるようだ。
何年も何十年も修行して、やっと使えるようになったとのこと。
俺はまだ【テレポート】の訓練を始めてまだたったの1週間。まだまだ時間がかかりそうだ。
通常、【テレポート】は自分が行ったことのある場所で、本人が設置した魔法陣にのみ【テレポート】できるようだ。それも大量の魔力を消費する。自分以外の人を連れて【テレポート】するにはさらに大量の魔力を消費するみたいだ。また移動する距離によってさらに魔力消費は大きくなる。
俺の魔力量、つまりMPは多い方ではあるがまだまだ足りないのかもしれないと感じていた。
午前はステラさんとの訓練、午後は魔法の訓練、一日置きに魔物を倒す実戦。
ひたすらこの毎日を繰り返す日々を続けること60日程経ったある日。
今日もステラさんにボコボコにやられている。
しかし、俺はユヅキがある才能に目覚めつつあるのを感じていた。そしてそれは俺も自分の訓練の中で
感じていた。
(ユヅキ。変わって!俺にやらせて!)
(ん、オッケー。剣術であさひが自分から変わってって言うの珍しいね。体術は好きみたいだけど。何か閃いた?)
この会話はステラさんも念話で聞いている。
(おう!ちょっとね!)
(あさひ様が何かを試す時は、私も非常に楽しみです)
ステラさんが嬉しそうだ。そして俺とユヅキは【チェンジ】し、俺とステラさんの訓練が始まる。
俺もこの二ヶ月で、剣術がかなり上達した。もちろんユヅキ程ではないが。
ステラさんと俺が剣で打ち合う。俺の時はユヅキの時よりも手加減しながら打ち合ってくれる。
普段ならそれでも俺はボコボコにされるのだが、
今日はステラさんの剣をかわし、しっかりと受け切る。
しばらく打ち合う。そして俺はかわす、かわす、かわす。
ふふふっ、やったぞ。なんて気持ち良いんだ。ステラさんの剣を避けることができる。
ステラさんが驚いた表情をする。
(あさひ、これって!!!)
ユヅキが驚きの声を上げる。
(ふふふっ、ユヅキ君気が付いたかね)
俺は偉そうにユヅキに伝える。
「あさひ様、驚きました。格段に動きが良くなりました。何か掴みましたか?」
「はい。ついにできるようになりました。【創造眼】のスキル【先読み】が」
「あさひ様やりましたね!おめでとうございます」
ステラさんが喜んでいる。
「ありがとうございます。これもステラさんが毎日俺をボコボコにしてくれたおかげです」
ステラさんが複雑な表情をする。
「ボコボコって、あさひ様。なんか言い方に棘がある気がするのですが……」
た、確かに。言い方悪かったかも。
でも、俺とユヅキは毎日ステラさんにボコボコにされる中、ついに【創造眼】の能力である【先読み】を取得した。
今まではステラさんの動きを見て剣をかわそうとしたり、また予測の中で先に読んで避けたり、受けたりしていた。
しかし、この【先読み】は見えるのだ。次に来るであろう剣の動きが。ふふふ、これでかなり戦いやすくなる。簡単には攻撃を受けなくなる。やったぞー。ついに痛い痛い毎日とはおさらばだ!
「あさひ様、では次の段階に進みます」
再び、ステラさんが攻撃を仕掛けてくる。
わはは、見えるんですよっ!ステラさんっ!あなたの動きはすでに見切っています。
俺は調子に乗った。乗りまくった!
きっとドヤ顔していただろう。
次の攻撃を見切り、素早く回避する俺。
ふふふ、ほーら、またよけた。
と思った瞬間。
『あちゃー』
ユヅキの声がする。
ガンっ
俺の腹に激痛が走る。
「う、嘘。何で……」
予想外の攻撃に俺はお腹を抱えてうずくまる。
「あさひ様。かわすのが早すぎます。それでは隙だらけです。より高いレベルの戦いでは攻撃も防御も何パターンも想定して戦うものです。その瞬間の最善の攻撃、防御を行います。【先読み】スキルをさらに磨けばいつかは私の攻撃などまるで当たらなくなるでしょう。そうなることを期待しております」
「は、はいっ。わかりました……」
お腹の痛みを堪えながら俺は答えた。
調子に乗った自分が恥ずかしい。ユヅキは分かっていたようだ。まだまだ先は長そうだ。でもまた一つ成長できた事は間違いない。
これからも【回避】【先読み】を鍛えていくぞ。と誓う俺であった。痛いのは嫌だからね。
そうそう、たくさんボコられた結果【物理攻撃耐性】も副産物で獲得できたことも付け加えておこう。
【ルーム】にいる時は俺とユヅキは毎日実戦訓練を続けている。今では剣術だけではなく、体術、魔法、お互い得意な技を駆使しながら実戦形式で闘っている。
かなり良い勝負である。勝ったり負けたりを繰り返している感じだ。
お互いの手を知り尽くしているが、負けた方は悔しくて、こっそり次の手を【ルーム】で特訓する。これがより良い効果を出してくれている。また、お互いの得意な事を教え合って相乗効果を生んでいる。
俺とユヅキの相乗効果。とてつもない成果が上がっていた。
レベルもだいぶ上がってきた。やはり努力は大事だと思う俺達であった。
そして、深夜。
【ルーム】の中で訓練をしている時に、極稀にではあるが隣の部屋からステラさんのエッチな声が少しだけ聞こえてしまうのは内緒だ。今日もその日のようだ。
ステラさんはとびっきり美しい人だ。絵に描いたような美しい女性だ。
しかし、一人の女性であることに変わりはない。そんな気分の時は誰だってある。
うん、俺は何も聞いていない。聞いていないぞ。
『ダーリン、凄い耳澄ましてるわね…』
ユヅキがジト目で俺を見る……
く、くそ。し、仕方ないだろ。壁が薄すぎるんだ。いや、俺の【気配感知】が優秀すぎるんだ。ありがとう気配感知様。
こうして俺は悶々としながら寝るのであった。
その日から俺とユヅキは起きている間、ずっと闘気を身に纏い続ける訓練を始めた。
これがまたキツい。俺のHPがまだまだ低いせいですぐに体力が尽きてしまう。
試行錯誤の繰り返しだった。
そして防御訓練はというと、
ガツンッ
ちょうどステラさんの木剣が俺の腹にヒットしたところだ。
「ぐっ」
俺は膝から崩れ落ちる。
痛い、めちゃくちゃ痛い。ステラさんの剣の速度は速い。俺は【創造眼】を駆使してはいるが体が反応できない。これでもかなり手を抜いてくれている……
そして俺の成長に合わせて少しずつ、スピードを上げていく。
ユヅキとの訓練中はさらにスピードを上げている。
ダメージを受ける訓練を続けている成果なのか、闘いながらの回復魔法も自然と上達した。
そして今は継続回復魔法のリジェネを使いながら訓練をしている。大きなダメージを受けた場合、回復魔法を重ね掛けしながら闘うという方法を練習していた。
そして、防御の訓練を始めてからから6日後。
「ステラさん、やりました。無事【回避】スキルを覚えました」
「あさひ様、おめでとうございます」
俺は、というかユヅキが【回避】スキルを覚えた。それに便乗して俺も使えるようになった。
最近では剣術だけではなく、体術も一緒に訓練をしている。体術もユヅキの方が得意かって?
ふふふっ、体術はどうやら俺の方が得意みたいだ。
ちょっと嬉しい。
【テレポート】はというと、難航している。そんなに簡単に覚えられる訳がない。
この世界で【テレポート】を使える人は極稀にいるようだ。
何年も何十年も修行して、やっと使えるようになったとのこと。
俺はまだ【テレポート】の訓練を始めてまだたったの1週間。まだまだ時間がかかりそうだ。
通常、【テレポート】は自分が行ったことのある場所で、本人が設置した魔法陣にのみ【テレポート】できるようだ。それも大量の魔力を消費する。自分以外の人を連れて【テレポート】するにはさらに大量の魔力を消費するみたいだ。また移動する距離によってさらに魔力消費は大きくなる。
俺の魔力量、つまりMPは多い方ではあるがまだまだ足りないのかもしれないと感じていた。
午前はステラさんとの訓練、午後は魔法の訓練、一日置きに魔物を倒す実戦。
ひたすらこの毎日を繰り返す日々を続けること60日程経ったある日。
今日もステラさんにボコボコにやられている。
しかし、俺はユヅキがある才能に目覚めつつあるのを感じていた。そしてそれは俺も自分の訓練の中で
感じていた。
(ユヅキ。変わって!俺にやらせて!)
(ん、オッケー。剣術であさひが自分から変わってって言うの珍しいね。体術は好きみたいだけど。何か閃いた?)
この会話はステラさんも念話で聞いている。
(おう!ちょっとね!)
(あさひ様が何かを試す時は、私も非常に楽しみです)
ステラさんが嬉しそうだ。そして俺とユヅキは【チェンジ】し、俺とステラさんの訓練が始まる。
俺もこの二ヶ月で、剣術がかなり上達した。もちろんユヅキ程ではないが。
ステラさんと俺が剣で打ち合う。俺の時はユヅキの時よりも手加減しながら打ち合ってくれる。
普段ならそれでも俺はボコボコにされるのだが、
今日はステラさんの剣をかわし、しっかりと受け切る。
しばらく打ち合う。そして俺はかわす、かわす、かわす。
ふふふっ、やったぞ。なんて気持ち良いんだ。ステラさんの剣を避けることができる。
ステラさんが驚いた表情をする。
(あさひ、これって!!!)
ユヅキが驚きの声を上げる。
(ふふふっ、ユヅキ君気が付いたかね)
俺は偉そうにユヅキに伝える。
「あさひ様、驚きました。格段に動きが良くなりました。何か掴みましたか?」
「はい。ついにできるようになりました。【創造眼】のスキル【先読み】が」
「あさひ様やりましたね!おめでとうございます」
ステラさんが喜んでいる。
「ありがとうございます。これもステラさんが毎日俺をボコボコにしてくれたおかげです」
ステラさんが複雑な表情をする。
「ボコボコって、あさひ様。なんか言い方に棘がある気がするのですが……」
た、確かに。言い方悪かったかも。
でも、俺とユヅキは毎日ステラさんにボコボコにされる中、ついに【創造眼】の能力である【先読み】を取得した。
今まではステラさんの動きを見て剣をかわそうとしたり、また予測の中で先に読んで避けたり、受けたりしていた。
しかし、この【先読み】は見えるのだ。次に来るであろう剣の動きが。ふふふ、これでかなり戦いやすくなる。簡単には攻撃を受けなくなる。やったぞー。ついに痛い痛い毎日とはおさらばだ!
「あさひ様、では次の段階に進みます」
再び、ステラさんが攻撃を仕掛けてくる。
わはは、見えるんですよっ!ステラさんっ!あなたの動きはすでに見切っています。
俺は調子に乗った。乗りまくった!
きっとドヤ顔していただろう。
次の攻撃を見切り、素早く回避する俺。
ふふふ、ほーら、またよけた。
と思った瞬間。
『あちゃー』
ユヅキの声がする。
ガンっ
俺の腹に激痛が走る。
「う、嘘。何で……」
予想外の攻撃に俺はお腹を抱えてうずくまる。
「あさひ様。かわすのが早すぎます。それでは隙だらけです。より高いレベルの戦いでは攻撃も防御も何パターンも想定して戦うものです。その瞬間の最善の攻撃、防御を行います。【先読み】スキルをさらに磨けばいつかは私の攻撃などまるで当たらなくなるでしょう。そうなることを期待しております」
「は、はいっ。わかりました……」
お腹の痛みを堪えながら俺は答えた。
調子に乗った自分が恥ずかしい。ユヅキは分かっていたようだ。まだまだ先は長そうだ。でもまた一つ成長できた事は間違いない。
これからも【回避】【先読み】を鍛えていくぞ。と誓う俺であった。痛いのは嫌だからね。
そうそう、たくさんボコられた結果【物理攻撃耐性】も副産物で獲得できたことも付け加えておこう。
【ルーム】にいる時は俺とユヅキは毎日実戦訓練を続けている。今では剣術だけではなく、体術、魔法、お互い得意な技を駆使しながら実戦形式で闘っている。
かなり良い勝負である。勝ったり負けたりを繰り返している感じだ。
お互いの手を知り尽くしているが、負けた方は悔しくて、こっそり次の手を【ルーム】で特訓する。これがより良い効果を出してくれている。また、お互いの得意な事を教え合って相乗効果を生んでいる。
俺とユヅキの相乗効果。とてつもない成果が上がっていた。
レベルもだいぶ上がってきた。やはり努力は大事だと思う俺達であった。
そして、深夜。
【ルーム】の中で訓練をしている時に、極稀にではあるが隣の部屋からステラさんのエッチな声が少しだけ聞こえてしまうのは内緒だ。今日もその日のようだ。
ステラさんはとびっきり美しい人だ。絵に描いたような美しい女性だ。
しかし、一人の女性であることに変わりはない。そんな気分の時は誰だってある。
うん、俺は何も聞いていない。聞いていないぞ。
『ダーリン、凄い耳澄ましてるわね…』
ユヅキがジト目で俺を見る……
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