創造眼〜異世界転移で神の目を授かり無双する。勇者は神眼、魔王は魔眼だと?強くなる為に努力は必須のようだ〜

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第二章 旅立ち編

第58-2話 竜騎士オスカーとの手合せ

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 あさひが父上のパンチをかわした。

 父上の表情が変わる。

「ほーうっ、やるではないか」

 父上が速度を上げる。
 数十発の轟音が鳴るようなパンチや蹴りをあさひはかわし続ける。

 な、なんだあの身のこなしは。。。父上の拳も蹴りも当たらない。信じられない。あのスピード、あの拳圧だぞ。さらに父上のスピードが上がっていく。

「ぐわはははっ!やるではないかあさひ!さあ、反撃してこい!」

 それを聞いたあさひが父上に攻撃を仕掛ける。

 パンチ、蹴り、軽快なステップ。父上の背後に回り込み回し蹴り、それを父上も全てかわしたり受け止めたりする。

 その後、お互い攻防を繰り返す。

 さらに激しく速く、攻防を繰り返している。

 どちらの攻撃も当たらない。

 な、なんだ。一体何が起きているんだ。俺よりも年下のあさひ殿がなぜ父上とここまで戦えるんだ。
 信じられない。父上の拳を受け止め、吹き飛ばされずにいる。

 母上も先程とは違い真剣な表情で二人を見ている。

「ぐわはは、いいぞ!面白いぞ!あさひ!」

 父上の高速の拳をかわし、受け続け、時々反撃を仕掛けるあさひ殿。

 二人が一旦距離を取った。

「お前まだまだ本気出してないな!?」

「オスカー様こそ。全然本気出されてないですね。俺は正直けっこう厳しいですけど」
 涼しげな顔であさひが答える。

 ま、まだ本気じゃないだと。
 隣にいるルーシーの目はあさひを見てハートマークだ。

「さ、さすがよ。あさひ。お父様とここまでやれるなんて、さすがわたしのあさひよ」

 なんかブツブツ独り言を言ってるぞ。

「よーし、ではこれならどうだ!」

 父上がかまえる。威圧感がさらに増す。あ、あれは間違いなく【闘気】!


「ふう。オスカー様は化物ですね!」
 あさひがニヤっとする。

 あさひ殿はまだ笑う余裕があるのか。それとも恐怖でおかしくなったか!?
 そして、あさひ殿もかまえる。

 あさひ殿の威圧感が増す。そして、あさひ殿の手から球状の何かが父上目掛けて高速で放たれる。

 あの父上が一瞬驚いた顔をしている。

「なっ、なんだこれは!ぐわはははっ!面白い!」

 この時ルイスにはわからなかったが、オスカーは右腕に闘気を集中させた。そして高速で向かってくるあさひの超高強度の【アースボール】を右腕で、下からアッパーで殴りつける。大きな爆発音と共に【アースボール】は上空へ弾け飛ぶ。

【アースボール】を放ったあさひはそれを追い、一瞬でオスカーとの間合いを詰めて、右拳でオスカーに殴りかかる!

 それに気付いたオスカーはあさひの拳を左腕で受け止める。
 今度はオスカーが右拳であさひを殴りつける。あさひはオスカーの拳を左手で受け止める。

 お互い両手を拘束した状態で膠着する。

「ぐわはは!面白いぞあさひ!こんなに面白いのはアレク以来だ!」

 ピクッとステラ様が反応したようだ。

 母上とルーシーは黙って真剣に二人を見ている。

 もはや、ルイスにはこの次元の闘いが理解できないでいた。


 父上とあさひ殿は膠着状態だけど、やはり父上の方が力があるようだ。徐々にあさひ殿が押し込まれている。

 父上は嬉しそうだ。

「どうした!あさひ!このままでは勝てんぞ!」

「ぐっ、オスカー様。馬鹿力過ぎます。ぐぐぐっ」


「なっ!お前何を!」

 父上が驚愕の表情をする。
 な、なんだと!父上の両腕が凍り付いていく!
 両方の手の先から肩辺りまで父上の両腕が完全に凍り付いた。

 その隙にあさひ殿が父上から距離を取り離れる。


「ぐわははははははっ!最高だ!最高だな!あさひ!さあ、続きをやろう!」

 父上が今までに聞いたことがないような笑いをする。あんな父上見た事が無い。心から、心から楽しそうだ。そしておそらく【闘気】の力だろう。両腕の氷を粉々にする。

「オスカー様、参りました。今はまだ勝てそうにありません。オスカー様は全く本気を出されていない」

 えっ、あさひ殿が降参した。

「ほう、今はまだとな。そのうち俺様に勝てるという口振りだな」

 するとステラ様が戦いの中、初めて口を開く。


「くすくすくすっ、オスカー様。あさひ様は戦いの訓練を始めてからまだたったの一年です。これからさらに修練と実戦経験を積めば、あっという間に私などは抜かれてしまいます。オスカー様も抜かれるでしょう」

 た、たったの一年だと!

「なにっ!?まだたったの一年だと!ぐわはははっ!とんでもない逸材だな!ステラ!ぐわははははっ!」

「はい。成長速度はご主人様。第五魔王アレク様を凌駕する早さです。私もこの一年驚きの連続でした」

「アレクを凌駕だとっ!そうだ、あさひ!お前と戦っている時、我が親友アレクとの闘いを思い出したぞ!許す、許すぞ!ルーシーを嫁に貰ってくれ!ぐわはははっ!ルーシー!あさひを手放すなよ!いやー!愉快だ!今日は最高の気分だ!アメリア!飲み直すぞー!ぐわははははっ!」

「お、お父様!勝手なんだから、よ、嫁って、、も、も、も、もう。気が早いわよ………ゴニョゴニョ………ドレスは何を着ようかしら………ゴニョゴニョ………」

 妹のルーシーは真っ赤な顔をして自分の世界に入ってしまった。しかし、オレはとんでもない物を見た。世界は広い………
 明日からまた修練に励もう。オレももっと強くなりたい。

「ルーシー良かったわね。私も嬉しいわっ。あなた、飲み直すのはいいけど、もう暴れないでね!さあ、ステラ飲み直しましょ!」
 母上は父上に忠告し、ステラ様の方を向いた。

「はい。アメリア様」

 父上、母上、ステラ様は先に部屋へ戻った。
 オレはあさひ殿に声を掛けた。

「あさひ殿。素晴らしい闘いだった。オレにも今度闘い方を指導してほしい。父上があんなに楽しそうにしているのを初めて見た。俺もいつかきっと。」

「ルイス様。いえ、俺はまだまだでした。オスカー様は全く本気を出していませんでした。では今度一緒に訓練しましょう。」

 あさひ殿は謙虚だ。あれだけの闘いをして、反省している。オレはあさひ殿が好きになった。よし!この男を抜く為に俺も訓練するぞ。

「ああ、よろしく頼む。それからオレの事はルイスって呼んでくれ。ルーシー同様オレにもこれからは敬語はいらない。いずれ義理弟にもなるだろうしな。俺の友達になって欲しい。オレもあさひって呼んでいいか?」

 オレは握手をする為、あさひに手を出した。

 あさひはニコッと笑ってオレの手に応えてガッシリ握手をしてくれた。

「もちろんです。あさひと呼んでください。こちらこそルイス、これからよろしく!」

「うふふ。お兄様とあさひの握手!いいわっ!わたしも嬉しい。あさひ!わたしもまた訓練よろしくね!お兄様。わたしもこの半年で強くなったわよ。お父様とお母様にあさひのことバラした罰よ。ボコボコにしてあげるわっ。見てなさい!ふふふ」

 あの可愛い妹が生意気になってる。それはあさひのせいか。よしっ!いつかあさひをボコるぞ。ググっと強めにあさひの手を握る。


 ルイスにとってあさひとの出会いは衝撃的な物になった。



 その後、夜遅くまでルーシー家族とステラと、あさひとの宴会は続いた。
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