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第三章 地下迷宮挑戦編
第98話 戦争の気配
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パンパン!ユヅキが手を叩き、皆の注目を集める。
「みなさーん、聞いてください!たった今、皆さんの強い思いがあさひに伝わり、具現化し、【パーティ化】スキルが大幅な進化を遂げました!ぱちぱちぱち。なんと!あさひクランマスターがクラン【ライジングサン】を設立しました」
「具現化?」
「クラン………ライジングサン……?」
「パーティ化が進化?」
「あさひ様が私達の為に?」
皆が疑問を口にする。
ユヅキがクランのことを皆に説明する。
役職のこと、恩恵のこと、手に入れたスキルのこと。
スローガン「考えるな。感じろ………」が発表された時はワッと盛り上がっていた。
皆がキラキラした目で俺とユヅキを見ている!
この目は!希望に満ち溢れた目!今は小さな会社だけど、私達の力で株式上場を果たしますと言わんばかりの目。
会社じゃなかった………クランだった………
アメリアとカレンはニヤッと悪い顔をして、何やら企んでいるようだ。あれは間違いなく二人で念話をしている。今の俺には分かるんだ。アイちゃんが優秀過ぎるんだ。やはり、あの二人の頭の回転は桁違いだ。
「これはとんでもなく面白いことになったわね。さすがあさひマスター!私はサブマスターのアメリアよ!みんなも状況は理解したわね!」
「「「はい!」」」
アメリアが皆に確認をする。
「サブマスターのソフィアちゃんでーす。みんなよろしくね!ここでは聖女とは呼ばないでね」
「「「はい、ソフィア様」」」
皆が返事をする。
「私はあさひマスター、ゆづき秘書、ステラ秘書、ソフィアサブマスターと相談しなくては行けない事があるから二階に移動するわ。皆はルイス、ルーシーとカレンを中心にしてここで今後について話し合ってください!」
な、なんだ?アメリアが早速仕切りだしたぞ。
「「「はい!アメリア様!」」」
皆の返事、全員が頷いている。
俺、ユヅキ、ステラ、アメリア、ソフィアは2階に移動した。
どうやら、アメリアは俺達に何か話をしたい事があるようだ。
おそらく今日はその為に来ている。それはユヅキもステラも感じているようだ。
アメリアが俺達を見ながら話を始めた。
(念話で話すわね。先ずは予想外のことが起きてビックリしたわ。クラン『ライジングサン』凄いことになったわね。本当いつも驚いてばかりよ。でも、ちょっとその話は置いておいて。今日はお願いがあってきたの)
(ああ、話してほしい。俺達にできることならなんでもやる)
ユヅキ、ステラも頷く。
(ソフィアをしばらくここで匿って欲しい)
(ソフィアを?それは全然かまわないがなぜ?)
(ホーリン神聖国がソフィアの引渡しを要求している。神聖国としては思い通りにならない聖女は不要なの。ソフィアを殺して、おそらく新たな聖女をでっち上げるつもりよ)
(なんだそれ?無茶苦茶だな)
(この国の建国の時にソフィアはこの国に残ってくれた。その時から神聖国からの圧力はあったわ。でも当時英雄として扱われた私達はそれを突っぱねてきた。オスカーの存在が大きかったわ。当時のあの人に意見できる人物は数少なかった)
(まあ、そうよね)
(その後も再三に渡りソフィアを要求してきたけど、私達は拒み続けた。ソフィアはこの国を離れるわけにはいかなかったの。結果としてイーグリア王国は世界にただ一人の聖女を独占し続けた。それを他国は面白く思ってないわ)
そうか、ルナとアレクを守る為にここに居続けてくれたのか。
俺達の為に………
(ホーリン神聖国はバーディランド帝国と手を結んだという情報が入ってきた。バーディランド帝国は北西の領土をほぼ制圧した。次はこの国を狙っている。軍を編成してイーグリア王国に攻め込む準備をしているという情報もある。私の予想では恐らく半年後にはイーグリア王国は攻め込まれる。その前にソフィアも殺そうとするのは間違いないわ)
なるほど。そうか。でもオスカーがいればいくら帝国とはいえ安易には攻めてこないだろう。
ん?こんな大事な話になんでオスカーは来ないんだ?あいつはこういう話は絶対に来る奴だ。違和感を感じる。
(オスカーがいれば、他国は簡単には攻められないだろう。オスカーはなぜここにいないんだ?)
俺がオスカーの事を聞くと、アメリアとソフィアは目を背ける。
何かある。あまり使いたくないが、俺は覚えたての【千里眼】を使った。メンバーがいる場所なら見れる気がしたからだ。
ま、まあ、簡単に言うと覗きし放題。いや、普段はしないよ。メンバーのプライバシーがあるからね。
『千里眼』
王城にいるオスカーが見えた………
えっ????
な、なぜ???
オスカーが血を吐いている………
酷く衰弱している。あのオスカーが………
「みなさーん、聞いてください!たった今、皆さんの強い思いがあさひに伝わり、具現化し、【パーティ化】スキルが大幅な進化を遂げました!ぱちぱちぱち。なんと!あさひクランマスターがクラン【ライジングサン】を設立しました」
「具現化?」
「クラン………ライジングサン……?」
「パーティ化が進化?」
「あさひ様が私達の為に?」
皆が疑問を口にする。
ユヅキがクランのことを皆に説明する。
役職のこと、恩恵のこと、手に入れたスキルのこと。
スローガン「考えるな。感じろ………」が発表された時はワッと盛り上がっていた。
皆がキラキラした目で俺とユヅキを見ている!
この目は!希望に満ち溢れた目!今は小さな会社だけど、私達の力で株式上場を果たしますと言わんばかりの目。
会社じゃなかった………クランだった………
アメリアとカレンはニヤッと悪い顔をして、何やら企んでいるようだ。あれは間違いなく二人で念話をしている。今の俺には分かるんだ。アイちゃんが優秀過ぎるんだ。やはり、あの二人の頭の回転は桁違いだ。
「これはとんでもなく面白いことになったわね。さすがあさひマスター!私はサブマスターのアメリアよ!みんなも状況は理解したわね!」
「「「はい!」」」
アメリアが皆に確認をする。
「サブマスターのソフィアちゃんでーす。みんなよろしくね!ここでは聖女とは呼ばないでね」
「「「はい、ソフィア様」」」
皆が返事をする。
「私はあさひマスター、ゆづき秘書、ステラ秘書、ソフィアサブマスターと相談しなくては行けない事があるから二階に移動するわ。皆はルイス、ルーシーとカレンを中心にしてここで今後について話し合ってください!」
な、なんだ?アメリアが早速仕切りだしたぞ。
「「「はい!アメリア様!」」」
皆の返事、全員が頷いている。
俺、ユヅキ、ステラ、アメリア、ソフィアは2階に移動した。
どうやら、アメリアは俺達に何か話をしたい事があるようだ。
おそらく今日はその為に来ている。それはユヅキもステラも感じているようだ。
アメリアが俺達を見ながら話を始めた。
(念話で話すわね。先ずは予想外のことが起きてビックリしたわ。クラン『ライジングサン』凄いことになったわね。本当いつも驚いてばかりよ。でも、ちょっとその話は置いておいて。今日はお願いがあってきたの)
(ああ、話してほしい。俺達にできることならなんでもやる)
ユヅキ、ステラも頷く。
(ソフィアをしばらくここで匿って欲しい)
(ソフィアを?それは全然かまわないがなぜ?)
(ホーリン神聖国がソフィアの引渡しを要求している。神聖国としては思い通りにならない聖女は不要なの。ソフィアを殺して、おそらく新たな聖女をでっち上げるつもりよ)
(なんだそれ?無茶苦茶だな)
(この国の建国の時にソフィアはこの国に残ってくれた。その時から神聖国からの圧力はあったわ。でも当時英雄として扱われた私達はそれを突っぱねてきた。オスカーの存在が大きかったわ。当時のあの人に意見できる人物は数少なかった)
(まあ、そうよね)
(その後も再三に渡りソフィアを要求してきたけど、私達は拒み続けた。ソフィアはこの国を離れるわけにはいかなかったの。結果としてイーグリア王国は世界にただ一人の聖女を独占し続けた。それを他国は面白く思ってないわ)
そうか、ルナとアレクを守る為にここに居続けてくれたのか。
俺達の為に………
(ホーリン神聖国はバーディランド帝国と手を結んだという情報が入ってきた。バーディランド帝国は北西の領土をほぼ制圧した。次はこの国を狙っている。軍を編成してイーグリア王国に攻め込む準備をしているという情報もある。私の予想では恐らく半年後にはイーグリア王国は攻め込まれる。その前にソフィアも殺そうとするのは間違いないわ)
なるほど。そうか。でもオスカーがいればいくら帝国とはいえ安易には攻めてこないだろう。
ん?こんな大事な話になんでオスカーは来ないんだ?あいつはこういう話は絶対に来る奴だ。違和感を感じる。
(オスカーがいれば、他国は簡単には攻められないだろう。オスカーはなぜここにいないんだ?)
俺がオスカーの事を聞くと、アメリアとソフィアは目を背ける。
何かある。あまり使いたくないが、俺は覚えたての【千里眼】を使った。メンバーがいる場所なら見れる気がしたからだ。
ま、まあ、簡単に言うと覗きし放題。いや、普段はしないよ。メンバーのプライバシーがあるからね。
『千里眼』
王城にいるオスカーが見えた………
えっ????
な、なぜ???
オスカーが血を吐いている………
酷く衰弱している。あのオスカーが………
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