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1月20日 好き
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何がどうしてそうなった。私は頭を抱えたくなったが、羅樹に手を握られているために叶わなかった。代わりにきっと睨み付けて、絞り出すように会話を試みる。
「あ、あのね羅樹。付き合うっていうのは好きな人同士でしか行わないものなの」
確かに告白されてから段々と相手のことを好きになる、という事例はあるだろう。しかし羅樹への説明のためにそこは省略することにした。この分からず屋には、そんな小難しい男女の機微など教えても余計混乱するだけだろう。第一私が混乱している。
羅樹はきょとんとした顔を浮かべて、心底不思議といった様子である。
「夕音は僕のこと好きじゃないの?」
「はっ!?い、いや…その…っ………わ、私は、好き…だけど…っ」
先程言葉が溢れてしまったように、もう我慢出来ないくらい好きだ。ずっと変わらない。羅樹の隣に居たいと思う気持ちは、今までもこれからも変わらない。好きなのだ、私は。羅樹のことが、恋愛感情で好きなのだ。そんなことはもうとっくの昔に自覚している。
私の言葉の意図を汲んでいるのかいないのか、羅樹は嬉しそうに笑って、爆弾発言を続けた。
「なら問題ないね!僕も夕音のこと好きだし」
「っ、は、ぁっ!?」
顔が熱い。身体中が熱を帯びていくのがわかる。何処か遠くに逃げて顔を覆ってしまいたい。そんな気持ちは通じる筈もなく、私は羅樹に振り回されっぱなしだ。羅樹は何の気も無しに言っているのだろう。わかっている、それが幼馴染に向けられるものだということは。それでも、それでも期待してしまうから、やめてほしい。
「そうじゃなくて!付き合うって恋人になるってことだよ!?恋愛感情で好きな人同士がなるものなんだよ!?」
私が叫ぶように言うと、羅樹は目をぱちくりと瞬いた。
「恋愛?」
「そう!普通はそうなの!」
「恋愛感情って…どんな感情?」
「えっ。えっと、例えば相手を見るとドキドキするとか、笑顔を向けられると嬉しくなるだとか、その人が悲しそうだと自分も悲しいだとか…何かそういう、感情…?」
脳が言葉の意味を処理する前に、口が勝手に動く。一刻も早く解放してほしい。そんな心情が働いて、自分でも何を言っているのか分からなくなってきた。その時。
「僕、それ夕音に当てはまるよ?」
更なる爆弾発言が、私の耳を襲った。何かに納得したように頷きながら「そっか。これが恋なんだね」と呟く羅樹の頬を、思いっきりつねりたい。私が長年何と戦って悩んで来たと思っているのだ。全ての気合いが抜けていく。
だって、そんな簡単に言える想いではないのだ。
私が抱え続けた、この恋情は。
そんな思いから羅樹の「好き」と私の「好き」の差異について説明を試みたが、暖簾に腕押し、羅樹が違いを認めることはなかった。
結局私が折れる事になり、羅樹と付き合う事になった。もう起こってしまったことは仕方ない。私がこれから努力で羅樹を振り向かせれば良いのだ、と思考を放棄したことは内緒にしておく。
「あ、あのね羅樹。付き合うっていうのは好きな人同士でしか行わないものなの」
確かに告白されてから段々と相手のことを好きになる、という事例はあるだろう。しかし羅樹への説明のためにそこは省略することにした。この分からず屋には、そんな小難しい男女の機微など教えても余計混乱するだけだろう。第一私が混乱している。
羅樹はきょとんとした顔を浮かべて、心底不思議といった様子である。
「夕音は僕のこと好きじゃないの?」
「はっ!?い、いや…その…っ………わ、私は、好き…だけど…っ」
先程言葉が溢れてしまったように、もう我慢出来ないくらい好きだ。ずっと変わらない。羅樹の隣に居たいと思う気持ちは、今までもこれからも変わらない。好きなのだ、私は。羅樹のことが、恋愛感情で好きなのだ。そんなことはもうとっくの昔に自覚している。
私の言葉の意図を汲んでいるのかいないのか、羅樹は嬉しそうに笑って、爆弾発言を続けた。
「なら問題ないね!僕も夕音のこと好きだし」
「っ、は、ぁっ!?」
顔が熱い。身体中が熱を帯びていくのがわかる。何処か遠くに逃げて顔を覆ってしまいたい。そんな気持ちは通じる筈もなく、私は羅樹に振り回されっぱなしだ。羅樹は何の気も無しに言っているのだろう。わかっている、それが幼馴染に向けられるものだということは。それでも、それでも期待してしまうから、やめてほしい。
「そうじゃなくて!付き合うって恋人になるってことだよ!?恋愛感情で好きな人同士がなるものなんだよ!?」
私が叫ぶように言うと、羅樹は目をぱちくりと瞬いた。
「恋愛?」
「そう!普通はそうなの!」
「恋愛感情って…どんな感情?」
「えっ。えっと、例えば相手を見るとドキドキするとか、笑顔を向けられると嬉しくなるだとか、その人が悲しそうだと自分も悲しいだとか…何かそういう、感情…?」
脳が言葉の意味を処理する前に、口が勝手に動く。一刻も早く解放してほしい。そんな心情が働いて、自分でも何を言っているのか分からなくなってきた。その時。
「僕、それ夕音に当てはまるよ?」
更なる爆弾発言が、私の耳を襲った。何かに納得したように頷きながら「そっか。これが恋なんだね」と呟く羅樹の頬を、思いっきりつねりたい。私が長年何と戦って悩んで来たと思っているのだ。全ての気合いが抜けていく。
だって、そんな簡単に言える想いではないのだ。
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