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第一章 アルバ大森林での修行編
第32話 今後の課題※
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第二魔王ガイア様が去った後、気が抜けた俺はガクッと力が抜けた。
びっくりしたステラさんが慌てて肩を貸してくれた。
【闘魔術】【魔闘剣】を連続で使ったことで大量のHP、MPを消耗した事が原因だ。
あさひ 18歳 男 LV:18
種族:人族
称号:創造神の使徒
加護:創造神の加護
HP:360
MP:1800
CP:126
スキル:体術、魔力自然回復、魔力操作、体力自然回復、剣術、無詠唱、気配感知、闘気、闘魔術、瞬足、魔闘剣
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
魔法:水魔法、火魔法、風魔法、土魔法、生活魔法、回復魔法
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
生活:料理、解体
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
耐性:全属性攻撃耐性(中)、精神攻撃耐性(極)、即死攻撃耐性(極)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
創造眼:ステータス操作、鑑定、ストレージ(無限収納)、マップ表示、完全記憶、思考加速、チェンジ、創造、パーティ化
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
パーティ:ユヅキ、ステラ
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※パーティ内 経験値共有化、念話
ユヅキのおかげで【魔闘剣】を覚えることができた。
しかし、【闘魔術】【魔闘剣】も消耗が激しすぎるんだよな。どちらも一撃必殺技になりうる技なんだけど、連発はできない。溜めの時間も必要だし。
これからの課題としてはこの二つの技をもっと素早く、消耗を抑えながらやれるようになることかな。
それと俺とユヅキ、二人共使えるようになって、遠距離戦、接近戦どちらも対応できるようにならないとな。
ここのところ、魔法の練習は多数の敵を殲滅できるような全体攻撃の魔法を練習していた。結構できるようになってきたので魔物相手にはよく使っていた。
あとはさっきガイア様にアドバイスをもらった防御だな。この後ステラさんに相談しよう。
俺はステラさんと家に入り、休憩しながら三人で念話をした。
「あさひ様、ユヅキ様、お疲れ様でした。ガイア様に攻撃が届くなんて、とても素晴らしかったです。ユヅキ様の【魔闘剣】には私も驚きました」
(ステラさんありがとう。ステラ師匠のおかげです。でも課題がたくさんあるわ)
ユヅキは最近すっかりステラさんと仲良くなっている。
「いえ、私は素振りをお見せしただけです。ユヅキ様のお力です」
ステラさんはいつも謙遜する。俺達がこうやって強くなれているのは間違いなくステラさんのおかげだ。
「ところで、ステラさんのご主人様が第五魔王アレク様っていうのは本当に驚きました」
俺はご主人様の話を振る。
「申し訳ありません。ご主人様のことを私が勝手に話す事はできませんでしたので」
ステラさんは俺に頭を下げる。
「いえ、そんな事は全然いいんです。でもガイア様が仰っていた、ステラさんはもう自由に生きろ、というあの言葉が俺は気になります」
「…………」
ステラさんは黙ってしまう。
「ステラさん、もし良かったら俺達と一緒に旅に出ませんか。俺もステラさんが一緒にいてくれると心強いです」
(そうよ。ステラさん、一緒に行きましょう!)
ユヅキもステラさんを誘う。
しばらく黙っていたステラさんが話始める。
「私は……ご主人様を待ち続けると自分に誓いました。私が死ぬまででも待ち続けると……ご主人様、第五魔王アレク様は私にとって最も偉大で尊敬し、最愛のお方。生涯お仕えする方………」
「私は20年ここで一人で待っていても苦痛と感じた事はありませんでした。ただひたすらご主人様を待つ日々。しかし……あさひ様が現れて、私は揺れてしまいました。あさひ様との生活が楽しくて、人としての感情が蘇ってしまい……このままあさひ様をお守りしながら着いて行きたい。そう思ってしまう。毎日そんなことを考えてしまうのです。しかし、しかし、そんな自分が許せないのです。それはご主人様を裏切ることになってしまう。それは……それだけは私にはできないのです」
ステラさんが大粒の涙を流しながら下を向く。
(ステラさん、ガイア様も言ってたわ。もうステラさんは十分仕えたと)
ユヅキが言う。
「しかし……」
ステラさんは言葉を詰まらせる。
「ステラさんの気持ちは分かりました。ではこうしましょう!俺はここを出たら、第五魔王アレク様を探す旅を始めます!俺がこの世界での最初にやる事はアレク様を探す事に決めました。もし、良かったらステラさんも一緒にどうですか?俺とユヅキとステラさんでアレク様を探しましょう!」
「あさひ様……」
ステラさんの涙が止まらない。
(そうよ。【創造眼】を使ってアレク様を探す!その為の【創造眼】よ。創造神様がわざわざここに転移させたのはその為よ。やってやるわよ!)
ユヅキ男前だな。
ステラさんは考える。
そして覚悟が決まった顔をする。
「………あさひ様、ユヅキ様、ありがとうございます……ぜひ、ご同行させてください。よろしくお願いします」
ステラさんは涙を拭きながらそう答えてくれた。
(「やったー!!!こちらこそよろしくお願いします!」)
こうして俺達はステラさんと旅をすることが決まった。
「ただし、すぐに出発というわけにはいきません。このまま出発して、あさひ様の命を危険に晒す事はできません。あさひ様にはもっと強くなってからここを出発していただきたいのです。明日からはガイア様も仰っていた防御の特訓を新たに追加させたいただきたいと思います」
そう。それは俺も思っていた事だ。
「はい。ぜひよろしくお願いします。それは俺もしなくてはいけない事だと思っていました。まだ闘気も一日中張り続ける事ができませんし…」
「明日からの訓練は私もあさひ様、ユヅキ様に攻撃をします。今までのように寸止めではありません。痛みを体で覚えていく必要があります。その中で打撃耐性、回避スキルを習得して欲しいと思います。より厳しい訓練になると思いますが、よろしくお願いします」
よ、より厳しい訓練。やっぱ痛いよな………いや、望むところだ。
(「よろしくお願いします!!!」)
俺とユヅキは揃ってお願いをする。するとステラさんが俺達にここで待つよう言って席を立った。
その後、数分してから一冊の本を持って戻ってきた。
「これはご主人様の指示で私が書いた物の一部です」
そう言ってその本を俺に渡す。俺はその本を受け取りパラパラ捲る。
「こ、これは【時空間魔法】のテレポートのことが書かれています」
俺は驚いた。こんな貴重な物を俺が見ていいのだろうか。
「ご主人様は世界最高峰の【時空間魔法】の使い手でした。あさひ様なら必ず習得できると思います。今後の旅に、必ずあさひ様のお役に立つと思います」
「こ、こんな貴重な物を俺が見ていいのでしょうか?」
「ご主人様を探していただく旅をするのです。あさひ様の命を危険に晒す事はできません。もしも本当に危険な状態になった時、せめて【テレポート】で危険を脱出できるようになっていただきたいのです。身を守る術を全て身に付けてから、ここを旅立ちましょう」
「分かりました。ステラさん、貴重な物をありがとうございます」
俺とユヅキはステラさんに感謝した。
次の日から、俺とユヅキの防御と【テレポート】の特訓は始まった。
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◆ 読んでいただき、ありがとうございます。
少しでも次が気になる。応援したいと思っていただけたら
是非、お気に入りをお願いします。
よろしくお願いします!
びっくりしたステラさんが慌てて肩を貸してくれた。
【闘魔術】【魔闘剣】を連続で使ったことで大量のHP、MPを消耗した事が原因だ。
あさひ 18歳 男 LV:18
種族:人族
称号:創造神の使徒
加護:創造神の加護
HP:360
MP:1800
CP:126
スキル:体術、魔力自然回復、魔力操作、体力自然回復、剣術、無詠唱、気配感知、闘気、闘魔術、瞬足、魔闘剣
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魔法:水魔法、火魔法、風魔法、土魔法、生活魔法、回復魔法
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生活:料理、解体
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耐性:全属性攻撃耐性(中)、精神攻撃耐性(極)、即死攻撃耐性(極)
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創造眼:ステータス操作、鑑定、ストレージ(無限収納)、マップ表示、完全記憶、思考加速、チェンジ、創造、パーティ化
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パーティ:ユヅキ、ステラ
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※パーティ内 経験値共有化、念話
ユヅキのおかげで【魔闘剣】を覚えることができた。
しかし、【闘魔術】【魔闘剣】も消耗が激しすぎるんだよな。どちらも一撃必殺技になりうる技なんだけど、連発はできない。溜めの時間も必要だし。
これからの課題としてはこの二つの技をもっと素早く、消耗を抑えながらやれるようになることかな。
それと俺とユヅキ、二人共使えるようになって、遠距離戦、接近戦どちらも対応できるようにならないとな。
ここのところ、魔法の練習は多数の敵を殲滅できるような全体攻撃の魔法を練習していた。結構できるようになってきたので魔物相手にはよく使っていた。
あとはさっきガイア様にアドバイスをもらった防御だな。この後ステラさんに相談しよう。
俺はステラさんと家に入り、休憩しながら三人で念話をした。
「あさひ様、ユヅキ様、お疲れ様でした。ガイア様に攻撃が届くなんて、とても素晴らしかったです。ユヅキ様の【魔闘剣】には私も驚きました」
(ステラさんありがとう。ステラ師匠のおかげです。でも課題がたくさんあるわ)
ユヅキは最近すっかりステラさんと仲良くなっている。
「いえ、私は素振りをお見せしただけです。ユヅキ様のお力です」
ステラさんはいつも謙遜する。俺達がこうやって強くなれているのは間違いなくステラさんのおかげだ。
「ところで、ステラさんのご主人様が第五魔王アレク様っていうのは本当に驚きました」
俺はご主人様の話を振る。
「申し訳ありません。ご主人様のことを私が勝手に話す事はできませんでしたので」
ステラさんは俺に頭を下げる。
「いえ、そんな事は全然いいんです。でもガイア様が仰っていた、ステラさんはもう自由に生きろ、というあの言葉が俺は気になります」
「…………」
ステラさんは黙ってしまう。
「ステラさん、もし良かったら俺達と一緒に旅に出ませんか。俺もステラさんが一緒にいてくれると心強いです」
(そうよ。ステラさん、一緒に行きましょう!)
ユヅキもステラさんを誘う。
しばらく黙っていたステラさんが話始める。
「私は……ご主人様を待ち続けると自分に誓いました。私が死ぬまででも待ち続けると……ご主人様、第五魔王アレク様は私にとって最も偉大で尊敬し、最愛のお方。生涯お仕えする方………」
「私は20年ここで一人で待っていても苦痛と感じた事はありませんでした。ただひたすらご主人様を待つ日々。しかし……あさひ様が現れて、私は揺れてしまいました。あさひ様との生活が楽しくて、人としての感情が蘇ってしまい……このままあさひ様をお守りしながら着いて行きたい。そう思ってしまう。毎日そんなことを考えてしまうのです。しかし、しかし、そんな自分が許せないのです。それはご主人様を裏切ることになってしまう。それは……それだけは私にはできないのです」
ステラさんが大粒の涙を流しながら下を向く。
(ステラさん、ガイア様も言ってたわ。もうステラさんは十分仕えたと)
ユヅキが言う。
「しかし……」
ステラさんは言葉を詰まらせる。
「ステラさんの気持ちは分かりました。ではこうしましょう!俺はここを出たら、第五魔王アレク様を探す旅を始めます!俺がこの世界での最初にやる事はアレク様を探す事に決めました。もし、良かったらステラさんも一緒にどうですか?俺とユヅキとステラさんでアレク様を探しましょう!」
「あさひ様……」
ステラさんの涙が止まらない。
(そうよ。【創造眼】を使ってアレク様を探す!その為の【創造眼】よ。創造神様がわざわざここに転移させたのはその為よ。やってやるわよ!)
ユヅキ男前だな。
ステラさんは考える。
そして覚悟が決まった顔をする。
「………あさひ様、ユヅキ様、ありがとうございます……ぜひ、ご同行させてください。よろしくお願いします」
ステラさんは涙を拭きながらそう答えてくれた。
(「やったー!!!こちらこそよろしくお願いします!」)
こうして俺達はステラさんと旅をすることが決まった。
「ただし、すぐに出発というわけにはいきません。このまま出発して、あさひ様の命を危険に晒す事はできません。あさひ様にはもっと強くなってからここを出発していただきたいのです。明日からはガイア様も仰っていた防御の特訓を新たに追加させたいただきたいと思います」
そう。それは俺も思っていた事だ。
「はい。ぜひよろしくお願いします。それは俺もしなくてはいけない事だと思っていました。まだ闘気も一日中張り続ける事ができませんし…」
「明日からの訓練は私もあさひ様、ユヅキ様に攻撃をします。今までのように寸止めではありません。痛みを体で覚えていく必要があります。その中で打撃耐性、回避スキルを習得して欲しいと思います。より厳しい訓練になると思いますが、よろしくお願いします」
よ、より厳しい訓練。やっぱ痛いよな………いや、望むところだ。
(「よろしくお願いします!!!」)
俺とユヅキは揃ってお願いをする。するとステラさんが俺達にここで待つよう言って席を立った。
その後、数分してから一冊の本を持って戻ってきた。
「これはご主人様の指示で私が書いた物の一部です」
そう言ってその本を俺に渡す。俺はその本を受け取りパラパラ捲る。
「こ、これは【時空間魔法】のテレポートのことが書かれています」
俺は驚いた。こんな貴重な物を俺が見ていいのだろうか。
「ご主人様は世界最高峰の【時空間魔法】の使い手でした。あさひ様なら必ず習得できると思います。今後の旅に、必ずあさひ様のお役に立つと思います」
「こ、こんな貴重な物を俺が見ていいのでしょうか?」
「ご主人様を探していただく旅をするのです。あさひ様の命を危険に晒す事はできません。もしも本当に危険な状態になった時、せめて【テレポート】で危険を脱出できるようになっていただきたいのです。身を守る術を全て身に付けてから、ここを旅立ちましょう」
「分かりました。ステラさん、貴重な物をありがとうございます」
俺とユヅキはステラさんに感謝した。
次の日から、俺とユヅキの防御と【テレポート】の特訓は始まった。
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