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3 銀行に来た男(問題)
しおりを挟む私はいつもの河原でまったり過ごす。
果たしてあの喋るカメは今日もやってきた。
「どうも、今日も面白い問題がありますよ。」
カメは挨拶もそこそこに、早速問題を出したいようだ。
私はノートとペンを用意する。
「オッケー、始めていいよ。」
カメはウフフと笑って語り始めた。
「ある男が銀行の前に車を停めて、そのまま中に駆け込みました。
男は25人を動けなくして、3万円を持って銀行を飛び出しました。
一部始終を見ていた警官が男を止めて、
『そんな事をしてはいかん!』と注意をしました。
けれど、その警官はすぐに男を解放してしまいました。
何故でしょう?」
前回の1億円とは金額がずいぶんと違う問題だなぁ。
この話も知らないので、とりあえず質問をしなくては。
「男は車を捨てたの?」
「いいえ。
銀行から出ると停めておいた車で帰っていきました。」
「男は銀行を訪れたのは初めてだったの?」
「いいえ。
男は度々、その銀行を利用していたようです。」
「男は慌てていたの?」
「はい。
男は一刻も早く銀行から立ち去ろうと考えていました。」
「男は警官の存在を知っていたの?」
「いいえ。
警官がいると分かっていれば、別の行動を取っていました。」
「男は警官に驚いたの?」
「はい。
警官の注意に男は平謝りして、逃げるように帰っていきました。」
「3万円という金額に何か意味はあるの?」
「はい。
男は必要最低限のお金を持ち出しました。」
「3万円は銀行から持ってきたものだったの?」
「はい。
男は銀行に入ると、すぐさまATMからお金を持ち出しました。」
「ATMから男は3万円を引き出したの?」
「はい。
男は合法的な手段でATMから、お金を引き出したようです。」
「銀行に駐車場はあったの?」
「はい。
けれど駐車場は狭くて満車の状態でした。」
「満車になったのは男が駐車をしたからなの?」
「いいえ。
銀行の駐車場は男が停車する前から、満車の状態でした。」
「満車状態はすぐに解消されたの?」
「いいえ。
少なくとも男がいなくなるまで、ずっと満車の状態でした。」
「満車になっていて男は困ったの?」
「はい。
仕方なく銀行の前に駐車すると、道路は渋滞しちゃいました。」
「渋滞で25人は動けなくなったの?」
「はい。
渋滞のせいで25人は足止めを喰らいました。」
「渋滞したのは男の計画通りだったの?」
「いいえ。
むしろ渋滞しない事を祈ってました。」
「渋滞した為に警官は男を注意したの?」
「はい。
警官は無理な駐車をした男に、厳しく注意をしました。」
「…なるほど、手掛かりはもういいよ。
答え合わせをしようか。」
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