創造眼〜異世界転移で神の目を授かり無双する。勇者は神眼、魔王は魔眼だと？強くなる為に努力は必須のようだ〜

第三章 地下迷宮挑戦編

第97-2話 【ＡＩ】とクラン『ライジングサン』

　げげげげげげーーーーー！！！！


　なんじゃこりゃーーーー？？？？
　突っ込みどころ満載！なぜ秘書がサブマスターの上にいる？？？

　あっ！ユヅキが俺の変化に気付いた！！！
　ステラも何か気付いたようだ！！！

『ルーム！』

　ユヅキが俺のルームに入ってくる！なんて早さだ。うちの秘書の感知能力が高すぎる……

　うちの美人秘書が優秀すぎる件。

　突然ユヅキが消えたことでみんなが驚いている！

　や、やばい！

　クラン【ランジングサン】がバレる！

　ライジングサンって………名前があさひ………だからか………は、恥ずかしいぞ。

【ルーム】にきたユヅキは俺の状況を即把握する。

『だっはははははははははは！ダーリン！やってくれたね！あはははははははははっ！ウケル！ひーーーーーっ！あさひコーポレーションって妄想を具現化させようとするなんてっ！それがライジングサンって！！！プププッ、笑いが止まらない！！！あはははははははは！』

　ぐっユヅキめっ！俺だって一瞬で恥ずかしいことは理解したさ。くそっ、恥ずかしい。恥ずかしいぞ………コーポレーションじゃなくてちょっとホッとしたけど………社長になりたい気もしないことはない………


『はーーーあ、ごめん。本当ごめん。笑いが止まらなくて。ぷぷぷっ、マスター！クラン『ライジングサン』設立おめでとうございます。ぷぷぷぷぷっ、だははははははは♪』

　くそ、めちゃくちゃ笑われてる。で、でも冷静に考えればかなり便利になったはずだぞ！みんなパワーアップした筈だし、スキルも獲得した。

　スローガンって！？これはメンバーの意思が反映されたのか！？

『それにしても【ＡＩ】って、さすがダーリン！凄い事したね！【ＡＩ】だからアイちゃんって呼ぼう』

　アイちゃん、なんか可愛いじゃないか。思考加速先生と完全記憶師匠がいなくなってしまったのが寂しい。俺と共に歩んできた先生と師匠。今までありがとうございました…………くそっ、涙が……泣くな俺……

　そのかわりアイちゃんがその全てをこなしている。す、凄い。

　そうか。そうだよな。統合だもんな。マップ表示君まで統合されたのか。

『あさひマスター。これは大変なことになりましたね？皆にこの説明はマスターがしますか？秘書のユヅキちゃんがしましょうか？』

　ユ、ユヅキ、任せる…………この状況を説明するのは俺には無理だ。ライジングサンとかって。説明するだけで顔から火が出るぐらい恥ずかしい…………

『わかったよ。これも美人秘書の大事な仕事ね。ぷぷぷっ、上手く説明してみるよ！社長！じゃなくて、マスター！ぷぷぷっ』

　お、お願いします。で、できれば俺の恥ずかしい妄想等は内緒で上手いこと説明お願いします…………

『私、秘書です。社長の権威を損なうようなことは致しません。定時には帰らせてもらいます』

　なんて頼りになるんだ。そしてそれは派遣社員じゃ？品格を感じたぞ…………

　ユヅキ………俺が見てたドラマ一緒に見てたんだな………

『あのドラマ面白かったよね♪ぷぷぷっ、じゃあ、私は外に出るね』

　ユヅキが【ルーム】に入ってきて数秒も経っていない。それでこれだけのやり取りをしてしまう。

　周りから見たらユヅキが一瞬消えて、すぐ現れただけに見えるだろう。

　アイちゃん、恐ろしい能力を手に入れてしまった。俺はついに２２世紀のロボットを超えてしまう。

　い、今も【並列思考】で最適化や進化を求め、探し続けている。これは……俺とアレクの感情と思考回路が大きく関わっている気がする……【同化】の効果がここに来て出始めたか。

　クラン理念って…………これは理念なのか？まあ、いい。

　仲間大事に！命大事に！努力大事に！か。努力大事には大切な事だが、ブラックになる恐れがある。うちはホワイトクランがモットーだ。程々にするようにしないと。

【視察】スキル。これはメンバーがいるところなら魔法陣無しで、移動し放題か。し、しかしマスターが抜き打ち視察ばかりするようなクランは良くない。マスターも社長も同じだ。

　社長が視察に来るから、店を掃除しておけ！お客よりも社長のオーダーを先に作れ！こんなお店にしてはダメだ。
　いや、別にお店をやるつもりはないんだが。

　とにかく、アイちゃんを手に入れたことで、ステラにもう一つの【魔眼】を渡せる。確実に上手くやれる。


　あっ、ユヅキが皆に説明しようとしてる。