独身女子の妄想日記

sara

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1才年上の同級生 Part4

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そろそろ卒業が迫ったある日
その日も武尊と話をしていた

「卒業ですよーー武尊どうすんの?」

「自宅警備員」

「おまwwまじ言うとんww」

「そうゆう沙樹は?」

「実家帰って仕事するーー」

「なんの?仕事?」

「オカンとお兄が介護してるからそこいれてもらおうかなとwwコネですコネww」

「コネってww」

「そうゆう武尊はガチで自宅警備員?ww」

「まぁ..とりあえずは映画館の面接は受けてる」

「そうなんやww受かりそう?」

「どうだろね?そればかりは向こうの勝手やから」

「たしかに.....」

今後の進路を聞いて離れることになるのは分かっていた
でも少しでも話をしていないと
いざ離れることとなると苦しくなるって思った
地元と神戸片道4時間そんなしょっちゅう行き来出来るわけがない
それを分かっているからこの日までちゃんと話ができなかった

「じゃあなかなか会えんなぁ」

「......そうやな」

「武尊さんは専門のメンバーの連絡先消しそうやし?ww」

「それは消すなww」

「じゃあ私のも消されるんでしょうかのーーー」

「........それはお前次第やな」

「なにそれww」

「じゃあそろそろ帰るわ」

「おぉ....じゃあねww」

「おぉ」

卒業当日.......クラスや専門関係なく席が決められており
私の周りには知っている顔が無かった
式後卒業パーティーの為とあるホテルの前にいる
ご飯や余興を楽しみ二次会に行くことになった

そのホテルではいた武尊が二次会にはいなかった

[あれ?武尊二次会行かんの?]

[パーティーには出たからいいだろ]

[まぁそうだけどさww]

[お前は楽しんでこいよ]

[分かったありがとう]

[おぉ]

[あのさ武尊?]

[ん?]

[今まで2年間ありがとう...ウチの連絡先消さんといてくれたら嬉しいな]

[こちらことありがとうお前のだけは消さんよ]

[ありがとう....じゃあまたね]

[またな]

そうして私の2年間の専門学校時代は終わった
武尊には本当の気持ちを直接伝えていない
伝えようとも思ったけど
この関係が壊れるのが怖かった
だから関係が壊れるのならこのままがいい
あいつに恋人が出来て
その人が私と武尊の関係が嫌だと言ったとき
その時に私と武尊の関係が終わる
それまではどうかこのままで





どうかいつまでもこのままで












ーーーfinーーー
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