オタクの俺がイケメン後輩♂に告白されました。

朝からうざいですね、お嬢さん方。

「先輩、ごはんできました」


東雲くんってごはん作れるんだ。
なんか、意外、ではないな。こういう、東雲くんみたいなイケメンって、何でもできちゃうようなイメージだったし。てか、マジで何でもできちゃうんだな。羨ましいわ。

「うぉ、すげぇ」
「先輩の為に張り切っちゃいました！」

見た目が兎に角凄かった。なんか、高級レストランに出てきそうなフレンチトースト。ジョニー○ップとかよく食べてそう。いや、言い過ぎか。でも、そのくらい凄い。

「「いただきます」」

二人で手を合わせて食べ始めた。
てか、東雲くんも食べてなかったんかい。

「うむ、うまいでござる」
「何ですか、その言い方」
「あまりにも、美味すぎたものだから」

笑われた。何だ、そのイケメン面は。東雲くんの周りがキラキラしてる。
口の中に優しい味が広がっていく。ちょうど良い甘さだ。
よ、流石さすがイケメン、めちゃくちゃ美味うまい。





一緒に家を出て、学校に着くと、女子生徒共がキャーキャー言いながらこっち見てた。俺の存在に気づくと、
「何あいつ。何で東雲くんの隣いんの？」
「しかも、キモい。何あの前髪」
「イケメンの隣にキモい野郎とか。誠が汚れるぅ」
「イケメン攻めキモオタ受け・・・・も、萌えぇ!!」

ふんっ、どうだ良いだろ。お前らの憧れの東雲くんの隣は俺だ。憧れの東雲くんと一緒に登下校だ。どうだ、どうだ？羨ましいだろ。
本人に聞こえるようにキモいキモい言いやがって。

あと、最後の奴、何て言ってんのかわかんない。それに、俺らで萌えぇ!!とかいらないから。