鬼上司は秘密の許嫁?!溺愛されるなんて聞いてません

満姫プユ

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  もしかして、元気ヨーグルトで誤魔化そうとしてるんじゃぁ…?

  怪しい…なんて悩んだけど、目の前には最近ハマってる飲むヨーグルト。
  これは抗えない。

「ありがとうございます」

  小声でお礼を言いながらノロノロと顔を上げると『やっぱり止めた』と言って引っ込められる前に元気ヨーグルトを確保した。

「さぁて、俺達も行くか。お前も早く食って戻れよ」

  私がヨーグルトを手にすると、松山さんが軽く伸びをして立ち上がった。
  それに習うように前田さんも立ち上がると私を見て「寝るなよ」と笑う。

「ね、寝ませんよ!」

  前科があるだけに否定する言葉に動揺が現れてしまった。
  そんな私を笑いながら、ふたりは並んで出て行った。

  昼でもお客さんが来たり、電話が入ったりもある為、交代制で休憩を取っている。
  だから、時々今日みたいに私がひとりになる事も。
  その結果、疲れていた日にうとうと…と寝てしまって起こされた過去が数回。
  最近はないけど、体力に自信がないから油断は出来ない。
  おまけに食べるのが遅いという問題を抱えており、ついでに苦手な人が交代でやって来て鉢合わせの確率が高い昼休憩は、ある意味鬼門である。

「ううっ、急いで食べよ」

  そんなわけで、私は残りを口に運びながら誰も居ない室内を見ながら高速モグモグした。
  部屋の壁には会社の変遷が分かる歴史を感じる写真が幾つか飾られている。

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