鬼上司は秘密の許嫁?!溺愛されるなんて聞いてません

満姫プユ

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   確かに本社と違って試験内容は私でも解ける簡単な一般教養と面接一回のみ。
  上の人の推薦があったとはいえ、少しは努力だってあるよ!と一応は小声で反論しておいた。

 そうして私は、両親からも絶望的に心配されていたものの何とか無事就職。

  案の定、はじめの内は緊張して失敗ばかりだったけど、バイトの経験もプラスに働き、
少しずつ仕事が分かる様になった。
  そうなると仕事の楽しくなり、人間関係も比較的良好となれば文句なんて無い。
  むしろ毎日感謝の気持ちしかない。
  ここに就職出来て本当に良かったと心底おもっている。


――それなのに、ここに来て鬼の様な本社の人間が来るなんて…。

「はぁぁぁ…っ、鬼の様なってどんな人なのかなぁ?」

  想像するのは怖い顔の人ばかりで、私はどんどんマイナス方向へと思考が偏っていき、大きな溜め息をついてしまった。

  ハッ!
ダメだダメ!!今からマイナス思考でどうする自分!

  考えても駄目だと頭を振って人物像を追い払った。

今までだって色んな壁を乗り越えられたし、みんなも運が良いって言ってくれてるし大丈夫だ、きっと。
 
「よーし。明後日から頑張るぞ、自分。えいえいっえいっ、おーっ!!」

  声と同時に玉子焼きを掴んだままの箸を上げた。
  玉子焼きが窓から入る光を受けてキラキラして見える。

  それを目にすると、不思議と新たな生活の始まりにワクワクしてきた。
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